通 番 |
発 駅 | 時刻 | 列 車 | 時刻 | 着 駅 | 制 覇 |
---|---|---|---|---|---|---|
56 | 宮 古 | 6:35 | 普通 623D | 6:56 | 茂 市 | |
57 | 茂 市 | 7:01 | 普通 683D | 7:54 | 岩 泉 | 岩 泉 |
58 | 岩 泉 | 8:03 | 普通 684D | 8:55 | 茂 市 | |
59 | 茂 市 | 9:32 | 岩手県北交通 106急行 | 11:20 | 盛 岡 | |
60 | 盛 岡 | 11:39 | 特急〔はつかり7号〕1007M | 13:52 | 青 森 | |
61 | 青 森 | 14:07 | 快速〔海峡7号〕3127レ | 15:59 | 木古内 | |
62 | 木古内 | 16:17 | 普通 137D | 16:27 | 泉 沢 | 泉 沢 |
63 | 泉 沢 | 17:08 | 普通 124D | 17:19 | 木古内 | |
64 | 木古内 | 17:38 | 特急〔日本海4号〕4004レ | 19:18 | 青 森 | |
6日目 小計 | 2駅 | |||||
今日までの累計 | 13駅 |
朝5時過ぎに自然に目覚め。軽い二日酔いである(笑)。
今日の第一走者は宮古6:35発なので余裕だ。前日にシャワーも済ませてあるし。
ということでメール読んだり掲示板カキコしたりして、身支度してホテルを出たのが6:10、ゆっくり歩いて宮古駅には6:17着。既に駅そばや売店が開店しているのがすごい。途中にコンビニがなかったので駅前の自販機で野菜ジュースと爽健美茶を買った。
そういえば、実は昨日、新幹線を1本早めたので、新花巻で降りて逆側からアプローチしていれば、宮古には1時間以上早く到着できていたのであった。うーむしくじったな…
まずは本日の第1目標にアプローチしていく。6:25に始まった改札を通り、跨線橋を渡ってみたら待っていたのは単行。しかしツーマン。おそらく、あまりに過疎すぎて、ワンマン運転用の設備投資すらしたくない、ということかも知れない。
そして乗り込んだのは、私以外には5人。親子連れと若者2人と若者1人。全員から、プンプン匂う。おそらく、これ、全員が私と同じ駅で降りるのではないだろうか(笑)。と思っていたら、宮古駅を発車してすぐ、進行方向右側に分かれていく三陸鉄道の築堤を、全員が立ち上がって眺めやがった(笑)。普通の乗客はなんでいないんだ!といいたいところだが、次の千徳駅で1人、じもてぃと思しきおばさんが乗ってきた。あーよかった(なにがだ)。
しかし朝乗るとほんとにいい眺めだ。宮古を出た瞬間に既に秘境めいてきている。駅のあるところにだけ集落があり、他にはまったく何もない。山と川と鉄路と道路だけである。山は黄金色に色づきはじめていて、実にすばらしい。JRがあともう少しだけ考えてくれさえすれば、この眺めを盛岡まで堪能できたというのに…(後述)
列車は定刻どおりに茂市着。果たして、宮古から乗った全員が降り、同じ跨線橋をわたっていく…(笑)
乗り換えてみると、既に別のご一行様もおられ、みなさん白レンズで写真撮影にお忙しくしておられる(笑)。まったく、こいつら、人間の屑である。いや、鉄屑か。(笑)
今回の列車は2連だが、後ろがいわゆる「旧国鉄色塗装」。私もいちお、こちらに乗ってみたが、当然鉄なみなさまも同じくこちら側に陣取った。
今回も非鉄系乗客は1人。対する鉄系は車内だけではない。進む沿線の先々に、鉄カメコがカメラを構えている。どーなってるんだいったい。
沿線は、区間運転も設定されている岩手岩井内までは、先ほどの山田線とは違い人家が沿線にずっと点在していて、過疎な感じがしなかったが、それもここまで。1日3往復しかないここから先は、ものすごく秘境度の濃い景色に変わる。
