亜蘭知子『Stay In My Eyes』シリーズ


「Dancing Island」

亜蘭版
『Stay In My Eyes』 32DH5166<CS> 881121
KEY WEST CLUB
『お誂え向きのDestiny』 TECA-20346 911218
(亜蘭版聴く)
Y:では亜蘭知子シリーズに行きます。
N:…これ、すばらしいじゃないですか。
Y:あそう??
N:だってあなた、亜蘭知子って、誰の奥さんだと思ってるんですか!!(笑)
Y:(爆笑)
N:この大人の女性を感じさせる声…。とかそういうんじゃなくって、これってソニー?
Y:<CS>ですよ。
N:やっぱりそう??これ、アレンジがひじょぉ〜にソニーだよ。
Y:アレンジは…がが、萩田光雄だ!
N:ほれほれ、まさにソニー以外の何物でもないよこれは。私の大好きな。松田聖子とか、そういう音でしょ!?
Y:そうですね、でもなんかさ、歌詞に比して音がスカスカなような気もするが…
N:いや、これが正統派のリゾートサウンドだよ。…もうこれ、KEY WEST版聴くまでもなく、亜蘭の勝ち!!
Y:(あわてる)まぁまぁ、こっちも聴いてやってくださいよぉ〜(泣)
(KWC版聴く)
Y:ホレ、カッコイイじゃないですか?大体この出だしのサックス、誰が吹いてると思ってるんですか!?
N:うるさい!(笑)勝田はこの際どうでもよい(笑)。
Y:がーん(笑)
N:それはともかく、ラテン系の音にコンピュータを絡めるっていうのに違和感があるなぁ。
Y:あそう。
N:あまりそういうのないでしょう?
Y:そうね。ま、あと、音がラテン系なのに、本人たちの声質が全然ラテン系に合ってないというのもあります(笑)。こちらのアレンジは明石先生ですね。
N:すごい明石っぽいアレンジで、まぁカッコイイといえばカッコイイんだろうけど…もしかしてこれ、亜蘭の方のアレンジやらしてもらえなくって明石先生が悔しがってたんじゃないですか?(笑)
Y:んなバカな(笑)
N:そうとしか考えられないよ(笑)。
Y:まぁ確かに、亜蘭のアルバムも数曲を除けば明石がやってるんで、この曲をやらせてもらえなかったから、と言えなくはないか…(笑)。参考までに、こっち(KWC)はシングル曲が池田大介で、他は明石です。
N:まぁ、池田と明石では、さっきの「It's My Treat」で決着がついてますよ(笑)。
Y:そうでしたね(笑)。
N:だけど、やはりこれは、どう考えても、大人のお色気ムンムンの(爆笑)亜蘭に軍配が上がるよ。私がこういう路線が好きだってのもあるけどね(笑)。



