通 番 |
発 駅 | 時刻 | 列 車 | 時刻 | 着 駅 | 制 覇 |
---|---|---|---|---|---|---|
260 | 夕 張 | 12:30 | 普通 2632D | 12:52 | 新夕張 | |
261 | 新夕張 | 13:05 | 特急 36D | 14:03 | 札 幌 | |
262 | 札 幌 | 14:30 | 特急 2011M | 15:08 | 美 唄 | 美 唄 |
263 | 美 唄 | 16:46 | 特急 3022M | 17:20 | 札 幌 | |
米沢泉美 全駅制覇 32日目 小計 | 1駅 | |||||
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 | 106駅 |
この朝はややゆっくりできる、といいつつ結局は7時半に起床し、とりあえず温泉へ。さすがに無人でラッキ〜♪
…と思ってたら野郎3人がドヤドヤ入ってきて、しかも掛け湯もせずにドボン。ぉぃぉぃ…と思うが、どうやら話しているのは中国語のようである。
ここ数年、北海道や東北の観光地に、韓国や中国や台湾の人が増えている、という話はよく聞くし、実際に前日に目撃してもいる。が、こうして「文化の差」を堂々と無視されるとさすがに複雑な心境ではある。私個人は別にガマンできるからかまわないけど、無用なトラブルになりかねないと余計な心配をしたくなる。旅行会社で、こういう文化の違いを事前に説明してほしいところだが…
というわけで先方の行動に文化の差を感じた私だが、しかし、当然のこととはいえ、先方は、あからさまに、
私の見た目に人間としての差を感じた
ような表情を浮かべていたようだ。トホホ。
温泉から出た後は朝食。またまたバイキングでメロン含め食べまくり。今日は夜、「茶坊主」さんに食べ放題に連れていっていただく予定になっていたのだが、だからといって朝食の量をセーブするような私ではなく、朝からおなかをパンパンに膨らませてしまうのだった。笑
チェックアウト時、さすがに資金的に苦しくなってきたため、ここの宿泊代、ちょうど20000円を母から援助してもらう。これで食事代を含めると6万円近く補填してもらったことになる。それでも私は先に購入済みのきっぷ代を含めるとここまでで20万円出していて、かなりひ〜ひ〜な状況。トホホ。(^^;;)
9時半過ぎ、ホテルシューパロから歩いて、石炭の歴史村へと向かう。通り道は、初代夕張駅へと向かう廃線跡であるサイクリングロード。途中、商店に掲げられた昔の映画看板の再現を眺めつつゆっくり歩き800m、駐車場がひらけてくる。ここが、初代夕張駅だったところだ。
しかし冷静に考えれば、夕張駅は移転ではなく、市役所前なりマウントレースイ前なりに新たに駅を作ればよかっただけなのではないか。ここまで鉄道でやってくる人などいないのでは、ともし市の当事者が考えているのであれば、それは二重に誤っている。わざわざ地元利用者に不便となるマウントレースイ前への移転の説明がつかないし、そもそも観光輸送需要は「あるもの」ではなく「つくるもの」のはずだ。まぁ結局は、ロードマップのない場当たり的政策の結果がこれなのだろうが…
というわけでいよいよ歴史村。この日は「炭鉱デー」と勝手に定め、夕張と美唄の見学がメインとなるが、そのスタートである。
遊園地に興味はないため、それ以外の全施設に入れる2000円パスポートを総合案内所にて購入、さらに荷物をコインロッカー2つに分けて収納。その後、直ちにメイン施設である「石炭博物館」で向かった。
ここのメインは、実際に使われていた坑道に、ランプつきヘルメットを装着して入り見学するもの。1・2階の展示を順路どおり観終えると、竪坑エレベータの入口にたどりつけ、ここでヘルメットを借りて入る。その際、売店の売り子さんのセールストークに必ず遭うわけだがこれがちとうざかった。笑
というわけでまぁこの「探検」はまったくどうってことはなかったが、その前の1・2階の展示はとても興味深く観ることができた。石炭についての自然科学的な知識がよく勉強できたし、また歴史展示において労働者・労働組合の視点からもそれなりにきちんと描かれていたのはとても好感できた。(なお、これは炭労が当局に掛け合った結果の産物だそうだ)
続けて、炭鉱生活館・化石展示館を見学。炭鉱労働者の、もちろん危険で貧しいながらもきちんとした文化を持っての生活ぶりを知ることができとてもためになった。また母は化石館にあった、オパール様に輝くアンモナイトの化石を見て喜んでいた。笑
さらに、石炭の大露頭で記念撮影。道指定天然記念物である。単にデーンと石炭があるだけだが、こういう『本物の展示』は大歓迎だ。
最後にちょっと丘の上にのぼり、シネマのバラードや生活歴史館も見学。シネマのバラードは予想外に見ごたえがあり、母は昔の映画の思い出に耽りながら、いろいろと説明をしてくれ、またまた勉強になった。生活歴史館も、炭鉱生活館とは違った様式・内容でやはりためになった。
なおシネマのバラードには、映画「バトルロワイヤル」の制服が展示されていたが、出演者(にソックリな人、という設定、笑)が着てる場にいた私(どこにいたんだ?
