通 番 |
発 駅 | 時刻 | 列 車 | 時刻 | 着 駅 | 制 覇 |
---|---|---|---|---|---|---|
254 | 稚 内 | 13:45 | 特急 3042D | 17:33 | 旭 川 | |
255 | 旭 川 | 17:46 | 普通 737D | 18:40 | 上富良野 | |
米沢泉美 全駅制覇 30日目 小計 | 0駅 | |||||
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 | 105駅 |
この日の午前中の予定は稚内観光。当初の予定では、稚内駅8時20分発の定期刊行観光バスで巡る、ということになっていたのだが、昨晩母から「そんな早起きはいやだ」ということで、少しゆっくりしてからタクシーで出るように方針変更。よって朝は8時起きとなった。
プチホテルJOYはB&Bスタイルで、朝食は1階ロビーに用意されたパン類をトレーにとって自室で食べる方式。朝からかなりの量のパンを食べ、コーヒーもがぶがぶ飲んで調子はよい。笑
なお、現在同ホテルの朝食は和食になったようである。稚内のホテルでこのクラスだとそちらの方が需要が多いのだろうか。
母との取り決めどおり、9時ちょうどにホテルを出、駅前に溜まっているタクシーの先頭車に「観光でお願いします」と依頼。もちろん快諾され、そのまま、個人的願望でメニューをお願いした。
まずは駅からすぐのドーム桟橋へ。個人的には稚内最大の名所である。笑
ここはもちろん鉄道遺産であるが、ただその威容は一般観光客にもよく伝わるだろう。事実、車で観光客がひっきりなしに訪れていた。
ドーム桟橋に続いて向かったのはノシャップ岬。市街の北端の岬で、オホーツク海と日本海の境目になっている。
観光資源としてはここでの日没がウリなようだが、「境目」というのはいかにも我が母に好まれそうである。笑
果たして母はここに大感動。潮目込みで記念写真をしっかり撮るよう釘を差されてしまった。笑
ノシャップ岬の次は、いよいよメインイベント、「日本最北端」宗谷岬を目指す。
当初はあっさり岬まで行くだけのつもりだったが、さすがタクシー、運転手さんのオススメで途中寄り道。
まずは市のWebページにも紹介が出ていないという「カネクロサワの清水」。目に効くという湧き水なのだが、現在はかなりよどんでいて到底目は洗えそうにない。運転手さん曰く「市もここには看板立てただけで整備しないんだよねー」と不思議がっていた。
続いて宗谷公園へ。ここには宗谷厳島神社のあるところに、藩士の墓、津軽藩兵詰合の記念碑、宗谷護国寺などが移設・新設されてできた公園である。付近に民家はなく、閑散としている。
次は間宮林蔵渡樺出港の地。ここから間宮林蔵はサハリンに渡ったらしく、「この先で死んだらこれが墓だよーん」ということで郷里から持ってきた墓石が置かれていた。
そして日本最東端(という設定)の宗谷岬に、ついに到着。
私はやはり20年前に訪れているが、こちらの記念碑はそのときから確かに建っていた。笑
この後、運転手さんの紹介で、「日本最北端のスタンド」(レストハウスのさらに海岸寄り=北側に増築されたプレハブ)でたこ串を食す。これがまたジューシーで激ウマー♪ さらに冷凍施設の中で静態保存されている流氷(って言うか普通?笑)を見学したり、お約束で「日本最北端のトイレ」に入ったりしてのんびり楽しく過ごした。
そして丘の側にも登ってみる。
という感じで、宗谷岬を堪能した。これで、「おまえ、宗谷岬に行ったことがあるか?」と尋ねられても「はい!あります!」と即答できるというものである。次は間宮林蔵渡樺出港の地。ここから間宮林蔵はサハリンに渡ったらしく、「この先で死んだらこれが墓だよーん」ということで郷里から持ってきた墓石が置かれてました。
そして市街へと戻るとき、運転手さんの計らいで、ちょっと寄道ルートをとった。
ここでは、丘陵地帯をまるごと活かし、東京ドーム250個ぶんというスケールで放牧・牧草飼育を行っている。肉牛は和牛とアメリカ牛の交配モノだそうだ。なるほど! それで昨日の、あのステーキの味が出るんだ! と、母と2人で感激しきりであった。
稚内観光の〆は稚内公園、ということで、タクシーは市街へと入る。運転手さんともずいぶん打ち解け、途中、「ここは天北線の廃線跡ですか?」「そうだよー!」と楽しい会話。この運転手さん、もともと稚内の出身で、上京してダンプの運転手をやり、その職種のままこちらに戻ってきて引退、その後こうしてタクシーに乗っているそうだ。娘さんは観光バスガイドをしてらっしゃるとか。利尻でもダンプを運転してたそうで、いろいろな話を伺うことができた。