そもそもこの線、ここから先に並行する道路がない、という理由で奇跡的に廃止を免れている、というかJR東からすれば「廃止したくてもできない」部分なのである。たまに建物があるな、と思ってよくみると、そのほとんどは廃屋。すさまじい。
そして、インターネットのいくつかのサイトでも超有名駅として採り上げられている、押角。
このスイッチバック線がなぜ未だに本線と接続されているのか、まったく謎である。
スイッチバックは、勾配がきつい場所に鉄道を通したり駅を作ったりするための手法。ジグザクに線路をつけて高度を稼いだり逆に平坦な場所をつくってホームを設置したりする。詳細はこちらのサイトをご覧ください。
次の岩手大川では地元のおじさんと高校生が乗車してきた。給水塔跡がある浅内は構内がやたら広く、駅前に古めかしいモルタルの日本通運支店跡もある。まちがいなく元貨物の要衝だが、この後の沿線には現役の製材所が多数あり、かつては木関係の積み出しでにぎわったのだろう。
浅内からは下り勾配になった。太陽の向きがめまぐるしく変わった行程も、一気に終点へと向かった。
岩泉 いわいずみ 東日本鉄道旅客会社 岩泉線 岩手県下閉伊郡岩泉町
あらびっくり、ホームにはお年寄りの団体さんがうじゃっといる。
この中で撮影するのは見世物状態だな、と思っていたら、意外にも鉄カメコ以外の人もぱしゃぱしゃ撮っていて違和感はなかった。しかし駅標との2ショットの撮影(セルフタイマ)ではおじいさんたちが意味もなく手を振ってきて恥ずかしかった(笑)。
駅はとにかく広かった、デカかった。並の都会の駅より大きかったんじゃないだろうか。
そして、龍泉洞などの観光地を控えている関係もあって、ここは確実に観光の1つの拠点にはなっている感じだ。
ただ、それにしても、1日3往復ドローカル線の駅舎としてはあまりに立派過ぎることは否めない。観光案内所は廃墟化寸前の怪しげな雰囲気がただよっていたぞ。
行きと同じ車両だ。これは「同じ列車に再度乗るのは乗下車とはいわない」というお約束からすると非常に微妙だが、いわゆる「盲腸線」で、しかも1日3往復しかないここで、この列車を捨てるのは厳しすぎる。行きと帰りでは列車番号が違うので、同じ車両でも「別の列車」とみなす、というルール3の特記事項を適用し、岩泉は制覇ということにさせていただきたい。(^^;;)
そしてこの帰りの列車には、行きのマニア連に加え、地元客、そして先のお年寄り団体客、さらに個人の観光客も乗り込み、なんと2連の全ボックスが埋まっている。そして私の後ろのボックスでは、若い女性が「添乗記録」という書類を書いている。なるほど。野辺山のケースとまったく同じ、というわけだ。
実際問題として、こういうご時世だからこそ、なんの変哲もないボロ気動車にこういう路線を、観光スポットに組み入れてパックツアーを作るというのはお年より向けにはいいモデルかもしれない。
ほぼすべての乗客はこのまま終点宮古まで出る模様だ。そして、盛岡まで鉄道で出るのなら、宮古から始発の快速に乗ればよい。しかし私はそうせず、茂市で下車し、わざわざお金払ってバスに乗ることにする。
茂市は駅員の配置がありきっぷも売っているが、改札業務は行っていない。運転要員+増収のためオマケで出札、というパターンで、形式的には「無人駅」扱いなのかもしれない。
で、駅前には見事になにもない。ついでにPHSは圏外(笑)。これで、メールチェック&本日ここまでの撮影分データのうpは当分できないことが確定した。
