アイドル・イベント・レポート : 4℃ Style

※この記事は、第19・20号に掲載されたものです。

94/夏 4℃ Style with 多田里奈 千葉成東海岸特設ステージ

 時間 いろいろ(笑)
 動員 ジャンキー20名弱
    海水浴客30名くらい
 曲目 本文を参照のこと
 イベント満足度 100%

【19号分】

 本誌14号の Judy's の記事中に初登場、18号にはレポートを掲載してきたShubi Dobi DO!のコーラス隊Shaba Daba Girls。いずれの記事にもかなりの伏せ字を用いざるを得なかったのだが、ついに、その必要が一切なくなった(感涙)。4人は、4℃ Styleとして堂々と再登場してくれたのである。
 成東海岸のマスコット的存在としてこの夏、毎週土日に砂浜の特設ステージで唄う4℃ Style(よんどしーすたいると読みます(^^))。今更紹介するまでもなく、メンバーは小河ルミ子・桐谷理絵・飯山章子・塚本由利恵の4名。全員、ジャパン東京校出身である。結成のウワサは既に昨年冬に伝わってきてはいたが、6月にレッツ長のところに「夏休み、東武動物公園のプールでやります」という突然のお手紙!!この「東武動物公園のプール」というのは言うまでもなく、'90年夏に原宿探険隊が毎日ライブをやっていた伝説の場であり、一時は「歴史は輪廻する」との感動を誘っていたのだ(笑)。残念ながら諸事情により、会場は東京からはるか遠い九十九里になってしまった。しかし小河から「みなさんだけが頼りです!!」と頼み込まれては断れない(って、別に頼まれなくても行くという説もあるが(笑))。遠距離をものともせず、外道は毎週土日に車を飛ばすのであった(笑)。

 10日は初日。眠い目をこすりつつ到着すると、小河以外の3人がそろっている。飯山はショートにしていて、誰もが本人だとは思わなかったらしい(^^;;)。何でも小河は、他のメンバーの都内集合時刻に間に合わないほど遠方に住んでいるため、一人電車で来るとのこと。な~んだ、言ってくれれば車で迎えに行くのに…(^^;;;;;)。
 とりあえず彼女たちの控えになっている海の家に陣取り、他の海開き行事との兼合いで予定より大幅に遅れている開演を待つ。と、いつものパターンで店員に「あの人たちは何者?」「あなたたちは追っかけ?」などと質問されてしまう私であった(爆笑)。後者には「まぁそんなもんです」とこれまたいつもの返事をしてはおいた(笑)。

 ミスターU.S.A.を唄う4℃ Style

 延々待たされた後、ようやくステージが始まった。唄と簡単な自己紹介のみのシンプルなものだが、選曲がなかなか。
 この日は、

  「Summer Lover大作戦」(Qlair)
  「サイレント・サマー」(ribbon)
  「夏の日」(森高千里)
  「ミスターU.S.A.」(スーパーモンキーズ)
  「Party Time」(C.C.Girls)
を唄ってくれた。振りもほぼコピー、キレは全くない(笑)がすばらしい(^^;)。唄は桐谷・塚本。飯山はオフステージだとかわいいんだが、ステージ上では表情が固い(SDGのときもそうだったと思う)。小河は…外道風に見れば「TPDの最初のオーディションを木原知美や川村知砂と共に受け、彼女だけ落選した、という歴史を感じさせる」出来とでも言えよう(^^;)。

 桐谷理絵・飯山章子・塚本由利恵

 なお2回目のステージでは、多田里奈という大柄な私好みの(笑)コが登場、山下久美子の「ごめんね太陽」を唄った。TX「おんなのこ探偵団」に出ていたということなのでどなたかビデオテープのチェックをお願いします(^^;)。

