米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 25
人生セミリセットでなんとかもがいてみる
− 7月26日(月) −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
224 米 沢 6:10 普通 421M 8:22 芦 沢 芦 沢
225 芦 沢 9:25 普通 1432M 10:19 北山形  
226 北山形 10:50 普通 1331D 11:03 羽前金沢 羽前金沢
227 羽前金沢 11:52 普通 333D 12:16 左 沢 左 沢
228 左 沢 12:37 普通 336D 13:19 山 形  
229 山 形 13:27 普通 3842M 14:19 愛 子  
230 愛子駅前 14:48 仙台市交通局 定義線 14:59 白沢駅前  
231 陸前白沢 15:41 普通 826M 16:19 仙 台 陸前白沢
232 仙 台 17:00 普通 588M〜2152M 20:42 黒 磯  
233 黒 磯 20:53 普通 1620M 21:42 宇都宮  
234 宇都宮 21:45 普通 690M 23:38 上 野  
235 上 野 23:43 普通 2333G 23:44 御徒町  
米沢泉美 全駅制覇 25日目 小計 4駅
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 103駅

Section 25-0
予定を変えていったん北上

 当然というか、あまり深くは寝れなかったけれど、それでもあれだけ呑んだわりには素直に4時50分に起床。
 シャワーを浴びて身支度をして、ホテルを出たのが5時半ちょうど。そこからてくてく歩きつつ、まだ朦朧としている脳を覚ます。途中のコンビニで朝食を調達し、6時に米沢駅に到着した。
 当初の予定では、この日は米坂線の羽前沼沢駅を目指すことになっていたのだが、豪雨のため同駅を含む区間はバス代行中。この駅へのアプローチは明らかに米沢駅を朝イチで出るのが都合よく、それが今回できなくなったのは正直痛いのだが、それ以上に昨晩、精神に痛みを感じてしまったこともあり(涙)、意外とさばさば。とりあえず、新庄の2駅手前、芦沢駅をその代わりに攻略しておくことにした。


Section 25-1
あぁ地方の通学ラッシュ

米沢 6:10→芦沢 8:22
普通 421M(クハ718-5005)

 米沢駅で18きっぷにスタンプを押してもらい、跨線橋をわたって新庄行きワンマン電車に乗り込む。さすがにこの時間はまだ空いており、順方向左側を確保する。
 少しでも睡眠補給できるかな、とも思っていたのだが、まだ6時台だというのにかみのやま温泉駅で高校生が大量乗車! みなさん部活のようで、いやはや朝からにぎやかなもので、寝られる車中ではない。
 茂吉記念館前駅からも学生が大量乗車、しかしなぜか蔵王駅では乗る人がいない。蔵王付近には学生が少ないのだろうか? と思いつつ山形到着、ここで予想通り高校生は大量下車…というか他の乗客もほぼ全員下車の状態となった。
 向かいのホームに到着した、左沢線のロングシート気動車なんと長大6連を見てびっくりしつつ、車掌さんが乗務して山形を出発。ここからは時刻表など見て過ごすが、漆山・高擶でまとまった乗車があり、さらに天童でも入れ替わりというかむしろ増え、神町ではほぼラッシュ状態と化した。さくらんぼ東根では大量下車もあったが、結局それ以上の乗車がありさらに混む。あぁやはり朝の通学ラッシュは地方ほど激しいのだ、実感。
 そんなラッシュも、村山での大量下車でほぼ落ち着き、残る学生さんたちも大石田でほとんど下車。かなりスカスカとなった電車は今日の1駅め、芦沢に無事到着した。


Section 25-2
芦沢駅

芦沢 東日本旅客鉄道 奥羽本線 山形県尾花沢市

 降りてみて、「山の中の駅」という第一印象。だがしかし、実はここはすばらしい眺めの駅だった!

