イベントレポート : 960707 DIMENSION

※この記事は、本誌には未掲載のものです。

96/07/07 DIMENSION

 DIMENSIONの精力的かつ驚異的な活動ぶりには前回も脱帽したが、3・4・5月アルバムリリース、6・7月ライヴ、とは本当に恐れ入る。今回は雨の降る、7月にしては寒い夜の中、前回同様、客席は満員となっていたようだ。今回のチケットの発売日が、前回のライヴの当日(’96/6/6)だったこともあり、チケットの入手はかなり困難だったと思われる。実際、私も今回は立見になってしまった。もっとも、ピットインの場合、座れるのは100〜120人位なので、半分以上が立見なのだが。発売方法については、前回同様だった模様。またしても客席には、見たような顔ばかり。やはりリピーターの数ははんぱじゃないようだ。

 メンバーはいつも通り、狭いDIMENSION界の人々(笑)=DIMENSION(増崎孝司 on Guitar、小野塚晃 on Keyboards、勝田一樹 on Sax)+青木智仁 on Bass、石川雅春 on Drums。
 今回は前回と異なり、打ち込みでのスタートではなかった。どうやら前回の打ち込みはDIMENSIONのテーマ、といったわけではなく、”Cricket Smoker”(だったかな?)のイントロとして存在しているようだ。今回の同曲でも打ち込みは使われていた。今回も、それ以外では打ち込みはなかったようだ。

 スロースターターと言われて久しい(?)DIMENSIONだが(笑)、今回はその汚名返上だ。前半からとばすとばす。これにより、キレのある演奏が前半からでも可能なことが証明された(笑)。また、今回は増崎氏いわく、”社長が来てない”らしく、(じゃあいつもは来ていたということか?) MCでもかなり激しく盛り上がっていた(笑)。恒例の(?)肉体の欠陥話し(撫で肩、あご、おっさんくさい等)の他には、
  • 勝田氏が青木氏の奥さんのものまねをするとき、それはほとんど近藤房之助氏のまねと区別できない。

  • "8-th dimension"のジャケット(蜂が3匹)は、もともと"7-th"の為に用意されたものだったが、これを見た”社長”が、「蜂だから8だろう。」と言ったことにより、めでたく(?)"8-th"に採用されたらしい(大爆笑)。

  • 上記の件について、勝田氏が”マジで?本気かよ〜、社長〜。”的発言をした際、増崎氏が「お前、今回社長が来てないからってむちゃくちゃ言うね〜。知んないぞ〜。」と言っていた。いつもは社長がきていたのだろうか?

  • 増崎氏は、”松ちゃん”(=松本孝弘:B'z)と、古くからの友人であることを自慢していたが、B'zに小野塚、勝田両氏が参加している、という話になると、「ど〜せ俺は呼んでもらえね〜よ!」と、くさっていた。が、勝田氏の「だって同じ楽器だから・・・。」という発言の通りであろう。

  • 珍しく(私は初めて見た。)増崎氏がレスポールのギターを使っていると、自分で「似合わね〜。」と言っていた。いつものエアークラフトのストラト・タイプはもちろんだが、レスポールも似合っていたと思う。

  • 前回、インターネットの話題が出た時、すっかりDIMENSIONのページがあるものと勘違いしていた私は、増崎氏の「また、インターネットでMCが長いって書かれるぞ」との言葉に、勇気を出して、客席から、「ホームページのアドレス教えて〜」と聞いてみた。す・る・と、増崎氏が、

    いや、DIMENSIONのホームページがあるわけじゃなくて、よねよね(!)とかいう人がやってるらしいんだけど。なんか、慶応大学の学生らしいですよ。これがまた結構よく見て書いてんだよ。あの曲でミスったとか、MCが長いとか、2daysだからチケットに余裕があって、客席も俺の頭みたくスカスカだ〜!なんてさ!こ〜んなに混んでんじゃんね〜?(要約)

    とのご返答!やっぱり、よねよねさんのページをチェックしていたのだ!しかし、彼は慶応の学生ではないし、彼のページのどこを見ても増崎氏の頭髪のことに関してふれているものはない。しかし、なんにしても、”よねよね”と増崎氏が発言したのだ。これについて、よねよね氏は、

     ライブ中に、出演者から「よねよね」という固有名詞が発せられたのは私にとって、久保田えみ以来2度目であります!しかも、久保田えみが単なるC級アイドルだったのに比して、増崎先生は超A級ミュージシャンであります。エヘン(^^)。
     しかしだ。…なんでこういう日に限って仕事が入るんだ!?!?…(涙)K出版のばかやろー!!(意味不明)
     慶應の学生っていうのは、昔、ページの置き場所が慶應の某サイトだったからでしょうねぇ(これ、書いちゃっていいのか?(爆))。しかし、頭髪の件、よんよんねっとには書いたけど、私のページにはどこにもそんなこと書いてねーぞ。ま、まさか、よんよんねっとの内容まで漏れているのか…恐るべしビーイング…

    と語っている。

  • といった話しで盛り上がりまくっていた。
     肝心の演奏の方だが、社長がいないせいか(?)、いつも以上にキレを感じさせるものであった。やはり社長がいると緊張しますよねえ。インプロヴィゼーション等のことについては前回と同様。

     さて、もう一つのイベント(?)、スペシャル観客だが、今回は気が付かなかった。次回のお楽しみ、といった感じである。

     また、ライヴ終了後、出口ではって、得た情報によると、次回はもう少し大きな所でやろうと思っているとのこと。(by増崎氏)そうすると、チケットは取りやすくなるが、ピットインのように近くで見れないし、スペシャル観客にも気づけないし、出口ではったりできないところが、マニアとしては少し寂しい気がする。いずれにせよ、そう期間を空けずに次回があるとのこと。これを楽しみにしたいと思う。(のがみ:感想などお寄せください)


    おまけ▽ライヴ後の打ち上げは、東京タワーの方に歩き、信号を首都高に沿って渡った先にある、ガラス張りのしゃれた飲み屋でやっていたようだ。



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