イベントレポート : 951217 DIMENSION
※この記事は、本誌には未掲載のものです。
95/12/17 DIMENSION
場所 六本木PIT INN
時間 19:30〜22:10
動員 300名
イベント満足度 85%
ビーイングが誇るフュージョンユニット、
DIMENSION。1stミニアルバム
をリリースしてから3年、本年9月にやっと初ライブを敢行した。が、私は
金欠のためにチケットを押さえられず、やむなく聴きに行けなかった(泣)。
今回は2daysということで、チケットに余裕もあり、当日券でも問題なく
観ることができたのだった(^^;)。
一応DIMENSIONと言えば、いくらビーイングとはいえ(爆笑)、「ADLIB」誌で
読者人気投票1位に輝くほどのユニット、やはり客層はフュージョンマニアの
ムサい野郎どもが多いのかな、と当日出向いてみたらあらびっくり!入場前に
店の周囲に1列に並ばせられるのだが、整理番号が若い集団には、確かに多い
ムサイ衆やらアベックやらに混じって、かなりの数、10代〜20代前半の女性客
がいるでわないか…。ううむ恐るべし女性ビーイングマニア(爆笑)。
今回のライブは、一応、5thアルバムの発売に合わせたもので、さらに
ライブレコーディングも行なおう、というもの。リズムサポートもその
5thアルバムと同じ、青木智仁(b)・石川雅春(dr)。計5人で打ち込みなしの
生演奏と相成った。
しかし、やっぱりライブ慣れしていないね〜。あるいは、スロースタータ
なのかな。最初の曲「Flip Out」では勝田クンのsaxがあまりにダメな状態で、
私ゃそーとーアタマを抱えてしまったぞ(苦笑)。ただ、ある理由により、
3曲目からはまずまず快調になってきて一安心。
で、その「ある理由」とは、MCでした(笑)。聞くところによれば、
11月の栗林ライブでも栗林本人をさしおいて
しゃべりまくっていたらしいDIMENSIONの面々。やはりフュージョンなひとびとは
饒舌なんだろうか!?(笑)とにかくしゃべるしゃべる!
- 5thアルバムのジャケ写(タマゴが3つ写っているだけ)は一体何なんだ?
- でも、メンバの写真だともっとよくないかもしれない(笑)。
- 曲のタイトルは、実は極めていいかげんにつけている
- カツオくんは大酒呑みである
- カツオくんと小野塚で「全日本撫で肩連盟」を名乗っている
- カツオくんは買ってきた服に肩パッドをたくさん入れる
- 小野塚の実家は埼玉でスーパーを経営している。「ボンボンで育ちがいいんだよなぁ」(カツオくん談)
- カツオくんだけ未婚
- 増崎の奥さんは美人である
- 小野塚はキャンピングカーをキャッシュで購入した。「さすが社長御曹司」(カツオくん談)
- カツオくんは未だに母親に「いつまでそんなことやってるんだ」と言われている
- 増崎には男性の「隠れファン」が多い。この前も楽器屋で声をかけられた。『あの、増崎さんですよね。実はボク、隠れファンなんです』。「隠れてないで出て来い、っちゅ〜の!(笑)」
結局、演奏している時間よりMCの方がはるかに長かったという説もある(笑)。
そしてその一言一言にウける女性客。ううむ、こりゃアイドルグループのノリだよ、
と一瞬呆れたが、よく考えれば、ビーイングだからそれでいいのである(笑)。
肝腎の演奏だが、クオリティはもちろん低くない。が、高くもない。並。現在ANBの
『音楽ニュースHO』オープニングに使われている「Break Out」などでは、ほんのわずか
ながら演奏が乱れる場面もあった。また、どちらかというとインプロヴィゼーションは
少なく、中にはCDとほとんど同じ曲もあった。増崎のguitarはそもそもフュージョンと
いうよりはハードロックっぽいし、全体としてもあまり“フュージョンユニット”と
いう感じはしない。事実、フュージョンマニアっぽい男性客の間からは「何これ、CDと
おんなじじゃん…」という不満が表明されてもいた。でも、よく考えれば、ビーイング
だからそれでいいのである(笑)。CDだって、一応5万枚くらいは出ているようだし
(私の後ろでスタッフがそういう雑談をしていた(笑))、売れれば勝ちですよ、勝ち!(爆笑)
途中30分の休憩は余計だったが、全体としては、「DIMENSIONはお笑い&アイドル系
インストゥメンタルバンドである」という事実が強烈に押し出されており、ビーイング
マニアたる我々や女性陣にとっては大変満足の行くモノであった、と言えよう(笑)。
最後は3人のみで「クリスマスソング代わりとして」(増崎談)、2ndアルバムの
「Kiraboshi」を演奏。なんてったって、小野塚先生が即金で購入したキャンピングカー
で北海道を回っているうちにひらめいたというわけで、実にハイソなメロディである
(んなワケない(笑))。余韻を残す、という点ではなかなかお上手な構成だったと言えよう。
来96年の予定はまだ決まっていないものの、ライブは定期的に行なうようで、今後も
楽しみにしておきたい。あと、今回は客席にめぼしいビーイングアーティストの姿が
見られなかったので、これも次回への期待としておきたい(笑)。 (よねよね)
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