本当に山間部の寒村、という感じの街並みを歩き、坂を登って国道106号線に出てみると、7-21時営業のヤマザキショップ(ヤマザキデイリーストアとは違うらしい)が。さっそくサンドイッチを購入して朝食とした。そしてまだ20分はあるが、さっさとバス停前のベンチでこれを打っている。
ほどなく、鉄カメコクンがやってきて横に座った。どうやらJ-PHONEは入るらしい。いいなー(笑)
茂市から乗ったバスは、昨晩乗ってきた山田線から、都市間輸送の機能を根こそぎ奪い取った「106急行」である。文字通り国道106号線を走り、ほぼ1時間に1本で所要時間は鉄道の快速リアス号とほぼ互角、観光バス仕様という、要するに「まったく勝負にもならない」状況なのである。
そして今回、タダで乗れてしかも満喫できる鉄道を使わず、バスを選んだのか、その理由は3つあるのであった。
快速リアスに乗ると、盛岡着は11:41。なんとそのわずか2分前に、はつかりが青森に向けて出発してしまっている。これを逃し次のはつかりを利用することにすると、(1)泉沢到達は片道をタクシーに頼らねばならず、(2)訪問時が日没直後になり「できるだけ明るいうちに回る」という希望が満たされにくく、(3)青森到着が遅れるとナイトライフが堪能できない(笑)、ということになる。ちなみに同じく(3)の理由により、本州への戻りの際も快速海峡号を使わずに日本海4号で戻ってくることにもなっている(笑)。
肝心のバスだが、同じルートを通るわけで、景色的には鉄道にくらべて遜色ない。最前がっつき席(笑)を確保できたこともあり、非常によい景色を堪能できている。もちろん、乗り心地は、個人的には鉄道の方がはるかに好きなのだが。
車内は15人程度で空席が多い。その中でも、やはりお年寄りの乗車がめだつ。乗下車時にどうしても時間がかかるが、一応予定通りの運行になっている。
停留所は、ほぼ、小集落があれば必ず設定されていた。そして、停留所間の距離はどう見ても数km以上はある。そういう過疎状態だということである。そして、昨日併結が行われた川内を過ぎると、駅前の集落よりもバス停前の集落の方がまだ相対的には勢いがあるように見える。まさに、鉄道が寂れていった過程を見るようだ。
その名もズバリ、区界(くざかい)を超えると盛岡市。ここは完全な峠で、相当に大仰なループとトンネルで超える。ここまでは川の上流に向かって進んできたバスだが、ここに来て完全に水の流れは消え、うっすら雪化粧した広葉樹のみが寒々しい。そして峠を降りると、そこからほんとうに小さな沢が始まり、それが進行方向に向かって徐々に川幅を広げ、水量を豊かにしていく。ドラマを見ているようだ。
がっつき席で実によかったと感じた。
区界からは山田線からは完全に離れて進み、市街に入っても日曜ゆえ交通渋滞もなく、バスは予定より5分早く盛岡駅に無事到着した。これでこの後の予定はすべて予定通りとなる。
なお、茂市でいっしょに乗り込んだ鉄カメコクンは平津戸で降りていった。平津戸駅近辺には同業者が多数、これから来るであろう山田線の列車を迎撃する準備をしていた(笑)。
まだ新幹線からの乗り換え組も到着していない列車にさっそく乗り込むが、もう見るからに鉄臭い、コミュニケーション能力に欠けていそうな輩が、運転手を引っ張り出して写真を撮らせていた。さらに、グリーン車内の乗客を撮影していった。よっぽと殴ろうかと思ったが(笑)こちらが弾圧されるだけなのでやめておいた(笑)。
また、朝以来ずっと接続不能だったインターネットにつなぎ、未受信メールの整理をしようとしたら、なんかUDILが壊れたSPAMがあってうまくコントロールできない。ふざけんな>SPAM出した奴
