米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 22
心の迷いをえぐった旅
− 7月23日(金) −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
195 錦糸町 4:54 普通 405C 5:00 秋葉原  
196 秋葉原 5:02 普通 401A 5:06 東 京  
197 東 京 5:20 普通 323M 8:26 静 岡  
198 静 岡 8:28 普通 429M 9:14 掛 川  
200 掛 川 9:21 天竜浜名湖鉄道 普通 119 10:15 天竜二俣  
201 天竜二俣 11:27 天竜浜名湖鉄道 普通 123 11:53 金 指  
202 金 指 12:53 天竜浜名湖鉄道 普通 127 13:07 浜名湖佐久米 浜名湖佐久米
203 浜名湖佐久米 13:58 天竜浜名湖鉄道 普通 329 14:25 新所原  
204 新所原 14:34 普通 945M 14:45 豊 橋  
205 豊 橋 14:56 新快速 2225F 16:14 大 垣  
206 大 垣 16:22 普通 1221F 16:28 美濃赤坂 美濃赤坂
207 美濃赤坂 16:54 普通 4218F 17:01 大 垣  
208 大 垣 17:10 新快速 5246F 17:40 名古屋  
209 名古屋 17:52 普通 3645M 18:01 千 種  
210 23:39 名古屋市交通局 名城線 高畑行 23:44 名古屋  
米沢泉美 全駅制覇 22日目 小計 2駅
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 95駅

Section 22-0
今回のツアーも主題はボンブラ、のはず…

 春の駅めぐりは結局、アイドル、とりわけボンブラのツアーに合わせてまわる形となったが、その後駅めぐりをしていないうちに、世間はあっという間に夏の18シーズン。そして夏の18利用の最初の旅行は、結局のところ、やはりボンブラ全国ツアーに合わせたものとなってしまった。
 ただしこの夏のメインエベントは、あくまでも、母と2人で北海道をグリーン車にてまわったあげくにねぶたでハネる、というゼイタクツアーである。仕事やらアイドル界隈やらでの諸問題を抱え、欝状態が強くなりつつある中、少しでも気晴らしになれば、と、結局ほとんど会社を休みっぱなしで旅行に行き続ける自暴自棄プレイ。はてさてどうなることやら。
 例によってほとんど寝ずにいろいろ作業したりしているうちに時刻は4時40分。もう、歩きでは一番電車に乗ることはできない。そんなわけで、この4月から通勤用に活躍中のチャリにまたがり、錦糸町駅にほど近い場所に48分頃到着。チャリを置いて駅へと向かった。


Section 22-1
またスタンプ押してもらえず

錦糸町 4:54→秋葉原 5:00
普通 405C(サハ209-556)

 この時間、錦糸町駅の北口有人改札には確実に人はいない。とりあえず素通りして、南口有人改札へと向かったがやはり無人。今回もまた、18きっぷにスタンプをもらえず、無札状態での出発である。
 ギリギリにホームにあがって一番電車に予定どおり乗り込むと、やはり金曜の朝、席など空いているはずもなく、6分間をいつもどおり立って過ごす。


Section 22-2
今回は実質日帰りで機動力高し

秋葉原 5:02→東京 5:06
普通 401A(モハ209-46)

 秋葉原ではいつもの2分乗り換え。なぜか今日のお客さんはやや殺気立っていて、我先にと3・4番線ホームへと走っていったが、私は「別に立ちでもいいや」とばかり余裕の行動。果たして本当に座れなかったが、しかし今日の行動は実質日帰り。ということは、着替えを準備していない、すなわち荷物が小さくて軽い、ということであり、短距離の立ちっ放しは平気のへいさ、なのであった。


Section 22-2-1
サービス悪いぞJR東(2300円なのであまり文句言えません)

 東京駅ではこれまたいつもどおり余裕がある。ので、有人改札で18にスタンプをもらうことにするわけだが、今回は乗り換え通路に近い、八重洲中央口を利用してみることにした。足早に向かうと、そこに駅員が1人。あーよかったよかった。…と思って近づいていくと、なんと!

その駅員は奥の部屋へと消えていった

 ではないか!!
 いったいどうなってるんだ、と思いつつも、「すみませーん」と何度か叫んでみる。しかし反応はない。
 と、今度はそこにあった電話が鳴り出した。おっとこれはさすがに出るために登場してくれるかな、と期待したのだが、

電話は鳴りっぱなし

 で、やはり誰も登場しない。
 うーむ、まるで国鉄時代を彷彿とさせる、ナイスな東京駅八重洲中央口だが、これ以上待っていても埒が明かないだろう。そんなわけで5時12分頃、あきらめてホームに上がり、ペットボトルのお茶を買ってから乗車。いったんモータなし車に席を確保してから車掌室に向かい、車掌さんにお願いをして無事スタンプを押してもらうことができた。


Section 22-3
いつもどおりに記憶を失いながら、ながら回送列車に乗る

東京 5:20→静岡 8:26
普通 323M(サハ383-3)

 確保した座席は海側の窓際。毎度落ち着くこちらの座席で、海も見ていこうかな、というところだが、あまりに心身ともに疲れているので、たぶん寝てしまうのがオチではあろう。
 といいつつ、実は今回は初モノとして、京ぽんの活用がある。5月に開店した旅のblog「Feel Fine!」へのモバイル速報を始め、また京ぽん購入後はじめてLOOXに接続してモバイル通信を行うことになるのだが、実は、