楽しい会話のうちに、ささっと稚内公園に到着。実はここ、20年前、ライダーハウスも駅前の軒下もすべて満員だったため
ここのふもとでシュラフで寝た
というあまりに鮮烈な体験をしたところで、とても思い出深い。ただ、そのときはロープウェイの駅に陣取っておしまい、よって公園自体は何1つ見ておらず、事実上、これが初見である。
運転手さんに待っててもらい、私たちは開基百年記念塔・北方記念館に入場。稚内やサハリンについてのさまざまな展示物を、時間をかけて丹念に閲覧。その後、お約束のタワーの上まで昇ってみた。
当初、霧深かったことから「利尻富士は見えないかなー」と話していたところ、てっぺんだけだけれど見ることができた。まぁよかったよかった、と思ったのだが…
私の念力で見えたんだ
と半分真顔で力説するおばーちゃん(69)が横にいたような気がするが、いや、気のせいだったと思いたい…(u_u)
とても充実した稚内めぐりももうおしまい。帰りのタクシーから、樺太犬供養塔や氷雪の門を眺めつつ、市街まで下りる。運転手さん、口がいっそうなめらかとなり、車を買い付けに来るロシア人たちの稚内での行動パターンや、稚内一の病院の実評判や、細かいネタをたくさん教えてくださった。さらには、ご自分の自宅まで紹介してくださった(笑)。
最後、運転手さん曰く「昼ごはんは?」。「決めてないんですよ。どこかおいしいところご存知ですか?」「何が食べたい?」「普通の魚や肉じゃないところ!」
…あまりに厄介すぎる注文でしかないこのリクエストだが、しかし運転手さん、妙手を出してきた。
じゃ、おいしいラーメン屋を紹介するよ!
うおーこれはいいや。ラーメンマニアではない私たちが稚内でラーメンを食べてきた、というのはやっぱりネタとしてわかりやすい。笑
そして運転手さんが紹介してくださったのは、駅にほど近い「青い鳥」というところ。
その前でタクシーを止めてもらい、まずタクシー代の支払い。メータは23000円台を示しており、私としても「まぁ楽しく効率的だったので仕方なかろう(笑)」という感じで、チップ込みで24000円を払おうとしたのだが、運転手さん、
20000円でいいよ!
うわーダンピングキターーーーッ! 笑
お礼を述べつつ、色をつけて21000円を支払い、ラーメン屋へと入った。
さすがに人気店らしく、しばらく行列して待つ。そしてようやく空きの出たカウンターに座り、私は「塩がおいしいよ」という運転手さんの指示に従い塩を注文。しかし母はこういうときも超マイペースなので、
「しょうゆが食べたいからしょうゆ!」
という、まったくわけわからん選択をしていた。
そして食してみたのだが…この塩ラーメン、確実に、
これまで食べた中で確実に3位以内に入る
代物だった。塩味がものすごい直球でかつクリアに、麺に絡みつくように訴えかけてくる、ピュアでクリアなスープに仰天した。
母もしょうゆラーメンに満足していたようで(笑)、すばらしい昼食をいただけたことで、2人とも、最後の最後まで運転手さんに感謝したのであった。
ラーメンに満足した後、稚内駅へと向かった。そして「ここは日本最北端だから」ということで、母の記念写真を撮影。個人的にもいろいろ写真を撮りたかったのだが、それはとりあえずガマンし、改札前行列に荷物を置いてポジション主張。帰りの特急の指定席は確保してあるのだが、とある理由により「敢えて自由席を狙う」のである。
無事荷物を置き、母をトイレへと送り出した後、私はみどりの窓口で「赤い18きっぷください」と告げるが「あぁ、もう去年から売らなくなったよ。」ということであっけない挫折(笑)。それなら、紛失のリスクを考えてここで買うのはやーめよっと。(ひどすぎ)
戻ってみると、行列はざっと数えて50人ほどに膨れ上がっていた。「席の確保」は大丈夫か、ちょっと不安になるが、前には20人ほど、おそらく私たちの狙いと同じことを考えている人はそうはいないだろうから、まぁなんとかなるかな、といったところか。
そしていよいよ改札が始まった。そして私は母に、「いちばん前に行くから!」と言い残して前方に走り、見事「席の確保」に成功したのだった。
母を「確保した席」に誘導し、時計を見ると、発車15分前。大、これならなんとかなるかも、ということで、本来は許されないのだが、改札の人に特別に許可をもらって、私だけいったん出場し、写真撮影。
フルに走らずに済んだこともあり、駅に戻った時点でまだ出発6分前。この特急には車販はないので、売店でサッポロクラシックを購入、発車3分前に無事再乗車を果たした。
