第4部:久保田えみを考える(笑)

※この第4部は、今でも心から彼女を愛し、それゆえにその実態を赤裸々に描いてしまう筆者のひねくれた心理が読者のみなみなさまに少しでも伝わるよう、ざっくばらんな文体で述べることにします(笑)。

 久保田えみ、歌姫No.1タレントである(笑)。

 大阪府出身、公称73年12月18日生まれの20歳。乙女塾8期生で、「歌姫伝説」レギュラー。戦歴として「第3回おちゃめ組オーディション」ジュニア部門優勝。先日まで千葉TV「歌のランチボックス」レギュラーだった。EYE-NET に番組を持ち、自らパソコン を操る「あやしいアイドル」だ、というのが広く(本当か?(笑))知れ渡っているプロフィルである。

 まずこのプロフィルをより詳細にしていこう。乙女塾に関する資料を見ればすぐに調べられ、最近では「投稿写真」10月号の乙女塾特集記事にも出ているが、本当の生年は71年、つまり実年齢は22歳である。この件については、本人が94年5月の D.J.Bar で「(乙女塾)8期を受けた時には高校卒業してて…」などと暗に匂わせている(どこが「匂わせて」じゃ!(笑))。
 乙女塾が終わった後、彼女は、滝島あずさ(電波子)・TUNE's Blues Bandなどでおなじみ(笑)のベストワン所属となる。当時ベストワンは日比谷シャンテのD.J.枠を持っており、彼女はそこで「乙女塾8期生の久保田恵美です」と登場。当時これを「ベストワンジャンキー」の名も高い(笑)macky氏が目撃している(なにしろmacky氏、「元ベストワンのコがまたD.J.をはじめたらしいから」という理由でシャンテの早瀬真奈美D.J.に来たくらいなのだ(爆笑))。この件で macky氏にBBS上でつっこまれた早瀬真奈美、「ベ、ベストワン…。」とうろたえていたらしい(笑)。
 91年冬にはスキーのTV番組に出演。これはちばちえ氏がビデオに保存してある。彼女が得意とするスポーツはスキー(「アイドル四季報」'93年夏号のインタビューでは「私、絶対に転びません。」と断言していたぞ)なのだが、このビデオを見る限りでは「ケツの重い滑り」(ちばちえ氏談)(笑)。このビデオの件を聞きつけた早瀬、「…そんなものまでみられているとは思わなかった」とあきれていたらしい(笑)。
 そして92年、雑誌「Wooooo!」6月号。彼女はエクセルという事務所に移籍、「元乙女塾8期生セミヌードに初挑戦!」と題したグラビアに登場。これでも「セミヌード」と言えるのか?(笑)。それもそのはず、実はここ、AV関係も手掛けており、彼女のポラ写真が(株)九鬼にあったのを、早川氏が目撃している。実はこの時点で彼女、川島なつみ化一歩寸前だったのかも知れない。
 一方、春のTPDの原宿ルイード公演には、後に一瞬(笑)グループを組んだ谷口史恵とともに現れた彼女に、みわわ氏がサインを求めている。このサインを「歌姫」打ち上げ時に見せられた早瀬真奈美、「これ私の字ですねぇ」と感心したらしい(笑)。

 92年冬、彼女は悪名高いY氏の事務所、フリー・ビー所属となり、芸名も早瀬真奈美と決定。2歳ほど若返り(笑)、11/23の白石さおりのライブに Y氏とともに登場。それを観たR.K氏が「か、かわいい…」と沸騰していたのはあまりにも有名だ(笑)。
 そして12月、六本木PAOでの「歌姫伝説」秋山久美ライブのエンディングに電撃的に登場。またEYE-NETの#226にて番組を開始。
 実はこの#226、まさに因縁のジャンプコードである。フリー・ビーはY氏個人の事務所だが、Y氏はこの他にも共同で事務所を持っていた。その名もシンプロモーション。そう、あの高瀬彩乃、新小田悦子、村上ミミがいた事務所である。#226はかつて、新小田悦子の番組だったのだ…(参考までに、Y氏はJudy'sの発案者でもある。これは後々つながってくるので記憶の隅に留めておこう(笑))

