米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 4
追分駅の風吹く朝の5時は史上最大ね心の大号泣
− 3月31日(月) 栗沢・中ノ沢・湯の川温泉−

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
19 追 分 6:15 普通 1461D 6:47 栗 沢 栗 沢
20 栗 沢 7:30 普通 1463D 7:43 岩見沢  
21 岩見沢 7:46 特急 2002M 8:27 札 幌  
22 札 幌 8:34 特急 5006D 10:39 長万部  
23 長万部 10:43 普通 2842D 10:49 中ノ沢 中ノ沢
24 長万部 11:29 特急 5008D 12:48 函 館  
25 函館駅前 12:58 函館市交通局 5系統 13:27 湯の川温泉 湯の川温泉
26 湯の川 13:36 函館市交通局 2系統 14:21 谷地頭  
27 谷地頭 14:25 函館市交通局 2系統 14:35 函館駅前  
28 函 館 14:47 普通 134D 15:54 木古内  
29 木古内 16:16 特急 1028M 17:37 青 森  
4日目 小計 3駅
今日までの累計 59駅

Section 4-0
大事件勃発! 気が付きゃ追分駅のベンチでゴロ寝…

 予定通り早朝4:50に追分駅での下車に成功した。そしてこれから、「1日朝のみ1往復・休日運休」という、日本の定期営業旅客駅の中で最も列車の発着回数が少ない(1日平均2回を切っているわけだ)楓駅に向かうこととなる。
 楓駅に列車で到達するためには、新夕張の旅館で泊まるか、追分の旅館か「まりも」追分下車をしてそこから普通列車で向かうかするしかない。今回は「ぐるり北海道フリー」のため、「まりも」に無料乗車できるので迷わず「まりも」アプローチを選んだのである。
 ただ、普通列車は追分発5:44。小1時間、追分駅で待つしかない。
 しかしそれにしても眠い。昨晩、帯広以来寝付けなかったのがここに来て効いている。
 …と、待合室を見ると、実に都合よく、壁の脇に非常に幅の広いベンチがあるではないか。
 ということでちょっと横になってみた。Zzzz....
 そして。タイフォンの音で目を覚ましてみると…

あ、列車が出て行くところだ…

 もうあまりにあわてた。なにせ今回の旅行の大きな目標の1つは楓駅の訪問。そしてこの列車を逃した以上、列車によってその目標を達成することは不可能となったのである。「新夕張駅ではかなりの待ち時間があるため、今からタクシーを飛ばせば間に合うかもしれない」とも思い、5,000円の出費を覚悟して、とにかくハイヤーを呼ぼうと電話もしてみるが地元のタクシーの電話は留守電すら入っていない…
 ということで、今回の旅行の大きな目的のうちの1つが崩壊した。笑


Section 4-1
気を取り直して別途攻略へ

追分 6:15→栗沢 6:47
普通 1461D(キハ40-783)

 しかしそんなことでショボーンとしてばかりはいられない。時間が空いたのだから、その分予定になかった別の駅を攻略するしかないのである。
 そんなわけで急遽、栗沢駅に向かうことにした。
 追分駅から乗ったのは私だけ。今や完全に無意味に複線区間である室蘭本線をひた走る、2人だけが乗った列車だったが、さすがに三川では2人乗ってきた。そして栗山で多数乗車、全ボックスに複数人の乗客となった。おそらくほぼ全員、岩見沢まで行くのだろう。


Section 4-2
栗沢駅

栗沢 くりさわ 北海道旅客鉄道 室蘭本線 北海道空知支庁空知郡栗沢町

 現在は旧炭鉱労働者の再雇用のための工業団地がある。そういう事情もあり、このあたりにしては珍しく、Air H"が圏内である。

駅舎全景駅舎全景
ちなみに正面扉はなんと自動ドア
広い駅前かつての隆盛を思わせる駅前
構内交換設備跡の広さは大動脈路線の名残り
駅標&2ショット駅標&2ショット 朝日で完全な逆光

 ひととおり上記儀式を終えた後は、さっそく追分駅寝過ごし事件について報告を書きながら次の列車を待った。


Section 4-3
通学列車

栗沢 7:30→岩見沢 7:43
普通 1463D(キハ40-790)

 2番列車は朝通学時間帯になるため1時間足らずの待ち時間でやってきた。車内はそれなりににぎやかで、相席のまま岩見沢着。


Section 4-3-1
期せずして岩見沢駅別アプローチ

 ということで当初予定にはなかった、室蘭本線側からのアプローチで攻略駅たる岩見沢に戻ってきた。攻略ルール5により、岩見沢駅の攻略は昨日済んでいるわけだが、改めて岩見沢駅を「完全制覇」した形となった。
 とはいいつつ乗り換え時間はほとんどなく、写真も撮るヒマもなかったのだが。