「Mind's Holiday」

亜蘭版
『Stay In My Eyes』 32DH5166<CS> 881121
KEY WEST CLUB
『お誂え向きのDestiny』 TECA-20346 911218
(亜蘭版聴く)
Y:この曲だと、実は私も亜蘭版の方がよりいいかな、と思います。最近このアルバム仕事中によくかけてるんですが、聴いてて全く物書きの邪魔にならないのがいいんですよね(笑)。
N:これもソニーなサウンドですよ。こりゃいいや。新品で買お。
Y:がー、そうだったのか。
N:そーとーにいいアルバムだよぉ。もう少しだけ声が暑苦しくなければ、もっともっといいんだけどね(笑)。
Y:それは、えと、本質的にこの人、唄がヘタなんじゃないでしょうか?(笑)
N:いや、いい人ですよ(笑)。
Y:全然話が噛み合ってないんですが…(笑)
N:だって長戸先生のハートを射止めるくらいの女なんですよ(笑)。
Y:だからそれはいいの!(笑)。この人、表現力に乏しいから、こねくるせいで暑苦しく聴こえるんじゃないの?
N:なるほどね。
(KWC版聴く)
Y:これはまぁ亜蘭よりは落ちるとは思うんですが、ベースラインがふにゃふにゃ跳ねてるんで、好きではあります。
N:…このイントロからして、ヘンだよ(笑)。やっぱり違和感あるなぁ。このアルバム、実験し過ぎてるよ。
Y:あそう?長戸先生はKEY WEST CLUBには賭けてたハズなんだけどなぁ…。2人のキャラクタなんかは、アイドルとガールポップの中間みたいな感じで、これからのアイドル、みたいないい雰囲気だったんだけどねぇ。売れなかったのは、音が遊び過ぎなんですかね?
N:ヘンに凝りすぎたっていうか、音が狙いすぎというか、一般受けはしないよこれは。
Y:でもまぁ、昔本誌に書いてくれてた某氏とかって、私が何も言わないのに「TVで見てよさそうなのでアルバム買った」とか言ってたくらいなんで、好きな人はいるんでしょうけどね。
N:まぁ実験ですよ。アレンジが固まってないじゃないですか。
Y:あ、それは言えますね。
N:だから恐らく、「こういうのでやれ」って長戸先生に明石が命令されて、無理矢理ラテン系でつくったんじゃないの?
Y:(笑)
N:明石昌夫がラテン系が得意とはとても思えないじゃないですか(笑)。
Y:えーえー。
N:それを無理矢理やらされてるから、固まらないんじゃないのかなぁ。…と、めずらしくまともな意見を言うという(爆笑)。
Y:まったくだ(笑)。2ndアルバムはもうちょっと固まってるんだけど、その代わりビートが弱くなってるんだよね。
N:だから色々実験しているうちに、鳴かず飛ばずで、…
Y:で2人の不仲が爆発して消滅してしまった、という(笑)。
N:えーえー。
Y:で中谷美紀だけまた拾われた、という(爆笑)。
N:えーえー(笑)。



「Be My Venus」

亜蘭版
『Stay In My Eyes』 32DH5166<CS> 881121
渚のオールスターズ版
『渚のカセットVol.2』 32DH5274<CS> 880622
Y:これはどっちがいいかなぁ。
N:これ、渚のオールスターズ版ではシングルになってるんだよね?
Y:カラオケにも入ってるくらいですから(そうです)。
N:発売はどっちが先?
Y:えと…(調べる)、これは渚の方が先でした(笑)。
N:これだと渚の方がいいかもね。アレンジも(渚の方が)カッコイイよ。
Y:こっち(亜蘭)は、このアルバム全体の中でも…
N:若干浮いてるよねぇ。
Y:曲調も違います。
N:…って、そりゃ、単に作曲者が1人だけ異質からじゃないかっていう気もするんですが(爆笑)。
Y:がーん(笑)。暑苦しい人が作ってるから異質なんでしょうか(爆笑)。
N:結論。メロディが暑苦しい(笑)。
Y:(爆笑)



「Wait Forever」

亜蘭版
『Stay In My Eyes』 32DH5166<CS> 881121
栗林誠一郎
『Good-bye to you』 BVCR-68 911216
Y:この曲は元々、Nさんが栗林の「白いMY LOVE」のシングルを買ったところ、ジャケットに栗林の略歴が書いてあって、そこで「亜蘭知子に提供している」とか書かれていたのでカヴァーに気づいた、というものです。
N:ええ。ところでこの亜蘭の方はシングルだったのかなぁ?
Y:かも知れません(^^;;)。
N:これと「Dancing Island」だけ編曲が萩田だもんねぇ。その2曲でシングルだったのかもね。
Y:調べておきます(^^;;)。
N:で、これは栗林の方がいいね。
Y:そうなんですよ。メロディの乗せ方も一部こっち(亜蘭)の方がヘンです。
N:栗林は、完全に自分の世界を作り上げているひとだからね。
Y:えーえー。そこがうつくしいわけです。
N:栗林の英語詞って仮歌の段階でついてて、そこからほとんど変えてないんでしょ?
Y:とZYYGのライナーに書いてありましたね。
N:だから栗林版は、メロディ重視で歌詞をくっつけるのも自分でやって、だから、符割りは合うよねぇ。後から乗せるよりも。
Y:そうですね。ただ、もう1つ、栗林版の方がいい理由がありますよ。
N:なに?
Y:ギターが増崎です。
N:ああそう。
Y:ピアノが小野塚です。
N:あーそう(笑)。
Y:サックスが勝田です。
N:まんまDIMENSIONやんか(苦笑)。あんたいつからそんなにDIMENSION好きになったんだよ??(笑)
Y:「いつから」も何も、前から好きですよ。いつも仕事中に聴いてますよ。
N:まったくJ-WAVE状態なおやじだ…(笑)



