米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 3
日本最長時間走行鈍行から冬の夜の釧路湿原へ
− 3月30日(日) 岩見沢−

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
16 岩見沢 8:24 特急 3003M 8:49 滝 川 岩見沢
17 滝 川 9:38 普通 2429D 17:23 釧 路  
18 釧 路 23:00 特急 4014D 4:50 追 分  
3日目 小計 1駅
今日までの累計 56駅

Section 3-0
眠い朝を無理行って高速で送ってもらう外道は私です

 朝は6時過ぎに起床。正直、2人ともひどい二日酔い状態である。
 そんな中お風呂までいただき、もうあつかましさ1000%の私である。
 しかしまだこれだけではあつかましさは終わらない。
 ムリに早起きしたのは、駅を1つでも攻略するためには岩見沢直送が適しているから、ということで、これから高速をすっ飛ばしてアプローチするのである。
 高速道路には融雪装置もあり、予定よりかなり早めに駅に到着できた。
 本当にご夫妻にはお世話になった。ありがとうございましたm(__)m


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岩見沢駅

岩見沢 いわみざわ 北海道旅客鉄道 函館本線・室蘭本線 北海道空知支庁岩見沢市

 さて、そんなわけで本日唯一の攻略駅である。
 交通の要衝として栄えた大きな駅で、かつては歴史のある駅舎が堂々と建っていたが、2000年12月に火事で消失してしまい、未だに仮駅舎のままとなっている。

駅舎全景駅舎全景 現在も仮駅舎のまま
広い駅前駅前は本当に広い
構内改札口は小さい
馬のオブジェ有名な、ホームにある馬
駅標&2ショット駅標&2ショット (撮影:某「茶坊主」さん)

 ここに来てもまだどうにも二日酔いな2人。某「茶坊主」さんに新聞とリポDをごちそうになった。もう感謝しっぱなし状態である。


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SWA uシートコンセントキターーーーー!

岩見沢 8:24→滝川 8:49
特急〔スーパーホワイトアロー3号〕 3003M(モハ78?-50?)

 ホームで某「茶坊主」さんと分かれ、いよいよ1人旅の再開である。
 そして乗り込んだSWAはもちろん指定席でuシート席。SWAのuシート席といえばコレである。

コンセントから電源取り放題全座席に1コずつついているコンセント

 もうAC電源フルに使いまくりで、朝日がまぶしく見づらい液晶もバックライト最高に上げて快適作業できた。わずか25分間、夢中でPCに向かい、感動のあまり車番をメモし忘れてしまうほどだった。(^^;;)


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私はミキティガイではありません

 滝川ではなぜか微妙に待ち時間がある。外にはほんの少し、雪がちらついている。そして、この状況で滝川駅付近でやることは1つしかないのである(笑)。

店舗全景滝川行ったら西友裏の焼肉屋さん食道園へ! 笑
店舗入口さすがにこの時間は閉まってます、笑

そして言うまでもなく、下の画像は本文とはまったく何の関係もないので念のため。

カルビ5人前をプレゼントされ大喜びのミキティ滝川市出身のミキティは焼肉大好きです、笑
焼いちゃうと 意味ないじゃん 生レバーあややもミキティの焼肉好きにはあきれ半分です、笑

 そんな食道園を見物したらすぐに駅に戻り待合室へ。なんとここにもコンセントがあって、ソッコーで上の画像をにっきにうpし報告。ここはインターネットのあるすばらしい世界です。


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日本最長時間定期鈍行乗り通し

滝川 9:38→釧路 17:23
普通 2429D(キハ40-751)

 さて、ここからは「攻略には関係ない今回の旅の目的その1」である、日本の定期普通列車の中で最も長時間運転される、滝川発釧路行2429Dに乗り通す。9時38分に発車し終着は17時23分、実に7時間45分も走り通すのである。
 ちなみに走行距離は308.4kmとそれほど長いわけではない。「定期普通列車の中で最も長距離運転される」のは山陽本線の快速シティライナー下関発三石行で、こちらは425.7kmを走り通すが、時間は7時間10分でわずかに短い。

 臨時列車を含めれば、「最長時間」は夏季に運転される三陸鉄道直通の快速リアスシーライナー上り・八戸発仙台行で400.4kmを11時間03分かけて走る(下りは9時間54分)。また「最長走行距離」は青春18きっぷシーズンに運転される夜行快速ムーンライト九州で、京都−博多間683.0kmを下りは10時間12分・上りは9時間54分で走っている。
 なお現在、定期夜行普通列車は東京−大垣間のムーンライトながらと新宿−新潟間のムーンライトえちごしかなく、いずれも快速運転で運転時間は短いし、距離も東京−大垣間で410.0kmと、シティライナーよりも短いのである。

