いずみちゃんナイト2
「おしえて・とらんすじぇんだー」

第2部・ゲストこ〜な〜っ!(^^)

 続きまして、前回も店長席に上がってくださった、森本エムさんの登場です(^^)。


(さんしょさん撮影のビデオからスキャン)

 エムさんが、いずみやアキさんといちばんちがうとこ、といえば、「お子さんがいらっしゃる」とゆーことです。5歳の娘さんがいらっしゃいます。
 と、金井さんからとーぜんつっこみが…「家族の方は、ご存じなんですか?」

 ぅっ、いきなり核心…(^^;;)
 後でうかがった話では、エムさん、この話題はいちばん最後にしようかなぁ、と考えてらっしゃったそうです。やぱ、打ち合わせなしだと、こうなっちゃうのかな、みたいな…ちょっとだけ反省。ほんとにちょっとだけだけど(^^;;)。

 「やっぱり、隠すのはよくないから。今日も、『集まりがあるから』といって、家を出てきました。」エムさんが語ります。
 「奥さんは何かおっしゃいますか?」と金井さん。
 「黙ってます。…でも、隠すのはよくないですから。」

 …とまぁ、ちょびっと重い話題になりかけたところで、金井さんがいきなり軌道修正っ!(笑)。「(笑)」とつくからには、もち、金井さんの十八番、「初オナニーは????」ですよね…(^^;;;;)

 エムさんの場合、それは、イメージとかアタマデッカチなものではなく、肉体的なものだったそうです。性に対する知識・意識はオクテそのもので、けっこう大きくなるまで「母親にもおちんちんがついてると思ってた。」とのこと(でもいずみも小4くらいまでそう思ってましたけど(^^;;))。
 そして、昔から、「隠れて着飾る」ことに対する思いがあって(幼稚園のころ、よくレインコートを重ね着してよろこんでた、とか)、小6のころ、タイツをつけてぽかぽか陽気で塀にまたがってて、でそれできもちよーくなってしまったのが、「初体験」(^^)。
 そして、その体験が、性的な快感と衣類の強い結びつきを産んだのではないか、と自己分析するエムさんです。
 それに対して妙に納得する金井さん。すかさずエムさん、「金井さん、具体的だと理解が早いっすね(^^)」。これにはお客さんも大笑いでした(^^;;)。

 続いて、これも今回の定番質問、「好きになるのは男性か女性か?」。エムさんは、奥さんもお子さんもいらっしゃるとゆーことで、「女性」なワケですが、先日のNY出張のとき、それとはニュアンスの異なる体験をされたとか…
 エムさんのニューヨーク体験記は、→こちらでご覧いただけるのですが、そこにも紹介されてないエピソードです。
 エムさん、「Miss Asian Contest」とゆー、アジア系のT*コンテストに軽い気持ちで参加してみたそうなのですが、他の出場者はみなさんプロ級で、ヘアドレッサーとかメークさんとかがついててまずびっくり。そしてコンテストの最初のお題が「民族衣装」。みなさん、ちゃんとした民族衣装でびしっとキメて登場したそうで、エムさんは仕方なく「現代の渋谷にいる典型的な高校生」とゆータイトルをデッチあげて出てはみたものの、とっても疎外感を味わってしまったそうな…で、そこに現れたのが中国系のヘアドレッサー(おとこ)。ピンチの時に、すっごくやさしくしてくれて、「ほわぁ〜ってきちゃった(^^)」

 そんな体験からエムさんが出した結論は、

自分が女性が好きだ、女しか好きになれない、っていうのは、思い込みなだけで、実は性別はどうでもいいんじゃないか?
 とゆーこと。
 実はこれ=「自分の性的な対象に含まれないはずの相手に『どきっ』とする」って、T*だろーと同性愛だろーとノンケな男女だろーと、誰しもが味わったことがある感覚なんじゃないか、って、いずみは思うんです(^^)。
 人によっては、いわゆる「性欲」ってゆーのが肉体的な快楽に強く結びついてて、それが故に「異性じゃないとダメだ」って自然に思ってるかも知れませんが、ただ、人間の性欲って、それだけじゃないような気がするんです。人間とゆー、異性にも同性にも、脚にも下着にも全身タイツにも着ぐるみにも(ってそーとー偏ってる気もするけど(爆))「ハマれる」生物にとっては、肉体的な快楽も、性欲を表す1つのパラメータに過ぎないのかも知れません。