「One And Only」

亜蘭版
『Stay In My Eyes』 32DH5166<CS> 881121
栗林誠一郎
『Good-bye to you』 BVCR-68 911216 (「君がいない(piano style)」の次の曲)
N:この亜蘭版、なんで前に「君がいない」が入ってないんですか?
Y:…あのねぇ、なんで亜蘭が「君がいない」を唄わなきゃいけないんよ!?(笑)
N:だってこの曲は、「君がいない」からのつながりがすばらしいんだから!!(笑)
Y:あーそうですか(笑)。で、気になるのは、これ、栗林版とキーが全く一緒なことです。オクターブ違うとかでもありません(笑)。
N:いやだから、これはあまりに亜蘭の詞がすばらしかったから、そのまま唄ってるんでしょう(笑)。
Y:んなバカな(笑)。
N:ホント、歌詞のすばらしさには特筆すべきものがあるよね。
Y:そりゃそうだが、でもこりゃすっげーくせぇ歌詞だよ(笑)。
N:いや、これはもう、ビーイングの中でどれがいい曲かって、もうこれとあと「永遠をあずけてくれ」の2曲だよ。歌詞のよさでは双璧だよねぇ。
Y:なんだかねぇ(爆笑)。クサいだけだと思うんだが(笑)。
(亜蘭版のBメロ聴く)
N:これ、コーラス、栗林だよねぇ?
Y:…ですね。クレジットはないけど、間違いないでしょう。
N:いずれにせよ、これは本当は男が唄う詞だよねぇ。
Y:そうなんですよ。
N:女がこんなこと言ってたらヘンだよねぇ(笑)。
Y:アタリマエです!(笑)。大体これ、一人称が男だよ。
N:まぁこれは歌詞がすばらしいので、何でもいいです(笑)。特に2番なんか、そーとーにすばらしいよこれ。くぅ〜〜〜〜〜〜〜
Y:(爆笑)
N:これ、×木×美に唄うのはもったいないよね。
Y:がー(怒)。まぁ、いい曲ではあります。で、どっちがいいですか?
N:いや、まじめに言うと、ついつい歌詞を吟味してしまって、わかりません(笑)。
Y:がー(笑)。
N:この、リアリティあふれる歌詞!
Y:どこがリアリティだよ、こんなクサいこと言う男なんかそう世の中におらんわ!(笑)
N:いや、男というのはこういうロマンチストだ、ということを亜蘭知子はよくわかってますよ。
Y:何言ってるんだか(笑)。



(座談会おわり)



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脚注


大人のお色気ムンムン

第21号のイベントレポートで、元Judy'sの 大平江利子ちゃんを私がそう表現してド顰蹙を買った、という故事に基づいている(泣)。


J-WAVE状態

東京のFM局J-WAVEの場つなぎ番組(笑)「AZ Wave」で流されてい るフュージョン系の音を聴いて仕事をしている状態を指す(笑)。


×木×美に唄うのはもったいない

以前よねよねが「バンドでライブやったら×木×美(現×丸×子)を呼んで その前でオレがこの曲を唄う!!」などと冗談で言っていたのを指す(^^;;)。



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