ビーイングとは?


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1. はじめに

 まず、ビーイングについての概略をまとめておきます。
 「ビーイング」というのは、長戸大幸を領袖に戴く(^^)、音楽制作にかかわる様々な関連会社および集団の総称です。名前の由来は「B級でもいいから売れる音をつくろう」という方針だと言われています。グループの中核は(株)B.M.F.(Being Music Factory)で、関連会社は40数社。11のスタジオ・30人のディレクタ・50人のミキサを抱え、24時間体制で音を生産、ミュージシャンからカメラマンまで総計すると、4桁ものスタッフが関っているといわれています。
 設立は1978年。阿久悠の事務所で作曲家として活動していた長戸が、ひょんな思いつきで制作したレコード「ポパイ・ザ・セーラーマン」が大ヒットしたことがきっかけで、本格的な制作ビジネスに乗り出そう、とつくられました。以降、様々なジャンルでそこそこにヒットを飛ばします。80年代には、アイドル関係で言えば倉田まり子・三原順子・太田貴子など、メタルならラウドネス・浜田麻里、ロックではBOφWY・トラブル(現The虎舞龍)、ジャズ・フュージョンではマライア・秋本奈緒美などを手掛けています。
 初めて世間一般にビーイングが知れ渡ったのが、84年のTUBEの成功です。当時夏向きのバンドとしてサザンオールスターズがブレイクしており、それのマネということで<V>のサザン担当スタッフを引き抜いてつくり出したのだが、これが大ヒット!(^^)(ただしこの時点ではまだ会社の体力がなかったこともあり、アーティストマネジメントはグループ外との提携という形をとっていました)。
 そして90年、「踊るポンポコリン」が、すべての人材を自己調達したものとして初めての大成功となり、以降B'z・T-BOLAN・ZARD・WANDS・大黒摩季などのヒットによりその地位を不動のものとしたのです(^^)。現在、CDリリースをしているアーティストは40以上、うち30以上が関連会社所属です。



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