「いずみちゃんナイト」レポート

第3部−じぇんだーについていろいろ…

 さてさて、第3部本編、いよいよKくんのご登壇です(^^)。
 Kくんは、こちらに登場している、いずみの職場でいっしょに働いている学生さんで、この日は教育実習の真っ最中、でもよろこんでかけつけてくれました…とゆーのはウソで、いずみが半ば強引に連れてきちゃったのでした…(^^;;)。
 実はKくん、こちらではすっごくりっぱなひとに描かれてますが(笑)、決してそんなことはありません(笑)。とゆーか、よーするにほんとにふつうの「いいひと」なんですよね(^^)。いずみのことを、先輩として尊敬してくれてる、そのいずみがたまたまT*だった、と、それだけなので、別にT*に対する偏見がまったくないとかそーゆーことはありません。現に、以前、他のT*なひとといっしょにカラオケいかない?って誘ったとき、他に用事がないのに、「うーーーーーーーーーーーーーん…………………」って感じで、あんまりよい返事をくれなかったんです。そして、ちょうどたまたま、その日に就職面接があることになって、不参加が決まったとき、なんかホッとしたよーな表情をしてたんですよね…。
 いずみとしては、ちょっとそのあたりがひっかかってたので、これをいい機会に、壇上でKくんにつっこもう、とそう決めてたんです…あぁ、みんなをだましまくってるいずみ…(^^;;;;)

 まず自己紹介。Kくん、異常に緊張してます(^^;;)。


職場の同僚、Kくん

 そして、このほーむぺーじをご覧になってない方のために、こちらのお話をいずみが説明。そしてすかさず、Kくんに「おとこらしさ」とは何かを突っ込みます(^^;;)。

 …しかしKくん、緊張で、あまりスムーズに答えてくれません…!(^^;;;;)

 あぁ、よく考えたら、こんな、いろんな意味で「濃い」ひとびとに囲まれてしまったら、ふつうのひと(笑)はビビってしまうのがあたりまえですよね…。

 なんとか聞き出したところでは、Kくんにとってのおとこらしさとは「じぶんが持ってなくって、尊敬に値するものを持っている」ことだ、とゆーところ…でもいぢわるないずみはさらにつっこみます。「でも、Kくんはふつうの女性に対して『おとこらしい』とは言わないよね?とゆーことは、Kくんは、おとこの方がおんなよりも優れてる、って思ってるってことになっちゃわない?」

 …これ、今から読むと、そーとーひどいつっこみです。ここでいずみがやるべきだったのは、Kくんのイメージしてる「おとこらしさ」のあいまいさを暴き出して、「△△△らしさって、実は、アバウトなものなんだ」ってことを明らかにしてくこと、だったはず。いずみが発したつっこみだと、単にKくんを追い詰めるのだけが目的みたいになりかけちゃってますすよね…(あぁ抜けきらない新左翼臭さ(;_;))

 でもいずみはこの後も平気でつっこみまくっちゃいました(u_u)。「あの、カラオケに行かなかったのはなんでなの?ほんとは、こんなかっこしたあたしと行くのがイヤだったとかじゃないの?」…とーぜん、Kくんは返答に困っちゃいました…で、なんとか「いや、やっぱり、はじめての方と3人で行くのはちょっと…」「じゃ、あたしと2人だったらいいの?」「ええ…まぁ(^^;;)」
 あぁ、なんだかこれじゃ、つるし上げで無理矢理自己批判をとったみたいな感じですよね…

 Kくん、ゴメン!!!! m(__)m
 この埋め合わせは、必ずします!
 だからこんど2人で、食事でもしましょう………(^^;;;;;;)
(↑ってそれが目的かいな(^^;;)←とことん、悪質(^^;;;;;;))

 さてさて、話が行き詰まってしまったので(ってオマエが悪いんだろーがっ!!>いずみ(^^;;))、お客さんにも尋ねてみました。「いずみのこと、おとこらしいと思うひと!」
 …誰も挙げません(^^;;)…と思ったら、奥の方のエムさんとMさん(おふたりともトランスなひと)が挙げてくださいました(^^)。Mさんに発言をお願いしたのですが、「いろんな要素があるし、100%オトコとかオンナとかってないから。」と、実に単純明快なお答(^^)。確かに、そりゃそーですよねっ(^^)
(実はこのとき、しつもんコーナーで質問していただけたMさんが、とんでもないツッコミを入れようとして思いとどまったらしい…言ってもらってもよかったのにぃ〜(笑))
 そして、これをきっかけに、そのままお客さんの発言コーナー(^^)。もう少し反対意見、つまり「おとこらしさは、厳然と存在する!」とゆーよーなのが出ればよかったのですが…って、やぱ、そーゆーのは終電前じゃないと出ませんよね…(^^;;)。
 最後の方では、「こうやって見てると、壇上で照れてるKくんの方に、むしろ『かわいらしさ』を感じます」と発言するお客さんまでいた模様(^^)、Kくんは、最初から最後までズタボロにされつつ、店長席を後にしました…(^^;;)。

 Kくん、ゴメン!!!! m(__)m
 この埋め合わせは、食事で……(爆笑)



 さてさて、最後のゲストは、某大手新聞記者のすずきさんです。
 この方、いずみがアイドル外道でバリバリだったころ(笑)、新聞にその紹介記事を書いてくださった方です。専門誌などで「外道」について歪められた報道が多かった中、よりによって、こんな大手新聞が最も的確な報道をする、とゆー、ふつうなら考えられないよーな逆転ホームランを見事に放ったすずきさん、実はT*関係にも興味がおありで、「肉体をいじる」ことについて、以前「あしあと」に「非可逆性がひっかかる」とゆー慎重論を書いてくださった方、とゆーことで、慎重派の立場から、いろいろと言っていただこうか、とゆーところです。