 小河ルミ子・多田里奈

 本人たちも気にしていた客受けだが、唄い始めると海水浴客は自然と集まって来ていたし、評判も上々だったようだ。中には2ショットやサインを求める一般客もいたようでなかなかよかったのではないだろうか。
 ただ、一般客へのアピールとしては、もっと選曲などは考えた方がよいかも知れない。「ミスターU.S.A.」は我々は喜ぶが、一般大衆はそもそも曲を知らないんじゃないだろうか?(苦笑)。このあたりの選曲には桐谷が一枚かんでいるらしい(アタリマエか(笑))。桐谷、のゆのゆ氏が何気なくNiki-Nikiの「ワンバナナ」の最初のフレーズを口ずさんだら、すかさず2フレーズ目を唄い返してくれたほどのマニアらしい。早速ひどい連中は「BANANAの「ツーショットの夏」を唄ってください」などと頼み込んでいたが、そんな曲やって喜ぶのは我々だけ、一般には「ミスターU.S.A.」よりもっとわからんでしょ~が(大苦笑)。
 選曲と言えば、実はオリジナル曲も何曲かあるらしい。既に最近のステージでは、オリジナルが全体の半分以上になっているようだ。どの曲も、1人がAメロ、4人でBメロという構成、塚本の曲「Heat Wave」がかっこいいとのこと。当然オリジナルだと知名度は「ツーショットの夏」以下(笑)だが、逆に先入観ゼロの状態からどれだけアピールしていけるのかを見守りたい。

 2度のステージも無事終わり、「今から海で遊びましょう!!」との飯山の提案。海水浴場に泳ぎにくるなんてまったく外道っぽくない(爆笑)が、無論断らず、でも泳ぐわけではなく、そうです、撮影会だだだっ!!(笑)。

 美女と戯れる外道ども(苦笑)

 ビーチサンダルなひとは難なくメンバを波打ち際に呼び寄せ撮影。し、しかしそうすると普通の靴な私やちばちえ氏はどうすりゃいいのだ?そうだ、波がこない時に撮ればいいのだ!(笑)それいけ~、とばかりに頑張ったが、やっぱり波が怖くてまともに撮れませんでした…(トホホ)。
 海の家に戻った後も、メンバにサインをもらったり曲目についてお話ししたり、しばしの(単にダラダラともいう(笑))会話。気づけば17時を過ぎていた。

 東京からかなり遠い成東であるが、熱い海岸で熱いステージを見てメンバと他愛ない話をする、という、まるで大昔寒い御殿場にスケートをしに行った(大爆笑)のと同じ経験ができる、この夏最も重要なイベントである。ここでの動員力如何では、今後ライブハウスなどでライブを打てるようになるかもしれないとのこと。既に遠く仙台・豊橋などからも外道が駆けつけている実績もあり、遠方の方も恥ずかしがらずに(大爆笑)ぜひぜひご参加いただきたいと思う。 (編集長)


【20号分】

 というわけで(なにがだ)、この夏、あまりにあまりにくぅ~であった4℃ Styleのロングランイベントは8/14をもって無事終了した。最後まで頑張り通した4+1人、そして毎週毎週成東まで足を運ばれた皆さん、お疲れさまでした...
 …とこれで終わりにしてしまうとレポートになりませんね(笑)。というわけで、各回のエピソードなどを紹介します。

