米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 31
母娘(笑)2人北海道・青森ねぶたツアー
第6日 豚丼食べて占冠物産館でマターリ
− 8月2日(月) −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
256 上富良野 8:38 普通〜快速 725D〜3427D 11:31 帯 広  
257 帯 広 13:40 特急 38D 15:00 占 冠  
258 占 冠 17:38 特急 40D 18:00 新夕張  
259 新夕張 18:50 普通 2647D 19:16 夕 張  
米沢泉美 全駅制覇 31日目 小計 0駅
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 105駅

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フロンティアフラヌイ温泉の朝

  道内入りして5日めの今日は、ほとんど唯一のイベントが「帯広で豚丼を食べる」のみだが、ひそかに「占冠でおみやげを仕込む」というのも含まれている。どのみちどこかで買って東京に送るのだから、占冠にお金が落ちる形にしたい、と狙ってみたわけだ。
 当然、これらを回るには狩勝越えがよい。
 しかし、なにせ列車の数か少ない区間。スムーズにすべてを回ろうと思うと、結局上富良野を8時半過ぎに出なければならない。
 さらに、旬は過ぎているとはいえ、せっかく上富良野に来たのだから、ラベンダー園はやっぱり見ておきたい。
 そんなわけで、結局この日も6時起き。母は例によって文句たらたら(^^;;)。だが、ラベンダー園に行くのだから、ということで強引にナットクしていただいた。

 まずは朝風呂。いちおう5時〜22時が宿泊者向けの温泉開放時間帯なのだが、6時ちょうどに昨晩は女湯だった男湯に行ってみると、やっぱり先客は数人いた。避けるように(^^;;)源泉槽を堪能するが、ここ、なぜか

 浴室内にBGMとしてド演歌が流れている。

 上富良野のじもてぃなみなさん、こういう環境がお好きなのだろうか?(^^;;)


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一応ラベンダー園でも

 お風呂からあがり、身支度を済ませ、母と2人で6時40分過ぎに外出、お宿からほど近い、日の出ラベンダー園へと向かう。

謎の自転車ホイール風車上富良野の民家
この謎の風車、他の家にも多数アリ。何なんでしょう?

 途中、こんな謎のブツを眺めながら、てくてく歩いて丘をのぼると目の前にはラベンダーが。

日の出ラベンダー園看板看板 もちろん母はここで記念撮影をした(笑)
枯れかけなラベンダーさすがにこの時期ですとラベンダーは枯れかけてます
展望台から展望台から ラベンダー以外の花も使って、時期を過ぎても綺麗にしてあります

 そんなわけで、覚悟していたとおりのいささか淋しい状態ではあったが、それでも同行した母は喜んでいた。
 しかしこのレベルでは、「お前、ラベンダー畑を見たことがあるか」と言われても「はい、あります」とは到底言えない。せん。
 いつか、よい時期に観に来てみたいものである。

 お宿に戻り、7時半から朝ごはん。もちろんご飯おかわり自由で、たっぷり3膳いただいてしまった。笑


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3連…と思ってたら本線に入ると単行かよ!

上富良野 8:38→帯広 11:31
普通〜快速〔狩勝号〕 725D〜3427D(キハ150-1→キハ150-2)

 またまたタクシーで上富良野駅に向かう。ここは簡易委託駅で、この時間帯は窓口できっぷが販売されていた。
 定刻にやってきた列車は3連で、先頭車には観光客も多くけっこう混雑。3両めはガラガラだが、貫通路がふさがれていてそちらに行くことはできず、2両めのロング部に座る。
 …がしかしこれがモロにミス。この列車、帯広まで直通するのだが、富良野に到着する寸前に「後ろ2両は富良野で切り離します」との無情な放送…
 あぁ、こりゃまさか帯広まで立ちか? と覚悟したが、まぁ当然といえば当然だが富良野でかなりの人が下車。例によって母にぶつぶつ文句を言われつつもすばやく移動し、かろうじて後方ロング部に席を確保できた。
 富良野では長時間停車で、飲料など調達しつつ待つ。
 座席は8割以上は埋まる大盛況ぶりで、私たちの真横にも、中国人らしき若い女子2人が座った。そのコたちももちろん私たちも含め、車内の過半数は旅行客、残りのほとんどが高校生、という感じである。
 ようやく走り出したキハ150は、快速運転となりさすがに力強く進んでいく。下金山の先では南富良野町営バスを追い抜いたが、バスの乗客はゼロ。地方の公営バスではよく見る光景とはいえ、厳しい現実には違いない。
 この先は、昨年3月に見て「あれ?湖面はどこ?」と大ヴォケかましてしまったかなやま湖。同じアングルから撮影を試みたのだが、さすがに景色がまるで違うのでさっぱりポイントがわからにゃい。(^^;;)