モバイル接続の設定をしていない

 状態で自宅を飛び出しているため、

まず車内ですべきはモバイルの設定

 という、トホホな状態である。
 そして私はインストール運がソフト・ハードともに極端にない人間で、今回ももうご多分に漏れず、うまく接続できない状態が続く。あっという間に品川を出、川崎に到着してもまだ設定が終わらない。どうなることやら、とまた頭が痛くなったが、横浜に到着する直前でようやく接続に成功。メールのチェックなどしてみて、大船でようやく寝ることができた。

三島駅停車中のMLながら回送車中三島では大量乗車でちょっとしたラッシュ

 ざわつきで目覚めたらご覧の熱海。ここからJR東海だが、旅客流動もここで変わるのだろうか、とか思いつつまたも就寝、続いて三島でまた起床、下車も多いが新たな乗車はさらに多く、隣席にもお客さんが。ただ睡魔はさらに増していたようで、次に目覚めたときはもう草薙。いつのまにか車内は空いていて、隣席も空席となっていた。


Section 22-4
欝状態MAXでとりあえず掛川到着

静岡 8:28→掛川 12:24
普通 429M(クモハ211-5608)

 静岡では1分差の同一ホーム乗り換え。ながら回送を降りたほとんどの人はそのまま出口への階段を降りていったが、もちろん乗り換える人もそれなりにいて、なんとなくのんびり乗り換えてみたら、目の前で、隣席が空いているシート端を逃してしまった。まぁいいや、と、最後尾車両まで移動して車端席に座る。

そこそこ乗ってる429M座席から車内を見渡すと、このくらいの混み具合

 しかしここからがサイアクだった。さてまたまた睡眠でも仕様かな、でもその前にモバイルを、と思い立ちメールを受信してみるが、メインでない仕事に関する、もう最低最悪な内容のメールが…私はこれを見ただけで鬱状態MAXになり、固まってしまったまま掛川に到着してしまった。


Section 22-5
地元密着でがんばる3セク

掛川 9:21→天竜二俣 10:15
天竜浜名湖鉄道 普通 119(TH2103)

 かなり重い足取りのまま、掛川駅の北口を出、天竜浜名湖鉄道の駅へと向かう。
 両者の駅は同じ敷地内にある。元は同じ国鉄だったのだからそりゃそうに決まってるのだが、だがしかし天浜線の駅に行くためには、階段を数段、降りて昇らなければならない。元は構内でつながっていたものを、運賃取りっぱぐれを警戒して分離したことでこうなってしまったわけだ…
 なぜか大混雑している出札口に並び、みちくさきっぷを購入、1200円ナリ。これは「途中下車フリーの全線片道乗車券」で、今回の私の旅にはもってこいのきっぷである。というか、これがあるためからこそ今朝はながら回送で出、駅攻略の前に2箇所ほど寄り道をすることにしたのである。
 改札をくぐり既に停まっているワンマン単行気動車に乗車。これがまた見事な混雑振りである。

混み混み天浜線もう空席ありませーん

 ご覧のとおり、見事に空席はまったくなく、よって車両最前に立ち眺望を楽しむ方針とした。
 車内には、学校帰り(にしては早いような気もするが、終業式だったかもしれない)の高校生、ご老人たちといったデフォな乗客もたくさんいるが、そうでない、ちょっとどういう層なのか図りかねる乗客もたくさんいる。そしてそんな乗客のうち何人かは、自動券売機発券ではない、印刷された軟券を手に持っているようだ。謎である。
 定刻になると、列車はのろのろと走り出した。掛川を出てからしばらくの間は、これでもかこれでもかというくらい頻繁に停まり、その度に少なくない乗降がある。「おっ、意外に健闘してそうだな」というのが率直な第一印象だった。
 軌道の状態はまずまずだが、割と飛ばすので揺れは激しい。もっとも、最前で精神状態が悪いときに立っていたからよけいそう感じたのはあるかもしれないが。
 市街を抜け、最初の交換駅である桜木に到着。木造駅舎の有人駅で、対向式ホームのわたりは私の大好きな切り欠きである。このあたりは基本的には農村ではあるけれど、住宅や工場も多く、十分に掛川の勢力圏内であることをうかがわせる。
 そして3セク化されてからの新設駅、いこいの広場ではなぜか、大量の下車! 駅から見る限り何もない場所だが、どうやら近くには公営のプールやグラウンドなどがある模様。しかしプールに行くような格好の人は数人しかいない。他の人もたぶん何らかの施設を利用する人々だとは思うのだが、とすればここまでの利用者の多さは、もしや、テンポラリなものだったのだろうか?
 ここからはロング部の先頭に腰掛け、座りながらの車窓見学。原谷を過ぎた頃から景色は急に田舎ぽくなる。そして車中も田舎っぽい乗車率。もともと戦前に、「東海道本線が砲撃された場合のバイパス路」として建設された線だが、この程度の輸送密度なら確かに緊急時のバックアップには使えたかもしれないな、と思いつつ、残っていた高校生たちも戸綿で大量下車、車内は一気に寂しくなり残り11人になってしまった。ただ、今の自分の精神状態では、人ごみの中よりはこの方が落ち着けるのでよいのだが。
 遠州森では交換待ちで8分停車、3人が下車してついに1ケタに。そこからもいくつかの交換駅をやりすごし、最初の途中下車目的地、天竜二俣に到着した。