という設定、笑)としては物足りなかったかな。笑
シネマのバラードで思ったより時間をとった私たちだが、まぁタクシーで駅まで2.5km。30分発には余裕で間に合うだろう(と思った)。12時頃、例によって京ぽん(もちろん圏内)で「10分頃に駐車場に配車をお願いしまーす」と電話、「わかりました」ということでちょっと急ぎ足で丘を降り、10分ちょうどに駐車場に到着した。
…が、なぜか、待てど暮らせどタクシーは来ない。
ということで、15分頃、「まだ来ないんですが」と電話をしたのだが…
なななんと!
今、全部出ちゃってるんですよー。ちょっとムリですねー。
…おい!!!!! もまいらさっき「了解した」と言ってただろう!!!
昨晩の謎の配車漏れといい、夕張のタクシーはサービス業としてかなりダメダメ、というか最低に近い印象である。大苦笑
でもここで怒りをぶつけてもめたりしてさらに時間を食って、予定の列車に乗れなくなる確率がさらに高まることは避けねばならない。一言だけ「さきほど配車があるってはっきり言われたんですが、今それ言っても仕方がないので、とにかくなんとか急いでいただけないでしょうか」と懇願。どうやら、近くの市立病院からの車を、25分くらいなら確実にまわせるらしい、と聞き、それに賭けてみることにした。
「こんなムリな計画を…」等々あらん限りの悪態をつき続ける母を「今日のこの後の予定はキャンセルしたり後ろにずらしたりできるから」と必死になだめつつ、祈るように待つ。…と、23分頃、タクシー登場!
とにかく見晴らしがよい駐車場(かつては石炭列車がひしめいていたことだろう)なので、伝わらないのは覚悟の上で(^^;;)「急いでくり〜〜〜〜」というような大きなジェスチャをしてみたりしつつ、24分頃に乗車することができた。「とにかく急いでください!!!」ということで、多少アレゲな走行もしていただき、27分、夕張駅に到着。おつりをもらう時間もなく、1000円札を渡して支払いとした。あー間に合った…ほっ。
それを「単純な性格」というつもりはないが、間に合ったことで、先ほどまでの悪態のつきぶりはどこへやら、ニコニコな母である。笑
定時に発車したキハ40単行には15人ほどの乗客。旅行と思われる親子連れも乗っている。鉄道で旅行する家族を見かけるとそれだけでなぜかうれしくなる私。
すぐに次の鹿ノ谷駅に着くが、うわさに違わぬ状態だった。
ここから次の清水沢まで、夕張鉄道のあった側とは反対側に、明らかな廃線跡が見られたがいったい何なのだろう? もしや夕張線は複線だったのだろうか?
