よねざわいずみ 全駅制覇 Report Vol. 1
出向先から徹夜明けのスタート
− 10月12日(土) 甲斐小泉・甲斐大泉 −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
1 渋 谷 5:26 普通 573G 5:33 新 宿  
2 新 宿 5:40 普通 517T 6:27 八王子  
3 八王子 6:34 普通 427M 9:01 小淵沢  
4 小淵沢 9:15 快速〔やっピー八ヶ岳号〕9251D 9:24 甲斐小泉 甲斐小泉
5 甲斐小泉 10:04 普通 8251D 10:11 甲斐大泉 甲斐大泉
6 甲斐大泉 10:42 普通 225D 11:02 野辺山  
7 野辺山 11:47 普通 228D 12:19 小淵沢  
8 小淵沢 12:37 普通 546M 14:52 高 尾  
9 高 尾 14:54 快速 1448H 15:14 立 川  
10 立 川 16:03 青梅特快 1526T 16:41 御茶ノ水  
11 御茶ノ水 16:45 普通 1610B 16:53 錦糸町  
1日目 小計 2駅
今日までの累計 2駅

Section 1-0
プロジェクト、スタート

 「なんとなく旅行がしたい、しかも、何らかの意味付与ができるやつを。」
 そんな動機で8月にフト思いついた、この実にくだらないプロジェクト。当初は、春休みシーズンに集中してやる予定だった。というのも、次の青春18シーズンは冬で、東日本の各攻略駅を日が暮れる前に回るのは厳しいからだ。
 しかし事情が急に変わった。10月19日〜20日にかけて、仙台某所でよくわからない謎の宴会(笑)が行われるという。当然行くし、20日ということは鉄道の日記念きっぷが使える。ではさっそく、ということで東京−仙台を往復する同志を募ったのだが、1人しか志願者がいなかった。このまま行くと、きっぷの権利は往復で4回分必要になるが、鉄道の日記念切符は3回分1セットなのだ。ネットでの流通量も多くないので売買で確実に確保できるともいえない。ならば、2セット買って、2回分をこのプロジェクトに消化してしまえばよい。11月2〜4の3連休には特急乗り放題の3連休パスも使えて、ここで北海道や岩手を回ってしまえば、冬の18シーズンには西日本に集中できる。ちょうど仕事も運動も(笑)比較的余裕がある。ならば実行!

 と、そんなくだらない発想にくだらないきっかけが重なって、ついに始まってしまった。
 「余裕がある」とは言っても、それなりの仕事のトラフィックはあるので、結局出向先で徹夜して、そのまま直接スタート、と相成った。
 徹夜で仕事をしながらPHSとバッテリ3本をフルチャージ。デジカメと三脚も用意して、出向先を出たのが5時05分。わりと余裕がある。


Section 1-1
はじめの一歩は予想通り立ちっぱなし

渋谷 5:26→新宿 5:33
普通 573G(モハ205-164)

 ついに始まった。
 当然ながら着席はできない。なんと言っても土曜の早朝、徹夜明けの老若男女で渋谷駅のホームはいっぱいなのだ。まぁ予想通りなのだが。
 まったくもっていつもの通勤利用区間を通り過ぎる。本当は代々木駅で乗りかえれば、次の中央線で確実に座れそうだけど、そのためには階段を降り上りしなければならない。新宿なら同じホームでの乗り換えなのだから、徹夜明けの体力を少しでも温存するため、新宿まで乗ることにした。


Section 1-2
また座れなかった早朝の電車

新宿 5:40→八王子 6:27
普通 517T(モハ200-95)

 新宿ではすぐに反対側の乗車口に移動し、前から3人めを確保した。さすがにこれで座れるだろう、と安心していたのだが…
 なんと! 2分遅れで入線してきた電車の6号車はすでに満員、私の並んだドアの周囲だけ、空席もできず!
 あまりの事態に、思わず苦笑しつつも、どこかはすぐに空くだろう、いや空いてくれ、とひたすらガマン。
 そして実際、3駅めの中野で席が空いた。すかさず座ってLOOXの電源をオンし、まさにこれを順次入力。
 さらに4駅先の西荻窪でようやくドア際シート端が空き、そちらに移動。車端は空かないまま。
 それにしても、ほとんどの乗客は眠っている。みんな徹夜明けだよなぁ、この時間にこの方向の電車なんだから。
 結局、最後まで立ち客がいるという、ちょっとびっくりさせられた状況のまま、2分の遅れも解消された状態で八王子着。