駅舎全景駅舎全景 新たに建てられたもの
簡易委託駅です
ホームホームは2面3線分あるが現在は2線のみ使用
ホームから見た駅舎新しい駅舎のはずだが上に飾られた駅標は明らかに古い仕様
隣駅が大石田になってます
駅から見た正面駅の待合室から丘の上までまーっすぐに続く道! あまりにすばらしい眺め!
駅前の国道交番や商店などが現役の、立派な駅前通りを進むとそこは国道13号線
交通量も多く、やや騒々しい
裏口跨線橋の出口がノー改札で裏口に
左側の石垣はかつての駅の境界?
裏口に続く道路裏口側 地図によると、正面の林の向こうに最上川がある模様
駅標&2ショット駅標&2ショット

 正直、この光景にはかなり心が洗われた気がした。
 私は、海と山、どちらが好きか、と言われれば、「海」と答える。しかしそれは、「水にこころをゆさぶられる」ところに惚れているような気がする。その点からすれば、このような山の景色、しかもまっすぐ続く道、というのは、自分をとても穏やかな状態にしてくれたような気がする。
 上の2ショット写真も、そんな情景を見た後の撮影で、心なしか表情は和らいでいる(それでもまだ固いが…)。

 撮影も終え、時間の都合上、さすがにこのまーーっすぐな道を進むわけにもいかず、待合室でのんびり。
 9時過ぎには地元のおばあちゃんが来て、新庄まできっぷを買い、委託の係員さんと立ち話をしている。そして10分頃には次々とおばちゃんたちが現れてきっぷを買う。なかなかにぎわっているようだが、その中の1人、窓口で「さくらんぼ駅1枚!」…そ、そうだったのか、地元ではこの駅は「さくらんぼ」呼ばわりされていたのか。(^o^)


Section 25-3
オール立ち…でも前面眺望

芦沢 9:25→北山形 10:19
普通 1432M(クハ718-5005)

 ここからは左沢線目当てで引き返す。やってきた電車はかなり混んでいて空席は完全にゼロ…しかし最前の運転席横が空いており、その空間にお尻を固定することで立ちながらもラクな姿勢をとり、前面眺望を見つつ、時刻表を眺めて今後の予定をあーでもないこーでもない、と思案。
 電車はやはり上りも大石田から激混みとなり、これで山形まで座れないのが確定したようなもの。しかしこの姿勢は案外ラクチンで、さほど苦にならずに移動できた。


Section 25-3-1
北山形駅にて指定席券購入

 そして北山形駅で下車。
 次に目指すは左沢線なので山形始発。よって山形まで乗るべきところなのだが、私は、先の車中で時刻表と格闘した結果、8月の旅行の指定席券を突如確保したくなってしまったのだった。そこで、行程を崩さず、しかも少しでも早くみどりの窓口に並びたい、とばかり、1駅手前の北山形駅で下車してみた、というわけ。
 目指すきっぷは臨時ながらの往復。なぜか「10時50分から11時05分までお休みです」という、昼食タイムとしてはあまりに短すぎる謎の休業時間が掲げられた北山形駅のみどりの窓口にて、口頭で発券を掛け合う。しかしもう1ヶ月前を過ぎているためか、下りの91号は取れなかった。残念。まぁ、上りの92号は確保できたのでよしとしよう。
 しかし、大垣発の指定席を北山形で買い、新潟発の指定券を大垣で買った、というのも、なかなかどうしてあたまわるいというかとっても鉄っぽい行動ではある。

 指定席券を確保した後は、時間もあるがなんとなく、観察のため、奥羽本線から大きくカーブしている途中にホームがある、左沢線の方へとわたった。

北山形駅1番線ホームから左沢線に乗り換え。6番線まである広い構内です。

 ふと見ると、6番線ホームには北口があった。かつては有人だったようだが現在はもちろん無人で、これにより南口の改札口の意味は半減しているようにも思える(^^;;)。
 6番線ホームで、まぶしい日光にあてられながらたたずむ。ふと見ると、そばに駅員さんが2人も。そして地元の男子高校生4人と和やかに歓談していた。都会では絶対に見られない、いい光景である。


Section 25-4
なななななんですかこの車両は!?!?