8/6

 海水浴客は別にして、方々から遠征してくる外道ども、この日は10名の結集。なかなか多い。
 何故か車に乗らず電車で成東に向かったymachi・W田の両氏。何でも、家が遠いためひとり遅れて電車でやってくる小河ルミ子と同じ電車に乗ろうという魂胆だったようだが、あえなく破綻。そういう意図もなくやってきたMOMO原宿くんはあっさり一緒になり、楽しいひとときをすごしたらしい。いいなぁ(^_^;)。
 この日は、i-dic編集長として世界的に有名な石森陽氏が、愛用のGATEWAYノートに本誌19号をインストールして持ってきた。「これ、メンバに見せていいですか?」と尋ねられ、「別にいいっすよ」と何も考えず返答。早速操作法を説明しながら4人にWhisperを見せる石森氏。「なにこれ~、すごいですね~」などと感心する4人。うーむ、まんざらでもない編集長(爆笑)。しかし「私が 作ってるんです」などと名乗ってしまうと、今後の筆が鈍ってしまうことにもなりかねない(笑)ので、とりあえず黙って傍観じゃ(笑)。
 早速石森氏、ポップアップヘルプの解説ということで、19号の4℃のヘルプ(14号レポートの引用とその完璧版(笑))を開く。「この××、何が入るんだろう…。『先生には内緒にしてね』だっけか?」と他のメンバに尋ねる飯山。すばらしい記憶力である(^^)。「多田里奈という大柄な私好みの(笑)コ」という記述に「へー好みなんだー(笑)」などという反応。うーむ大冷や汗状態(^^;)。だかしかし、その3行前を読んだ小河、「…なんですかこれ~!!!!ひど~い(泣)。こんなこと書かないでくださ~い(泣)」と抗議(泣)。泣き真似までされてしまったぞ(泣)。というわけなので、皆さん、19号分の記述は一切忘れてください(笑)。まったく、これでますますWhisperは地下に潜らざるを得なくなるのか??(泣)
 なお、桐谷がアイドルマニアだということで、アイドル・アニメキャラからAV女優までつめこみまくったMOOK「最新美少女総覧・92年7~12月版」(徳間書店インターメディア)(ちなみにこの本、最新'94年版は何故か学研から出ていて、小河ルミ子ちんも出てますだ(^^))を持参、「誰かお友達はいませんか?」とのゆのゆ氏が尋ねたところ、穐里明美・木之下綾・坂本奈穂子・佐藤由里と友達だ、との回答。木之下は現Nutsだが、これ、全員がナベプロっつーか、東京音楽学院(つまりスクールメイツ)なんだよねー(笑)。さらにさらに、佐藤由里はあのおにぎりににぎり隊のメンバでもあったので、「おにぎりにぎり隊って知ってます?」と尋ねたところ、「私、渋谷の109のイベント、観に行ったよ~」というあまりにすばらしいオコトバ(うるうる)。
 なお、何故か、昨年Shubi Dobi DO!についていたコロムビアの人が、渋谷系ヴォーカルとコーラスという男女2人組を連れてきて、ステージに立たせていた。しかし外道も海水浴客も無関心…(^^;)。
 3ステージ目からは、半ば強制(笑)のアンコールが登場。4ステージ目は「アンコール!」ではなく、「アンドール!」と叫ぶアホな我々であった(笑)。

 ナゾの外人現る!?(実はちばちえさん(笑))

8/7

 かなりの人が、横浜アリーナにTPDを、また一部の人は熱海にClipを観に行ってしまったため、観戦者はのゆのゆ・MOMO原宿の2名のみ。ところがとんだハプニング、けんと君・くろやぎの両「歌姫伝説」スタッフが、突然ニュー大洋(4℃と我々(爆笑)の控え室になっている海の家)に登場!。当人たちは「単に海水浴に来ただけ」と主張していたらしいが、真偽のほどはよく知らん(笑)。いやー私が熱海に行っててよかったよねー、成東海岸が血に染まらなくって(大爆笑)。
 なお塚本がのゆのゆ氏と同郷であることが判明。ステージの合間にうたた寝するのゆのゆ氏、目覚めとともに塚本に「おはようございます」と言われ、く~く~うなっていた模様(笑)。

 遠くの海水浴客と近くの外道(編集長を探せ!(笑))

8/13

 楽日前ということで、名古屋・諏訪・豊橋など全国各地から実に15名もの外道が集結。特にSomething2氏と小河の会話があまりにすばらしかった。
  Something2: 名古屋から来ました。
  小河: 私たち、4人ともジャパンなんですよ。
 …途中、省略はない。本当に、本当にこういう会話が交わされたのである(大爆笑)。小河、遠方からわざわざ来るくらいだし、名古屋といえばジャパンだ(ホントかよ(笑))、と思ってそう挨拶したのだろうか? ナゾだ(^^;)。
 久々に多田里奈が登場。なんと「君がいない」だ(笑)。これ、彼女のfavorite songだそうで、それを聞きつけたのゆのゆ氏、早速TUNE's Blues Band版を渡し「こっちで唄ってください」などと無理難題をふっかけていたのだ(笑)が、ステージではZARD版。「ごめんなさい、こっち(==TBB)だとコーラスが合わなくって…」わざわざ謝らなくてもいいのに…。かわいい里奈ちゅわんであった(^^;)。
 いよいよ明日は最終日。と、ここで桐谷先生からお嘆きのコトバ!「私たち、『暑中お見舞い申し上げます』、振りまで練習してたのに、カラオケがなくって唄えないんです…」 すかさずぢゃ馬氏、新幹線の車中にいたなおなお氏に携帯電話で連絡!なおなお氏は早速東京駅から秋葉原に直行し探したものの、見つからず…実に残念…。