Section 1-3
ここからはハイカーで混雑

八王子 6:34→小淵沢 9:01
普通 427M(モハ114-385)

 朝の八王子は寒い。だいたい都心より1〜2℃は低いと思うが、よく考えたら、野辺山はたぶん、最高気温が今現在のこの気温に毛の生えた程度なのだった。しかし、私の服装は長袖Tシャツ1枚! しかも既に風邪を引いている!(笑) いつも旅行に行くとき、何か1つ忘れ物をしてしまうのだが、今回は服装だったようだ…(笑)
 さて、同じホームに入線してくる、ここ始発松本行きのロングラン列車だが、既にホームにはハイカーが長蛇の列。また座れないのかよ!と一瞬ビビったが、さすが6連、なんとかボックスシート席の進行方向右側に着席できた。 車内はほぼ満席だが、私のボックスは1人欠員アリ。向かいにお姉さん(って私より確実に若いけど)、隣はちょっと垢抜けない若い男性。みんなハイカーではなさそう。

 高尾までは旧国電区間で何度も乗っているが、ここから先は急に乗車経験が減る。相模湖から先は過去なんと2度しか通ったことがない。しかもそれは小6の卒業旅行と中3の時の旅行で、いずれもループ行程だったため片道ずつしか乗っていない。
 上野原からは高校生が増えてきた。土曜だというのに部活だろうか。制服はイマドキの都会風なのだが、着ているナカミはどうも純朴さが否めない(笑)。
 席は少し余裕が出てきたが、彼女らは、他人と同席するよりも立って仲間とだべるほうを選ぶ。ボックスシートでは全国共通の現象だ、とも聞くが真相やいかに。ていうか、向かいに座ってる女性、あなたどうせ寝てるなら、通路側に移った方がラクなんでないの? こんな大女(笑)とひざすりあわせてどうするんでしょ?

 大月では主に高校生が大きく入れ替わり。と、隣の席に女子高生が座って、山川の日本史(ぎゃー)を広げて勉強しはじめた。他の高校生はみんなおしゃべりだというのに、立派な姿勢というかヤな性格というか(笑)。
 ここから先は、小6の旅行のときに通ったきりの区間だ。78年3月21日、当時の塾の友人たちと、半額料金の〆を記念して、「大垣夜行」(さすがに「人民列車」という通称はまだ知らなかった(笑))の自由席グリーン車に2時間前から行列して乗り、名古屋で当時唯一の振り子式電車を使っていたしなの号に乗って塩尻に出、そこから甲府まで各停、甲府から臨時急行で戻ってきたのだった。当然、夜中はしゃぎすぎた上、振り子があまりに触れてわけわからなくなり、塩尻から先はほとんど寝ていてよく覚えていないのだった。ただし当時の東塩尻信号場はインパクトが大きかったので鮮明に覚えている。まぁ、当時からマイナーものやレアものが得意だったんだ。ということで。(笑)
 スイッチバックだった初狩。今でも貨物列車はスイッチバック側に入るそうだが、旅客列車は本線上のホームに無理やり止まる。確かにものすごい勾配と傾斜で、まさに無理やりですねこれわ。
 塩山からはまさに「盆地に開けた集落」という感じ。そこから少しずつうとうとしながら甲府へ。

 甲府で膨れ上がった高校生たちがいっせいに降りて、ようやく1ボックス2人状態に。向かいの女性が頑固に窓際から動かないので、根負けして、というかか窓際寒すぎなので(涙)、私が通路側へ移動。
 日野春で特急スーパーあずさ1号の通過待ち。駅の案内放送によると、特急は6分遅れているとか。小淵沢での連絡は大丈夫だろうか… それにしてもここまでくると、駅周辺は至って静かですね。
 結局、ほとんど寝てないという地獄の状態で小淵沢着、6分遅れ。
 向かいのお姉さんは、どうやら塩尻経由で関西に行く様子。大型時刻表で関西本線のダイヤみてたぞ。もしや鉄か?(笑)