北山形 10:50→羽前金沢 11:03
普通 1331D(キハ101-8)

 しばし日に焼けた(u_u)後、やってきたキハ101系2連に乗り込む。
 今朝方、山形駅で目撃していたとはいえ、はじめて乗ってみて、やはりこの2ドア超ロングシートにはびっくりしてしまう。 後ろから乗り込んで前方を見ると、ずずずずぃーーーーーっと、両脇に人が座っているのはなかなかブキミでもある。
 そして車内は学生多数、この時間としてはかなりの混雑。 あぁやはり少々の時間をケチらずに山形から乗ればよかったかな…と少しだけ後悔してみるもまったくの意味なし。
 軌道の状態はかなりよいようで、乗り心地は十分なのだが、しかしカーテンがすべて閉め切られて風景がまったく見えず、しかも冷房は入っているものの人いきれで妙にナマぬるい感じ。少しキブンが悪くなってきてしまった…。途中の停車駅にもとっても不可解なことに臨時駅員が出張して集札をしているようだ。おそらくこの日は終業式だったのだろうが、それにしても突如駅員を配置するというのは、「もしやこの近辺ではこの時期は定期を切らせてキセルプレイ、とかが散見されてるのか?」と勝手に妄想もしてみたりして。
 まぁ、とは言え左沢線はJR東日本の非通勤路線でただ2つの「全列車トイレなし線区」のうちの1つ(もう1つは烏山線)。つまりそれだけ路線長が短い、ということで、私の目的地、羽前金沢までもアッと言う間の13分だった。

これに乗りました今乗ってきたキハ100系2連を見送り

 というわけで無事、羽前金沢駅にて下車。


Section 25-5
羽前金沢駅

羽前金沢 東日本旅客鉄道 左沢線 山形県東村山郡中山町

 本日の2駅目は、最近できた小さな待合室しかない小さな駅。
 …そして私は、先ほどのキハ101系の車内に続き、この駅に降り立った直後にまたまた、「なななななんですか!?」状態へと陥ったのであった。

東口東口から駅舎全景
東口南西(山形寄り)
東口北西(左沢寄り)。
東口北東
東口南東
駅標&2ショット駅標&2ショット

 というわけで、ご覧頂いたとおり、この駅の周囲には見事に

田んぼしかない

 のであった!
 周囲には商店どころか、自動販売機もまったくない様子。上の南西方向の画像に写る集落まででも500m以上あるようで、ここでこれから50分過ごすのはかなりの拷問のようにも思われた…
 だがしかし、そんな退屈もなぜかある程度、紛らわすことが偶然にもできたのだった。
 私が着いた時点で、JR東日本の作業員が2人、駅舎とトイレの清掃をしていたのだが、待合室内に水を撒くとかで追い出されて水分補給が不可能な中炎天下に立つことになってしまったり、駅標2ショットを撮っていたら聞き取り不能な方言で何やら言われ反応不能になったりとなかなか大変(^^;;)。
 そう、そんなわけでこの駅にはトイレがあったりするのだが、水道が引かれておらず当然ボットン型、だがしかし、あのにおいがほとんどまったくしない! かすかな香りから、おそらくこれは最新型のおがくず醗酵トイレと思われる。そういう最新設備に見合う需要がどれだけあるのかはわからないが、でも駅の清掃に携わる労働者なりボランティアなりの労苦を考えると、これからのローカル線にはこういう投資がけっこう有効かもしれないな、とも思ったり。(なお、作業員のお2人は、ポリタンク2つで水を持ってきていて、それで床を洗っていた。)
 作業員さんたちはが40分くらいに清掃を終え、車で去っていき、うだるような暑さの中ひとり取り残される私。ただ、風が吹くとそれなりにさわやかなのは「さすが山形」だと感じた。


Section 25-6
一路、終点まで

羽前金沢 11:52→左沢 12:16
普通 333D(キハ101-3)

