米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 39
岡山県攻略ツアー第2日 木造駅舎多発に感激
− 8月21日(土) −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
282 大 垣 6:00 普通 3205F 6:35 米 原  
283 米 原 6:38 新快速 3215M 8:58 姫 路  
284 姫 路 9:08 普通 1311M 9:41 播州赤穂  
285 播州赤穂 9:45 普通 1911M〜1827M 11:38 美 袋 美 袋
286 美 袋 12:11 普通 1832M 12:24 総 社  
287 総 社 12:30 普通 750D 13:10 岡 山  
288 岡 山 13:22 快速 3936D 14:29 津 山  
289 津 山 14:32 普通 2830D 15:06 美作土居 美作土居
290 美作土居 15:54 普通 2831D 16:00 美作江見 美作江見
291 美作江見 16:39 普通 1883D 17:13 津 山  
292 津 山 17:30 普通 869D 17:41 美作千代 美作千代
293 美作千代 18:49 普通 1866D 19:00 津 山  
米沢泉美 全駅制覇 39日目 小計 4駅
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 113駅

Section 39-1
もう20年間繰り返してきた、呼吸のような営為

大垣 6:00→米原 6:35
普通 3205F(クハ111-5428)

 というわけで、穂積通過後に参加した「ダッシュ準備まつり」。私にとって、この大垣での「乗り換え跨線橋ダッシュ」はもう20年来繰り返してきた、呼吸のような営為に他ならないが、やはり「先手必勝」というべきか、他のみなさんの動きを見てから自分が動くのではやはり遅く、結果はロング部中央をかろうじて確保できたに過ぎなかった。トホホ

これから乗る電車@大垣駅座席確保後に撮影

 わずかながら立ちまで出たこの状況。しかしこれなら、12連となる次の電車では座席も確保できるだろう、ということで割と余裕のある精神状態で、さすがにうとうとしかかりつつも米原。


Section 39-2
乗りとおすのは初めて

米原 6:38→姫路 8:58
新快速 3215M(モハ223-2161)

 ここでも結局ダッシュが必要なのだが、ぶっちゃけ、私が太古の昔に大垣ダッシュをやっていた頃は

新快速は米原まで来てなかった

ので、乗り換え自体が不要だったためか、なぜか体が動かない(そんな理由あるかよ)。そんなわけで、かろうじて固定シート部の順方向窓側を確保。当然3人と相席なのだが、横の若者、予定表をプリントアウトした紙を眺めてるのだが

各行程の行頭に車両アイコンが印刷されている

のはほほえましかった。笑

 さすがにここからは睡魔が襲ってくる。そして時折目覚める箇所では、やはり「何か」が起こっていた。
 まず大津で目覚めたが、ここは冷房の効きすぎが原因。この時点でキャミ一丁だったが(って「キャミ」と「一丁」は合わないか、笑)Tシャツを着ることに。そしてそれにより寒さがやわらぎまたうとうと。
 次は大阪、もうハンパじゃなく、どどーんと掃き出されどどーんと乗り込んでくる。
 で、尼崎を過ぎ、「よく考えると、ここから先、車窓を眺めた記憶がない」。この時点で尼崎以西に昼間乗ったのは、1974年くらいに広島県の親類を訪ねたとき(「特急しおじ」かな?)くらいしかなく、さすがにまだ1ケタ年齢ではよっぽとのこともないかぎり車窓など記憶にないのである。そしてそんなわけで、ここからはムリして頑張って起きてることにした。笑

須磨の海岸線須磨の海岸線

 やはり見るべき景色はきちんとあるものだが、もちろん、何気ない宅地やら田んぼやらの光景もそれなりに面白くはある。西明石を過ぎて複々線から複線となるが、まさに宅地化が進む近郊地、という風景が面白かったりもする。

 そしてアッという間に終点、姫路。ここから岡山まで、山陽本線を経由する人たちにとってはおなじみ殺人乗り換えラッシュが待っているのだが、そうでない私は余裕のよっちゃんイカなのである(なんのこっちゃ)。


Section 39-3
赤穂線まわりでのんびり

姫路 9:08→播州赤穂 9:41
普通 1311M(サハ223-1019)