Section 1-4
記念すべき1駅め

小淵沢 9:15→甲斐小泉 9:24
快速〔やっピー八ヶ岳号〕9251D(キハ110-116)

 小淵沢で気動車に乗り換え。しかし駅の案内放送は「5番線の臨時快速電車をご利用の方は…」と何度もアナウンスしていた。そんな不正確な案内しちゃいけません。
 ここからは未乗区間だ。むちゃくちゃ力強い走りの気動車、キハ110の2連はツーマン運転の臨時快速。前回この車両に乗ったときはロングシートだったので、今回は4人掛けボックスシートの進行逆方向を確保したが、その後でハイカーたちがどかどか乗ってきて立ちも出る盛況に。
 この時期の土曜日、小海線には臨時列車が恐ろしいほどたくさん走る。なにせ今日のこの行程、短い区間の行き来で3回も臨時列車を利用する計画なのである。そもそもこのダイヤがなければ、後述するこの日のトンデモナイ任務は遂行できなかったところなのだ。
 小淵沢でも既に十分寒い、高地に来ているというのに、小海線はさらにそこから一方的な上り勾配に入り、すぐに中央本線を見下ろして、ブルジョアな別荘が立ち並ぶ中を力強く上っていくキハ110。車両には興味がほとんどない私も、この気動車は走りがいいので力を込めて語ってしまう。これでこの調子じゃ、北海道の強制振り子気動車とか乗った日にゃ大変な浮かれようになってしまうかもしれないですね。(笑)
 そして列車は、ついに記念すべき第1駅め、甲斐小泉に到着!


Section 1-5
甲斐小泉駅

甲斐小泉 かいこいずみ 東日本旅客鉄道 小海線 山梨県北巨摩郡長坂

 列車を降りる人はそれなりに多い。運転手さんに鉄道の日記念切符を見せ、上りホームに渡っていったん駅を出る。
 …と……見事に、なんにもない。PHSも当然ながら圏外。
 あれよあれよという間にハイカーは消えてしまい、私だけが静かな駅に取り残された。
 早速、記念すべき証拠を保全。

はじめのいっぽはじめのいっぽはこの列車を降りたときから

駅概観駅概観。当然無人駅です。
駅前駅前、まぢでなーんもない。
ホームから通過列車の存在は一切考えられてないY字型ポイント、しかもスプリング。待避線は4連対応ですがホームは2連分しかなく、3・4なんて停車位置表示はホームのはるか先に。
駅標駅標。ホームの幅がせまいのでまずこれだけ。
記念写真記念写真。太りすぎだよ(大苦笑)

 撮影の後は下りホームの待合室でマターリ。日が差し込んできてほんとに暖かかったです。ぽかぽか。外はものすごく寒いけどもね。(笑)


Section 1-6
1駅移動

甲斐小泉 10:04→甲斐大泉 10:11
普通 8251D(キハ110-117)

 やってきたのもまたまた臨時列車。だいたい、こんなローカル線で30分ヘッドで運転て普通はありえない。
 だがしかし、ワンマンなのに運転手の他にJR東の職員が乗っている。で、その職員はホームに降りたまま列車に戻らない! 列車発車! なんじゃそりゃー、と考えたが、おそらく、臨時で甲斐小泉駅の出札をするのだろう。
 乗った列車はまたまた満席。ちなみに満席でも立ち客がいなければ、列車の定員にはぜんぜん達しないのでこれでも「スカスカ輸送」ではある。
 ということで先頭でがっついてみる。途中まで明らかに悪い状態の軌道でスピードが出ないが、途中からぐんと加速。見ると軌道がよさげな感じ。なぜだろう? それにしても、沿線至るところに携帯電話の鉄塔が建ってるなぁ。
 ほどなく甲斐大泉駅に到着。すぐに下車。