 50分待ちようやくやってきた待望の列車(冷房つき)。だがしかし…ワンマン乗車口たる1両め後ろのドアがウンともスンとも開かない! かなり焦ったが、どのみちこちとら18きっぷ、ここで万が一置いていかれるよりも確実に乗れる方、ということで、運転席のすぐ後ろ、すなわち前のドアからあわてて乗り込んだ。
 当然ながら運転手さん、「整理券取ってください!」。まぁそう言われるのもやむを得まい。よって、いちいち「ドア開かねーよ!」などとクレーマーにはならず「18きっぷです」と素直に返答。
  …したのだが、運転手さん、「え?」
 …ははは、やっぱりこんな(失礼^^;;)駅から18な人が乗るとは、通常想定外ではあるだろう。笑
 そんなわけでもう1度、「18きっぷです」とはっきり発音。と、運転手さん、「失礼しました、どうぞお乗りください」とエラく低姿勢、すばらしい接客サービスであろう。(^o^)
 列車は、前のに比べればかなり空いているがそれでもほぼ満席。とりあえず1両めの空席に座らせてもらって進むが、大きな街、寒河江(さがえ)でドッと降車があり、一気に車内は落ち着く。
 その2つ先、かつ終点の2つ手前、羽前高松は、1974年まで山形交通三山線が出ていた駅。国鉄のローカル枝線の途中駅から貨物輸送を主目的としないローカル民鉄が分岐していた、というのは珍しいケースだが、どうも山形−鶴岡間を結ぶ短絡線の一部として国有化買収されるのを狙ってもいたのではないか、という説もある。そして現在まさに、三山線ルートにほぼ沿うルートに高速山形道が部分開業しており、庄内地方と山形・仙台を結ぶ高速バスが通ってもいるのである。
 …と前置きが長くなったが、私にとってそう書いてしまうほどに関心が高い三山線の廃線遺稿は、車窓からは確認ができなかった。あぁざぬねぬ…
 そんな羽前高松を過ぎるとそれまで平坦なところを走っていた線路は急に高度を上げていく。 そしてかなり山の中の駅っぽい雰囲気の柴橋を過ぎ、トンネルを2つくぐりぬけると、そこには突如、妙に文化レベルが高そうな(論理的根拠あまりなし)、少なくともこれまでの光景とはまったく違う街並みがひらけてきた!


Section 25-7
左沢駅

左沢 東日本旅客鉄道 左沢線 山形県西村山郡大江町

 高度を上げたまま、行き止まりのホームに突っ込んだところが、左沢線終着駅・左沢である。

駅舎部分味気ない建物ではあるが観光地を控えるにふさわしい容積を誇る駅舎
駅建物全景駅には大江町交流ステーションが併設 というかそちらの方が大きく目立つ
駅前通り駅前通り どことなく雰囲気が沿線の他のところと違う
少し曲がったところの綺麗な街並み綺麗な街並み
この直後、 撮影の途中にもかかわらず手前左手にあるMaxvaluで飲料を購入
カルピスウォーター500mlペットを一気に飲み干す^^;;
駅待合室小奇麗な感じの駅待合室
交流ステーション入口待合室の反対側は交流ステーション入口
正面つきあたりは土産物屋さん、その左側に展示室
おおえ秋まつり用神輿?おおえ秋まつり用の神輿? フラッシュ禁のため手ブレ(u_u)
ホームホームに戻って撮影
キハ100系は恐怖の(^^;;)2ドアロングシート車・トイレなし
車止め鉄路の果て
ホーム上から山形方山の中の駅です
駅標&2ショット駅標&2ショット

 駅前にはバス停もあるが、バスより列車の方が本数が多い模様。もちろん、寒河江まで出れば、高速バスが通る分、事情は変わるのだろうけど、JRの力の入れ方もわかるというものだ。
 既にカルピスウォーターをイッキ呑みしたがまだ足りない。駅前をひとしきり撮影した後、小ぢんまりとした待合室でもう1本の烏龍茶を半分ほど飲み、その後、交流ステーションを見学したりして過ごしていた。


Section 25-8
上りは落ち着いて車窓見物

左沢 12:37→山形 13:19
普通 336D(キハ101-2)

 折り返しの列車は当然にも同じ編成。いつもどおりの「意味のない抵抗」で、先ほどと違う車両に乗り込み、最前シート端を確保できた。これで落ち着いて、車窓を見物できるというものである。
 車内には20人くらい乗っていて、「あぁバスより鉄道が使われてるなぁ」と実感。
 そして西寒河江で男子高校生が大量に乗車してきて、席ほぼ埋まった。こんなオールロング車が積極投入された=高校生の利用が多いから、という、容易に推察できる図式は、上りでも実証されているようだ。
 寒河江は、2001年7月から半年以上運休して駅構内改良工事を行っただけあり、ピッカピカな状態。車両基地があるのだが、それもホームも含め、明らかに既存の国鉄・JRとは違う…そう、なんだか3セクぽい雰囲気が感じられる。事実上の新規設置で、国鉄時代とはまったく違う「合理性」で作られた、そんな感じが強くある。
 羽前山辺でまたまた高校生が乗り込んできて、冷房の効きが悪化(笑)。やはり高校生は代謝がよいので冷房が弱い=密閉空間なのに冷却効率がよくない車内で増殖されると暑くもなる(笑)。
 北山形では律儀に5番線に到着し奥羽本線、というか仙山線と合流、そのまま山形に到着。