 余裕ぶちかましで跨線橋をわたり、待っていた赤穂線の電車に乗り込む。順方向海窓側を順調に確保、他の席にも余裕があるな、とのんびり構えていたら、なぜか発車間際にわらわらと乗客が押し寄せ、ほぼ満席となった。あぁやっぱり混むことは混むのねん。 (^^;;) 
 そしてなぜかこちらは冷房もそれほど強くない。同じタイプの電車なのになぜだ!?とは思いつつ、ふたたびキャミ一丁となり、しかしやっぱり寒くないところで睡魔が襲い、赤穂線初乗りだったにもかかわらずほとんど寝て過ごしてしまった…orz


Section 39-4
この直通があったから赤穂線周りにしただけでした(^^;;)

播州赤穂 9:45→美袋 11:38
普通 1911M〜1827M(クモハ115-1514)

 播州赤穂では同一ホームでの乗り換え。しかし私の目の前で降りたねーちゃんがゆっくり歩いてたおかげでブロックされ続けてしまい、窓側を確保できなかった。涙
 乗り込んだ車両は旧式のを転換クロスシートに換装したもの。かつ、冷房も換装されているのか、またまた寒くなってしまい(ガクブル)Tシャツを再装した。苦笑
 しばらく、車窓は暑そうなのに車内は寒いというアンバーランス♪な状況が続いたが、トンネルを抜けるとそこは岡山県。そして日生で窓側が空きそちらに移動してみたらそこは海♪ あぁ、海はいいなぁ…しかしそれはまさに日生近辺のみの現象、沿線はふたたび農地的なものとなる。時折、田んぼでサギが休んでいるのが印象的だ。
 …それにしても、ほとんどの駅は無人であるにもかかわらず乗降はそれなりにあるため、各駅での停車時間は長めに取られているがそれを十分、車掌さんによる集札業務が使い果たしている。そしてその間、ドアは開きっぱなしとなる。なるほど、冷房が強くてもこうして中和が取れているのか。(^^;;)
 列車の数が増える長船からは岡山への引力が強く及びはじめた感じで満席に。さすがにこのくらいの混み具合が続いていれば寒くもなくなろう、とも思ったが、地元の若者はこれでもまだ暑いらしく、みなさん手うちわしていてちょっとおもしろい車内の様相。

岡山駅 いよいよ県内攻略開始!

 どんどん増えたお客さんも一気に岡山で下車。車内は落ち着いた。すかさず前のシートをバッタンして1ボックス作ってラクチンプレイ、倉敷から伯備線に入り川べりの景色を楽しむ。ほどなく視界に飛び込んでくる、高梁川にかかる井原鉄道の壮大なトラス橋が合流すると清音。いったん両線は合流し、ふたたび分かれて総社。その後はまた川を見ながら美袋へ。初乗りだったのだが、いろいろ眺めているうちにあっけなく乗り終わってしまった伯備線だった。


Section 39-5
美袋駅

美袋 みなぎ 西日本旅客鉄道 伯備線 岡山県総社市

 そして今回の1駅め、美袋はもうこれがすばらしい木造駅舎。伯備線のこの区間は複線電化なのだが、それと実に対照的である。

駅舎全景駅舎全景
駅前広場駅前左手には簡易委託の受託元である美袋交通の事務所&車庫
こちらも駅舎に負けず劣らず骨董モノです
「廃」?駅前右手にはなにやら「廃」なニオイのするRC製建物が…
生きてた!近づいてみたところ 現在は一部が消防署として使われている様子
ご覧のとおり、鳥の巣が大量にできてます
駅前通り高梁川沿いの国道から見た駅前通り
左側の建物が上記の消防署です
駅前通り駅前通りを駅からまっすぐ進むとここにぶちあたる
この下は高梁川の河原(どうやら私有地ぽく、立ち入りは自粛)
このすぐ横には備北バスの昭和小学校前停留所がある

なお、倒壊ていおーさんによれば、正面の崩落は2001年のもので、3人が生き埋めとなり、2人は遺体で発見されたもののもう1人は不明のままだそうです…
厠トイレの建物も昔のままだと思われ
待合室待合室
この写真をフラッシュ焚いてで撮ったところ、ご飯を食べていた委託のおじさん「わしが食べてるとこ撮っとる?」 笑
上りホームからの駅舎上りホームから見る駅舎 やはり骨董!
ホーム上り電車に乗るため跨線橋をわたってホームに
設備自体は近代化されてます
駅標&2ショット
わざわざ三脚を購入した甲斐のある写り具合!?