 そして、歳を取るとともに「枯れていく」のが肉体的な欲望なのだ(「おちんちんだけじゃ満足できなくなる」(c)エムさん)、とゆー事実(あくまで「枯れていく」のであって「枯れる」のではありません(^^;;))を突き合わせると、「枯れつつある(^^;;)」世代のいずみはこのエムさんの主張に「うんうん」ってうなずくし、「まだまだバリバリ」(笑)な金井さんが「そうかなぁ?」的反応を返すのもムリはないよーな気もしますです(^^;;)。



 そんなところから、話題は「老い」に。
 エムさん曰く、MtFに対して「あなたは女の子になりたいの?ババァになりたいの?」と投げかけられる命題があるそうです。

 うん。確かにそうだ。
 つまり、じぶんが「オトコ」に対して違和感を抱えているのはわかったとして、だから、どうするの?みたいなとこでしょうか。そこで「(社会的意味で)オンナになる」とゆー選択肢を選んだのなら、いわゆる「歳不相応」なカッコをすることは難しくなります(もちろん、不可能ではない!)。
 いずみは、これについて「『女の子でいたい』『着飾りたい』だったら、むしろ、どんどんやったほうがいいんですよ(^^)。ただ、実際に社会生活でそれをするのは苦しいです。最近は、ピンクハウス系ならかえって歳とっても着られるとは思うけど、それ以外の服だと、やぱ、40、50になっても着るのは難しいです。30過ぎてミニスカにルーズソックスじゃまずいですよね(笑)」とコメントしました。
 しかし、これに対して、エムさんが実に納得の行くコメント!

我々には少女時代がないから、(そういう時代の服装を)やりたい、やっておきたい願望があるんじゃない?
 別に相反する主張でも何でもありませんが(^^;;)、これって、いずみが以前からギモンに思ってたことの、1つの明確な解答例になってるんですよね(^^)。
 とゆーのも、「どこからどーみてもオンナ」なMtFT*なひとで、性器不快も深刻で、いわゆる「コスプレ女装ノリ」とは対極に位置してても、そのファッションを見ると「???」って首をかしげたくなっちゃうちゃうよーなひとが、少なくないんですよ、正直。浮いてるってゆーか、「普通の女性は、そんなかっこしないよ」みたいな…。
 もち、「移行期間中」(^^;;)なら、話はわかります。いわゆる「経験値不足」ってやつですか(^^;;)。でも、もうじゅーぶん慣れてきてて、外出もバッチリで、みたいな人が、なぜか「どこかしら妙なファッション」とゆー例、いずみはけっこう知っています(まぁ、妙だろうが何だろうが、パスできれば問題ないので、それなりのかっこしても全然パスできない(;_;)いずみには何も言う資格がない、と言われればそれまでですが…(;_;))。

 ただ、こーゆー現象も、エムさんの説で考えれば、すっごく、合点が行きますよね。
 うん。「遅れて来た少女時代」とでも略せばいいのかな?(^^;;)

 そして、この議論の最後に、いずみがフト口にした「ホルモンやってると老化が早いって言われてるじゃないですか。」とゆーネタから、金井さんがゲストのみなさんに「ホルモンやってますか?」と質問。お2方ともやってらっしゃらないのですが、ただ、エムさんがまたまたこんなコメント(^^):「頭がちょっと薄くなってきたので、女性ホルモン入りの毛生え薬でも輸入しようかしら(^^)」なーんて(^^;;)。
 すかさず金井さん、「個人輸入、得意そうですもんね(^^)」とフォロー(^^)。もちこれは、→これにひっかけてるワケですねっ(^^)。



 この後、話は再びNYの話題に。
 エムさんの体験談。

 日本って老けてるだけでいじめられるでしょ?NYのドラァグレストランで、土曜の夜、女子トイレでチップもらってるひとが60歳くらいのトランスなおばあさんだったの。「自分の生きたいように生きる」って言ってて、そういう人が女子トイレにいても受け入れられてる。
 日本帰ってきて、“ちょっと違ってるひと”がすっごく生きにくいところだなぁ、って思う。