夏のかなやま湖夏のかなやま湖 一応「それらしき」撮影を。
天候のせいか鮮やかな色は見られませんでした
昨年早春のかなやま湖参考までに、早春のかなやま湖

 「ぽっぽや」な幾寅ではまとまった下車、といっても旅行客は降りず、ほとんどが高校生。これで車中はほぼ旅行客だらけとなり、この陣容で狩勝越えと相成った。
 新狩勝トンネルに入るとすぐ、トンネル内の信号場。後部運転台からその空間をしっかり確認した後、なぜかトイレに行き(笑)、そこから出たところでトンネルも抜けた。
 …と、すごい霧。さすが北海道の峠である。
 キハ150は高性能気動車なので、キハ40に比べ、この区間の所要時間は短い。が、その分、広内信号場で交換待ち、さらに西新得信号場でも交換待ち、と、特急優先のダイヤの中で足踏みする。どうせ足踏みするのなら、新狩勝信号場でも停まってほしかった、などとあまりに鉄ヲタ的身勝手さ丸出しな感想の私。笑
 どんどん降りて行き、霧が晴れてきて新得。意外にもここで大半の旅行客が下車し、代わりにじもてぃやらスーツ姿のサラリーマン風なみなさまが乗り込んできた。混雑度は結果として変わらないが、それにしても旅行者のみなさん、新得で降りて次はどこに行くのだろう…もしや、そのまま新千歳空港からお帰り??
 すっかり地元の普通の列車となったが、芽室でさらに大量乗車。完全に全席が埋まった上に立ちも多数出た。さすが帯広は地方都市である。


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鴨川の豚丼激ウマ〜♪

 帯広も20年ぶりの降り立ち。駅も街並みもすっかりかわってしまい面影がない。つーか駅の近くのイトーヨーカドーで買物をしたのだがそれは今どこに??
 …などと感傷に浸るヒマもなく、北口にてタクシーをつかまえ、店の名を告げる。さすが帯広、運転手さんもよくわかっていてささっと直行してくださった。
 ここは帯広名物、豚丼のみそ味バージョンが楽しめる有名店。手作り感覚あふれる(笑)公式サイトもあるが、ネット上での評判としては、味はよいのは当然としても、「ご主人が頑固者」「1つ頼んで2人で分けるのはお断り」「コドモが騒ぐと怒られる」等々、なかなか敷居が高そうな情報ばかり。そんなわけで、私たちも若干ビビりながら(笑)入店。

鴨川のみそ味豚丼みそ味豚丼 980円

 いやーこれはあまりにすばらしかった。ジューシーな厚切り豚肉だが、これがかなりあっさりしていて、相当なボリュームがあるのにまったく飽きずに食べられる。みそだれもトロトロに煮詰められていて、それだけなめると若干強い味だが、豚肉、さらに上に乗せられたおろしショウガとの組み合わせは絶妙。これはすばらしい!

 カウンターでは常連客とご主人が話している。なるほど、このご主人が頑固者っぽいことはよくわかった(笑)。が、けっして気難しいわけではなく、お客さんとの会話も楽しそうにしていた。盗み聞きさせていただいたm(__)mところによると、Webサイトを作っているのは既に結婚して家を出た娘さんらしい。「娘ってのはさー、」と、わりとありがちな「父親の感想」をとうとうと話すご主人、やっぱり根は優しい人なんだろう、と思った。
 対するに女将さんは愛想のある接客。なーんだ、ちゃんと最低限のマナーさえ守れば、楽しいお店じゃん。(^o^)

 そんなわけで母とともに大満足し、今度は例によって事前調査してあった番号(笑)に電話してタクシーの配車を依頼。そしてやってきたのは偶然にも先ほどと同じ運転手さん! 「どうでしたかお味は?」なんていうあまりに普通の観光客名会話をしてしまった。笑