はつかりのグリーン車は、今夏のねぶた闘争で、 帰りに母と2人で乗る予定が、一瞬で満席になってしまい乗れなかった、という代物。そりゃそうで、グリーン席は6号車の半分、16席しかないのである。今回は2つほど空席があったが、八戸で1人降りて3人乗ってきて満席となった。ちなみに私はめずらしく通路側で、窓側の人はやはり三連休グリーンのようである(笑)。
こまちのグリーン車と居住性は似たようなものだが、走行速度が遅いため(笑)、乗り心地ははつかりの方が上かも知れない。
というわけで、ここまで書き終えた後はうとうとしつつ青森まで。野辺地を過ぎたあたりから急速に空の色が悪化してきて、これからまた何かありそうな予感。(笑)
というわけでこれから青函トンネル初体験である。
この快速海峡号、現在定期列車では唯一の、客車による普通列車だが、12月のダイヤ改訂−東北新幹線八戸延伸に伴う特急増発により全廃される。今回の戻りは海峡号には乗らない。ということで、私にとってはこの列車が最初で最後の乗車となる。それを記念して、本日はじめてのアルコール購入を行った。(って何の関係もねーじゃねーかよ)
今日はなんと11両編成、機関車を入れると12両だ。うち自由席は2・3・11号車とのことで、喫煙車にもかかわらず唯一空きがあった3号車の転換クロスシート席を1つ確保。席は6割方埋まっている。
青森から新中小国(信)まではJR東区間で、既存のローカル線である津軽線の改良区画になる。高速運転をするため、随所に防音壁が設けられ、また路盤も相当に改修されている。実際、そこそこサクサク走っているが乗り心地は決して悪くない。とは言っても、最高速度はたった70kmでしかないのでそれも当然といえば当然ではある。(通常、ローカル線は40km/hが最高。幹線はこれが130km/hになる。そして青函トンネル内は電車は140km/hで運転している)
ちなみに、海峡号が客車である理由は、電車を新造する財政的余裕がなく、かつ機関車は新造しなければならず、かつ青函トンネル内には気動車は走らせることができない、というあたりの合わせ技らしい。
さっそく奥内で交換待ち停車。時刻表で見ると本数少なそうだが、実は貨物列車が相当数走っていて、まさに本州と北海道を結ぶ大動脈、列車密度は高いのだ。といいつつ、今回の交換相手は上り海峡号だった(^^;;)。
蟹田が近づくと、進行方向右側には津軽の海が。すばらしい。
蟹田で、乗務員がJR東からJR北海道に交代する。この両者の切り替えは、利用者にとってのゼニの面でもいろいろややこしい。ちなみに我が3号車はホームからはみ出してドアが開かない(笑)が、それなりの乗車があったようで、席はさらに埋まった。
そしていよいよ蟹田を出発し、各車両の端についている電光掲示板もめでたく運用開始。
なーんもないただの無人駅、しかし運賃計算上はカナメとなる中小国を通過し、続いて設備上カナメである新中小国(信)を通過。突然、まるで新幹線かのごとくの超高規格な複線の高架線が分岐、乗り心地がメチャクチャに、極端に、まぢで比較にならないほどに、よくなった。ってそりゃ新幹線用なんだから当然だ(笑)。
その後「3駅同居」となる津軽今別を通過、そしていよいよ青函トンネルに突入。
日常とは逆に、窓の、外側に水滴がたくさん付着している。そして、前日乾かしすぎた髪の調子が突然よくなった。すごいぞ青函トンネルの湿度! かつて「国鉄赤字問題」なるものが焦点化していたとき、「こんなん開業してもしょうがないから、シイタケでも栽培すれば?」なんて話がまじめに(!)持ち上がったこともあったらしいが、さもありなん、である。
ほどなく、竜飛海底駅、吉岡海底駅と巡っていく。このビジネスモデル(笑)を考えついた人はすごいと思う。というか、マニアの発想だよね。両駅は、海峡号廃止後も残るので、いずれぜひ訪れねば、と考えている。とりわけ竜飛海底駅は、専属(でもないけど)ケーブルカーがあって、これに最も乗車しやすいのはこの駅の攻略そのものだし。