Section 22-5-1
なななんだこのちゃちーパークは^^;;;…っていう前に仕事の電話で欝加速

 天竜二俣で途中下車した強い理由はないのだが、ただここには国の有形文化財に登録された一連の鉄道施設があり、入場券や乗車券で見学できる、ということで選んでみた。あっ、Dポ圏内であるというのも大きな理由だった。
 …のだが、改札を出たところで早速着信があり、出てみると今度はメインの仕事での厄介な電話…んなこといわれても対処不能っす! >_<
 そんなわけで、せっかく少し改善していた精神状態がふたたび落とされるハメに。
 しばらく待合室で休息。その後まぁぼちぼち見学しようかということで軽く動いてみた。

天竜二俣駅 駅舎戦前制の木造駅舎&運転指令所
駅前のSL駅舎の反対側正面にはSLが静態保存
車庫ひるがえって車庫側 遠くに給水塔が見えます
廃車両車庫と反対側の構内には廃車両が無造作に置かれてます
腕木信号機駅構内には投げやりな展示物
通標授受機手動閉塞時代のオブジェもただ並んでるだけ
トロッコ軌道、笑「トロッコが構内を走ります」…ってこれかよ!^^;;

 なんか必然性がなく、かつ解説板もないまま適当に並べられました、という感じの展示物をみながら、私はふたたびクラクラする感じを覚えてしまい、転車台や扇形車庫にまで見学に行く気力を失い、ふたたび待合室でぼーっとしながら次の列車を待っていたのであった…


Section 22-6
天竜川を挟んで景色も流動も変わる

天竜二俣 11:27→金指 11:53
天竜浜名湖鉄道 普通 123(TH2107)

 十分とはいえないまでも気分を落ち着かせ、ふたたび下り列車に乗り込む。ロング端が空いていたので、またまたがぶりつき体制である。
 次の二俣本町はこの辺りで最もひらけている地区にある駅なのにこれまたえらく簡素、簡易乗降場由来の駅のようだ。
 そしてトンネルに入り、抜けるとそこは天竜川。わたってほどなく着いた西鹿島は遠鉄の終着駅でもある。街はずいぶんひらけた感じで、ここから浜松へと抜ける遠鉄のホームはやけに豪華。だがこちらは普通の駅だった。
 このあたりは明らかに、先ほどまでとは沿線の風景が違う。農村地帯ではあるが工場も多く、また高校生が各駅で乗ったり降りたりしている。高校が分散しているということは、各地域がそれぞれそれなりの規模であることを示しているわけだ。
 しかしそんな光景も、宮口過ぎたらまたのどかな田園に戻った。そしてさらに行くと、うっそうとした森の中に。ここまでの沿線にはなかった景色だ。そして森を抜けるとフルーツパーク駅。丘陵地帯の駅のような感じで、ここから都田にかけては果樹栽培が盛んらしい。
 次の浜松大学前は吹きっさらしの無人駅。それと対照的に、近くに見える浜松大学はやたらとバブリーな、大仰な感じで、あまり大学という感じがしない、というのは年寄りの感想かもしれない。(^^;;)
 しかしこのあたりの高校生、かなり純朴そうなコたちの割合が多いように思った。やはりここまで来ると「山の中の田舎」という風俗になるのだろうか… 勝手なもので、そういうコたちを眺めていて、多少は気分も落ち着いたようである。


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遠鉄奥山線遺構を訪ねて

 そして金指に到着し、私は下車。この近くにある、遠鉄奥山線の遺構を見学するためである。
 金指駅は、「おたべ」というそのまんまなベタな名前のお好み焼き屋が併設されているが、駅舎自体は素朴な木造で原型をとどめていた。しかし構内は、恐らく横にある工場のための配線がたくさんあったであろうところも草に埋もれ、かなり広い中にポツンとホームがある感じだ。
 さっそく駅を出、目標地点に向かおうとしたのだが、 すぐ左手にはこんなものが残っていた。

給水塔SL時代の名残、給水塔

 これ、天浜線サイトを見てもとりたてて宣伝されてはいない。せっかく天竜二俣があるのだから、こういう細かいモノをきちんと盛り立てて、点と点を結ぶような観光立線(でっちあげ造語)を考えればもっとよいのに、と思った。
 ともあれ、遺構へと急ぐ。正面すぐの国道を左に進んだが、それはすぐに現れた。

奥山線跨線橋先に開業した奥山線を、後から開業した国鉄二俣線(→天浜線)が“上に”追いやったことでできた跨線橋
跨線橋の真横国道から跨線橋の真横を見る
北側 北側は国道に面していて容易に近づくことができます
南側反対側から撮影 しっかりしたコンクリート橋
南側で切り取られた跨線橋の切り口橋の断面 上は草生してます
怪しげな壁の跡国道側を西に進んだすぐのところに工場の駐車場があり、そこには恐らくは遺構であるこんなものが
壁を南側から眺める 手前に橋がこれを反対側から見ると、この工場の手前には川が流れていて、その上に妙な雰囲気で橋がかかってます
怪しげな橋の跡を拡大近づいてみると…明らかに遺構と思われる赤レンガの橋脚と、その上がコンクリートで埋められていることがわかる
ただ、手前の赤レンガの高さ、さらにこの前後のアプローチの高低具合からして、向こう側のレンガは上部が削られた上で埋められた、と考えるのが自然かと
複線分ある敷地がまっすぐ続くこの遺構の西側は、気賀高校前駅の直前までずっと、複線状態で路盤が残存