 撮影の後、委託のおじさんやじもてぃなみなさまとしばし歓談。
 おじさん曰く「あんた、取材け?」「よく取材来るんだよ。もうこの駅舎80年だからのう。岡山でも一番古い駅の1つだよ」。なかなかおしゃべり好きな方だが、じもてぃによると「おじさん、お昼の茶碗もって帰っとるよ」。おしゃべりだけじゃなく、なかなかの名物おじさんなのかもしれない。


Section 39-6
予定変更へ

美袋 12:11→総社 12:24
普通 1832M(クハ115-1088)

 美袋駅を楽しんだ後だが、すぐに複線電化な現実に引き戻され(笑)、やってきた上り電車に乗車。転クロ改造車3連で、最後尾がガラガラだったため移動。山側にボックスを作り座る。
 が、この電車に乗る時間はそう長くない。当初は素直に岡山までの乗車を予定していたのだが、さきほどちとひらめき、総社から吉備線に乗ってみよう、という算段なのである。


Section 39-7
急遽思いつきで吉備線乗りとおし

総社 12:30→岡山 13:10
普通 750D(キハ40 2043)

 その吉備線はキハ40の2連、しかも先頭車はオールロング。よく考えると、わざわざラクチンじゃない方に乗り換えるという酔狂ではある。ただこの吉備線、何かと話題になる路線でもあり、やはり一度は乗っておこう、と思い立った次第。
 最初は着席率半分弱くらいだったが、唯一の有人駅である備中高松からどかんと乗車。座席はかなり埋まり私のボックスにもおばちゃんが座るが、隣席はまだ空いている。
 肝心の景色は、実はここから先うとうとしてしまい(^^;;)よく見ていなかったのだが、住宅の数もそこそこ以上あり、乗降がわりとこまめにあり、なるほど、LRT化のモデルケースとして確かによいかも、と思った。実際には富山港線(→富山ライトレール)に先を越されてしまったが。

 3セク井原鉄道はもともと井笠鉄道が走っていたルートを通っているが、もともとは吉備線の延長ルートとして考えられていた。吉備線は何かと話題になってきた路線なのである。
 一方のLRTだが、よく考えると鉄道業界のハゲタカ事業者(ド失礼)、 岡山電軌もここ岡山にある。岡山はいろいろと「濃ゆい」」なぁ…

 吉備津では女子高生が私の隣席で勝負を挑んできた(違います)。見れば立ちもちらほら。なかなかの盛況ぶりを確認することができてよかった。


Section 39-8
失敗か…と思いきや失敗せず

岡山 13:22→津山 14:28
快速〔ことぶき号〕 3936D(キハ47 64)

 岡山からは津山線で、美作の中心都市、津山へと向かう。ここもなかなか混雑する線区だと聞いてはいたが、実際に津山線ホームに行ってみると既に長蛇の列、あちゃー、こりゃ吉備線で遠回りして失敗だったか、と少々暗くなる。
 しかしやってきた、ワンマン改造された2連のキハ47に首尾よく乗り込むことができ、なんとか順向きの席を確保。もちろん1人で占拠するのは不可能だが、対面におじさんが座ったきり、私のボックスには誰も来ようとしない。ははーん、巨大な物体がキャミ一丁なのでみんな恐れをなしてるな! 大笑 ともあれ、無事席を確保でき、吉備線まわりは失敗でもなんでもないこととなった。(^o^)
 席を確保した後はホームに出て餌の確保を試みる。が、津山線ホームでは駅弁の販売はなく(涙)、パンを1個買って糊口をしのぐ。ワンマンといい、駅弁販売なしといい、あまり観光客にやさしくない路線なのだなぁ、と感じた。

 「やさしくない津山線」と言えばやはり、このプロジェクトの偉大なるネタ元である「Project LOP」においての、SWAさんのヒサンな体験を真っ先に挙げなければならないだろう。(^^;;)
 なお現在、快速ことぶき号は全車自由席となっている。:-)