列車は定刻どおりに木古内着。それなりの人が下車した。
しかし、当然というか次のこの列車に乗り換える人は多くはない。私の他、鉄系2人、じもてぃ系2人の計5人が乗り込んだ函館行きは単行ワンマンカー。
…って、これぢゃ運賃精算できないぢゃん。
先にも少し触れたが、JR東日本とJR北海道の分岐は以下のごとく複雑である。
パターン | 青森 | 蟹田 | 中小国 | 新中小国(信) | 木古内 | ||||
優等列車乗務 | 北海道 | ||||||||
快速海峡乗務 | 東日本 | 北海道 | |||||||
運賃計算 | 東日本 | 北海道 | |||||||
所有 | 東日本 | 北海道 |
さらに、特急料金などについては別のルールが適用される(後述する)。
そして今回、私は、「JR東日本全線タダ乗りきっぷ」で回っているが、JR東日本をはみ出すため、北海道分について別途運賃を支払わねばならない。その境界は中小国なので、私が払うべき運賃は中小国→泉沢となる。だがしかし、そんな乗り方をする輩のことは一般的には想定されていないので(笑)、補充券を発券できる車掌ならともかく、ワンマン運転手に処理ができるのかどうか、非常に微妙である。
念のため、やってきた運転手さんに趣旨を説明したところ…「わからん。」
あちゃー(^^;;) 仕方なく、「1980円だと思いますので泉沢で払います」と自己申告し、実際にそうした。
泉沢で下車したのは私1人。札苅から乗ってきたおばちゃんが、簡易委託のおじちゃんに手を振っている(笑)。
泉沢 いずみさわ 北海道鉄道旅客会社 江差線 北海道上磯郡木古内町
というわけでこのプロジェクトの最北端駅、泉沢に到着。
駅舎に荷物を置くと、委託のおじちゃん、「間違って降りちゃったか?」とすかさず尋ねてきた(笑)。そりゃそう思うよなぁ(^;;)。「いや、この駅に来たくて来たんですよ」とだけお返事したら「あぁそう。」とおじちゃんはつれなくお返事、さらにそのまま去ってしまった(笑)。
というわけで撮影開始。
…しかし、江差線改良部分はことごとく、ホームの幅が狭いのである。極端に狭いのである。よって、どの駅標においても2ショットを撮ることが不可能だった。残念。代わりに、北海道の駅といえばコレ、というブツと2ショットしておいた。
待合室内は掃除も行き届き、かつ先ほどまでは暖房が入っていたようで非常にあったかい。
ついに充電バッテリが切れたデジカメの電池を交換したりしつつ、上りを待った。
やってきたのは2連。そこそこ地元の高校生などが乗っている。
上には書かなかったが、JR北海道の車両にはいろいろ特徴がある。まずデッキがかならずあって、居室と区切られている。これはもちろん、吹雪がドアから吹き込むのを防ぐためだ。そして窓は2重窓。もちろん、寒気から室内を守るためだ。そして、これはなぜなのかがよくわからないのだが、ワンマン列車が前乗り前降りなのである。混雑したときとか相当にダイヤ遅延の原因になりそうな気もするが、そもそもそういうことも少ないのかも知れないなぁ。。。
と、なぜかじもてぃに睨まれた(笑)。そらあんた、こんな風貌の輩が、ドローカルな駅から突然乗ってきたら驚くよなぁ(^^;;)
さくさく走った列車は木古内着。ここで後ろを切り離し、単行になって、現在のJR北海道で屈指のローカル区間といえる、江差まで向かっていくのである。
木古内で降りてみたはいいものの、ここでまた、制度のカベが待っていた。
というのは、泉沢から中小国までは営業キロがぎりぎり100kmに満たないため、私は木古内で途中下車する権利がないのである。まぁ、乗り換え時間は23分だから外で待つか、と思ったらこれが甘かった!