8/14

 楽日だが、P.P.Clubなどとバッティング、参加 者は7名。
 ステージはいつもどおりに進んでいったが、なんと3ステージめ、懸案の「暑中お見舞い…」が流れるでわないか!! 一体どうやってオケを入手したのか?と思いきや、なんとM木くんが昨日このためだけにわざわざカラオケボックスに言って録音してきたのだという。立派な著作権法違反ともいうが(爆笑)、4℃のために大いに役立ったことは間違いない(^^;)。
 最終ステージでは、スタッフも一緒に「ミスターU.S.A.」の振りまねをするなど大ノリノリ。我々の花束贈呈に思わず涙する小河、くぅ~かぁいいぞ~(^^;;;)

 さて、最後に少しまじめに書こうか(笑)。実は本文中では触れなかったが、我々以外に、じもP~リピータが多数出現したのは特筆に値する。10人くらいはいただろうか。適度な距離感を保つ外道とは違い、彼らはもうべたべた(笑)。ステージの合間合間に接近し、お話したりサインもらったり、大変な騒ぎであった。
 もちろん、これは「水着着た女の子たちがが地元で毎週唄ってる」から見に行こう、という感じだったのだとは思う(事実、一番ファンが多かったのはナイスバディな桐谷だったからねー(^^;))。ただ、一定以上の芸、一定以上のヴィジュアルがあったからこそ、リピータがついたということも忘れてはならない。
 もちろん現状では、まだまだ「4℃ならでは」というものを打ち出せてはいないし、芸のレベルもライブハウスでできる段階にはあと1/4歩くらい足りない(「Judy'sはどうなんだ?」というツッコミは却下(爆笑))。ただ、そこに至るまでの最低線はクリアできたし、さらに場数を踏むことで上積みもあっただろう。「今後のステージからますます目が話せないな」というのがこの成東での印象だった、と言える。 (編集長)


近況報告

 と10000バイト以上に渡って(^^;;)4℃と多田里奈を紹介してきました。今やJudy'sと並んで、ひどいひとびとが誇る(ってなんだそりゃ(苦笑))アイドルである彼女たちの熱い夏を少しでもお届けできたとすれば幸いです。
 この成東海岸の後、新百合ヶ丘の盆踊り大会の前座(笑)を経て、相模湖ピクニックランドでのステージも何度かこなし、その後「歌姫伝説」に一度だけゲスト出演(大苦笑)。桐谷は一時期、脚の治療のため長期入院中(泣)。代わりに多田里奈が代打で出演していました。
 現在は、小河ルミ子が惜しまれつつ「モデルの道を歩む」ということで脱退。桐谷がショートヘアになって復帰、多田里奈も正式加入し、4人で頑張っています。




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脚注


大昔寒い御殿場にスケートをしに行った(大爆笑)

 言うまでもなく、南英子@御殿場ファミリーランドのこと。もっとも、一部の人は山本智美目当てだったらしいが(笑)。



当人たちは「単に海水浴に来ただけ」と主張していたらしい

 えー、この後歌姫に一度だけ出場したところをみると、やはり偵察だったとしか思えませんね(大爆笑)



多田里奈の過去

 大昔大沢里奈という名前で「すッぴん」の美少女学園を飾ったこともある(それを本人につっこんだ時のレポートは20号に出てます(笑))。最近はお忍びでいろんなイベントに出没することもあるようなので、偶然遭えたらひと声かけてあげよう(あくまでも「ひと声」です。カラオケに誘ってはいけません(大爆笑))。




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