 確かに確かに。
 ただ、別に「アメリカだからバラ色」とか、そんなこともありません。実際、州によってかなり違うところも多いようですし。
 エムさんによれば、「3枚以上、自分の性の衣類をつけてないと罰せられる州がある」そうです。だからそーゆーとこでは、ドラァグクイーンも男物を3枚はつけてるそうな(^^;;)。

 結局のところ、話は地域性とか社会意識の問題になります。

 日本では、出る杭は打たれる。
 アメリカでは、出ないと存在が認められない。

 うんうん。これもそうですよね、確かに。

 しかし、日本の中で言えば、東京はまだ、T*が過ごしやすいとこでもあります。
 とゆーことで、いずみは、学生時代の麻雀サークルの合宿の話をしました。
 もち、この合宿はこの面々と行ったわけです。そのとき、それなりのかっこで(^^;;)小田原のマクドナルドに入ったら、向こう側の席の女子高生の一群が、5分毎に席を代えて、かわるがわるいずみを見物してたんですよね…(^^;;)。道を歩いてもずずーっと視線が集まるし…(笑)。まぁ、アタリマエといえばアタリマエかも知れませんが(^^;;)、でも東京ではここまでの事態は、まず起こり得ません。
 とまぁ、客席にその合宿の参加者が数名いらっしゃってる中で(^^)話したのですが、それに対してエムさんが、つっこみ!

あれ?そーやって目立つの、イヤ?
 …ははは(^^;;)
 いずみは、そう思われがちです。でも、実はそうじゃないんです。違うんです!(^^;;)
 いずみは、存在だけで目立つのは、イヤなんです。あくまでも、内容で、芸で、目立ちたいのです(^^;;)。だからこそ、意外にもじぶんのポリシー「パスとかリードとかどうでもいいやん」に反して、パスできてるかどーかにびくついてたりもするのです(^^;;)。やぱ、リードされた結果目立つのは、イヤですよ…(^^;;;;;;;;)

 ただ、そーすると、「じゃぁオマエ、かつての「おしゃれ」ページはいったい何なんだ??」とゆーつっこみが、とーぜん入るでしょうね…(^^;;)。
 ただ、これらは、あくまでも「ファッションのシミュレーション」であり、「写真うつりの研究」「表情の研究」のためのものなのですよ(^^)。実際問題、毎日OL生活してると、「明日の洋服はどーしよう、あさってのコーディネートはどーしよう…(u_u)」って頭を抱えることの連続で、とーてい、大仰なファッション研究なんかしてるヒマ、ありませんってば(^^;;)。まぁこれが、「おしゃれ」ページ廃止の理由でもあるわけなのですが…

 これに対して、エムさんも同調してくださいました。曰く「女の人はつらいと思うよ。オトコは背広で通して平気じゃない。」
 もちろん、これに対して「別に『オンナだからファッションに気をつかわなくっちゃならない』ということはないんじゃないの?」とゆー反論はあるでしょう。うん、確かに、その主張は正論です。ただ、現実の社会では、トランスがそのよーな主張をすることの厳しさも厳然とあります(これについては、質疑応答コーナーに出てきますです(^^))。



 最後に、エムさんのいろんな「アクション」について。
 つまり、「ひとりひとりが何をなしていくか?」とゆー面で、エムさんが実践してることの紹介です。

 まず、エムさんとしては「トランスジェンダーは長ったらしいから、『トラジェン』って言おう」運動を展開中だそうです(^^)。って言ってもまぁ、これはホンキな運動とゆーよりは、「運動はすべからずカッコよくなければならない」的なレトリックですよね(^^;;)。
 そして、これはけっこういずみ的にはびっくりなのですが、男子トイレで着替えてメークすること。「女に化ける」のではなく、「(生物学的)オトコが女になる」ことを明確に謳いあげる、「ヘテロストレートノンケ男」にトランスの存在をみせつける、そんなニュアンスでしょうか。
 実際にエムさんはこれを実践してらっしゃるそうですが、そーゆーとき、居合わせた男性陣、ほとんどはチラチラッと見て、見て見ぬフリして去って行くそうです。一度だけ、おじさんにしげしげ見られて「××のお店にはいないコだねぇ」って言われたこともあるそうですが(^^)。