Section 1-7
甲斐大泉駅

甲斐大泉 かいおおいずみ 東日本旅客鉄道 小海線 山梨県北巨摩郡大泉村

 ここは簡易委託駅で、すごく上品だがやや厚化粧なおばちゃんが丁寧に応対して出札・改札をやっている。たまにものすごくイヤーなわけわからんおばちゃんとかに絡まれても、なんとかきっぷを売ろうと営業トーク大爆発なのがほほえましい。

駅概観駅概観

駅前駅前。いちお、開けてます。

駅標&記念撮影ここはホームの縁から駅標まで深いので2ショットで兼用。しかしまぢででぶだな…


Section 1-8
普通鉄道最高点通過

甲斐大泉 10:42→野辺山 11:02
普通 225D(キハ110-111)

 さて、実は任務はここでおしまい。初日はこの2駅のみをこなす、と当初から決めていたのである。
 でも、それだけで戻るのではなく、「ついでに」程度で済むsiteseeingを入れてみたい。そんなわけで、もう少し先の「サミット」をめざすことにして、野辺山行きに乗る。
 野辺山駅は、実に標高1345.67m。「普通鉄道」(お上から営業許可または特許をもらってて、正真正銘、金属製2本レールを列車が走る、というタイプ)中もっともZ orderにある駅である。ちなみに「実務上の定義での鉄道」では、立山黒部貫光の室堂駅が最高点である(しかもトンネルの中なので地下みたいなもの、というのがややこしい)。そして、野辺山に着く直前の踏切こそが、「普通鉄道」中の「サミット」、標高1375mになっているのである。今乗っている列車で野辺山まで行けば、この2つの「サミット」を制覇できる、というわけだ。

 なお、かつてこの踏切脇に「フォトデッキ」という臨時駅があった。歴史上の最高駅はここ、ということになる。

 乗り込んだ列車は小海線3本めにしてようやく定期列車。しかしこれが激混み!まちがいなく定員100%を超えていると思われる混雑に、職員も2人乗っていて、車内券発売に忙しい。めざせ増収増収で大変である。そして、そのお金で当局とJR東労幹部が豪遊してたりしてね(爆)。ともあれ、この列車では実に計3人のJR東職員が業務にあたっているわけだが、それでもあくまでも「ワンマン」(笑)。車掌は乗っていない、ということなのか。
 それにしても、いつものことではあるが、臨時列車はなかなか知られないものなんだな、と痛切に感じた。時刻表見ても、「自分が行くときに運転してるかどうか」が直感的にわからないから、なのかも知れないな。
 列車は人でにぎわう清里に到着。車内から一瞥しただけだが、なんだか「人造軽井沢」みたいな雰囲気でなじめないなって、軽井沢の町並みも人造なんだけど(笑)。
 ここで、がっつくため、降りる客をかきわけて先頭に移動するが、なんだか中央で大勢の人がしゃがみこんでいる。よく覗き込むと、女性が倒れているのを介抱している様子。「ここで降りる予定だったんでおろしちゃってください」との中年男性の声に、見ず知らずの人(含白人)がホームに運び出していた。私も柄にも合わずヘルプしようとしたけれでど、人数は足りていた。
 この騒動で列車は4分遅れでサミットに向かう。ワンマン列車の案内音声できちんと「まもなく、JR最高点を通過します」なんてやっている。さすが観光鉄道(なのか?)。そして突入直前、これみよがしにキハ110は70km/hまで加速! 一瞬にしてサミットを駆け抜けた。がっつき組(中年のおじさんがビデオまわしながら興奮していた(笑))は一様に満足の様子。私も、かつて鉄道が好きだった頃に来れなかったのに、枯れてきた(笑)今になってやって来たんだなぁ、と、ちょっぴり感慨深かった。
 なお、このよねざわいずみ 全駅制覇では、今後このパターンで「ついでに『鉄道イチバーン!』を回る」のがあと2回あります。さて、どことどこでしょう。まぁあくまでも「予定は未定」なんですけどね。