 食道園のネットへの報告を終えた時点で、既に目的の列車の改札は始まっていた。改札口の目の前、1番線に止まっているキハ40の単行である。

2429D滝川駅ホームに佇む釧路行単行
今から乗り込みまーす今から乗り込みまーす
滝川駅駅標滝川駅駅標 駅攻略じゃないので2ショットは撮りません

 全ボックスが埋まった状態で滝川を定刻に出た列車は、もはや完全にローカル支線と化した根室本線を進む。炭鉱の街だった芦別(10:10着)ではまとまった降客があり、さらに「北の国から」でおなじみ富良野(10:45着)でほとんどの乗客が下車した。

富良野駅富良野駅

 しかしその富良野ではなぜか後ろに1両連結。かなりガラガラな車内のまま、富良野を11:06に出発。
 そして…あれ、ここらあたり、きれいな青緑色(石灰分のため)の金山湖ってなかったっけ?
 実は冬季には氷結する金山湖、その上に雪が積もって一見平原のように見えていたのだった。このような景色を日本で見るのは生まれてはじめてである。ちょっと感動。

氷結した上に雪が積もる金山湖も雪化粧
雪の上にかかる橋橋があるので確かに湖だ

 金山湖を過ぎ、「鉄道員」で「幌舞駅」として登場し観光スポットとなったの幾寅(11:56着)ではついに滝川からの客が私だけに。やはりこの列車に乗り通す人はこのシーズンではいないのかも知れない.
 そしてかつて狩勝峠越えのため補機をつけていた鉄道の要衝、落合に12:07着。周囲には数件の人家以外何もない。

ディーゼル音のみが響くディーゼル音のみが響く落合駅ホームで小休止

 落合を12:22発、ここから狩勝峠越えとなる。車内はそこそこの乗客。新狩勝トンネルに入り、すぐのところにある新狩勝信号所をあっさり通過。他の信号所でもすれ違いもなく新得着(12:45着)。ここでまとまった下車、峠越えの需要があることがわかる。
 次の十勝清水(12:55発)で地元高校生が大量乗車したが芽室(13:23着)で入れ替わった。芽室からの高校生たちも高架駅の柏林台(13:44着)で下車し、帯広(13:49着)ではほぼ全部の乗客が下車。ついに車内は私と、富良野から乗ってきたおばさんの2人になった。それもそのはずで、横に止まっている北海道ちほく高原鉄道直通の列車が先に発車するため、普通(ってなんですか?)の乗客はそちらに乗り換えるのである。

帯広駅ホーム右側はふるさと銀河線(旧池北線)の先行列車(13:54発)
この後自販機でアミノサプリを購入

 そしてさらに特急スーパーおおぞら5号に追い抜かれ(14:11発)、ようやく帯広からの乗客が乗り込んできて再び車内はそこそこの混雑。14:23に出発し、すぐ次の札内(14:29着)で大量下車があり車内は落ち着いた。池田(14:56着)では若干入れ替わりがあったが、浦幌(15:26着)で大量下車。残り乗客は7人である。ちなみに富良野からのおばちゃんもまだ乗っている。
 上厚内(15:41着・15:46発)では骨董モノの駅舎を堪能。列車はすっかり原生林の中を行くがやがて太平洋が見えてきて、本当になーんにもない尺別に16:07着。

なんにもない尺別駅 かつては尺別炭鉱への専用線が出ていた
ホントになーんもない…不気味なほどに静か

 尺別を(16:14発)を出ると、車窓には海!海!海!

海が見えた荒涼とした海

 釧路に近づくにつれ残雪が増えていくような気がしたが実際のところはどうなのだろうか。
 列車はさらに1時間ほど走り、釧路に定刻どおりに到着。

5560円ワンマン料金表がありえない金額を表示している、笑
釧路駅に到着やっと釧路に着きました!