 気賀高校前まではかなり距離がありそうで、並行する道もないため、時間の都合上、実地での観察はここまででおしまい。
 いや、正直、これには心がかなりタカマッてしまった。久々に、「目的をもって観察した遺構」で、事前の予習では得られなかった新事実も発見できたことはとてもうれしいことだから。


Section 22-7
さきほど未踏の廃線区間を車窓から現認

金指 12:53→浜名湖佐久米 13:07
天竜浜名湖鉄道 普通 127(TH2106)

 コンビニなどない^^;;金指駅に戻り、数分休憩した後、やってきた列車に乗り込む。今度のはモケットの色が毒々しい群青色で、高ぶった脳にはかなり悪そうな予感がとってもした。苦笑
 しかしまだ、先ほどの観察はすべてが終わったわけではない。歩けなかった部分を車窓から確認するのである。果たして、橋脚や桁、さらには今は民家の一部になっているホーム「減速進行・遠鉄奥山線をを訪ねて」より)を目視することができた。
 次の気賀駅は交換廃止にもかかわらず有人駅で、ちと珍しい。
 このあたりはふたたび田園地帯となっていたが、そろそろ浜名湖の出番ではないか、と、ボックスを進行右側から左側に移動して待つと、西気賀駅の前でついに登場! やっぱり湖の景色はいいなぁ…、と思いつつ、今度は右側最前のロングシートに移動して、正面から湖を眺めることにした。
 のだが、西気賀からは乗客が増え、乗ってきた中年カップルが、運転席のすぐ横、すなわち最前面を占拠の上、そこで酒盛りをはじめたでわないか。あまりの大胆さにあ然としてしまい、それ以上にせっかく移動してきたのに前面が見えなくなってしまい、またまたがっくしな私。仕方なく首をきょろきょろ動かして、右手に山・左手にボート発着所を持つ寸座付近の光景を味わう。ボート発着所とはいえ港気分いっぱい、大きな湖はやっぱりいいなぁ。


Section 22-8
浜名湖佐久米駅

浜名湖佐久米 天竜浜名湖鉄道 愛知県名古屋市

 そして! いよいよ本日の攻略1駅め、浜名湖佐久米に到着!
 事前の予習どおり、ホームの目の前が浜名湖という、すばらしい駅!

駅全景駅舎の中には喫茶店が入っています
駅前駅前は小集落
キンチョール他全駅制覇では意外とお目にかかっていなかった、ありがちななつかしの看板群
東名高速の高架橋実は駅の前には東名高速が…これがなかった時代は、まさに絶景だったはず!
牛トイレ駅前のトイレは牛さんです
東名高速・浜名湖・線路・ホーム新所原方
ホーム・線路・入り江ホームの東側の前は入り江になってます
庭園風さらにそこで陸側を振り返ると…ちょっと荒れてますが、どうやら前の民家の庭のような感じです。すごい
木造のなにやら駅舎は高度成長期後のものにありがちなPC製に建て替えられていますが、ホームには旧駅舎の残骸も。
ガランとした待合室ホームから見た待合室。床にある白いモノは、その真上に作られたツバメの巣から落とされたものです。^^;;
目の前湖!そして待合室から見たホーム! 目の前湖です!
駅標&2ショット駅標2ショットですが… うぎゃ〜〜〜(T_T) まぢででぶでぶだ…orz

 この駅を訪問したみなさまの中には、「前に高速道路が通ってて興ざめ」というような感想をお持ちの方もおられるようだ。確かに、全体の眺望からすればまさにそのとおりかもしれない。しかし、ホームの眼前に湖のさざなみがただよう、この環境は、それだけで筆舌に尽くしがたい、なんとも言えぬ情感を私に与えてくれる。待合室で、風に吹かれながらぼーっとホーム越しに湖面を見ていると、高速道路など視界から消え去ってしまう、そんな感じである。


Section 22-8-1
精神状態が極度に悪化…

 もうこの環境にかなりイイ感じになった私は、ここでネットにアクセスしてみたのだが…
 ここで私は、結局、朝からネット絡みで繰り返されてきた脳内不具合を、最終的に暴発させてしまうこととなった。もう頭の中がかなりこんがらがり、ただちにネットを切断。またしばし湖面を見つめるが、じんわりと溢れてくる涙。自分のすべてが真っ暗に見える…


Section 22-9
天浜線をようやく走破

浜名湖佐久米 13:58→新所原 14:24
天竜浜名湖鉄道 普通 329(TH2104)

 それでも、まだ私には「この状態は確実に、悪条件が偶然重なったが故に訪れているものだ」という冷静な判断が可能だった。とにかく動こう、そして旅を続け、ボンブラを観よう。どう転ぼうが、今の自分にはそれしかできることはない。
 やってきた気動車は、湖側の全ボックスと、進行側のロングシートに先客アリ。これも何かのえにしだろう、ということで山側のボックスに座り、とにかく気を落ち着かせようと、ぼーっとしながら過ごした。
 いつの間にか乗客ほとんど入れ代わり、奥浜名湖あたりで、私より前から乗っていた人は数人になっていた。知和田で浜名湖とお別れするころにはなんとかもの哀しさやら得も知れぬ恐怖心やらもずいぶんと去り、「旅を続けよう」という意思をしっかり持てるようになった。


Section 22-9-1
カシオペアツインGet!!