Section 1-8-1
普通鉄道サミットと資本主義の原則

 野辺山駅では大量の人が下車。いっしょに降りて駅前に出ると、駅舎正面脇にある「最高点」記念碑の前でみなさんかわるがわる記念撮影している。しかしどう見ても、鉄道ではなくバスやマイカーで訪れている人がいる。決して利用しにくくはない鉄道の駅に鉄道で訪れないで、何が楽しいのだろうか。って、「それじゃこの よねざわいずみ 全駅制覇 はどこが楽しいんだ?」と返されると何も言い返せはしないんだけども(笑)。

野辺山駅概観一応駅前写真撮ってみますた

 さて、当初予定では、ここから清里まで7km近くを散歩ペースで歩いて、途中で先ほど車内から通過した「サミット」に寄ろう、と考えていた。次の上り臨時列車は清里13:18発。ちょうどよい感じ、なのだ。
 しかし、上の写真を撮ったとき、ふと横を見たら、「←JR最高点2.6km」「←レンタサイクル」なんて立て札が目に入ってきたではないか。
 「!!」往復 5.2km なら、撮影時間を入れても自転車で30分かからない。なら、野辺山11:47発の1本前に乗れる! 思い立ったが吉日、さっそく、レンタサイクルに向かった。
 果たして、駅から徒歩2分の観光案内所に、レンタサイクルはあった。1時間500円だという。すごい。これを使えば、1時間半の時間を500円で買えてしまうのである。資本主義バンザイ! と心の中で思わず叫びつつ、レンタサイクルで線路脇の道を走りはじめた。

 …ぜいぜいぜい。
 この道が、実にキツい。なんでだ! なんでこんなにすぐ腿が痛くなり息が切れるんだ!
 いよいよ本格的に筋肉がなくなってきたか、そういえばこの前の血液検査でク×××××量が下限ぎりぎりだったし、本当に肉体がヤヴァイのか。だいたい、500円を金で買う、といっても実際にはそれ以外に自分の体力を相当つぎ込んでるじゃないか。やっぱりプチブル(笑)は悲しい存在なのか。
 そんなことを妄想しながら、予定と500円を守るため(笑)、ペダルを踏み続けるのだが、ふと気づいた。

(1)徹夜明けで、しかも車中で寝てない。
(2)サミットを目指してるので、上り坂だ。

 …がはは(笑)。こんなことに気づかずにじゃ煮を悩んでたんだろう。ってそりゃ、徹夜明けだからですね(笑)。

 そしてついに、8分ほどで現場に到達!

サミット記念碑巨大な記念碑がそびえたってます
踏切ここがサミット。なぜかみやげ物屋が。
野辺山駅概観踏切から野辺山に向かって。当然下り。左側にフォトデッキ駅があった。「ここだけ観に来てる」人が撮っているのは上記の記念碑
野辺山駅概観踏切から小淵沢に向かって。こちらも当然下り。
 というわけで、無事に両「サミット」を制覇した私は、足取りも軽く、野辺山駅へと戻るのであった。行きは怖いよ帰りはよいよい、というわけで、ほとんどペダルを漕がずに5分ほどで帰還した。

 駅前は相変わらず観光客でごった返している。避けるように待合室に入ったが、その直後、いかにも「添乗員!」という感じの颯爽とした女性が、一般窓口とまるで区別がつかないみどりの窓口に飛び込んできた。
 名札に「○○日本○○○○○」とあるその人、駅員に「どうもです!今日は18枚なんだけど、11枚分は回数券でお願いします!」と依頼。まぁ1人分ケチるのはよいとして、どこまで買うのだろう、そもそもなんでこのしとがツアー客の分としか思えない乗車券を買うんだろう? と疑問に思ったが、その謎はすぐに解きほぐされた。
 すなわち、このツアーは、野辺山駅に観光バスで乗りつけて、野辺山から清里までサミットを鉄道で通過し、清里まで回送しておいたバスに再び乗り込むのである。なるほどね。
 後から他にも同種の集団がやってきて、結局、一般客も含め40人以上が次の列車に乗り込むことになった。何はともあれ、鉄道の駅が鉄道の客でにぎわっているのはよいことだ。うん。


Section 1-9
正午前に帰途に

野辺山 11:47→小淵沢 12:19
普通 228D(キハ110-118)

