アイドル・イベント・レポート : 林里美・脇山綾乃

※この記事は、第21号に掲載されたものです。

94/09/23 林里美・脇山綾乃 横浜市緑区住吉神社境内

 時間 20:00~
 動員 250人
 曲目 「Melody」「Diamonds」他
 イベント満足度 75%

 えーこの名前、大昔の本誌で何度も出てます。どころか、里美ちゃんは第8号の表紙も飾ってます(笑)。要するに2人とも「元原探」なんですね~(^^)。
 本誌でも散々プッシュしてきた旧原宿探険隊が事実上解散したのが92年1月、その後の各メンバーは様々な道を進んでいる。私が個人的にプッシュしていた天野小百合はぬわんと一時期MSKにも在籍、春山敏恵は藍田真潮やら春原由紀やらと並んで桜っ子オーディションに応募、桜木麻矢はミュージカルで活躍、田嶋京子はストリップで大活躍(^^;)、といったあたりは有名であろう。他にも石森明日香(なんとこの人本業はプログラマ!)や工藤茜は「歌姫」やら「キミ夢」やらに出ている(工藤は久保田えみと一緒に(笑)座☆ヴァージンのライブにも出てます(本誌14号掲載))し、大塚るみ子は現在もお騒がせ娘として業界近辺をうろついている(意味不明(笑))。
 そして林里美。既にオムニバスもののヘアヌード写真集2つに出ているというのは、その種のチェッカならご存じだと思うが、一方で「スナックドレミ」という、母親が経営するカラオケスナックに出ている、という情報が伝わってきた。当然、ひどいひとびとは「スナックドレミ」へと出かけてきた(笑)。現場では例によって(笑)私が1人でマイク握りっぱなし状態だったが、久々に里美ちゃんと会い、昔話に花を咲かせることができた。さらに、唯一不明だった綾乃ちゃんの現況も判明!!さらにさらに、「23日には綾乃ちゃんと2人で歌唄うよ~」!!!!こりゃ行かねば、とばかり出かける我々だった。
 東急こどもの国線最終電車に揺られ、ドのつく田舎としか思えない(^^;;)現地に到着。どうやら神社の祭のゲストということらしい。地元の人でごった返している境内をかき分け、好奇の視線にも耐えて(笑)最前で待つ。程なくご一行様登場!!…がーん、綾乃ちん、痩せちまったよ(笑)。でも元気そうなのでなによりです(^^)。
 で、ステージはどうやら、「浜小夏一座」ということのようだ。浜小夏というのは要するに里美ちゃんの母親で演歌歌手なのだ。母親のステージに上がってしまうというのがいかにも「一座」だと言えよう。彼女たちの肩書きはなんと「マルチタレント」(爆笑)。いや~いいなぁこれって何にでも使えて。
 まず綾乃ちんの唄。プリプリだが、声は原探時代よりは出ているものの、それ以外は相変わらずなので、ちと一般客にはアピールできないだろう、こりゃ。全体の雰囲気は水商売風だから、ヘタでもいいから歌謡曲っぽいのを唄った方がウケはよかったかも知れない。



左:脇山綾乃(20) 右:林里美(19)

 続いて里美ちゃんだが、うわ~、原探のときと同じドケバメイクはいいとして(笑)、ブリブリ℃も当時と同じ!!声の一つ一つ、振りの一つ一つからブリブリオーラが出てますねぇ。こりゃ一般客も茫然とするんじゃなかろうか。PAで大トラブルがあったため、思ったほどでもなかったけれど(^_^;)。原探時代、里美ファンだったI通信員はこの振りを「一番やる気が感じられる、気持ちのノった振りですよ」と絶賛していた(私も同意)のだが、「ドレミ」でそれを本人にぶつけるや「そう? 別に普通だったよ」とキョトンとされてしまった、ということは、このオーラは持って生まれたものなのだろうか…

 里美ちゃんの母君、浜小夏だ!!

 そしてその秘密が、トリの浜小夏ショーで明らかとなった。当然演歌なのだが、客のひきつけ方、ステージング、こりゃ娘と同じだわ(^^;)。母の方はかなり計算もあるようだったが、それが娘に自然と染みついてしまったのね(^^;;)。やはり「血は水よりも濃い」ということなのだろうか…。
 なお他にも朱里エイコなどが登場、かなり太ってたが、こんなところで営業していたとは…(^^;)。
 帰り際に、大ファンだったという(笑)W田さんが、綾乃ちんに質問。現在はパニオンやってるとのことだった。
 またこういう機会があったらぜひ行きたいものだ。そのためには「スナックドレミ」に行って情報を仕入れなければならない。また「ドレミ」に行かねば…(って単に唄いに行くだけか(爆笑)) (編集長)


近況報告

 思えば92年、まだ私がマイナーなアイドルに疎かったころに目撃し、衝撃を受けた原宿探険隊。今は歌姫だ、U2だ、と素人芸が幅を利かせている、というか素人芸しか観ることができない時代になってしまったが、当時はまだ「プロのアイドル」がそれなりにいて、その中で原探は強烈な個性で光っていた。そしてその中でも、150cmに満たない身長、ドケバメイク、いかにもアイドルっぽい振りで人気者だった林里美。当然今でも川崎の「スナックドレミ」に行けば逢える。
 この記事が書かれた当時はまだ形式上残っていた原探だが、現在、その名称も消滅、「東京美少女歌劇団」なる新グループが立ち上がっている。原探よ永遠なれ…



次のレポート:エトランデへ進む

前のレポート:山崎真美へ戻る



もくじへ戻る



脚注


江田小百合

現在は茶髪の女子高生らしい。あ、あのフェイスで茶髪…(^^;)


萩原敏恵

でもその後、夜の新宿で銀色のパンプス履いてたとか、現在同棲中とか、いろいろな風評は飛んでおります(笑)。


鈴木麻矢

夏の後楽園のミュージカルとかの常連。「De・View」の「DE-VIEW's EYE」(オーディションの合格者の紹介グラビア)にしょっちゅう名前が出てます。


田嶋京子

栗原博美という芸名で、ヘアヌード・SMものなどでグラビアを賑わし、最近はストリップ。東スポでも紹介された人気者です(^_^)。


長田幸子

小田茜の追っかけをやっていた、というのは本誌10号でも解説済みだが、その後木内美歩追っかけを経て、現在は某モデル事務所でスタッフをしている。スタッフと言っても撮影会では、客に混じって愛用のNikon-F4でモデルさんを撮りまくり状態(笑)。ついに最近カミングアウトしたらしい(謎)。


「スナックドレミ」

本誌のレポートでこれまで度々登場したスナックドレミ氏、名前の由来はまさにこの店でした(笑)。今後本誌では混乱を避けるため、店名の場合は「」で囲み、人名の場合はそのまま表記します(笑)。


脇山綾乃

92年5月、サンシャイン噴水広場で行われた「本当にあった恐い話オーディション」への出場が、確認されていた最後の仕事(なのか?)。ちなみに同オーディション、中森明夫が散々「推薦アイドル」とか騒いでいた木村亜子花も出てますね。中森、一時期「SPA!」あたりで「ナゾのアイドル」とか煽っていたようだが、一体どこが「ナゾ」だったんだろ????



東急こどもの国線

正確には同線は、東急は業務代行を行なっているだけで、実際の鉄道の所有者は(社)こどもの国協会である(とか書いとかないと鉄ちゃんからクレームがつきそうだ(笑))。


最終電車

なんと18:24発だ!!!!って、アタリマエか(^^;)



end of text...