 #226はなかなか盛り上がりを見せた。本人が終電に乗り遅れるまでキーボードと格闘し、自分で打ち込んだ文章に沸騰する外道たち(笑)。当然筆者も足しげく?EYE通いを続けたのだが、そこで「アイドル四季報」でも茶化されまくった、あまりにも有名な「○×○×事件」が発生したのだった…(懐)。
 当時筆者はハンドルとして「XxxxXxxx」というのを使っていた。当然「○△○△」と読むべきものなのだが、これを見た早瀬、「XxxxXxxxって、なんて読むんですか? ○×○×さんですか?」と書き込んだのだ(笑)。これ、仮に英語風に読んでも「○ー×○ー×」にしかならず、どうやっても「○×○×」には読めないと思うのだが…(泣)。で、これを筆者がおーこーちシャンテで「何が○×○×だ!」と怒っていたのを早瀬が横で聞いていて凍っていたらしい(彼女が凍ったのは先日のJudy'sライブだけじゃないんだよーん(爆笑))。

 そして2/21、Sha-bon(早瀬・谷口史恵・大塚久恵)のライブ。MCで早瀬、いきなり「この場を借りて謝りたいことがあります。○△○△さん!!」。…というわけで、筆者は公の場で早瀬から謝罪されたのだった(泣)。

 そんなことも縁となり、Whitcher-bbsでは彼女にパソコンとモデムをプレゼント。そして4月から彼女は晴れて Whitcher会員となった(笑)。もちろん事務所にはお忍びで。一応、一般会員には読めないレベルに専用のベースノートを開いて、そこでざっくばらんな話はしていたのだが、表(==会員なら誰でも読み書きできるコーナー)にも参加したいとのこと、仕方なく「まなみちゃんだとはわからないような書き方をしてください」とだけお願いした。すると彼女は…完璧な「pcs芸風」で書き込みをしてきたのだ!!! (実際の書き込み内容は、規約上公開できません(^^;;))
 Whitcher-bbsの古参会員の過半数は旧ascii-pcsのhobby.idolで活躍していた人たちであるが、そのhobby.idol常連独特のノリ&センスとしてごく一部で有名だった「pcs芸風」。代表的な句である「そ、そうだったのか」は木原美智子が多用しているのでご存じの方も多いと思うが、これに限らず、コピーのようなリズム感のある短いフレーズ、そして行間に埋まる外道なセンスがその特徴だった。それを、他の外道な会員の書き込みを少し読むだけで完璧に自分のものにしてしまった早瀬。これでは事情を知らない普通の会員(ってよくわからんが(笑))が読んでも「あぁ、この“まなみ”って人、早瀬ファンの外道なんだな」としか思えない。その書き込みに、感動の嵐が巻き起こったのは言うまでもない。
 そしてその後も、みんなが天狗ネタで盛り上がれば早川氏に「天狗に連れてって」とおねだりしたり、Judy'sで盛り上がればお忍びでライブを観に来たり、シャンテで出待ちしていたみなとみらいししょーに対して「メジャーな人ばかり観に行く方ですよね?」と断言したり、立派なWhitcher会員として活躍してくれた。
 学習能力が非常に高いのみならず、外道センスも持ち合わせていることが、この時点でかなり明らかとなったのだった。

 Whitcher-bbs での外道の書き込みに影響されたせいか(って違うと思うが(笑))、はたまた早川氏の影響を受けたせいか(ってこっちだと思うが(笑))、彼女はこの時期、事務所の、つまりY氏のあまりにええ加減なやり方に大いに不満をつのらせていた。ギャランティはほとんど支払われず、仕事も風俗週刊誌の表紙ばかり…。一方、「歌姫伝説」に出れば、自分のファンが声援を送ってくれる。他の「歌姫」預かりなコは、ほんの少しではあるけれど、ちゃんとギャラを受け取っている。彼女の心がP.S.M.に動くのは当然であった。
 本誌14号でレポートした、5/30の原宿ルイードでの座☆ヴァージンライブ。制作はP.S.M.で担当は早川氏だった。前日、担当の早川氏は7/10~11に行われた「歌姫バスツアー」の下見に行き、早朝に抜け出し東京に戻ってきたのだが、実はこの下見に、早瀬も同行している。無論、Y氏には完璧に無断で、である。当然この時点で彼女のこころはY氏にではなく、早川氏にあったのだ。
 こうなると流れは止まらない。Y氏との2ショット写真を見るや、Y氏の顔をマジックで塗り潰すほどに不満がたまった早瀬、7月にP.S.M.の後ろ盾を得、「ギャラ未払い==契約不履行」を理由とする、契約の途中解除通告を行った。これにより「早瀬真奈美」という芸名の使用が不可能となり、「※真奈美※」やら「まなまな」やらといった愛称で形跡を保存しつつ、本名と読みが同じ「久保田えみ」を名乗ることになった。