某大手新聞記者、すずきさん

 …ただ、実はこの時点で既に残り時間が30分ほど!(^^;;)残念ながら、それほど深く掘り下げることができませんでした…(^^;;)。その上、いずみ自身が、細かい議論の流れを覚えていない…(…あぁ、とゆーことでいずみの記憶力は6時間分が限界らしい…(^^;;))。

 なんとか記憶の糸をたどってみると、まず、すずきさんはいずみがCrossDressing(=異性装)していることを、いずみがやってる草の根パソ通でわりと昔から知ってらっしゃったのですが、そのときはいずみが単なるTV=異性装志向者だと思ってて、ホルモンをはじめたことにかなり衝撃を受けた、とゆーお話をしてくださいました。いずみはそこで「日本では、TVでもホルモンやってるひと、多いんじゃないかしら?」と返答したのですが、それに対して確か「分類には意味がないのではないか?」とゆー趣旨のつっこみがお客さんから入ったよーな記憶があります…(^^;;)。

 確かに、TVとかTSとかの分類(くわしくは、→ここに説明アリ)は、そもそも、性について何らかの「倒錯した」意識(もちろんこれは俗世間で「倒錯」と思われてる、とゆーだけのこと)を持ったり行動をとったりするひとびとを、学術的に分類しようとしてこさえられたものですから、ミクロレベルで個人個人を見れば、「このひとはTV」とか「このひとはTS」とか決められない、わけです。

 これとの関連、あと、しつもんコーナーひろろんさんから出された質問(いずみがT*コミュニティから浮いている→これについては、「でんごんばん・じぇんだー編」に書いてあります)との関連もあり、いわゆる「TS原理主義」の話も出ました。そそ、「あの人たちは、じぶんのことしか考えてないから…」という客席のつぶやきが、けっこういずみ的には受けちゃいましたが…:-)

 肉体をいじる、とゆー面では、すずきさんから、半陰陽(いわゆる両性具有)についてのコメントもありました。半陰陽の方々は、T*とは全く逆に、じぶんは両方持っているのに、それを社会によってむりやりどちらかに固定されてしまうのです。事実、生まれたときの戸籍は男か女かに決められてしまい、ある程度年齢がいったところで、戸籍と違う方の性器を、手術で半ば無理矢理切除されてしまう、あるいは戸籍上の性のホルモンを大量投与されて、肉体がボロボロになってしまう、そーゆーケースが後を絶ちません。だから半陰陽の立場からすると「手術反対」、どうしてもこうなります。
 この話を聞いて、いずみも思うところを話しました。いずみは学生時代、運動のひとつとして、障害者の介護をしてました。軽度の脳性マヒの方々(自力歩行はできない、軽度の言語障害あり、生活の全般に渡って要介護者、とゆー感じ)の介護に、週2〜3日入ってました。現場では、介護者は「介護させてもらっている」、障害者は「介護させてあげている」とゆー認識で、「障害者の生活を知り、健常者の側から障害者問題を考える」とゆー視座から、取り組んでいたのです。そして、自立している障害者からは「障害は個性だ。リハビリとか矯正手術とかはすべて、その個性を、労働力商品としての価値を高めるために、または福祉コストを下げるために、奪い去るものに過ぎない。だからリハビリ強制反対!」と言われていました。もはや運動からは逃亡→脱落してしまったいずみですが、この視点自体は、今でも、正しいと思っています。

 実はこれらの問題、どちらも「強制」がナンセンスなのであって、「自由意思ならよいではないか」と考えれば、矛盾はしないような感じもします。しかしこの「強制」「自由意思」が踏みにじられたりするケースはざらにあるわけで(u_u)、やぱ、難しい問題ではあるんですよね…

 最後に、お客さんから「性欲」についての指摘が出されました。「性欲」…いずみは、どーも第1部での金井さんのツッコミに金縛りにあっていたせいか(^^;;)、「性欲」=「射精欲」とゆー誤った前提のもとで、「ホルモンやってますから、性欲はまったくありません。」こう断言しちゃったわけです…(^^;;)。しかし、金井さんは実は風邪でグロッギーになり、第3部の前に帰っちゃった(正確には彼女に逢いにいった(爆笑))ため、場の雰囲気はむしろしらけちゃった感じ…とゆーか、要はこのいずみの発言に対する懐疑が、会場内を支配しちゃった感じがありました…(^^;;)。

 と、ここで桃井はるこちゃんが発言!(^^)。「私にとっては、例えば『抱きしめたいっ!』これが性欲なんじゃないか、って思うことがあるんですよ…」

 !!!!いずみは、ちょっと目が覚めました(^^;;)。
 そそ、よく考えたら、そーゆー感覚は、あるある、今でも!


 そしていずみは、たまらず、じぶんにとって最愛のひと(ばればれ(^^;;))とのはじめての出逢い、それから2度め、地下鉄の駅で偶然遭って、いっしょにお酒を飲んだ話(そのときいずみといっしょにいて、いずみの尋常じゃない喜びぶりを見てあきれはてたのが、しつもんコーナーでいずみにいじわるな質問をしたOさん(^^;;))、思わず、延々と、しゃべってしまいました…(^^;;;;;;;)
 そのときは、ホルモンも全然やってなかったし、日常生活も完全に@おとこのこだった。でも、そーゆー感覚、抱きしめられたい感覚、抱き合っていたいと思う感覚、それは確かにあったし、それは今でもいずみの中では、ある!

 すっごくいいテーマ、でも、悲しいかな、ここで3時!
 時間切れです……



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