97/07


※この文章は、97年7月に書かれています。

 「いずみちゃんナイト」以来、いずみにはまた新しいおともだちが増えつつあります。M&Mさんもその1人。「M&M」とゆー名前、実はアイドルマニア界の首領、Oさんも使ってるんですが(^^;;)、このM&MさんはOさんとは別人で(^^)、「メンズリブ東京」のメンバーです。「いずみちゃんナイト」にいらして、2・3質問もしていただいて、で、メールのやりとりをするよーになった、とゆー関係です(^^)。
 そして今回、そのM&Mさんのプロデュースによる、ロフトプラスワンの企画として行なわれた「私の中の男と女」、いずみも行ってきました…って、「行ってきました」とゆーレベルではなく、またもや壇上に上がってしゃべりまくっちゃったので(^^;;)、例によって記憶の範囲内で(^^;;)報告します(^^;;)。



 メンズリブ東京の詳細についてはホームページをご覧いただくとして(^^;;)、今回のテーマ「私の中の男と女−中途半端で何が悪い!男/女の2者択一を迫られる難しさ」は、読んでのとーりです(^^;;)。壇上は、M&Mさんと、もていさん。M&Mさんは、「いずみちゃんナイト」質問コーナーでもおわかりいただけるとーり(^^;;)の、ストレートでヘテロセクシャル(厳密に言うと違うようなのですが、極めておおざっぱに分類すると、とゆーこと(^^;;))な男性。もていさんは、生物学的にはおそらく♀ですが、じぶんがオトコなのかオンナなのかが厳密には決め切れない(でもいずみがお会いした印象ではオトコよりなのかな?)、好きになるのも両性、とゆー方。



 お客さんは、30名弱くらい。平日でおかたいテーマ(ぜんぜんおかたくないとゆー説も十分あるけど(^^;;))だと、このくらいなのでしょうか。
 で、トークは、前説的にいきなりプロレスの話題から(^^;;)。ちょうどこの前日、長崎で、冬木弘道vsライオネス飛鳥とゆー日本初の男女シングルマッチが行われてたんです。実はM&Mさんももていさんもプロレスファンとゆーことで、他に伝説の「穂積詩子・維新力vs神取忍・藤原善明」のお話も(^^)。いずみ、この試合、後楽園ホールに観に行ってたりして(^^)。なんか、かなりいずみよりの話題って感じ(^^;;)。
 穂積詩子と維新力は、日本プロレス界初のレスラー同士のヘテロカップル。今は、北斗晶・佐々木健介とゆー現役ヘテロカップルもいますけど(^^;;)。
 で、穂積が結婚引退するとゆーことで、その引退記念特別試合として組まれたんです。見せ場はいろいろタップリあって、けっこうおもしろかったのですが(^^)、もていさんがとりあげてたのは、この中で、藤原組長が穂積にちょっかいを出すと観客が「かわいそう…」って言ってたこと。プロレスなんだから、かわいそうもなにもあるかー!とゆーご意見です(^^)。このとき、確か維新力も神取に攻撃出したんですけど、なぜか「かわいそー」などとゆー声は上がりませんでした(^^;;)。
 そそ、神取忍については、ちかぢか、→こちらでとりあげますのでお楽しみにっ(^^)
 もち、これらは、「オトコ」「オンナ」を考える上でのつかみで、その後入った本題では、まず、コトバの説明。

 当事者にとって、専門用語を使うのは、もう空気を吸うみたいな感覚があるわけです。でも、その使い方が各人によって微妙に違ってて、それで議論のニュアンスがどんどん曲がってく、みたいなことが、往々にして起こります(u_u)。おまけに、当事者以外のひとにとっては、なにがなんだか、ちんぷんかんぷん(;_;)。だから、それを少しでも解消しようと、コトバの説明が織り込まれたのですが…。うーむ、いずみにはわかりやすかったんですけど、はじめてのひとにはやぱ、わかりにくかったんじゃないかなぁ…。このあたりは、十分に事前に打ち合わせて、「多少ニュアンス違うけど、今晩はコレで行くぞっ!」みたいな強引な(^^;;)定義をつくっちゃって、それで有無を言わさず突っ走っちゃったほうがいいのかなぁ、みたいな感想を、正直持ちました。