ホームは3面もあるのに、なんと、ベンチがわずか1個しかないのである。
要するに、江差線と海峡線の、短距離乗り換え利用などということはまったく考えられていないわけだ(遠距離客なら途中下車できるので待合室が使える)。って考える必要もないようにも思うけれど(^^;;)。
雪がちらついているこの寒さの中、仕方なく、そのベンチで縮こまりながらLOOXで入力に励む。既にアルコールも切れていて寒い寒い。(笑)
なんとか寒さをしのぎ、定刻にやってきた日本海4号をつかまえた。
この列車、函館始発の大阪行き寝台列車で、この先秋田までは、指定席特急券を買えば、寝台を座席として利用するという形で乗車できる。ので、私としては木古内から青森までこれを利用し、青森着を少しでも早めようという算段である。
そして、今回のように三連休パスを使いつつこれを利用する場合は、さらに別のルールが登場する。
運賃計算は先に述べたとおり、中小国まででよいのだが、特別料金は「停車駅間単位で支払う」という趣旨のルールがある。この列車の場合、木古内−中小国−青森をノンストップで通るが、三連休パスのみで乗車できない木古内−中小国間を含む、木古内−青森の間だけ特急料金を支払わねばならないのである。よって私が支払うべきは、「泉沢→中小国の運賃」と「木古内−青森の指定席特急料金」である。
なお今回は実際に青森で下車するためこれでよいが、もし、秋田まで乗車する場合はさらに煩雑な事態が起こる。三連休パスで指定席に乗車する場合、無料は無料だが、指定券という、座席指定を受けるための無料券の発行を受けなければならない。そして、連続して乗車する以上、木古内ー青森の指定席特急券と青森−秋田の指定券が、同じ席番で指定されていなければならないのである。こんな複雑な話をすんなり理解して2つの券を発行してくれる窓口はほとんどないのではないだろうか。
そして木古内−青森の特急券は既に東京で発券済みなので、あとは運賃を払えばよい。先の江差線もワンマンなので補充券は発行できず、従ってこれを日本海4号の車掌から買い求めなければならないのだが…
乗り込んだのは7号車。そして指定席利用ができるのは2号車に限定されているので、まずは車内を移動する。ところがなんと、4〜8号車は修学旅行の高校生に占拠されており、ただでさえ通りにくい寝台車の通路を進むのは困難を極めた(笑)。
これをなんとかかきわけ、4号車までやってきたら、2人の年配の車掌さんに呼び止められ「2号車ですか?」と尋ねられた。どうせならここで乗車券補充してもらおう、ということで、きっぷを見せて説明したら…「なにこれ?」「あぁ、…これ、東の企画券なんだ。初めて見たよ!へー!」と老眼鏡はずしてしげしげときっぷを眺められてしまった(笑)。「で、泉沢から乗ったの?泉沢ってどこ?」ぉぃぉぃ(笑)。「じゃ、泉沢から中小国まで出せばいいのね。…でも、とりあえずまず2号車まで案内しますよ」
ということで、なぜか発行を先送りされ、2号車に連れてかれた。そして私が持つ券に指定された「15番のA」を見ると…子供が寝ている(笑)。本当は、この2号車では秋田まで寝台の利用はNGのはずだ(笑)。「あぁ、お子さん起こすのもちょっとねぇ…でも、もう2号車1席も空いてないんですよ。どうしよう…ま、とりあえず補充券出します」ってはじめから出してくれよー(笑)
いったん2人でデッキに出てからようやく発券してもらい、無賃乗車状態を解消。そして車掌さんは「すみませんねぇ、ちょっとこっち来てください」…と連れていかれたのは、本来座席提供がないはずの3号車の15番。青森まで利用者が乗ってきていない、ということで、「すみませんが汚さないようにここ使ってください。別の車掌が来たら事情説明してください。なにせお子さんなもので…」
かくして、よくわからないが3号車で今この報告を入力しているのであった。
列車は途中まで順調に進んだが、新中小国(信)で対向下り海峡号が遅れたぶん、そのまま遅れを引きずって5分の遅延。単線はこれがあるからなー。
青森ではいつもの(^^;;)いわゆる青森現地闘争本部長(笑)のお出迎えを受ける。考えてみれば、正月、ねぶたと来て、これで今年3度めのお邪魔である。ずうずうしいにも程がある、ともいう。m(__)m
車で闘争本部まで送っていただき、ご母堂、老犬風子ちゃんと3ヶ月ぶりの再会を果たす。そしてさらに極悪非道な某新聞の記者(笑)を迎え、今回もまたどあつかましくどんちゃん騒ぎをしたのであった(と言っても。鈍風さんが騒いだわけではない(意味不明))
摘 要 | 支出金額 |
---|---|
三連休パス(グリーン車) | 9333 |
ミニッツメイド ベジタブル | 120 |
爽健美茶 500ml | 150 |
野菜サンド | 231 |
岩手県北交通 106急行 茂市→盛岡 運賃 | 1700 |
スーパードライ 500ml×2 | 600 |
ドーナツ | 30 |
せんべい | 105 |
中小国→泉沢 乗車券 | 1980 |
泉沢→中小国 乗車券 | 1980 |
木古内→青森 指定席特急券 | 1880 |
酒代 | 4473 |
今日の小計 | 22582 |
今日までの累計 | 68512 |
ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。