米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 1
リスタートは北海道へ
− 3月28日(金) −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
1 錦糸町 17:30 普通 1613B 17:44 秋葉原  
2 秋葉原 17:45 普通 1631B 17:49 東 京  
3 東 京 17:56 超特急 3025B 21:00 八 戸  
4 八 戸 21:17 特急 25M 22:18 青 森   
5 青 森 22:45 急行 201レ 5:01 苫小牧  
1日目 小計 0駅
今日までの累計 51駅

Section 1-0
いよいよしょーもないプロジェクト第2弾のはじまり

 全力疾走で2002年秋〜2003年新春に駆け抜けたよねざわいずみ 全駅制覇も無事終了。その過程で鉄道の旅の面白さを思い出した私の心は、早くも次の目標に向かおうとしていた。しかし日ごろから発送が貧困な私のこと、たいした知恵は浮かばない。「じゃ、今度は漢字でどうだろか。」というあまりに安直なこの企画には自ら頭を抱えてしまうところでもあるのだが、いざはじめてしまえばまた面白い旅ができるだろう、どのみち今度は一筋縄では完遂できない長期戦、ぼちぼちいこか、といったところだ。
 そしてその最初の一歩は北海道から、と決めた。というのも、この時点で廃止がウワサされつつ存続してきた石勝線の楓駅に「一度は行っておきたい」とかねがね思っていたからだ。楓駅に行くついでに道内の駅をいくつか攻略しておくのもよいだろう、そんな気持ちで決めたファーストツアーである。
 また、今回の旅行には他にもちょっとした目標がある。「日本の定期普通列車中最長走行時間を誇る」滝川発釧路行きに乗り通す、というものである。そして起点の滝川では駅近くの某有名スポット(笑)を見物し、釧路では超有名サイト・北海道観光大全の主宰者・鬼峠さんとお会いする、といったイベントも組み込まれている。
 しかしこの回、そんな記念すべきプロジェクト開始ツアーだったにもかかわらず、私の精神的体力的な限界その他の理由により、その最大の目的であった「楓駅訪問」が崩壊するなど、実に波乱に富んだ展開となってしまった。 実にトホホな旅行記だが、どうかお読みくだされ…


Section 1-1
いきなり最初からトラブル

錦糸町 17:30→秋葉原 17:44
普通 1613B(サハE230-28)

 今回の旅行では「ぐるり北海道フリーきっぷ」というきっぷを使う。これは東京−北海道間の往復に新幹線指定席や寝台列車のB寝台を使え、道内では特急指定席に乗り放題、5日間有効はちと短いが夏期以外はなんと35,700円という格安のきっぷである。このきっぷの存在は、「まず北海道から」という決断の背中押しにかなりなっている。
 仕事を早々と切り上げて16時に帰宅し、お風呂に入ってからすばやく身支度をし、17時10分に出発。最寄の錦糸町駅に十分な余裕を持って到着した。自動改札対応の「行き」のきっぷを投入し、いよいよツアー開始である。
 がしかし…
 いつものとおり座れるはずもなかった黄色い電車、両国駅で、緊急停止信号を受けて止まったままに。もう最初から真っ青になってしまった。いざとなったらタクシーを飛ばすしかないかな、とあせりながらも電車はようやく動き出し、普段6分で着くところを14分もかかって秋葉原着。


Section 1-2
なんとか間に合いそう

秋葉原 17:45→東京 17:49
普通 1631B(サハ209-44)

 秋葉原ではさっさと走って京浜東北線に乗り込み。当然座れないが「間に合った〜」という安堵感でいっぱい。
 とはいいつつ東京に着いたのは新幹線の発車8分前。急いで東北新幹線の自動改札を通った。


Section 1-3
新幹線速いね。

東京 17:56→八戸 21:00
超特急〔はやて25号〕 3025B(E224-103)

 水分補給用にアミノサプリを買い、入線してきた「はやて」に乗り込んだ。もちろん私はこれが「はやて」初乗車となる。
 東北方面に戻るのにちょうどよい時間帯のこの列車はほぼ満席。しかし速い。やたら速い。あっという間に仙台に着き、それなりに乗客が入れ代わる。盛岡で結構空いて、「あぁ盛岡まで新幹線が通ってるのも道理だな」と感じた。
 途中の二戸で2桁の人が降車。やはり駅のあるところには需要はあるものである。
 終点八戸まで3時間4分。実にあっけない。青森までの時間を少しでも短くしようとばかり、この駅での乗り換えは概してせわしない設定となっていて、実際多くの乗客があたふたと改札口に殺到し、ちょっとしたラッシュ状態となってきた。
 在来線ホームには紫色の701系。これを見ると、東北に来た実感が沸くなぁ(笑)


Section 1-4
ボロボロ車で1時間

八戸 21:17→青森 22:18
特急〔つがる25号〕 25M(クハ481-1016)

 早春の夜の八戸はやや肌寒い。ここから乗り換える「つがる」はボロボロ車両でかなり萎え萎え。リクライニングもガタガタで座り心地もよろしくない。
 4割ぐらいの乗車率で八戸を出た「つがる」は夜の東北本線を淡々と進み、1時間ほどで青森に到着。
 まだこの段階でめずらしくもガソリン補給をしていなかったため、ホームでアルコールを探す(きっぷのルールから途中下車して駅前のコンビニに行くことができない)が見つからず、悔しい思いをしつつ爽健美茶を購入した。


Section 1-5
ノンアルコールで静寂の夜

青森 22:45→苫小牧 5:01
急行〔はまなす号〕 201レ(オハ14-503)

 ここからはJR北海道唯一の急行列車、夜行「はまなす」に乗って夜を越していく。
 このはまなす」にはB寝台車・カーペット車・ドリームカー・普通車自由席とバラエティに富んだ車両が連結されている。きっぷのルールで、東北新幹線を利用した場合ははまなすのB寝台は利用できないため、指定席を選ぶことになるが、はまなす指定席と言えばカーペット車である。これはみどりの窓口での発券処理上はB寝台の扱いとなり(「はまなすカーペット」という列車名で指定する)、「上段」を指定すると、ほぼ個室に近い状態で横になることができるのである(「下段」はザコ寝方式)が、当然ながら人気は高い。私は1ヶ月前の発売日、うかつにも寝坊してしまい、10時10分にみどりの窓口に出向いたが見事に売り切れてしまっていたため、やむなくドリームカーにした。ドリームカーは古いグリーン車用シートを換装したもので、かなりリクライニングする代物で非常に快適である。
  しかし客車だけあって静かだ。ほとんど物音がせず、ヘッドフォンで音楽を聴くのもはばかられてしまう。青森では発車の放送もなく、気がついたら出発していたほどである。おかげで、アルコールもなし、BGMもなし、という寂しい夜行の旅となってしまった(笑)。
 淡々と青函トンネルを抜けると函館。深夜だというのにかなりの乗車があり、自由席はけっこうな混雑となったようだ。私も明日に備えてそろそろ寝ることにしよう。


今日の出費

摘 要 支出金額
ぐるり北海道フリーきっぷ 7140
アミノサプリ 500ml 150
爽健美茶 500ml 150
今日の小計 7440
今日までの本プロジェクト累計 7440
今日までの総プロジェクト累計 218634

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2004/03/04
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