 結局、ボックス2人のままで快速ことぶきは津山を出発。他のすべてのボックスには3人以上座っていて、立ち客もいるのに、なぜここには誰も座らないんだ!?!? と今更嘆いても仕方ないが。笑
  ワンマンのはずだが、ほどなく検札がはじまった。増収に励むJR西。私はもちろん18きっぷでスルーだが、他の席で、なぜか「津山から東津山まで」という謎の精算をした人がいた。なぜ最初から東津山まで買わなかったのだろう…謎だ。
 金川でおじさんが下車、立ち客もかなり下車。ボックス内は私1人となったが、まだ若干残っている立ち客は誰一人として私に近づかない。うーむやはりこれは100%間違いなく、私がブキミがられているのだろう…涙


Section 39-9
ついに乗れましたパチモンレールバス、笑

津山 14:32→美作土居 15:06
普通 2830D(キハ120 329)

 終点津山では同じホームで姫新線の列車にお乗り換え。待っていたのは事前調査どおりのパチモン「レールバス」、キハ120系。悪評たらたらな代物だが、私は今回が初乗りなのでそれなりに楽しみである。笑

 キハ120系を「パチモン」呼ばわりするからには「ホンモノ」があるはずだが、現在、現役の「ホンモノ」はない。ここで言う「ホンモノ」とは「バスを軌道上に走らせるよう改造したもの」である。「パチモン」は各種部品にバス用のものを多用してはいるが、肝心のエンジンが鉄道用のものなので、やはりそれこそ「ホンモノの鉄道車両」なのである。

 ただしわずか4分の乗り換え時間のため、既に車内にはそれなりの乗客があり、空いている席はとても限られている。やむなく、ロング端に座るが、ここは運転席のすぐ後ろにつき前方はほとんど見えない。泣
 この区間、かつて大阪と倉吉・中国勝山を結ぶ急行、みまさか・みささ号が走っていた。しかし現在は、並のローカル線以上に虐げられている超ドローカル線である。路盤の状態もよろしくなく、駅も木造が多いのはすばらしいのだが実は単に「改築のお金もかけたくない」結果だったりもする。ただ、そういう現状を予習してあった私でも、林野の駅舎はちょっと衝撃的だった。同駅の画像として正面から撮影されたものはネット上に散見されるが、この駅はなんといってもホーム側からの眺めがすごい。棒線駅化されたためホームと駅舎の間が荒地となっているのだが…その寂れ感がかなりすさまじいのである。
 楢原の手前では高速道と並走。これこそ、まさに姫新線の地位を完全崩壊させた張本人である。
 高度を上げながらも水田が多い中を淡々と走り、長大ホームの真ん中、駅舎の前にちょこんと停まったキハ120。美作土居である。私と、鉄ヲタもう1人とが下車した。


Section 39-10
美作土居駅

美作土居 みまさかどい 西日本旅客鉄道 姫新線 岡山県英田郡作東町(現・美作市)

 ここも木造駅舎が現役な簡易委託駅。

駅舎全景駅舎全景
駅名看板駅の看板がタイル製
とても珍しい、というか他に例を知りません(ご存知の方ご教示を)
駅構内元交換駅の名残り
駅裏から見た駅舎反対側から
(ちゃんと一般道の踏切わたって反対側の道路から撮影しています)
待合室 待合室
「手荷物・小荷物扱所」「携帯品一時預り所」の擦りガラスが現存
駅前広場。
閑散とはしているものの、右手に見える自動販売機の数が、それなりの利用者数を物語っている
街並み駅前の街並み もともとここは宿場として古く栄えていた
西惣門復元された西惣門
街並み宿場街だった当時の建物は残っていないものの、、落ち着いた街並が現役
駅標&2ショット駅標&2ショット

 時間もあったので、西惣門から東惣門跡まで、往復1.3kmほどを歩き、古い街並みをもたっぷり堪能。
 そしてその途中にあった、営業していた酒屋さんにてアルコールを購入。ここまではトイレなしキハ120系対策でガマンしていたのだが、ここからは乗車区間がすべて短くなるため解禁した次第。この酒屋さんの前にある自動販売機には「酒カードまたは運転免許証が必要です」という、仰々しい謎のキカイが設置されていた。うーむこれは何だろう? 夜間販売対策?? だとしてもたったそれだけのために運転免許証を開示しなけりゃいけないの??? と頭の中にたくさん芽生えてしまった「?」の嵐。


Section 39-11
効率よくバック

美作土居 15:54→美作江見 16:00
普通 2831D(キハ120 329)