 天浜線の終着、新所原駅ではで乗り換え時間が10分。実はその前の金指や浜名湖佐久米で、そろそろ切れ掛かっていたデジカメ用の電池を補給したい、と思いつつ、電池を売っているお店が駅付近になかったためそれが叶わなかったのだが、ここ新所原でもそれをどうにかしようかな、と考えていたそのとき。JRの改札をくぐろうとすると、目の前には行列のないみどりの窓口が。私はなぜか条件反射的に、

 …そうだ、
 カシオペアツインチャレンジだ!

 と思い出してしまったのである。
 もうまったくムチャな計画だが、今回のボンブラ追っかけ2連荘が終わると、中一日置いて、母と2人で出かける北海道・青森ねぶたツアー。そして行きは、できればカシオペアツインで豪華に北海道入りしたい。そう考え、6月28日、秋葉原駅昭和通口のみどりの窓口にて10時打ちを依頼。しかしこれがなんと満室、という、東京パフォーマンスドール@原宿ルイードも真っ青の結果に終わってしまった。だがもちろん、そこで簡単にあきらめてはいけない、ということで、とりあえず新幹線のグリーン車やらはまなすのB寝台やらを押さえておいた上で、2週前くらいからちょくちょくみどりの窓口に出向き、キャンセルが出ていないかどうかを見てもらっていたのだ。

 「10時打ち」とは、指定席関係の発売開始日時である「1ヶ月前の10時」の直前に、マルス(大雑把に言えば、JRの乗車券発行端末)に必要な事項を入力しておき、10時の時報とともにホストコンピュータに照会を行う手法である。
 これとまったく同様の行為が、かつてチケットぴあでも行われていた。熱心なファンが数百人いるのに会場のキャパが150人しかない原宿ルイードで毎週土日に公演を行っていた東京パフォーマンスドール(篠原涼子や穴井夕子らが在籍、笑)のチケット確保のため、毎週土日に各所のチケットぴあの前で野宿が起こり、チケぴ端末が10時に向けて連打されるという現象が生じていた。
 なお、いずれのコンピュータも、10時の直前には通常の処理も含め照会に応答しなくなるため、前に行列ができていない限りはこの行為は「他者に迷惑をかける」 行為とはならないので念のため。笑

 時間は10分弱ある。ここで頼んでみるのもまたよき哉。そんなわけでお願いすると、なんと、

空席 1

 !!! やってみるべきことはやってみるものである。
 しかし、なんと手元には現金が差額分、ない。
 もちろん、はやてG→つがるG→はまなすBネ×2人分の合計金額はカシオペアツインよりも高いので、6枚すべてを仮に手数料を差し引いて払戻したとしてもまだ残金が出る(より厳密には、6枚のうち2枚は乗変扱いで無手数料となるため残金はさらに増える)。ので問題ないはずなのだが、私は「乗変で」と最初にはっきり告げたはずなのだが、駅員さん、それを無視して普通に発行してしまった。
 さぁ大変だ。残り7分強の間に、(1)これは誤発行なので、この個室をキープしたまま乗変として2重売りをしてもらう(2)6枚のうち4枚を手数料差し引きで払戻し、残り2枚の料金との差額を払戻額と精算して残金を私が受け取る、この2つの処理をお願いすることは

絶対にムリ

なことは間違いないので、難しいことは言わず、「現在持ち合わせがないが、ここにある6枚をすべて払い戻せば、購入額を上回るはずなのでそうしてほしい」と頼んだ。駅員さん、しぶしぶ(って本当は駅員さんの方が悪いと思うのだが、涙)それに従い、6枚のきっぷを1枚ずつマルスに通しはじめた。
 …時間がないから敢えてソンしても簡潔な方を選んだのに…と一瞬真っ暗になったが、これはこれで、駅員さんが悩まずに確実に精算できる方法ではある。実際、駅員さんはそれなりに手際よく精算をしてくれ、手元に乗変でない↓

特急券・A寝台券カシオペアツインの券 32,480円

 と、諸々の精算差額であるところの1340円が戻ってきたのが次の電車の発車2分前。ともあれ間に合ったことと、なによりカシオペアツインが確保できたことで、再び精神はタカマってきた。

 この、変更前と変更後の料金、ある意味「特急料金計算のポイントのオンパレード」である。
 まず変更前(厳密には、払い戻しただけで変更していないのだが)について。元々購入していたのは、「東京→八戸」のはやてグリーン車、「八戸→青森」のつがるグリーン車、「青森→札幌」のはまなす急行B寝台、各々2人分である。前2つの特急料金は、グリーン車利用のため「通常期指定席特急料金の510円引き」ルールが適用となる。一方、つがるの特急料金は「新幹線と在来線特急を盛岡で乗り継ぐ場合」の乗継割引で半額となり、はまなすの急行料金は「本州と北海道の特急・急行を乗り継ぐ場合」の乗継割引で半額となる。さらにつがるの特急料金は「JR東日本・北海道のB特急区間」となり若干お安くなっている。また現在、JR東日本はグリーン車の料金を他社より割安にするキャンペーンを行っている。
 これらを合算すると以下のとおり。