 エムさん的には、「自分が何と何をやるか、って決めて、それを堂々とやる」ことを実践する、これが身上なのだそうです。後ろめたいと思っていては、何もできない。そう思ってると、自分自身が2つに割れちゃう、堂々と生きていこう、そんな決心をしたそうなんです(^^)。



 しかし、現実には厳しさもあります。実際に、エムさんが抱えてる問題、それはやはり、家族の問題です。
 自分に正直に生きたい、隠すべきではない、そーゆーつもりでカムアウトする。しかし、実際にそうすれば、親とかパートナーとかに、それまでの自分の苦しみが乗り移っていってしまう現実が、そこにあります。
 確かにトランス当人は、これまでのじぶんだけの苦しみが、カムアウトによって何分の1かになるかも知れない。でも、カムアウトされた家族にとっては、それまでゼロだった苦痛が、いきなり、それまでの当人の何分の1かになるのです。つまり、無限大倍の苦痛に襲われるのです。
 そして、その家族には、他にカムアウトして「楽になれる」ような他人は、存在しないのです。

 日本のよーなシステムの下では、家族内部が、外部に対して「アピールできない」ようなひみつを抱え込んだとき、それ自体の苦しさも、解決の糸口の掴めなさも、生半可なモノではありません。まさに「出口のない、やり場のない、無間地獄」なのです。
 でもそれでも、いや、「だからこそ」かも知れませんが、いずみは、「黙っててバレたときのリアクション」を考えると、やはり、カムアウトする方向を選んでしまいますが…

 そーゆー面でも、いろいろと困難を抱えてるエムさんではありますが、「せめて、自分の娘には…」、あぁ、いずみがかつて塾屋だったとき、お金儲けのためにさんざん利用しつくしてきた想いですが(u_u)、「ちゃんと性教育やってくれるところに行かせたいです。」

 現在の小学教育現場での性教育は、かなりの裁量が、個々の先生に任されてるのが現状です。
 実際、公立小学校でも、同性愛やトランスジェンダーについて扱う先生もいらっしゃいます。
 しかし、公立の場合、保護者の側には学校や教師を選ぶ権利が存在しません。少なくない教師が、ただ給料をもらうだけのために、子どもたちに害毒を垂れ流すだけの人でなしに成り下がってる現状では、ひじょぉ〜に、おかしな話なのですが…。
 そんなわけで、エムさんとこでは、私立を考えてらっしゃるそうです。まぁ、教育システム上は、私立だから何かマシだ、とゆーこともないのが実情だと正直思いますが、ただ、子ども同士の人間関係においては、私立は、公立とは随分とちがった何かが得られるのは事実だと思いますです。はい(^^)。

 そんな話の後、野宮アキさんから「家族同士の自助グループって、必要ですよね。」とのコメントがっ(^^)。「自分の子どもだけがヘンなんじゃない、っていう確認の場があればいい」とゆー趣旨です。
 そーなんですよねっ!(^^)そーゆー集まりがあれば、家族がカムアウトする機会が、ちゃんとできるのです!(^^)
 エムさんによれば、アメリカには、そーゆーグループもたくさんあるそうです。中には、「パートナーがトランスだったことを結婚後に知ったカミさんのグループ」まであるそうな(^^)。もち、「傷のなめあい」をするよーなものでは全くなく、むしろ逆に、「そーゆーダンナの存在を認めながらも、言うべきことはキチンと言う!」みたいなノリなんだそうで(^^)。そうやって、ちゃんと、ある意味「矛盾しあってる」関係でも、それをはっきりさせながら、なんとか折り合いをつけようとする積極性。いいですよね(^^)。



 最後に、エムさんから、"tranny chaser"についての解説がありました。
 このコトバ、実はいずみも初耳だったのですが(^^;;)、日本語のニュアンスで言い換えれば「オカマちゃんのおっかけ」、よーするに「T*が好きな男性」のことを挿しているそーです。
 しかし、話は、今回のテーマに(後づけで(^^;;))なりつつあった、「コトバ」をめぐる問題に…

 とらにーちぇいさー、
及びコトバをめぐる諸問題
さらにはTSFJネタ、
金井さんの人間性にまで…(^^;;)
 
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#なおこの話には、この直後の質疑応答コーナーにて、三橋順子さんから反論が寄せられてます。ぜひそちらもお読みください。


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