 やってきた、当然先ほど乗った車両に乗車。2駅だけ折り返す。駅めぐりの時間をたっぷり取りながらも、ローカル線とは思えない効率で回れるのはとてもうれしい。
 けっこう車内は混んでいて、またまたロング部の運転手すぐ後ろに座ることとなった。車内は旅行者が多そうで意外な感じもした。車番メモをLOOX開いてとりつつふと見ると、真横に座っている人もノートパソコンを広げて作業していた。ローカル線の車内で、関係ない2人が並んでノーパソに没頭している姿、やっぱりどう考えても異常だろうなぁ。笑


Section 39-12
美作江見駅

美作江見 みまさかえみ 西日本旅客鉄道 姫新線 岡山県英田郡作東町(現・美作市)

 すぐに到着したこの駅もやはり木造駅舎。岡山県のローカル線はよい駅舎のオンパレードだ、と、それが合理化の結果とはわかっていつつも改めてうれしく感じる。

駅舎全景駅舎全景
ホームかrら見た駅舎下りホーム側からのショット。
ホーム中央には、かつての連絡用切り欠きの跡が見える
マンションここは作東町の中心となる地域
旧い駅舎の横には新築マンションもあります
駅前左手、津山方向
駅前にはいくつか商店もあります
EMI・カルチャースクールこここんなところで大手レコード会社がカルチャースクール開いてるでつか(んなわけない
駅前右側 駅前右手、佐用方向
右に見えるお店でお酒とおつまみを買いました。笑
新築マンション駅前にできた新築マンション
バレンタイン駅前団地…ば、バレンタイン??
どういう風の吹き回しかよくわかりませんが、旧作東町は「バレンタインのまち」というコンセプトでなにやらやらかしていたらしく、これもその一環ということなのでしょう。
駅前には農業倉庫駅前広場 左側には農業倉庫
改札口ホームに戻り、改札口を撮影 外壁や改札などはリニューアルされてます

…と、柱のところになにやら妙なものが。
通票仮置場 上月駅方面 ◎うぉぉぉぉぉーっっ! タブレットの仮置場が残されてます。

たまねぎ奥のほうに回ると…?? たまねぎが干されてます!
簡易委託駅なのになぜ??
家庭菜園(家庭じゃありません)裏に回るとそこには菜園 商工会女性部のしでかしでしょうか。笑
駅裏側こんどは駅舎の反対側へ
山と田んぼですが、ちゃっかり、利用客が置いたと思われる自転車アリ
側線はがされてない側線 横の道が自転車に使われてるワケですね、笑
側線車止め&封鎖された小屋側線の車止め 前方の小屋にバッテンが打ちつけられてますが…
小屋の中の和室中を覗いたところ、なんと和室が。
保線小屋にしてはずいぶんゴージャス、笑
待合室ふたたび駅舎の中へ
改札窓口には花の絵が描かれた色紙が飾られてます
駅標&2ショット駅標&2ショット

 またまたじっくり観察することができとても満足度は高い。なおこちらでは、智頭にお住まいの方よりお声をおかけいただいた。といっても私のことをご存知だったわけではなく、

駅を観察している女性はめずらしかったから

のようで、いやーすみませんm(__)m (なぜ謝る^^;;;)

 なお、トイレはなんと水洗。よく考えたら、車両にトイレがないので駅のトイレは現役でなければならないのである。
 と、トイレのことを考えつつ、駅前の酒屋にてまたまたアルコールとおつまみを購入。ここの自販機にも謎のキカイが設置されていた…


Section 39-13
まだまだ続きます

美作江見 16:39→津山 17:13
普通 1883D(キハ120 330)

 美作江見から乗車するのはここ止まりの折り返し、そのため上りホームから乗車ができる。
 入線を観察していたところ、下車したギャルがホーム上を堂々と無理やり横断、さらに先ほど撮影した自転車に乗り去っていった。すばらしい。笑
 折り返し列車の乗客はわずか2人、もちろん私は今度こそのボックス占拠。林野でもう1人は下車してしまい、代わりに1人乗車。勝間田ではナウなヤングがぱらぱらと乗車したが、徐々に日が薄くなっていく中、制限速度25km/hでコトコト進む列車はどこか寂しげだ。もっとも、その低速走行のおかげで京ぽんのネット接続はとても快適だった。(^^;;)


Section 39-14
おっとキハ40(ほっ…とするのもいかがなものかと)

津山 17:30→美作千代 17:41
普通 869D(キハ40 2093)