Section 4-4
旧式なライラック

岩見沢 7:46→札幌 8:27
特急〔ライラック2号〕 2002M(モハ781-8)

 ここからは中ノ沢駅を目指すことにし、まず札幌まで出る。乗車するのは旧式な特急ライラック。前日のSWAとはエラい違いで本当に旧式な車両である。ここまで指定席特急券を新たに買うチャンスはなく、「ぐるり北海道フリー」とは言え自由席にしか乗車できない。車内はビジネスマンを中心にかなり混雑していたが、窓側の席を確保でき、札幌まで過ごした。


Section 4-5
振り子より加速度

札幌 8:34→長万部 10:39
特急〔スーパー北斗62号〕 5006D(キハ281-4)

 札幌でも比較的シビアな乗り換え時間となる。それでもギリギリ、みどりの窓口に行く時間はあると判断し、「もし指定席に空きがあって自由席が混んでいたらバクチを打とう」と決心していたが、自由席には空席がまだ若干あり、「これなら素直に自由席に乗ろう」と判断、窓側の席を確保した。
 発車間際になって急に混雑し、乗車率5割近く、という感じになって出発。
 この列車、キハ281系という、強制振り子式気動車を使っている。振り子式というのは、バイク乗りと同じ原理でカーブ通過時に車体をわざと傾けることによって高速運転を可能にしたシステムである。私は小学生の頃、中央西線を走る381系特急電車「しなの」に乗って「振り子列車は傾くなぁ!」と感動した覚えがあるが、381系はコロを使った自然傾斜方式だったのに対しこちらは油圧で強制的に車体を傾けるのである。さぁどんな感じか、と構えていたら、防音がよく気動車にしては静かな車内で、カーブにさしかかると「うぃ〜〜〜ん」と油圧の音がして「いかにも機械で傾けてます!」的に車体が傾くのにはどうも妙な感じを覚えた。ただし「傾くなぁ!」という381系電車のような感覚はさほどなく、乗り心地的には悪くない。
 そして私が感動したのはむしろ振り子よりは加速度の方である。この列車、加減速がすごい! ジェットコースターに乗ってるかのごとく、加速時に慣性力を強烈に感じることができる。
 そんなわけで、非常に不思議な感覚を味わった2時間となった。


Section 4-6
ふたたびドローカル状態

長万部 10:43→中ノ沢 10:49
普通 2842D(キハ40-801)

 長万部でも絶妙な接続時間で各駅停車に乗り換え。もちろんワンマン単行であり、本線筋なのにドローカル状態もいいとこになる。
 発車時の乗客は計8人。余裕で1ボックスを占拠するもすぐに中ノ沢に到着。運転手さんに「ぐるり北海道」を見せるが、「よく見せて」と確認を求められてしまった。このきっぷで中ノ沢に来る人はめずらしいのかもしれない(そらそーだ)。


Section 4-7
中ノ沢駅

中ノ沢 なかのさわ 北海道旅客鉄道 函館本線 北海道渡島支庁山越郡長万部町

 古い駅のようだが、駅前には何もない。おまけに貨車駅である。

駅舎全景駅舎全景 いわゆる貨車駅です
駅前駅前 すぐ前の国道も含めさびしい感じ
ホームホームは長大編成対応の立派なもの
すばらしい亘りホームの間を行き来するための通路 クラシックですばらしい!
駅標&2ショット駅標&2ショット

 さて、今朝立てた時点では、ここに1時間滞在し、11:31発長万部行で長万部に戻った後、12:53発スーパー北斗10号で函館に出てすぐに青森へと向かう、というプランだったのだが、駅前を散歩するとすぐに国道があり、長万部までの距離からしてタクシーの利用がそう高くなく可能ではないか、とひらめいた。そして1本前の特急に乗れれば、函館市電に乗車することができるではないか。


Section 4-7-2
タクシー利用で函館市電にもGo!