 これと前後して、彼女は自身にとって最も大きい冠である、「MBS・第3回おちゃめ組オーディション」ジュニア部門で優勝する。オーディション情報誌「De・View」9月号にこの決勝出場者の写真が掲載されており、その中には元原宿探険隊の三國千絵やら、現華原朋美!やらの姿はあったのだが(って話には無関係だが(笑))、何故か早瀬の写真はなかった(笑)。さらにこのオーディションの少し前、「東の中森明夫、西の青木一郎」とまで言われる、日本を代表する「自称アイドルライター、実はただのバカ」のうちの1人、青木一郎がわざわざ日比谷シャンテのDJを観にきていたらしい(笑)。まさに絵に描いたような「インチキオーディション」もいいところである(笑)。で、コンテストでのエントリ名が早瀬真奈美だったため、当初は「優勝は東京都出身(!)の早瀬真奈美(!)さん(19(!))」と発表されていたのに、後の「De・View」を見ると「優勝の久保田えみさん」となっており、かなりオマヌケ状態であった(笑)。

 「おちゃめ組」としてラジオのレギュラーを持ちつつ、彼女は P.S.M.預かりとなった。そして11月、フリー・ビーとの本来の契約期間が終了するや、エンドレスオフィス預かりとな…る予定だったのだが、というのは、第2部で触れたとおりである(笑)。
 いくらローカルUHF局だとは言え、テレビのレギュラーも決まり、P.S.M.預かりタレントとしては筆頭格となっていた彼女、「歌姫」でもそれまで以上にバリバリに活躍しはじめる。
 この時点でのエピソードもつきない。TPDの振りつけのコピーの指導をすると、翌日までには必ずこなしてきた、というのは、やはり彼女の学習能力の高さを物語るエピソードとして有名である。またライブの打ち上げで現場スタッフから携帯電話を借り、某クランブル某ッグとかいうミニコミの編集長の留守電に「もしもしおかださん、つかさちえこくぅ~」と吹き込んだ、というのは、彼女の外道ぶりを物語るエピソードとして、ミニコミ「T.P.O.」の編集後記にも大々的に取り上げられた(笑)。ただし、池野氏と一緒に新宿の某バーでよく飲んでいた、というのはそれほどは知られていないらしい…(笑)。

 この時点で、彼女の心は早川氏以上に池野氏に向かっていたようだ。早川氏と池野氏をならべて「どちらかをとれ!」と究極の選択(ふ、ふるい…)を迫られれば、普通100人中98人、早川氏を取るハズである。そうでないのは、よっぽとバカか、よっぽと打算的かつ冷静に「池野氏に気に入られればより有利ねっ」と考えられるか、どちらかであろう。無論彼女は…言うまでもない(^^;)。
 そう言えばこの頃、某人気アイドルグループTPD(一応伏せ字のつもりなんだが…(爆笑))のS.S.に「弟」と公認されていたT君は、彼女がP.S.M.側にどう接していけばいいのか悩む様子を見ており、それが後のEYE-NETでの「カマトト」発言へとつながったらしいね(笑)。
 また、それとは別個に、P.S.M.預かり後、勝手にマネージャ面して彼女にひっついていた、「くろやぎ」こと高橋とかいうバカがいた。
 この両者の「あんな連中とかかわらないほうがいいよ」というアドバイスがあったのか、この頃から久保田はWhitcher-bbsへのアクセスを休止する。しかもその理由として流れてきたウワサが「電話代がかさんで、親から怒られた」というもの。実にすばらしい(笑)。これをすっかり信じこんで、「電話代カンパしようかねぇ」などと相談していた我々Whitcher会員は全くの大バカ者、脳天気集団だったと言わざるを得ない(爆笑)。どう考えても久保田えみの方が一枚上手だったワケだ。