 津山では若干の待ち時間で、同じ姫新線の別列車に乗り換え。姫新線は現在、佐用・津山で運行が完全に3分割されており、津山では必ず乗換えが必要となるのである。
 やってきたのはなんとキハ40。なんだかホッとするが、よく考えると伯備線から吉備線に乗り換えたときは「なんだよキハ40かよ」だったのだが…まぁ人間の気分なんてそんなものである。笑
 入線と同時にヤングパースンが10人くらい乗り込み。発車時刻が近づくにつれさらにナウなヤングの数は増えた。といっても固まって座るグループもあり、私は1ボックスを占有。そのまま走り、交換設備が廃止された院庄駅の荒廃ぶりに驚きつつ、美作千代に到着。下車したのは私だけだった。


Section 39-14-1
ガンヲタじゃないけどまぁ急いで観に行くわけです

 美作千代の17時41分はもう日暮れが始まっており、「できれば明るいうちに駅攻略を済ませる」という趣旨からすると、まずは撮影を最優先で済ませるべきところである。だが、今回この駅に限っては、もっと最優先で済ませなければならないことがあるのである。
 とりあえず重く貴重でない荷物類を待合室に残し、私は駅を飛び出して小走りに走った。途中まではショートカットで土手の上を、その後は交通量の多い国道の歩道を計2km、道の駅久米の里にたどり着いた。あぁ間に合った!

道の駅久米の里やってきました道の駅久米の里

 そしてここには、一部のヲタなみなさまにはもうタマラン物件が展示されているのである。笑

モビルスーツ

 というわけでこれが目標のブツ。
 私、ガンダムにはまったく興味がないどころではなく、

アニメを観たことすらない

のだが、観にきておけば話のネタになると思い、「18時になると観れなくなる」という情報もあったため、こうして息せき切ってやってきたわけだ。
 ちなみに全長は7m。バイクでやってきた女子がケータイで必死に撮影している(上の画像)。
 他にも、いかにもガンヲタっぽい(失礼)野郎グループもやってきてなかなか感動していたようだ。あーヲタ怖い。笑


Section 39-14-2
今度は日暮れとのたたかいで急いで戻るわけです

 駅めぐりよりもさらにプライオリティの高かった任務(笑)を無事遂行。しかし日が明らかに落ちかけているので、まだまったくやっていない撮影のため、駅に急いで戻らねばならない。
 トイレだけ済ませ、18時ちょうどに道の駅を出た。さらに薄暗くなってはきているが、無人駅には営業時間はなく閉鎖されたりもない(笑)。ということで多少余裕をもって、景色を見ながら早歩きする。

元旦ビューティー工業道の駅のすぐ近くにこんな名前の工場が…
ネタかと思ったら、普通の製造業で、かなり大きな企業のようです…
土手行きにも通ってきた土手 風か吹いて気持ちいいです

Section 39-15
美作千代駅

美作千代 みまさかせんだい 西日本旅客鉄道 姫新線 岡山県久米郡久米町

 18時20分頃、ようやく駅に戻ることができた。さっそく撮影開始。

駅舎全景駅舎全景
駅前駅前
この3月で簡易委託が廃止になり、完全無人駅化
それまでの委託先だったのはここに写っている千代タクシー
駅前左側国道は川の向こう、中心街は国道の西側にある
いわば 「市街のはずれ」の駅
駅構内国鉄時代に既に棒線駅化されていたせいもあり、対向ホームがあった右側はすっかり草生している
旧ホーム上に建つ住宅旧ホームの上にはそのまま住宅が
右下に写っているのは…
住宅入口、笑ここ、もしかして駅の出入口なんでしょうか、笑
駅前の木材工場駅前には木材工場も
ただしここから鉄道を使って出荷されていたのかどうかは不明
待合室完全無人化された待合室
駅標&2ショット駅標&2ショット
バックは自転車置場
道の駅から戻ったばかりで胸元が汗でびしょびしょ、笑

 なんとか薄明るいうちに撮影を終え、ほっとしつつ、駅前の地図を眺めるもこれからの時間で行けそうな場所はなく、木造駅舎の周囲を改めて散策。と、木材工場のさらに先の、線路に面した家で、ダチョウ等の大型鳥類が飼育されているのを発見。なんでここにダチョウが? と思いつつ、もう薄暗くて撮影が不能となってしまった。残念。