 ということで、急遽タクシーで戻ることを決断。11時05分、近くのドライブインの公衆電話からタクシーを呼び寄せた。
 タクシーは11時13分ごろドライブインに到着。折り返して急いで走ってもらい、11時20分に長万部駅に到着、料金は1330円とリーズナブルだった。


Section 4-8
乗り心地わる〜い^^;;

長万部 11:29→函館 12:48
特急〔北斗8号〕 5008D(キハ183-3566)

 長万部からは今朝の予定より1本早い、ノーマル北斗に乗る。やはり旧式気動車だけあって、座席の快適さも落ちる上、振動も多いように思える。が自由席はガラ空きで、1ボックス分を占拠してうとうとしながら函館に到着した。


Section 4-9
昼間乗るのははじめての函館市電

函館駅前 12:58→湯の川温泉 13:27
函館市交通局 5系統 (720)

 ここでは時間に余裕があるので函館市電に乗る。
 私は高校生のときの北海道旅行で、当時の国鉄と三菱大夕張鉄道と札幌市電と地下鉄には全線乗っている。大学生のときにはその後開業した石勝線全線と函館市電の一部に乗り、さらに2週間前のボンブラ追っかけツアーで新千歳空港支線にも乗った。その後札幌市英地下鉄が延長・新路線開業しているため、現存するすべての路線に乗っているけではないが、函館市電は「その時点で全線乗ってない」唯一の私鉄ということになっていた。逆に、なんで学生のときに乗りつぶしていなかったかといえば、単に函館山と湯の川温泉に行くための夜の移動手段として使ったからだ。ということで、今回、鉄的な乗り方(というのも妙だが)としてははじめて、函館市電に乗車と相成った次第である。
  乗車したのは旧型車両で乗り心地は普通の路面電車。なかなかの混雑ぶりで市民の足として定着していることがわかる。


Section 4-10
湯の川温泉駅

湯の川温泉 ゆのかわおんせん 函館市交通局湯の川線 北海道渡島支庁函館市

 というわけで函館駅から約30分かけて、終点の1つ手前、湯の川温泉にて下車。ここも「温泉」なのでリッパな攻略対象なのである。

まもなく到着車内から もうすぐ到着です
駅全景駅全景
駅前は温泉街駅前は温泉街(アタリマエか)
普通の商店街も…といいつつ普通の住宅街でもあり、普通の商店街もある
駅標&2ショット駅標&2ショット

 18年前の夜にはまったく気づかなかったが、駅前は方や温泉旅館街、方や普通の商業住宅地というやや妙な光景。


Section 4-10-2
徒歩で終点に移動

 撮影を終えたらさくさく移動。徒歩で終点、湯の川に移動して、乗りつぶしの一助とする。
 やってきた標準的車両にさっそく乗り込んでパチリ。

湯の川駅車止め車内から車止めを見る

 このあたりはさすがに乗客も少ないようだ。


Section 4-11
とりあえず全線完乗への一歩ということで

湯の川 13:36→谷地頭 14:21
函館市交通局 2系統 (8004)

 今回は時間的に全線乗ることが不可能だろう、ということで、反対側で2分岐している終端のうち、行ける方を乗っておくことにして、谷地頭まで向かう。
 全線乗ると250円で、明らかに1日乗車券の方が安かったのだが、そもそも今回乗る予定がまったくなかったため事前調査不足により正規で支払うこととなった。
 電車は全線にわたって意外にすいていて、座って景色をみつつ、ネットしつつ(^^;;)、45分かけて谷地頭着。


Section 4-11-2
谷地頭駅

 攻略対象駅ではないけれど、お約束的に「終端まで乗りました」的記念撮影をば。

谷地頭車止め車内から車止めを見る
乗ってきた電車今乗ってきた電車

 というわけで、今回は時間の都合上、函館どっくまでの枝線の乗車はあきらめることとした。そう、この時点ではあきらめるしかなかったのであるが…(笑)


Section 4-12
残る本線は夏に乗ります

谷地頭 14:25→函館駅前 14:35
函館市交通局 2系統 (8004)

 函館に向かう折り返し電車は今度はそれなりの混雑である。そして乗客にはお年寄りが多く、各停留所では乗降に時間がかかっている。ちょっと時間的に不安になるが、いざとなったら途中で降りて走ってもなんとかなる距離かな、と思い楽観プレイ。
 私としてはめずらしく、途中でお年寄りに席を譲ってみたりしつつ函館着。発車12分前であるがなぜかお土産を買ったり駅弁を買ったりガソリンを買ったり(笑)した。