東京→八戸
新幹線はやて
新幹線グリーン車用特急料金 5490円
301km〜 JR東日本グリーン料金 4000円
八戸→青森
特急つがる
51km〜100km グリーン車用B特急料金・乗継割引 450円
〜100km JR東日本グリーン料金 1000円
青森→札幌
急行はまなす
201km〜 急行料金・乗継割引 630円
B寝台料金 6300円
合計
17870円

 よって2人分の金額はこの2倍の35740円となり、これらを払い戻すと「出発2日前以前の手数料」として1枚あたり320円がかかるため、最終的な払戻額は 35740−320×6=33820円となる。
 一方、カシオペアツインは、JR東日本・北海道だけでなく、IGRいわて銀河鉄道および青い森鉄道を通過するため、その部分の特急料金も必要となる一方、JR分の特急料金については特別な割引制度が設けられ、通常より1000円安く設定されている。

上野→札幌
カシオペア
JR特急料金 2150円
IGRいわて銀河鉄道 特急料金 490円
青い森鉄道 特急料金 250円
カシオペアツイン 寝台料金 1人分 13350円
合計
16240円

 カシオペアツインは2人用個室であるため、1枚のきっぷで2人分となり、この2倍となる32480円が購入金額となる。
 なお、実際にこれを利用した際には、別途、運賃もかかっている。こちらも、IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道を経由しておりその分が合算されている一方、JR東日本とJR北海道との境界駅となる中小国以北についてはこの旅で利用した「北海道ペアきっぷ」が有効となるため運賃が不要であり、実際には1人あたり12520円であった。

 だがしかし、こういう状況で精神がタカマることは、明らかに精神力の磨耗以外の何物でもない。結局この後も精神のドタバタは続くことになるのだった…


Section 22-10
短い時間でもやっぱりクロス車

新所原 14:34→豊橋 14:45
普通 945M(クモハ113-2005)

 新所原のホームに着いたのは、ちょうど列車が入線してくるところだった。おお113系、旧いけどとにかくボックスシートがあるのはありがたい。ガラガラではなかったが、ちょうど順方向1列が空いたところを見つけ、ひざがぶつからないよう通路側に着席。冷房効きすぎでかなり寒いが、これに乗るのはわずか11分、ガマンできるというものである。それにしても、先の天浜線に比べてとにかく、キモチがイイほどに速い!


Section 22-10-1
やっぱり脳はおかしいですか?

 豊橋では同じホームでの待ち。階段脇がなぜか列が短かかったので並ぶが、効き過ぎな冷房からいきなり暑いところに出され、それなりにつらいものがある。そのせいかぼーっとしてきたのだが、視界に真っ赤な電車が入ってきてもうビビった。JRにそんな色の電車はないぞ! 私はどこにいるんだ今!? …って、

ここは浜松じゃなくて豊橋なので
名鉄の電車が見えますが何か?

 あぁ、ホントにヤヴァい状態だこりゃ…


Section 22-11
まるで関西に行くような乗り方

豊橋 14:56→大垣 16:14
新快速 2225F(モハ313-5)

 まぁ、「自分はヤヴァい状態だ」と自分で自覚できるうちは軽症だ、とも言えるわけで、東京方から入線してきた始発電車に乗車した。もう出発時間ぎりぎりで、わずか2分の停車であわただしく発車。
 私はドア際をばったんこしてお見合い席順方向を確保、そのままうたた寝た。
 目覚めてみると金山で乗客が入れ替わるところ。続けて名古屋で入れ替わり、さらに尾張一宮で下車多数、という、いつもいつも関西に向かうときにあたりまえのように見てきた光景が普通に展開された。


Section 22-11-1
ムーンライトえちご指定席Get!!

 大垣では8分の乗り換え時間。普通なら素直に構内で乗り換えるだけにするところだが、私はなぜか、衝動的に、改札を出てすぐのところにあるみどりの窓口へと駆け込んでいた。そして8月の旅行予定のムーンライトえちごの指定席券を発券。この時点ではまだ、8月の予定をはっきりとは決めていなくて、「まぁ510円ならサイアク捨てよう」という感じでの、まさに衝動的な発券だった。(ちなみにこのきっぷ、結局母が倒れて入院した騒ぎにより行使されず、発車直前に払い戻されている)


Section 22-12
そりゃ検札来るよなぁ

大垣 16:22→美濃赤坂 16:28
普通 1221F(クハ312-307)

 ふたたび改札を通って、今日2駅目となる美濃赤坂を目指す。
 美濃赤坂行きの区間運転列車は、切り欠き3番ホームからの発車。ほぼ全シートにお客さんがいて、まずまずの乗車率か。
 順方向の空きを1つ見つけて着席するとすぐに出発。途中までは東海道本線と、っていうかここからもずっと東海道本線だった(笑)、本線と線路を共用していて、信号場抜けてから分岐。と、そこで車掌さんが検札。東海は女子車掌率がとても高く、それは「共同参画」からはよいこと、というか当然のことなのだが、ただし東海が女子率を増やしている理由はそんなものではなく、単に人件費の抑制なんだろうなぁ、と余計なことを思いつつ18きっぷを提示。
 そして検札があらかた済んだところで荒尾到着。ここで半分以上の乗客が下車した。よく考えると、この線、大垣以外の全駅(って2駅だが)が無人駅。かつ、各駅できっぷ回収をやるには下車客も多い。ので、当然このタイミングで検札をすべきだ、ということになろう。