 帯広駅では時間に余裕がある。改札で駅員さんに次の列車の入線時刻を確認し、待合スペースを探したところ、西の方に丸テーブルつきの場所があったのでそこに座り、マターリと過ごす。何度か、横の酒屋でお酒を買いたい衝動に駆られた(笑)が、なぜかガマンし、入力作業に励んでみたりするのであった。


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「日本のチベット」へ

帯広 13:40→占冠 15:00
特急〔とかち8号〕 38D(キロ182-9)

 帯広からはまるまる48時間ぶりにグリーン車。始発なのでさすがにガラガラ。ふと前座席の網ポケットに目を遣ると、そこには広報誌「JR HOKKAIDO」の最新8月号が。あぁそういえば昨日8月になったんだった、そして昨日はお座敷車両に乗ったので見かけなかったんだ、と理解するが、それ以前に、おとといまででこの7月号に一度もお目にかかっていなかった。さすが夏休み真っ盛り、お持ち帰りやら読まれまくりによる棄損などで撤去されていたのかもしれない。
 ともかく、目を通してみる。すると、オススメの旅の特集の中に、思いっきり、

特急サロベツで旭川から音威子府に行き
駅そばを食べて
4335Dで稚内に向かう

 という、まるでどこかで体験したようなものが紹介されているではないか!

あぁ、こんな一般人ご推奨なコースで
満足しちゃってたよ…

 とショックを受ける私だった。笑


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占冠で♪お買い物〜&物産館

 石勝線に入ってからようやくショック状態を脱し(笑)、その景色を眺めながら占冠に到着。
 ここで降りるのは同じ年の1月に続いて2度めとなる。そのときは、ここに食事をするためだけにやってきたのだが、今回はここにお土産を買うためだけにやってきたのだった。

夏の占冠駅まずは駅舎を撮影 この後母も記念撮影
冬の占冠駅参考までに冬の占冠駅

 そして駅前すぐにある物産館へと移動。

占冠物産館駅前広場右側

 まずはお土産仕込みタイム。ここでいろいろ物色して、占冠名産品のあれやこれやを大量に購入した。母は自分がお世話になっている人たちやお弟子さんたちに、いかにもありきたりのものを購入、さらにめずらしいジャム類を「青森へのお土産」として確保。私は、青森用として鹿の干し肉(笑)、職場へのお土産用として占冠名産ふきクッキー、さらに自分用として(笑)山菜系のびんづめや炊き込みご飯の素、鹿肉や熊肉のあれやこれやを大量に購入。
 これらにより、いくばくか、占冠村の産業のために貢献できたかも知れない。これで、「お前、占冠で土産物を買ったことがあるか」と言われたら、胸を張って「はい、あります」と答えられる。

 購入と同時に、実家と私の自宅、2箇所への配送申し込み。ここ占冠では宅配便の受付はないらしく、ゆうパックの利用となる。店員さん曰く「このくらいのところだと、郵便局が一番確実ですね」。ユニバーサルサービスとは何なのか、都会人はこういう機会でもないとなかなか実感できない。つーか竹中もこういうところに来てみやがれや。苦笑

 おみやげ購入後、それでもまだ次の列車まで2時間近くある。というわけで、2階の郷土資料室をじっくり見てみる。

占冠郷土資料館今回はじっくり見れました
画像は機械化前の林産で使われていた道具類

 かなりじっくり見学できたが、時間はそれでもまだ大量にある。そこで今度はお土産屋さんの横にある待合スペースに腰をおろし、置かれていた村の広報を熟読。これ、大変充実してはいるのだが、村の小中学生、全員が入学だ卒業だ旅行だという度に感想文を書いている。しかも顔写真入りで。どころか、デイケアサービス利用のお年寄りの感想文も写真入りでたくさん出ている。もうプライバシーもへったくれもないよ!! 笑


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占冠で♪ビール〜

 しかしまだ次の列車まで1時間近くある。こんなことならそれこそ観光でもしていればよかった、と思えてもくるが、ぶっちゃけ、数時間で観光できる場所は占冠にはないのである。本村までおさんぽ、というのは考えられたが、母が日光アレルギーなのでそれもできなかった。
 …こうなるともうすることは1つ。1月にも利用した、2階のレストランメープルで、ガソリンの補給である。大笑