 おつかれさまでした、ととりあえず自分を褒めておく。


Section 3-4
感動の釧路観光

 釧路駅ではぬわんと超有名サイト、北海道観光大全の主宰者・鬼峠さんと落ち合い、どあつかましくも釧路の街を案内していただくということになっている。改札口には既に、サイトにあふれるまっすぐまじめな雰囲気そのままの好青年、鬼峠さんが待っていてくださった。
 ご挨拶の後、早速豪華な釧路観光に出発。まずは徒歩で丸井今井に向かう。釧路にあるデパートだが、閉店時刻間際とは言えお客さんの数は少なく、厳しい地方都市の現状を見た思いがした。
 続いてじもてぃには超有名な洋食屋である泉屋本店に行き、名物スパゲッティをいただく。噂にたがわぬ大ボリュームを一気にかっこんで汗だくになりつつ、旅行にまつわるいろいろなお話をさせていただいた。お代は「いつもこういう時は私が払うことにしています」との鬼峠さんのお言葉に甘えてしまうことに。ごちそうさまでございますm(__)m


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ご飯食べてから釧路市中心部を散策

 お食事の後は徒歩にて散策を再開。

「釧路の夜」歌碑「釧路の夜」歌碑 美川憲一の歌声が響きます
フィッシャーマンズワーフMOO・EGGフィッシャーマンズワーフMOO・EGG
釧路が誇るウォーターフロント。MOOは市場系食品店を中心としたショッピング&観光ガイドフロア、EGGは植物園。
信号がありません幣舞橋を通って出世坂を登りぬさまい公園 信号のないロータリーを眺める

 さらにこの後、釧路市生涯学習センター展望室に登り、いよいよ車に乗せていただくことに。


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感動の、冬の夜の釧路湿原

 雄別鉄道跡を使って作られた国道44号バイパスをとおり、デパートとは対象的ににぎわうポスフール釧路店を眺めつつ、釧網本線の細岡駅を経由して釧路湿原駅の近くまでアプローチ。そこから先は徒歩!

これは道なのだろうか、笑こんなところを2人でがっつり歩きました
釧路湿原駅前やった! 暗闇に現れた釧路湿原駅
駅標ホームに入って駅標をパチリ
ワンマン用ミラーワンマン用ミラー 自分を写しこんでみました

 この後は細岡大展望→カヌー発着所→コッタロ湿原を回っていただいた。冬の夜の釧路湿原は、星の明かりに加え釧路の街の明かりが空に反射して、それが積もった雪に再度反射して目に届く、幻想的な景色だった。写真に撮影不能な、おぼろげに見える湿原と輝く星空。ホントに涙が出てきた。こんな体験、鬼峠さんのナビがなければ絶対にできない。ありがとうございますm(__)m


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さぁ呑みだ…と転落の第一歩

 その後は鶴居村を通って、北斗展望台経由で釧路駅まで送っていただいた。本当に感激してお礼をしつつ鬼峠さんとはお別れ。そして私は釧路湿原の余韻に浸りつつ、待合室でAC給電しながらガソリンも補給。2リットル分も買い込み、うち1リットルを瞬く間に呑んでしまう状況となりかなりイイ気分。しかしこれが翌日の大破産へとつながっていくのであった…


Section 3-12
破綻の予兆だった…?

釧路 23:00→追分 4:50
特急〔まりも号〕 4014D(キハ182-506)

 釧路からは夜行特急まりもに乗車。気動車の間にB寝台客車を挟んだ妙な編成で運転されているが私は普通に指定席。ところがこれがひと悶着あり、乗り込んでみると既に私の席には別の人が。その人はB席のはずなのにA席に座っていた。しかしまぁ、私は追分で下車するので、私が通路寄りのほうがいいかな、と判断、さらに横のCD席も空いていたので、その人と車掌さんに許可をとってC席に座らせてもらうことにした。
 しかしこれは甘かった。深夜の帯広で結構な数の乗車があり、空いていると思ったCD席にはビジネスマン2人がやってきた。酔っ払って寝ていた私は当然のごとくたたき起こされてB席に移動となったが、なかなか寝付けなくなってしまい、軽くうとうとしつつ追分まで過ごすことになってしまった。その時点では、「まぁ、乗り過ごすよりはこの方がマシだよなー」と軽く考え、無事追分駅で下車したのだが………


今日の出費

摘 要 支出金額
ぐるり北海道フリーきっぷ 7140
アミノサプリ 500ml 150
氷結うめ 500ml 200
スパチューライチ 500ml 200
生黒 500ml×2 380
今日の小計 8070
今日までの本プロジェクト累計 24463
今日までの総プロジェクト累計 235657

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2004/03/04
鉄分補給にご協力ください。