 そして続いて、当事者の1人で、メンズリブのメンバーでかつ、とあるトランス系自助サポートグループにも関係してらっしゃるOさんが登壇。Oさん、なかなか落ち着いた青年、とゆー感じの方ですが、CD(Cross Dressing:異性装)関係ではけっこう有名な方だそーです(あぁいずみは存じあげてなかったぞっ(^^;;))。わりと、リキ入った(^^;;)トランスなひとって、みなさん、性自認(sexual orientation:じぶんがどちらの性別だと認識しているか)に関する原体験が、幼少時からあるんですが(いずみもそう)、Oさんの場合はそうではなく、映画「1999年の夏休み」を観てはじめて、「こういう世界もあったのかー!」とゆー感じで、CDに興味が向いたとのことです(^^)。
 これがどーゆー映画かは、→このサイトにくわしいです。
 いずみ的には、主演の宮島依里さんの母親に原宿ルイードで「娘をよろしく」とか頭を下げられたことがあるとゆー(がー、いずみに頭下げられても困るぞー(^^;;;;))とんでもない逸話を思い出します(^^;;)。あー全然不真面目ないずみ(^^;;)でも、いずみ、映画とか観ないんです実はあんまり…(^^;;)。そーゆー感性、ないんですよねぇ…うーむ。
 そしてその後、ことあるごとにCDして、マスメディアにもとりあげられるくらい活発に活動しているとゆーOさん。もう、爽快という他はないくらい、はきはきっと、さばさばっと、ご自身のCD観を述べてくださいました。



 …と、そこに、「いずみちゃんナイト」で、森本エムさん軽妙なツッコミを入れた、ロフトプラスワン常連のおじさんがまたまたツッコミを入れてきましたっ!(^^;;)
 おじさん曰く、「じぶんの男だとか女だとかを感じるのって、少なくとも自分の場合は異性とのsexだった。だから、女装するだけで女を感じるとかというのは理解できない。」
 このおじさんの言い回し、よく味わうと、別に壇上を非難してるわけでもなんでもないのですが、コトバ遣い的にはちょっとトゲがあった感じで、Oさん、ストレートを返して、おじさん、ちょっとご立腹(^^;;)。とりあえずM&Mさんともていさんが場の収拾に務めた結果、なんとか、穏やかな状態に戻りました(ほっ)。あぁ、これぞプラスワンの醍醐味かっ!?!?(^^;;)
 ただ、いずみ、その肝心の収拾過程をほとんど覚えてません。だって、これ、いずみにとって、かなり痛いとこを突かれた感じなんだもん…(^^;;)。



 休憩の途中、エムさんに連れられて楽屋まであいさつ。もていさんとは初対面なので、ご挨拶(^^)。もていさん、かなりな巨乳です。うー、いずみに分けてほしひ(^^;;)。もていさんも、いずみに分けたいそーです(^^;;)。でも、こればっかは、今の医学ではどーにもなりません…(;_;)
 で、いろいろと雑談してるうちに、なぜか、いずみに壇上司令がっ!(^^;;)。うー、またしゃべるの〜?って、白状します。実はしゃべるの、好きです(^^;;;;;;)。

 とゆーわけで、ほいほい、壇上へ(^^)。



 で、自己紹介もほどほどに、いずみは、さっきのおじさんのツッコミに関連した、はじめての告白をしてしまっちゃいましたですです…(^^;;)。
 ここでは初公開ですが、いずみは、いわゆる「sex経験」が、まったくないんです。@おとこのこでも、@おんなのこでも、です。
 自己の性的な意識って、やぱ、体験によってかなり影響を受ける、とゆーのは、他のトランスな方やのーまるな方からもよく伺うお話です。だから、それがないいずみは、「まだまだこども」って感じで(^^;;)、ちょっと黙っちゃうしかないんですね…とゆーことを、べらべらしゃべっちゃうのがまたいずみだったりするワケです(←救いようのないバカ(^^;;))。