 私はビール、母はココアを注文。ビールにはつきだしがついてきて450円、ちょっとオトク感もあったりして。(^^)


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鬼峠を越えて

占冠 17:38→新夕張 18:00
特急〔とかち10号〕 40D(キロ182-506)

 列車の出る15分前に物産館から駅に移動、そのままグリーン車に乗り込んだ。
 しかし占冠、かつて「日本のチベット」とまで呼ばれた超のつくド田舎だったのだが、山々を貫く石勝線ができて、札幌まですごく近くなってしまった。というわけで乗車時間はわずか22分、サービスのコーヒーをもらい飲んでいるうちにLED表示板に「まもなく到着」のサイン。何も堪能できずに下車となった。笑


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真っ暗な中、夕張へ

新夕張 18:50→夕張 19:16
普通 2647D(キハ40 767)

 新夕張駅ではしばしの待ち。もちろんここも1月に来ているが、もう遅い時間帯のため無人状態でかなりさびしげ。
 ちょっと駅前に出てみたりしたものの、おおむね待合室内でおとなしく過ごす。
 新夕張にやってきた列車にはぱらぱらと乗客があったが、その全員がここで降りてしまい、車内は総とっかえ状態に。代わりに私たちを含め8人が乗る。既に日は暮れており、暗闇の中を30分弱走って夕張着。


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タクシーが来ません…

 夕張は駅の移設を2度にわたり経験し、現在はホテルマウントレースイの前に小さな駅舎ととともにある。もちろんこの新駅で下車するのははじめてだ。
 そして京ぽんでタクシーを呼ぶ。が、なかなか来ない。と思ったら流しのタクシーがやってきて、同じ列車に乗ってきた別の人にそれを奪われてしまった…涙 あぁ、なんで来ないんだろう…と思いつつ、妙に騒がしいマウントレースイの方を見たところ…

…よさこいウィルスだ。

 どうやら宿泊客へのサービスか何かで、札幌からわざわざやってきて実演し、宿泊客にも一緒に踊ってもらおう、というアトラクションのようだが、そんなことして何がどう面白いんだろう…まぁ、東京にいる人間にしてみれば、「盆踊り」だって何の伝統も流儀もなく人が集まってきて適当に踊るだけのもの、それと大差ないけれど若いのがエネルギーをより発散させやすいスタイルの「よさこい」が流行るのもムリはないのかもしれないが。

 結局、15分ほど待ってもまだタクシーは来ない。ぉぃぉぃ、それなら歩いてりゃよかったよ。笑
 さすがに確認の電話を入れようとしたが、そこに流しのタクシーがやってきた。まぁ配車ミスならこちらの責任ではなく、放置してしまえ、ということでそのままこちらに乗り込むことに。


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ディナーバイキングだ〜☆

 今夜の宿、ホテルシューパロはマウントレースイよりは格落ちだが小奇麗なホテル。食事は夜も朝もバイキングということで、あぁまた食べ過ぎるのかよ! と思いつつ、結局「もうだめっ!」ていうほど食べまくってしまった! 苦笑
 ちなみに食堂は、数百人は入りそうなかなり広いもの。料理は和洋中取り揃えで、まぁ「こんなものでしょ」というレベルだったが、おなかいっぱい食べられれば不満のありようもない(結局どっちなんだよ)。ただ、黄色も鮮やかな夕張メロンをたくさん食べられたのには満足度が高かった。

 その後、温泉に入ってみるが、これといって特に何も感じない湯だった。ここで湧いているものらしいが、循環かどうかはわからなかった。今の私だったらもう少しきちんと観察したところなのだが。(^^;;)


今日の出費

摘 要 支出金額
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん 4514
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん 母用 4514
フロンティアフラヌイ温泉 2人泊+ビール2本+冷酒 19110
タクシー フロンティアフラヌイ温泉→上富良野駅 600
まろ茶茶葉の功500ml
150
タクシー 帯広駅→鴨川 550
鴨川 みそ味豚丼×2 1960
タクシー 鴨川→帯広駅 550
占冠物産館のぶ 自分用おみやげ+送料 6976
占冠物産館メープル ビール(つきだし付) 450
占冠物産館メープル ココア 母用 400
タクシー 夕張駅→ホテルシューパロ 530
今日の小計 39374
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 394072
今日までの総プロジェクト累計 603566

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2005/05/23
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