 池野氏と接近し、名実ともに「歌姫」内部での地位を確立した彼女は、元乙女塾の仲間たち、そして芸能界での飲み友達(あがりた亜紀-久保田えみをメインとし、寺尾友美やら宍戸留美やらが谷内智美やらが連なっているようだ。男性も、ジャニーズ系などに輪があるらしい)を次々と紹介する。しかしその紹介ぶりには、かなり重要なポイントが隠されていることに気づかなくてはならない。それは、

自分よりかわいいコ、アイドル性の高いコは絶対に紹介しない
ということだ!!!。疑う方は、現在の出演者をよーく観てみよう(笑)。富田江身子、菅沼千春、…(^_^;) これを「ふむふむ、やっぱり彼女はしたたかだ」とだけ捉えてはならない。もっと重要なことで、意外と盲点となるのが、
彼女には、男性の視点から見た「かわいさ」がわかる
という点だ。
 実は、女性アイドルに対する「かわいさ」というのは、男性が持つイメージと女性の持つそれとではかなり差異がある。まして、アイドルマニアとは雲泥の差があるだろう。
 筆者は以前、T-BACKSのイベントを観に来た女子高生2人連れが佐藤恵子に対し手を振って、さとけ~がそれに笑顔で応えるや「きゃ~かわいい~~~~。やっぱり恵子ちゃんが一番かわいいよね!!」と感動していたのを見てあきれたことがある(「そんなこと言っててオマエは大藤が好きだろ~が!」と言われると全く反論できないのが情けない(爆笑))。まぁさすがにこれは極端な例だろうが、女性が同性を見て「かわいい」という場合、その評価の中のルックスが占める割合は必ずしも高くなく、むしろ低い場合が少なくない。対するに、アイドルマニアが女性を見て「かわいい」と思うのは、ルックスが異性としてかわいらしいか、または犬猫小鳥と同じようなかわいらしさを持つかのいずれかがほとんどだろう。
 そこへ来て久保田えみ。現実の結果として、自分よりもかわいいコは誰一人として「歌姫」に紹介していないではないか!!実に見事としかいいようがない。まさに外道アイドルの面目躍如、である。
 そんな彼女だから、自分の持つ能力も恐らく冷静に見切っているのだろう。彼女が「歌姫」にこだわる理由の核心はそこにある。歌姫でいるから、自分が光り輝いてい(るように見せることができ)ることをよーく心得ているのだ。
 そしてその上で友達を次々と紹介する彼女は、「歌姫伝説」の被害者であるとは到底言えまい。P.S.M.に泊まり込んで手伝いをしたりするその熱意には頭が下がるばかりであるが、それはそのまま、「歌姫」の持つ犯罪性を幇助していることにつながるのだ。そして彼女にその自覚は…当然あるでしょう(^_^;)。

 何でも最近、彼女は早川氏派に寝返ったらしい。何でも「池野氏との熱い関係にピリオドが打たれた」とのことだが、それ以上に、昨今の「歌姫バッシング」の大部分が対池野氏である現実が、彼女をそうさせたのではなかろうか…。

 94年7/25のJudy'sのライブにゲスト出演した久保田えみ。前日のチッタでの「歌姫」にJudy'sの面々が宣伝のため顔見せしたとき、彼女は「昔私もY氏のところにいたんですよ」と自ら話し掛けてきたという。この、実にナチュラルな接近の仕方。ぜひ見習いたいものだ(^_^;)。
 最近の唯一のマイナスは、本誌19号でもレポートしたとおり、筆者と目が合った度に凍ってしまったことかな(^_^;)。確かに最近の「歌姫」にはこんなひどい客はいないだろうからムリもないが、このライブへのゲスト出演、メリーゴーランドから入手した Qlairのファンクラブ会員名簿を使ってDMを送りつけるほど気合を入れていたのだから、きっちり対決しなきゃいけないよ:-p

 これからもますます「歌姫の女王」として活躍されるよう。その活躍の場の打倒を目指す者としてエールを送り、この稿を終わりとします…



(第4部 了)




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