 大量の客を乗せた定期列車は、やはり相当の混雑度になりながら、さきほどとは逆アプローチでサミットを超えた。今回はツアー客ががっつきまくっていて、手前の踏切で「ここがそうか?」「違うんじゃないのか?」などと口角泡飛ばして議論していた(笑)。
 ともあれ、今回はこの混雑が清里で終わることは見えている。やっと列車の席に座れる。
 実際に清里では 4人ボックス相席だが進行順方向の席が空く。さっそく座らせてもらう。
  どっと出る疲れ(笑)。なんだか最初からテキトーな気もするが、まぁそんな程度の企画なので、これでいいんです(笑)。


Section 1-10
一路錦糸町へ。。。?

小淵沢 12:37→高尾 14:52
普通 546M(クハ115-1086)

 この列車は小淵沢始発。モーターなし車の1ボックスを確保・占拠し、売店で買ったみそぱんを食べていいキブン(笑)。ここまでの記録をまとめつつ、そのままうとうとしてしまっているうちに終点、高尾着。最後まですいていた。


Section 1-11
なんと仕事のため、立川で下車

高尾 14:54→立川 15:14
快速 1448H(モハ201-160)

 高尾ですぐに隣ホームの快速に乗り換え。乗り込んだ快速、実はこの後の特別快速に、国分寺で抜かれる。だから帰宅するのなら当然、特快の方に乗るべきなのだが…

 実は、立川のこーんな会社に、こちらの広報誌の入稿をする、というすごい用件があったのです。 レッツ長ご推奨のパーソナル編集長でレイアウトし、PDFに落としてCD-Rに焼いての入稿。今回は初回だということで打ち合わせも兼ねて持ち込む必要があったのだが、なにせ校了したのが前日23時頃(笑)。ええい、交通費ゼロなのでそのまま寄ってしまえ、とばかり、CD-R焼きと出力サンプルを携えて、実はここまで来たのである。よもやこのCD-Rと出力サンプルがたったさっきまで野辺山の空気に触れていたとは、ぽぷるすの店員さんも思うまい(笑)。

 ともあれ、入稿も済み、無事、職務を果たすことができた。しかも交通費タダで。(笑)
 次回からはftp入稿もできることになったため、今後はずいぶん入稿もラクになる。


Section 1-12
青梅特快で一気に移動

立川 16:03→御茶ノ水 16:41
青梅特快 1526T(クハ200-46)

 立川駅に戻ると、次の電車は青梅特快だという。混んでるだろうな、と思いつつ、最後尾なら座れるかな、とばかり青梅方へ移動。案の定、わずかながら空席があり、着席できた。
 さすがに疲れが出てきて、うとうとしながら一気に御茶ノ水へ。


Section 1-13
帰宅途中で結局牛かよ(笑)

御茶ノ水 16:45→錦糸町 16:53
普通 1610B(サハE231-72)

 毎度のことだが、御茶ノ水からは確実に着席できない、どころか相当の混雑になる。これを回避するには新宿で乗り換えるしかないが、そうしても所要時間は5分程度延びるだけだ。なら、ここは確実に新宿から座っていったほうがよいようにも思えるが、そうではない。新宿での乗り換えは階段の上下があるが、お茶の水は同じホームでの乗り換えなのである(笑)。8分立つのと、5分程度遅延+階段昇降では、私は前者を選びます。だから太るんだよ。(^^;;)

 そんなわけで無事終了した初日の日程。錦糸町駅を降りた後、ついつい足は駅前の吉野家に(笑)。現在、吉野家は「3杯食べたら1杯サービス」セールを実施中だが、なぜかこれまで1度も寄っていなかった。ならばとばかり、牛で締めたこの日であった。


今日の出費

摘 要 支出金額
鉄道の日記念きっぷ 3060
C.C.グレープ@甲府駅 150
レンタサイクル 500
ゆるり茶 緑茶 150
みそぱん 210
吉野家牛丼並盛 280
吉野家生野菜 90
今日の小計 4440
今日までの累計 4440

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2002/10/14
鉄分補給にご協力ください。