指定席を確保してあるにもかかわらず、稚内で行列に入った甲斐あって、私たちは最先頭車のこーんな座席に座ることができた。
夏休み期間の間、この特急サロベツと編成が共通運用となる夜行特急利尻は、乗客の便を考え、指定席特急券のみでザコ寝ができる、畳敷きになるお座敷カーを連結している。これはサロベツで、普通のお座敷内装として自由席扱いで運用される。その、お座敷車を狙うための行列参加だったわけだ。
予想外の2両連結で、2両めはパラパラと人がいたが、1両めは私たちと、おそらくは同様の感覚でこちらを選んだと思われる(笑)鉄ヲタ2名の計4名。鉄ヲタなお2人は4人テーブルをゴージャスに確保していたが、私は「おそらく、名寄あたりから混んでくるだろうから、相席を避けるためには狭くても2人テーブル」と判断、利尻とは反対側なのだが2人側を選んだ。
あと、コンセントの近い席を選択したことも付記せねばなるまい。笑
程なく、母は、もうお座敷車の特性を最大限に活かし、ザコ寝モードに突入。笑
私は1人、ぼんやりと車窓を眺めてマターリしていたが、…おっと利尻富士が見えた!
さすがにこれはバチも当たらんだろう、ということで、母を無理矢理起こす。期限も悪くならず、喜んでいただけたのでよかった。笑
その後私は、ここまでの画像を整理したりする作業をLOOXにて。
名寄では案の定、それなりに乗ってきて全テーブルが満杯に。それでも、身長の小ささを活かしてテーブルの下に潜り込んでザコ寝を続ける母は偉大だと思った。笑
旭川では、わずかな乗り換え時間で富良野線へ。ホームが遠いことは予習済みなので、母の荷物を私が抱えてさくさく移動。
2連の気動車は高校生でそこそこ混雑、1両めには2人並んで掛けられる席がなく、2両めのロング部に陣取った。
車両内に車番が書いてないのには閉口。結局、運転台のところに小さく書いてあるのを見つけてメモできた。
さすがにこの体制では母も起きたまま。駄話をしつつ、景色をあまり見ることができず(^^;;)、かつ攻略対象駅たる北美瑛・美瑛・美馬牛をむなしく全部通過して、夜の上富良野に降り立った。
上富良野で、駅前にいたタクシーを拾い、一路、本日のお宿・フロンティアフラヌイ温泉へと向かった。
当初予定ではここ、徒歩で向かい、お祭りを見ていく予定だったが、例によって母がお怒りモードなため残念ながらスルー。
ここ、フロンティアフラヌイ温泉は公共のお宿で新しい。ただし温泉については地元の銭湯機能を兼ね備えているため、ロビーは小奇麗ながら雑然としており、それとお部屋の落ち着き感はちょっとアンバランスだった。
遅い到着だったので、すぐに食堂に出向きお食事ターイム。公共の宿ということで、それほど期待はしていなかったのだが…これが大当たり! かなりおいしくいただけた。そしてなにより、
ご飯おかわりし放題
というのが、普段さくら水産で胃の膨張に励んでいる(大苦笑)身としてはありがたかった。
さくら水産は、網元直営な居酒屋チェーンなのだが、ランチタイムに500円定食を実施している。おかずはぶっちゃけまずいのだが(笑)、ごはん・味噌汁・生卵・味付海苔・ふりかけ・お新香が食べ放題で、コストパフォーマンス抜群の昼食チョイスである。
従業員の接客ぶりも、正直「プロのもの」とは言えないものの、誠心誠意ぶりがとても伝わってくる、暖かいものだった。
失礼ながら予想外の食事&環境のよさに感激しつつ、では温泉に入るプレイざんす。といっても、実に残念ながら
母娘(笑)で同時に入ることができない
ため、部屋を空けるのはどうか、ということでまず先に母を女湯に送り出し、私は待機する。
カラス行水な母はほどなく戻ってきたがけっこうご立腹。何に腹を立てていたのかと思いきや、
浴衣で着ていたのが自分だけだった
と、「何でわざわざ洋服着てお風呂に来るんだ」と意味もなく憤慨していた。いやーそりゃここは銭湯も兼ねてるからなだけでは?と返答しておいたが、しかし食堂の混み方からして宿泊客はけっこういたはずで、まったくゼロ、というのはちょっとおかしいといえばおかしい。
そしていよいよ自分の番である。
既にチェックイン時、私たちには「女湯はこちらですから」という案内がなされているのがまぁそれなりに不安要因ではあるのだが(笑)、まぁ、私の「現在形」を「現象として認めつつ本質的にはまったく認めていない」母といっしょ、という状況では、何がどうあろうと男湯に入る以外の選択肢はないのである。
というわけで、時間もかなり押した段階で、お風呂に行こう、あぁ、男湯はどっちだっけ、とそれこそ
オマエ自身が「どっちだっけ」だろう!