 で、あとは、よく覚えてません(^^;;)。とりとめない話に終始してしまった感じ。

 あぁ、いずみ、ここでしゃべるのもう4回目なのに、ぜんぜん、「聴衆を引きつける」ことができない…(;_;)。やぱ、これって、いずみが独善的な人間だからなんでしょーか…(u_u)。「いずみちゃんナイト」のときは、金井さんにかなりかなーり、助けられた感も強いですからねっ(^^;;)

 ただ、その中でちょっと盛り上がったのは、もていさんとか、いずみとか、そーゆー感じのひとが、どーやって社会的なアピールしてくか、みたいな話。
 もていさんは、性自認に(決してネガティブではない意味で)ゆらぎがある。いずみは、外見のトランスが不完全で、常に社会から「おかま」規定されてしまう。ちょっとタイプは違うけど、どちらも、社会からも、教条的ながちがちのマイノリティたちからも、「異端」扱いされかねない、そんな存在なんじゃないか、って思います。
 いずみの場合は、なんてゆーか、やぱ、自己中心的な人間なので(^^;;)、こーゆー形でじぶんを出していって、さらけまくって、とりあえず暴れてみる、みたいな感じなんですよね。やぱ、マクロな結果を出そうとする運動なりアピールなりは、いずみがかかわると、双方が傷つくよーな気がしてならないんですよ…。
 その点、メンズリブ東京の活動は、ともすると拡散とかカオスが入り込むかも知れないけど、でも、大上段に構えないで、背伸びしないで、できることをやる、みたいな感じが、いずみ的にはすっごく共感できたりします(^^)。

 これを受けたカタチで、質問コーナーで、エムさんから、運動と個人について、いずみの意識について、いろいろとつっこみが入りました。このあたりは、また別建てで、考えてみる予定です。



 最後に、アンケートの形で出された質問を読み上げて、それにみんなで回答する、みたいなコーナー(ちょっと不手際あり(^^;;))。なぜか、いずみも回答しちゃいます(^^;;)
 わりと趣旨に肯定的な質問が多かったのは、この手のイベントとしては止むを得ないのかも知れませんが、それに関連して客席から飛び出した質問は、なかなか興味深かったです。曰く、「みなさんは『男/女とは何か?』とかいう疑問を立てていろいろ考えてらっしゃるけど、そういうのを考えちゃうよりも、何も考えないで適当になじむ方がラクなんじゃないのかな?と思います。」と。

 うん、これはいい質問ですねっ!(^^)。とゆーのは、これって、ストレート・ヘテロな方々には、わりと共通する疑問なんじゃないか、って思うからです。…いや、パートタイムTV/CDな方々でも、これって多いと思うんです。かつて、「でんごんばん・じぇんだー編」でも、これに類するもめごとがあったわけですし…(u_u)。

 いずみ個人は、これ、最近は、あまり切実には考えてません。実は(^^;;)。
 ただ、「じぶんがなんなのかを知る」ためには、これって、やっぱり大切なことなんじゃないか、とも思います。「なんでじぶんがトランスしたいと思うのか?」これをつきつめると、とーぜん、「男/女とは何か?」とゆー命題にブチ当たると思うんです。
 そして、じぶんをよくわかってないと、他のひとに説明することもできません。いずみみたいなのの存在をなかなか許容してくれない社会に対して、申し開きすることもできません。
 だから、いずみは、これからも、「男とは?女とは?」は、考えつづけてきます。ライフワークとして(^^)。



 そんな感じで、終電前につつがなく終わった、今回のイベント。
 うー、結局いずみ、かなりかなーり、でしゃばってしまったって感じです…(^^;;)。

 M&Mさん、もていさん、そしてお客さん、ごめんちゃい(^^;;)。
 でも、またこーゆー機会があったら、これに懲りずにまたいずみを呼んでやってくださいねっ(^^;;)。



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