米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 5
乗車券のルールに沿った妙な帰還
− 4月1日(火) −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
30 津軽今別 10:11 特急 1012M 11:52 八 戸  
31 八 戸 12:04 超特急 3014B 15:08 東 京  
32 三越前 15:21 営団半蔵門線 55S 15:36 表参道  
5日目 小計 0駅
今日までの累計 59駅

Section 5-0
乗車券ルールに従うために長距離送別をしていただいてどうもすみません

 いつもいつもお世話になりっぱなしな現闘本部を離れ、いよいよ東京へ戻るのみである。しかも、溜まった仕事をこなすため、出向先への直行も決まっている(にがわらい)。
 さて、しかし、私の帰途には「ぐるり北海道」を使わなければならないが、これがまた厄介そのものである。先に触れたとおり、このきっぷは「帰途=JR東日本区間内の途中下車禁止」である。しかも、帰途の開始はフリー区間=JR北海道内の駅から開始しなければならないのである。要するに平たく言えば、

青森から乗車はできません

 ということなのである。
 で、この解決策としてすぐ思いつくのは、「木古内まで戻ってそこから帰途を開始する」、または「中小国まで出てそこから帰途を開始する」というものである(後者が可であることはJR東日本に確認済みである)。しかし前者でかつ特急料金をケチるためには相当時間をかけて北海道再上陸をしなければならないし、後者をするためには1日わずか5往復しかない蟹田以遠の津軽線列車に往復で乗らねばならない。そして、このプランでできるだけ早く職場に向かう(にがわらい)ためには、前者でも後者でも、青森6:05発の蟹田行に乗らねばならないのである。
 これは困った。そんな早い出発では現闘本部のみなさまにも大変な迷惑をかけてしまう。
 しかし、迷惑を全くかけない方法は存在しない。ということで、ここは1つ、ものすごい大胆なお願いをしてしまった。
 それは、津軽今別まで車で送っていただく、という、あまりに常軌を逸したものである。
 青森から津軽今別までは50km近くある。それを車で送ってもらうとはあまりに失礼もいいところ。ただ、本部長としては「少しでも出発が遅い方が寝坊できてよい」ということで、「帰りに温泉でも行きますから」と、このプランに協力してくれることとなった。もうありがたすぎて涙モノである。
 ご母堂および老犬フーコちゃんにごあいさつし、8:30に本部を出た我々は車を飛ばし、9:30過ぎに「JR北海道の駅」津軽今別に到着。


Section 5-0-1
青森県にあるのにJR北海道所属 津軽今別駅

津軽今別 つがるいまべつ 北海道旅客鉄道 海峡線 青森県東津軽郡今別町

 ここは本州にある駅なのに「JR北海道所属」である。すぐ隣には津軽線(=JR東日本)の津軽二股駅があり、さらにその隣には道の駅アスクルが併設されていて、「3つの異名駅が同居している」全国でも珍しい駅となっている。

駅全景駅全景 中央やや左に写っているシェードつきの階段が津軽今別駅への通路
JR東日本 津軽二股駅&道の駅いまべつ津軽線津軽二股駅(JR東日本)&道の駅アスクル
ホームが見える階段を上り切るとホームが見えます
トンネル内非常時にここから車両が出撃ここはもともと青函トンネルで事故が発生したときの出撃基地の予定が、地元請願で駅となった
緊急用車両がこの奥に緊急用車両がこの奥にある模様
踏切新幹線が通るはずの高規格線なのにホームへの亘りは踏切…
駅標駅標にはしっかり「JR北海道」と書いてあります

 見渡してもほとんど人影がないこの場所だが、北海道新幹線開業のあかつきにはここに「奥津軽駅」ができるという。何人利用者がありえるのか、ちょっと怖いところだ…


Section 5-1
いよいよ帰路分を行使

津軽今別 10:11→八戸 11:52
特急〔スーパー白鳥14号〕 1012M(モハ788-204)

 …と思いつつホームに立つが、発車時刻が近づくとなぜかわらわらと人が現れ出した。結局、私のほかに7人も乗車があった。私以外は全員じもてぃと思われる。なお、1人、鉄っぽい若い男性が車掌と雑談しつつ下車していった。
 ここは鉄道的には北海道なので(笑)、ここから私は正当な帰途の権利を行使である。もちろん帰途には特急の普通車指定席が使えるため、私は「津軽今別→八戸」という指定券を発券してあったのだが、津軽今別からの指定券というのもなかなか珍しいブツかもしれない。
 今回は乗り過ごしもないぞ! とばかりすぐ眠りに入って、気づくともう八戸。さすがに特急は早い。


Section 5-2
やはり新幹線は速い…

八戸 12:04→東京 15:08
超特急〔はやて142号〕 3014B(E225-1401)

 そしてお次は新幹線。1度の乗換えでさっさと東京である。平日だというのに八戸から既にそこそこの乗客があった。
 旅の疲れが出たのか、なかなか快適なリクライニングシートに身を沈め、そのままうとうとしていたらもう大宮を出たところだった。やっぱり新幹線は速い。


Section 5-3
結局仕事場へ直行…

三越前 15:21→表参道 15:36
営団半蔵門線 ??55S(営団08-605)

 東京からは仕事場に直行である。職場の最寄り駅はJRなら渋谷で、もちろんフリーきっぷは「都区内発着」なので渋谷までそのまま無料で乗れるのだが、ここは敢えてJRを離れよう、とばかり、少し歩いて半蔵門線に乗ることにした。我ながら妙なことをしているようだが、運賃的には半蔵門線の定期券を持っているので無料には変わりがない。
 さすがに疲れのせいか、歩きに時間をとってしまい、「なんだよこれなら山手線で素直に行った方が早くて疲れなかったぢゃん」と苦笑しつつも職場に出、何事もなかったのごとくそこから仕事に精を出したのであった…


今日の出費

摘 要 支出金額
ぐるり北海道フリーきっぷ 7140
Mistyレモンスカッシュ 500ml 120
今日の小計 8260
今日までの本プロジェクト累計 58768
今日までの総プロジェクト累計 269062

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2004/03/04
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