清水沢から先は、冬のときの記憶と現在を重ねてみた。傍線駅となった清水沢はやはり寂しい。沼ノ沢では雪に埋もれていた構内側線もしっかり確認。
昨日に続き乗り換えの新夕張では、接続時間もよいため待合室には行かず、直接の乗り換え。
なかなか来ず、結局3分遅れにて到着した「スーパー」な283系のグリーン車。座席があいにく、景色のよい左側ではなく右側。もちろんそんな制約は、それこそ先頭車に行くとかすれば振り払えるのだが、乗車してすぐに上げてみたレッグレストがかなりきもちい〜♪状態だったため、そのままうとうとしてしまい、気づいてみたら南千歳の手前だった…orz
南千歳では相当数が下車し、そのまま新千歳空港行を待ちはじめていた。やはり帯広−千歳空港間の需要はかなりのものがあるようだ。グリーン車からもかなり下車があり、一気に車内は落ち着いた。
ふたたびうとうとし(レッグレスト、こりゃいいや♪)気づいたら新札幌を出たところ。もうすぐ、半年振りの札幌である。
よく考えると、今回北海道に上陸してから6日目のこの日にしてはじめて札幌に出てきた。初日、南千歳から釧路へと抜けたため、かすりもしていなかったのだ。
さすがにここは超大都会。人、人、人の波の中を、まさに「かきわけ」て、改札内の大型コインロッカーを探し出して荷物を収納し、ふたたびホームへと上がった。
ここからは特急『電車』に乗り、美唄に向かう。やっぱり本当はスーパーホワイトアロー、略称SWAに載りたかったが、ダイヤの都合上仕方なく旧式なライラックに乗ることとなった。
ライラック指定席といえばuシート。私は快速やSWAのuシートには乗車済みで、その快適さにかなり驚いたのだが、こちら781系のuシートには「なんか旧式だなぁ…笑」という意味でやや驚いた。笑
この指定席、ご覧のとおりなかなかの盛況ぶり。さてどっこらしょ、と自分の座席につき、「これもuシートねぇ…」と座りごこちをチェックしていたそのとき。
私の脳裏に、突如飛来したのは、
お恥ずかしながら、私、この瞬間までまじめに「なんだろこのタイトル?」と思っていたのだった(^^;;;)
美唄 北海道旅客鉄道 函館本線 北海道空知支庁美唄市
30分少々で美唄に到着。久しぶりに攻略対象駅である。
学生時代に訪れたときはまだ木造の駅舎で、待合室にはベタベタと、ねーちゃんがせくすぃポーズでツルハシ持ってる北炭の鉱員募集ポスターが貼られていたのが強烈に印象に残っている。
今の美唄駅はもうすっかり普通の郊外の橋上駅となっていた。
予想していたことではあるが、やはり広い駅前スペースに対して、寂しげな感はどうしてもしてしまう。
ここからは、炭鉱跡地2つを巡る。こちらでは当初からタクシー利用移動の計画。
東口駅前でたくさん並んでいた客待ちタクシーの、先頭の車に乗り、訪問の目的を告げる。母は「どこが面白いんだ…」とぶつぶつ言っているが、年配の運転手さんによれば、年に数回、同じようなリクエストはあるそうだ。何でもこの道40年、ずっと美唄でタクシーを転がしてきたそうで、稚内に続き、またもやすばらしい案内をしてくださりそうな予感。
まずは、かつて三井美唄だった地域へ。
ここにはかつて一大市街が形成されていた。函館本線美唄支線も通っていたが、時代の流れには抗せず73年に閉山。しかし少なくない人々が、炭住を買い取り今でも住み続けている。人のにおいが残っている街である。
その後、炭鉱自体の跡が見えそうなところをお願いしてみたところ、工場の私有地の中までガンガン入っていってくださった(笑)。もちろん、地元のタクシーの運転手さんならでは、ちゃんと従業員さんたちの許可を得てから進入c。
さらに、こちらは運転手さんもご存知だった元炭鉱事務所まで。
そしてこの地区で一番興味があった、旧炭住街へと入っていただいた。
興味深いものを見ることができ、満足。ただし、母はちょっと怒っていた。母曰く、「人が住んでいるところを興味本位で見学するなんて失礼ではないか」と。…た、たしかにそりゃそうだ。
ただ、運転手さんはそんな私をも越えた発言を連発(^^;;)。これら街並みの中に、たまに、新築の立派な家が登場するのだが、運転手さん、「ここは交通事故で…」「ここは遺産で…」と、じもてぃならではのあまりに生々しすぎる情報の解説だった。うーむ(^^;;)
次いで、三菱美唄側へと車を走らせていただき、まずは東明駅跡へ。
ここは三菱美唄鉄道の駅で、炭住へのアクセス駅として設けられていた。廃線跡はサイクリングロードとなっていて、この東明駅はその基地として静態保存されている。
こちらは無人なので、母もお怒りではない様子.。 とりあえず記念写真でも撮りますか、ということで撮影したが、鉄分ゼロの母はこの時点ではそれほど気乗りはしていなかった。(^^;;)
さらに車を奥のほうに進めていただき、終点、常盤台駅へと向かう。
よく「日本の炭鉱は釧路の1箇所を除きすべて閉山した」と言われているが、それは坑内堀の話で、実は
国内の石炭生産はまだ露天掘で続けられている