と自分でツッコミたくなるような大ヴォケで、ロビー付近を浴衣姿でさまよったりしたのだが、…と、突然そこにいた、品のある中年の方から、
「いずみさんですか?」
と話しかけてこられ、スーパービッグサプライズ!(>_<)
どうやらこちらの方、鬼峠さんの関係者のお方。あぁ、なんでこーなるの、と思いつつ、やっぱりインターネットってすごいなー、そう思わずにはいられない。
というか、 私がいつお風呂に行くかもわからない中、こちらのお方はロビーでずっと待ってらしたんですよね…そこまでしてくださるとは…とまた改めてびっくりしてしまった。
自分に出来る限りの丁重な、出会いのお礼を述べ、その後男湯へ向かった。
相当に混雑していたが、まぁ入るしかないので入る。けっこう、というかかなりじろじろ見られる私(>_<)。
ただ、お湯自体は、当時そういう視点で観察していなかったにもかかわらず、その乏しい記憶からしても
スーパーグレイトな湯!!!
であった。
ここは浴室が2つあり、男湯・女湯が日付とともり入れ替わる。よって、宿泊客はいずれの湯も味わうことができるのだが、基本的には同じ湯である。そしてここのすばらしさは、34℃の源泉槽。当時の記憶としてもあわつきがある、立派なモール泉そのものだった。
じもてぃな常連さんたちは皆、加熱槽と源泉槽に交互に入っていた。私も、もちろんこの当時はただの見様見真似な偶然だが、同じように入り、「あぁ、温泉って言ってもこういうのもあるんだー!」と、まるで現在の自分につながるような感想を得ていたのである。
だがしかし、とはいいつつも、やっぱり恥ずかしいことには変わりない。どう考えても「男にしては異常な胸」、は、男湯だからこそ隠したらもっと不自然なので、不審がられて注目しまくられるほかはないのである…
湯から出た後、母にその旨話してみる。
しかし、母の返答は、こちらの想像を超えるものだった。笑
おまえのは小ぶりだし
デブだからデブで出てると思われるから平気だ!
…あぁ、ここには、「人からそう思われる私自身がそれをどう感じるのか」という視点がまったくない…
だが、そのあたりやんわりと問いただしてみたところ、母は新婚旅行で、定山渓温泉の混浴風呂で父と堂々と素っ裸で隠しもせずに入浴したことがあるそうな…
今よりもはるかにジェンダーギャップ・ジェンダーバイアスが強い時代にそれかよ! 笑
まぁ、それならそういう発想になっても仕方ないなぁ、と思いつつ、夜は更けていくのであった…
摘 要 | 支出金額 |
---|---|
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん | 4514 |
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん 母用 | 4514 |
たこ串 | 300 |
ホタテ串 運転手さんにごちそう、笑 | 600 |
開基百年記念塔・北方記念館 入場料×2 | 800 |
タクシー 稚内観光 | 21000 |
青い鳥 塩やさいラーメン | 700 |
青い鳥 しょうゆやさいラーメン | 700 |
母から損失補填、笑 | -20000 |
サッポロクラシック350ml×3 | 690 |
タクシー 上富良野駅→フロンティアフラヌイ温泉 | 600 |
今日の小計 | 14418 |
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 | 354698 |
今日までの総プロジェクト累計 | 564192 |
ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。