Section 22-13
美濃赤坂駅

 荒尾の次は終点、美濃赤坂。「美濃」シリーズでは最初の攻略駅となった。

木造駅舎古い駅舎ですが旅客については無人駅です
車止め終端駅の行き止まり
2連電車とコンテナ車1本しかない旅客ホームにたたずむ2連電車。その向こうには巨大な貨物ホームが見えます。
なにもなく暗い待合室無人化されてガランとしている待合室
駅標&2ショット駅標2ショット…あぁでぶでぶ(T_T)

 さて、この駅は旅客駅としては「盲腸線」の終端、というイメージしかないが、実は貨物専用の地方鉄道である西濃鉄道と連絡している、現役の貨物駅でもある。
 そんなわけで、駅周辺を散歩し、西濃鉄道に関するものも観察してみた。

駅前東側の踏切駅を出てすぐ右手には踏切
構内立入禁止・犬の糞固くお断り・西濃鉄道これぞまさに西濃鉄道の現役の線路
しかし「犬の糞固くお断り」はなぁ…^^;;
西濃鉄道の路盤石灰石輸送のため長大編成も通る線路
まずまずの整備ぶりでした
フクザツな配線ホームの端から望遠で撮影
西濃鉄道の2路線は駅に入る手前のポイントで分岐
そのため配線はやや複雑
ディーゼル機関車西濃鉄道の機関庫
西濃鉄道本社社屋駅前には本社
…民家のようにも見えますが、笑
西鉄サロン・いろは珈琲駅敷地内には直営の喫茶店
…しかし「西鉄」と言うと、一般的には九州の大手私鉄を指すような気が…^^;;

 今回は時間もさほどなく、西濃鉄道の現役線・休止線そのものを見学することはできなかったが、いつか戦前の旅客営業時代の遺構も含め、じっくり観察する時間をとりたいものである。


Section 22-14
せめて別の車両に^^;;

美濃赤坂 16:54→大垣 17:01
普通 4218F(クモハ313-307)

 これにて本日のオマケ的駅めぐりはおしまい。あとはボンブラライブへと雪崩れ込むのみである。
 当然、折り返しの電車は先ほど乗ってきた編成だが、少しでも変化をつけるべく、先ほど乗らなかったもう1両の方に乗ってみる。
 上りは乗客も少なく、のんびりと、しかしあっという間に大柿に到着した。


Section 22-15
ライブ目指してまっしぐら

大垣 17:10→名古屋 17:40
新快速 5246F(モハ313-7)

 大垣からは新快速。始発駅なので座れたが、西岐阜で早くも相席となり、やっぱり夕方の都市近郊なのだなぁ、と改めて思う。岐阜ではほぼ座席が埋まり、なかなかのラッシュぶりで名古屋まで30分。


Section 22-16
ライブへのブートアップとしてガス補充、笑

名古屋 17:52→千種 18:01
普通 3645M(クモハ211-5604)

 名古屋に着いたが、まだ時間は若干の余裕アリ。というわけで、ライブに備えて、ホーム上のベルマートにて発泡酒とパンを調達。これであらかじめ十分あったまっておこう、という口実で単に飲みたい欲求を満たそうとしているだけなのだが。笑
 さて飲もう、と、やってきた中央線の電車に乗り込むが、当然といえば当然だがオールロング車、かつ既に席はかなり埋まっていて、この中で呑んだくれるのは相当の困難が。笑 仕方なく、まずはパンだけ食べて糊口のみしのぐいでおく。
 名古屋を出た段階ではまだ若干の空席があったが、金山で完全に埋まり、夕ラッシュの様相に。私は千種で下車し、そこから今日のライブ会場、アポロシアターまで徒歩である。


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アポロシアターまで徒歩移動

 千種からの道は、例によって事前にあまり調べておらず、先ほど名古屋で購入した発泡酒を飲みながら(ひどすぎ)てきとーに歩き。これまた例によって、若干道を間違えつつ、20分弱も歩いてようやくアポロシアター前に到着した。

アポロシアター前見知った顔少なめ。

 うーん知ってる顔が2人くらいしかいないにゃー。いや、2人も東京の知り合いがいるのは、世間一般の感覚からすれば十分異常ではあるとは思うが。笑
 これまた20分弱待ち、開場。私は今回は整理番号がホドホドだったので、さらに10分以上待って、ようやく入場できた。