Section 39-16
本日の宿泊地へ

美作千代 18:49→津山 19:00
普通 1866D(キハ120 334)

 これで本日の任務は終了。津山駅前のホテルを取ってあるので津山まで戻る。ここから先にも攻略駅があるのだがそれは明日朝に改めて。
 やってきたのはやっぱりキハ120だったがなぜか2連。対するに乗客は少なく、1ボックス1人体制となっていた。
 もうほぼ暗くなった車窓だが、路の駅久米の里を目を凝らして見るとやっぱり格納庫のシャッターは下ろされていた。あぁ、急いで正解、そしてそれだけでなく、これは臨時ながらに乗れたからこそ拝むことができたのだ、と幸運に感謝である。


Section 39-16-1
津山の夕食大失敗

 完全に夜となった津山で下車し、まずはホテルにチェックイン。全室LAN完備ということでちゃんとLANカードも持参してある。ただしモバイルはまだ始めず、とにかく朝からまだパン1個しか食べていない飢餓状態を解消すべく、街に飛び出してみる。
 …しかし、土曜の夜の津山、もうまるで飲食店が開いていない! あぁ、これはコンビニで調達するしかないか、ということでコンビニに向かい、焼酎5合とあわせ食料を購入しホテルへと戻ろうとする。…と、なんと目の前でお寿司が回転してるではあーりませんか。笑
 中国山地のド真ん中、津山盆地で回転寿司、というのもネタとしては笑えるかな、と思いつき、さっそく飛び込んでみたのだが…

回転寿司…ウワァァァァン! やめときゃよかったよ〜、笑

 あぁやっぱりこりゃだめだった…笑
 でも、たとえどんなお寿司でも、つい先日、職場のみなさんといっしょに行った上野の寿司倶楽部を思い出せば「おいしい」と言えるのである。寿司倶楽部には大いに感謝しなければいけないのかもしれない。笑


Section 39-16-2
ついにだいばくはつ…

 とりあえず部屋に戻って飲酒をはじめながらモバイルも開始、高速回線でこの日撮影した画像をサーバ上にバックアップしつつメールを受信したのだが…
 実は今朝方、京ぽんに国際電話が入っていた。あまりにわけもわからず出なかったのだが、これはどうやら勤務先の、現在グァムに出張中の社長からのものだったようだ。以前から厄介モノで、私が「勇気をもってこれはケツまくりましょう」と忠言したのに強行されて私が脳を壊す一因となっていたサーバが今朝方ついにハードディスクトラブルでお亡くなりになられたとかで…
 さすがにプロバイダによりサーバマシンの再設定は済んだらしいのだが、それだけでは私たちが作ったサーバアプリが動かない、と、受信したメールは告げていたのだった。
 後日、これは、システムの構造上シンボリックリンクを多用していたところ、プロバイダのバックアップがシンボリックリンクを再現しない形態で行われていた(それもどうかと思うが)ためと判明したのだが、さすがに旅先からそれをチェックするのは難しいし、もしわかったとしてもソースコードがない(=リンク先がわからない!)ところで復旧まではいくらなんでもできない。
 これ、当然ながら方々に損害与えまくったのだが、私からすれば、やはり「技術屋の不安を無視するからこういうことになるんじゃないですかね?」と言いたいところだ。既にこの時点で私は職場を退職することを、次の職場のあてもないうちに決めていたのだが、

あー辞めることにしてよかった…

と、怒りつつも妙にホッとしたのだった…

 そんなわけで、そしてもちろん、この日のすばらしい駅の数々の余韻もあり、あまり悪い酒にはならず、日付が変わらないうちに就寝することができた。明日の駅めぐりもがんばろっと☆


今日の出費

摘 要 支出金額
青春18きっぷ 1回分 2300
ハムデニッシュ 120
サントリーチューハイW搾りレモン500ml 200
ピー入りつぶあられ 100
本生アクアブルー500ml 210
ホテルα−1津山店 5700
おにぎりごま鮭 105
おにぎり照焼チキンマヨネーズ 120
直巻きおにぎりピリ辛高菜ごはん 125
おーいお茶濃い味 147
麦の香紙パック25度900ml 772
海鮮活きいき寿司津山駅前店 1650
今日の小計 11549
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 470931
今日までの総プロジェクト累計 680425

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2005/06/19
鉄分補給にご協力ください。