Section 4-12-1
[Summary] 北海道−本州間の移動に関するルール諸々

 この後は、「ぐるり北海道」の有効期限を1日残したまま北海道を出て本州に戻る。
 とはいっても、そのまままっすぐ帰京するわけではない。青森に立ち寄り、もうここのところ毎年3回以上もお邪魔している、いわゆる現闘本部にまたお世話になる、というどあつかましプレイなのである。
 ただし、「ぐるり北海道」は、JR北海道内フリー区間を立ち去り、帰途を開始してしまうと、東京に戻るまで途中下車ができない。当然青森で下車することもできない。
 ではどうするかといえば、とりあえずフリー区間を一時抜けして、しかも帰途を開始しないようにするのである。具体的には、JR北海道とJR東日本の境界駅である中小国から先の運賃と、乗車した列車に応じた特別料金とを支払って精算すればよい。
 しかし、中小国と北海道をつなぐ海峡線には、昼間は特急列車しか走っていない。特急列車に乗車した場合、「ぐるり北海道」によって無料で乗車できる区間は、JR北海道内の特急の停車駅相互間となる。逆に言えば、JR東日本内の下車駅と、JR北海道内で「最後に停車した駅」との間の特急料金を支払う必要があることになる。
 ただしこの区間、普通列車が運転されていないがための特例が設けられている。普通列車のない蟹田−木古内間のみ乗車する場合は、特急料金不要・運賃のみで乗車できる、というルールがあるのである。このルールは青春18きっぷを含むあらゆる有効なきっぷに対して適用可能な規定であるが、適用を受けるためには厳密に特急列車を蟹田−木古内間で乗降しなければならない。「蟹田で一旦改札を出てから特急券を買って再度同じ特急に乗車する」ことすら認められない、厳格な特例なのである。
 そして私は、この特例を活かすべく、木古内までわざわざ普通列車で先行し、その後蟹田まで特急に乗って一旦改札を出、さらにその先は津軽線の各駅停車に乗る、というプランを立てていた。なおこれは楓駅訪問を行う前提で立てていた当初プランから含まれていたものである。

料金種別 所有 北海道   東日本
列車 函館   木古内   中小国   蟹田   青森
運賃 普通木古内行 0円(フリー区間)  
運賃 特急スーパー白鳥   0円(フリー区間) 180円  
特急料金 0円(特例)
運賃 普通青森行   480円

 このようにすれば、青森まで660円で乗車できる、ということになる。
 …そう。このとおりにすることができれば。笑


Section 4-13
いよいよ本州に戻ります

函館 14:47→木古内 15:54
普通 134D(キハ40-806)

 そんなわけでまず乗るのは木古内行の各駅停車である。発車3分前に乗車した気動車はほぼ満員状態で立ち客もいる。空いているロング部になんとか着席したが、さすがにこの状況では呑むどころか(笑)駅弁を食べるのも厳しい状況。
 ということで車内をワッチプレイしたが、すぐ隣の高校生っぽいコ(かなり美形)がかなり微妙なファッションをしているのに気づいた。ピンクのサテン地のジャケット(そではフリフリ)にピンクのワッシャー、黒のブーツカットパンツにベージュの網タイツと白いカッターシューズ。なんか一昔前の原宿って感じで、やっぱり函館も地方都市なんだなぁ、と妙な実感。結局このコは久根別で降りていった。
 そしてその久根別ではどっかの本の校正に関する電話がかかってきたりして「打ち合わせと違うじゃーん」みたいな感じで軽くヘコみつつ事務処理。といいつつも、なにせ上磯を過ぎたらPHSは圏外になるわけで、ぎりぎり間に合ったわけでよかったというかなんというか。
 その上磯でようやく座席が空いてきたので駅弁を広げてみた。鮭わっぱ920円は塩味すくなくて非常によろしかった。オススメの駅弁だ。さらに発泡酒呑んでもうイイキブン。(*^_^*)


Section 4-13-1
木古内駅リベンジ

 さて、というわけで木古内駅にやってきた。ここはよねざわいずみ 全駅制覇のとき、「ルールの狭間で途中下車できず雪の中ホームで待った」という因縁の駅であるが、今回は堂々と途中下車ができるのである。時間は短いがもうここは意地で途中下車である。

駅全景駅全景
改札口を待合室から撮る前回、入りたくても入れなかった待合室側から眺めた改札口
KIOSKエサ補給のためKIOSKを物色するが…ん!?!?何か妙な雑誌が置いてある!?!?
MANZOKU HOKKAIDOげ、MANZOKU HOKKAIDO堂々と売ってるよ!

 というわけで風俗店情報誌を堂々と売店で売っている北海道のKIOSK。こういうの、許されるのだろうか?(笑)
 などと思いつつ、ほろ酔い加減で食料を若干補給。ツナマヨネーズかまぼこは秀逸なお味だった。


Section 4-14
本日2度目の寝過ごしで1210円+αの損

木古内 16:16→青森 17:37
特急〔スーパー白鳥28号〕 1028M(モハ788-?)