のだが、まさにその現役の現場を、東明より東側の何箇所かで見ることができた。うかつにも画像を撮り忘れてしまったが、うず高く積まれた石炭の山にシートが被せられている様はかなり独特のものだった。
そして我路駅跡を車内から眺める。というか、運転手さんに「ここが駅跡だよ」と教えていただいた。そしてそのすぐ先の、スキー場を越えると、もはや人が住む民家は絶無となる。かつては、むしろここから、炭住がたくさんひしめきはじめていたはずだが、今はうっそうとした、木々が生い茂る無人の地である。運転手さんが「あそこに学校」「あそこに病院」とかつての施設の場所を教えてくださるのだが、それがまったく信じられない。
その後坂をのぼりつめ、開けたところが常盤台駅跡。
写真の3つの遺構以外は、見渡す限りの野原と森林。運転手さんによれば、森林の上には巨大な炭住街が広がっていたそうだ。
私がこれらを撮影している間、タクシーの運転手さんは母とずっとおしゃべりしていたそうだが、この上には映画館があり美空ひばりが来たこともある、とか、炭鉱マンたちの生活ぶりなどの話をかなり興味深く聞いたそうな。
母もようやくこの地に酔狂にもやってきた意味を納得してもらえたようで、「記念写真撮っておいてよかった」とまで言っていた。あぁよかったよかった…(^o^)
タクシーの運転手さんに心からのお礼を述べ、美唄駅に戻ってきたのが16時20分頃、ちょうどよい時間だ。しばし自由通路のベンチに2人で座り、感想など述べ合うという至極マトモな展開。
改札が始まり、ホームに下りる。他にもここからの乗客は数名いる模様だが、指定席利用は私たちだけ。乗り込んでみると私たちの席に隣のC席のおじさんが勝手に座っていた。なぜだ?
やはりSWA、785系のuシートはすばらしい。居住性も先の781系のものとはまるで違うし、何と言ってもコンセントがある(^o^)。さーてCPUパワー全開でLOOXを使っちゃうゾ〜♪
と浮かれ気分になったのだが、
ACアダプタ、
札幌のコインロッカーに置いてきちゃったよ!
というわけで、せっかくのコンセントがまったく活用できなかった。トホホ。笑
札幌ではコインロッカーから荷物を取り出し、改札を出てまたまたタクシーで今日のお宿へ。ここにはこのときに宿泊し、値段の割にまずまずだったので今回も選んでみたが、前回との違いはロビーで無線LANが使えるようになったこと。チェックイン後、ただちにロビーに降り、やはりAC電源は使えないので先ほどのSWA内と同じく、バッテリにてトホホなアクセスではあったが。
部屋に戻ると、さすがに母は疲れている様子。今日はこのあと、いつも北海道でお世話になっている「茶坊主」さんカップルと会食、というか食べ放題店に行く予定になっていたのだが、時間が遅いのはムリ! と強く主張する母に対し、平日なので当然ながらお仕事がお忙しいご夫妻は早い時間は難しく、結局私だけがお世話になり、かつ1次会のみで帰る、という方針となってしまった。残念。
それでもご挨拶くらいは、ということで、20時40分頃、いったん仮眠をとっていた母を起こし、ホテル前で「茶坊主」さんカップルとご挨拶。母はそのまま自室に戻り、私は「茶坊主」さんのパートナーさんの車で、本日の食事処、いまめき亭へと連れて行っていただいた。
満腹コースを選び、ガツガツと食べる私&「茶坊主」さん。ただ、正直にコクハクすると、やっぱり品数が豊富だと集中しておなかの中に放り込むプレイは難しく、目移りしながらほどほど食べて満足、ということになりがちである(笑)。結局大きなたらいのような容器、2杯分で肉は打ち止めとなってしまった。無念。笑
食事代はまたまた「茶坊主」さんのごちそう、ということになり、もう毎度毎度のことながら図々しくも甘えてしまう。さらにホテルまで送っていただき、翌朝に備えて早めに睡眠となった。
摘 要 | 支出金額 |
---|---|
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん | 4514 |
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん 母用 | 4514 |
ホテルシューパロ ツイン+生ビール×2 | 20000 |
母から損失補填、笑 | -20000 |
石炭の歴史村 施設パスポート×2 | 4000 |
コインロッカー | 600 |
タクシー 石炭の歴史村→夕張駅+チップ | 1000 |
コインロッカー | 600 |
タクシー 美唄めぐり | 6000 |
タクシー 札幌駅→大通公園ホテル | 780 |
リボンナポリン350ml | 120 |
リフレッシュビタミン&レモン350ml | 120 |
今日の小計 | 22248 |
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 | 416320 |
今日までの総プロジェクト累計 | 625814 |
ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。