Section 22-16-2
手のひらツアー初日

 地下にもぐり、とりあえずTomoyoに一番近そうな、柱のすぐ後ろを確保。するとまたまた、会社を早退して東京から新幹線でやってきた横山さんから声をかけられた。これで、今宵の感想戦は横山さんとすることがまぁ決まったようなものである。
 この日のライブは、「手のひらを太陽に」を出した直後でもあり、とにかく男性ヲタ以外のファン層開拓をリーズナブルプライスで目指そう、ということで、コストダウンのためバックバンドはなく、いつもの店頭イベントと同じくカラオケ演奏。ただ、これまではヴォーカルのみ消されたオケで生楽器を叩いていたのだが、このツアーのオケでは、各パーカッションパートの音が絞られ、純粋にメンバーによる生演奏のみが活きるような音響空間となっていた。
 そんな中叩かれていたTomoyoちゃんのティンバレスはもう、普通にラテンバンドに混ざってもおかしくないくらいの域に達したと言えよう。ホントに神々しかった。
 最後、「手のひらを太陽に」で普通に気合入れて演奏するメンバーとノリまくりの客の対比に、ちょっとホロリと来た私。だって「手のひらを太陽に」だよ、こういう曲で大人のグルーヴを出せるまでの力量はさすがに彼女たちにはないわけで、でもファンとの協力でそんな曲をなんとかボンブラ色に必死に染めている、そういう作業にけなげに取り組む彼女たちに対して、本当に素直に、涙があふれざるを得ないのだった。
 これまでの大掛かりなライブに比して、本人たちの生身の実力に依存するところが大きかった今回のライブ、そういう試みが初めてだったことも含め、賛否あふれそうな、そして実際、終了直後の路上で口々に語られていたのもまさにそんな感じの、ライブだった。でも私は素直に言いたい、「ありがとう、ボンブラのみんな!」。


Section 22-16-3
横山さんと感想戦呑み会…のはずが大変なことに

 ライブ後、気を取り直して表に出た私は、何人かの知人と挨拶をした後、同い年の横山さんと2人で「感想戦」という名の単なる飲み会に。とにかくいつも日常から歩いてばかり(日記の最新ページにリンクしておけばかならずそこここかしこにそういう記述があるのでクリックすれば体感できると思われます)な横山さんのナビゲートで、とにかく栄まで出てしまおう、ということで歩き。途中でよさこいウィルスに冒されたようなドリンクを飲みつつ、たどりついた栄でまずは定番手羽先ギョーザ屋、世界の山ちゃんを狙うも「満席です」とのことであえなく敗退。ぶらぶら徘徊してみたところ、「酒蔵館」という居酒屋がそこそこ安そうで席も空いている、ということでイン。

生ビールかむぱーい

 そしてごくごく初期は、普通にライブの感想やら、「ボンブラはどうあるべきか」なんていうファソの勝手な意見やらで盛り上がっていたのだが…やはり私の今の状況で、こういうライブを見せられること自体、精神的にはとってもキツいことなのであった。もう、この間アイドル業界やら、私の周囲で生じていた事態やら、そういう森羅万象について私が愚痴り、それを横山さんが受け止める、という展開。
 そのときの話題は、このレポートを書いている2005年2月現在(遅すぎ)にあっては「もはや過去の話」でしかないのだが、しかし、今に至るも感銘をひきずるのは、横山さんの、『芸能』に対する向き合い方、姿勢の首尾一貫性なのだった。
 横山さんは、某大手レコードメーカの社員にして、アイドルヲタでもある。当然、ヲタとしていろいろなマイナーなアイドルのイベントにも脚を運んでおられるのだが、横山さん、内輪のカラオケで見せる大はじけっぷりとは対照的に、そういう場ではいつもクールなのである(唯一の例外として、酒田でだけは多少、はじけている気がしないではないが^^;;)。もちろんこのことの主たる理由は、横山さんのような肩書きの方は、ヘタにアイドルの送り手サイドと距離が近くなると、それだけでいろいろ厄介な事態が引き起こされたり巻き込まれたりしかねない、ということだとは思う。しかし横山さんの距離の取り方には、それ以上に、「タレント性、アーティスト性は論理や予測で測り切れるものではなく、相手がどんなにマイナーで才能に欠けていそうだとしても、自分は常に『裏方』という立場にいて、畏怖の念をもって接すべき」というポリシがあるような気がしてならなかった。
 …などと書いたが、実際には私は酔いを重ね、最後は例によって記憶がかなり危うい状況にまでなっていたように思う。それだけ、このときの私は「何かに追い詰められていた」のかもしれない。


Section 22-17
かなり厄介な状態で名古屋駅まで

栄 23:39→名古屋 23:44
名古屋市交通局 名城線 普通 高畑行(5509)

 「もう歩きだと危ないよ」との横山さんの忠告により、店を出た後、地下鉄で移動することに。といってもほとんど記憶がないのだが、手元のメモには時刻と車番が残っていたりするのが怖い。(^^;;)


Section 22-17-1
ムーンライトながら遅延大会につき日付更新

 そしてなぜかJRのホームに立ったときから記憶が復活。横山さんとは別の車両の席なので、どのみちここでお分かれとなるのだが、その最後のあいさつをしようとするも…どうやら人身事故発生につき、MLながらはやって来る気配すら見せない。

まだ来ないまだ来ない稲沢付近で事故ハセーイ、上下線とも停車中
右に写ってるのは特急あさかぜ。

 遅れは20分以上になりそうだ、ということなのだが…


今日の出費

摘 要 支出金額
青春18きっぷ 1回分 2300
生茶 500ml 150
天竜浜名湖鉄道 みちくさきっぷ 1200
ダイエットコークレモン350ml 120
アクアブルー500ml 211
大きなメンチカツドーナツ 126
BON-BON BLANCO 名古屋ライブ 前売券 3000
どまつり水500ml 150
酒蔵館 呑み代 4650
名古屋市交通局 栄→名古屋 200
名古屋市交通局〜名古屋ガイドウェイバス 運賃 竜泉寺→大曽根 300
今日の小計 12407
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 171229
今日までの総プロジェクト累計 381523

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2005/05/19
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