 やってきたJR北海道最新鋭特急電車、789系に乗り込む。同じようなパターンを目論む、18キッパーと思われるのは4人。自由席は喫煙・禁煙でたった1両ずつなので当然座れないことを覚悟していたのだが、なんと禁煙車に空席があった。これはついている!
 途中の知内で乗客がありびっくりしたり、途中の吉岡海底からは見学を終えた人が多数乗り込み満席になったりしつつ、ついうとうと。そして…
 目が覚めたら、車内にある電光掲示板には非情な文字列が…

次は 青森 です

 …私は見事に蟹田に寝過ごしてしまった! これにより、青森到着は当初の予定より早くなるとは言え、その代償はあまりに大きい。先に触れたとおり、蟹田をはみ出して乗ってしまうと、乗車全区間に対し特急料金を支払わなければならなくなるのである。
 ということで私は失意のうちに(そしてショックで車両番号をメモし忘れた…)青森の改札で事情を説明し、精算を行った。青森駅の駅員さんは事情がよくわからなかったらしく、私の自主申告どおりの額を徴収した。私が申告したその内訳は以下のとおりである。

料金種別 所有 北海道   東日本
列車 函館   木古内   中小国   蟹田   青森
運賃 普通木古内行 0円(フリー区間)  
運賃 特急スーパー白鳥   0円(フリー区間) 570円
特急料金 119.2kmなので1300円

 だがしかし…よくよく考えてみると、これは

私の過払い

 以外の何物でもない。「JR北海道内最後の停車駅」は吉岡海底なので、実は以下の精算が正しいのである。

料金種別 所有 北海道   東日本
列車 函館   木古内   吉岡海底   中小国   蟹田   青森
運賃 普通木古内行 0円(フリー区間)  
運賃 特急スーパー白鳥   0円(フリー区間) 570円
特急料金 0円(フリー区間) 95.6kmなので900円

 というわけで、本来660円で済むところを寝過ごしによって1470円にしてしまい、さらに実際の精算では自主申告を間違えて1870円払ってしまったという、もうあまりに間抜けな事態に陥ってしまったのである。
 しかも、もしはじめからこうなるのなら、以下のように乗車できたはずである。

料金種別 所有 北海道   東日本
列車 函館   吉岡海底   中小国   蟹田   青森
運賃 特急スーパー白鳥 0円(フリー区間) 570円
特急料金 0円(フリー区間) 95.6kmなので900円

 そしてこうしていれば、函館発は15:40でよくなり、

函館市電に完乗できていた

 のである。
 いやもう、まさに踏んだり蹴ったり。
 そして、こうなった原因は何か、を冷静に考えてみると、それは1つしかないのである!

 もうまじめに、1人旅での飲酒はほどほどにしなければならない、としみじみ反省した私であった…涙


Section 4-14-2
津軽民謡とPJの夜

 青森では例によって現闘本部長にお出迎えいただき、さらにご母堂も交えて津軽民謡のお店、甚太古へ行き、西川洋子師匠の津軽三味線を堪能。前回とは違い、ほどよいお客さんの数で師匠もリラックスムードで試合(なのかよ)に臨んでおられ、こちらもリラックスして聴くことができた。

甚太古にて甚太古にて西川洋子師匠と
(ちなみにここだけの話ですが、けの汁は現闘本部謹製の方がさらにおいしかったです^^;;)

 実は私はこれでも三味線は多少やっていたりするのだが、こちらは江戸長唄でまぁジャンルとしては別物(ついでに私はド下手)。正直、私は民謡の方が総合芸能としては「上」だと思ってるので^^;;師匠の芸や語りをいつも感動しつつ聞いていたりする。
 だがしかし、津軽民謡にも造詣の深い現闘本部長、深いツッコミを入れて師匠を困らせていた。そんなのまるで外道だ。津軽民謡にも外道はいたのか、と私は心底感動、いやショックを受けたのだった。
 そしてその後は本部長と2人でまんぶるずに。なすミートグラタンおいしゅうございました。


今日の出費

摘 要 支出金額
ぐるり北海道フリーきっぷ 7140
タクシーを呼ぶ公衆電話代 10
タクシー 中ノ沢駅→長万部駅 1330
函館市電 函館駅前→湯の川温泉 240
函館市電 湯の川→谷地頭 250
函館市電 谷地頭→函館駅前 210
六花亭 ×4 2100
鮭わっぱ 920
本生 500ml×2 390
ツナマヨネーズかまぼこ 100
Pringlesうすしお 125
中小国→青森 乗車券 570
木古内→青森 自由席特急券 1300
甚太古 5000
まんぶるず 5000
タクシー 1360
今日の小計 26045
今日までの本プロジェクト累計 50508
今日までの総プロジェクト累計 261702

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2004/03/05
鉄分補給にご協力ください。