Section 25-9
熱心にガシシく観光客のみなみなさま

山形 13:27→愛子 14:19
普通 3842M(クハ718-12)

 山形では既に入線済みの仙山線719系にお乗り換え。こちらは冷房がギンギンに効いており、まったくもって涼しい!!!!!
 私は問題なく順方向シートを確保したが、発車時には全ボックスが埋まる感じでなかなか盛況ではある。
 とりあえず昨晩買った発泡酒を呑みつつ車窓を眺める。あぁ、昨晩呑んでたときよりもかなり落ち着けてきたカモ。
 …と、楯山で謎の交換待ち。何があるかと思ったら反対側には気動車…なぜに仙山線に気動車?
 正解は臨時列車風っこ。オープンデッキ2両が指定席で、1両普通の自由席だったが、オープンデッキのうちの1両だけがそこそこの乗車であとはガランガラン。まぁ平日なのでこんなものだろうか、と思いつつ…

…雨だ…

 のであった!
 さっきまであんなに晴れていたというのに…高瀬を過ぎた頃にはかなりひどい降り具合となってしまい、ワイパーのない窓から外はまったく見えない状態。減速指令などまだないようで、仙山線はそれなりに整備された線区なのかも、と思う。
 山寺では、隣のシートに座っていた、やたら熱心に勉強していたのだけれど脚にはアンクレット、という謎の(いや別に謎じゃないけど)女子高生が下車、代わりに(って何の関係もないがが)観光客がどっと乗り込みというお約束。
 しかしこの観光客たちがすごかった。雨のためロクすっぽ見えない最前列に陣取り、まさに必死系!

まさに必死系山寺からご乗車の観光客のみなさま、車窓にガシシキまくり

 確かにここは絶景ではあるのだが、そこまでして見たい光景なのかなぁ? と疑問に思っているうちに面白山トンネルを通貨。そしてトンネルを抜けると…

…そこは晴れだった。

 今晴れているだけでなく、降った形跡すらない。どうやらこの雨は峠をはさんで山形県側だけに降っているようだ。…と、この時点では他人事のように思った。(伏線)
 そしてこの電車は無残にも、攻略対象駅である陸前白沢を通過。とりあえず目視してみたが、人家がぽつぽつとあるだけの、かなり閑散とした感じの駅のようだ。でもここは百万人政令指定都市・仙台市内なのであった。笑


Section 25-10
バスで1駅戻ります

愛子駅前 14:48→白沢駅前 14:59
仙台市交通局 定義線

 愛子(あやし)駅で下車し、改札を出てバス停を探す。先ほどの電車はおめあての駅を通過してしまうので、バスでなんとか回復させよう、という算段である。
 どこにバス停があるのか、事前にいっさい調べていなかったのだが、白沢を通るバスは駅前まで来ていないことはネットで調査済み、ということで国道まで出て周囲を見渡すと、それはすぐ見つかった。

これに乗りました「駅前」と銘打つ割には駅から100mくらい離れてます

 とりあえず通過予定時刻は14時39分。まだまだ時間に余裕はあるが、狭い歩道上にはベンチもない。仕方なく立っていたが、ほどなくしてじもてぃな若者が1人やってきて、寸分の迷いも無く、脇の駐車場のブロック塀に腰掛けた。
 なななるほど、 じもてぃはこうやってバスを待つのねん。笑
 というわけで私もお邪魔させていただきながら待つのだが、予定時刻を過ぎてもバスは一向に気配を見せない。ただ、じもてぃはまったくそれに動じることなく座っていたので、「あぁ、このバスはそういうもんなんだな」とかなりの安心感。笑
 途中で雷がゴロゴロ鳴ってきて、おっ、雷雲が西からやってきたか、ここでバスが来る前にどしゃ降りになったらどうしよう、とちとビビっていると、ようやくバスがやってきた。ほっ。
 当然乗車はこの2人だが、降車はかなりたくさんいた。もちろん、お年寄りがほとんどである。
 結局都合8人で、9分遅れにて愛子駅前を出発したバスは、右手に、しばらくすると跨いで左手に仙山線を見つつ進んでいく。途中の停留所でやはりぽつぽつと降りていくが、途中、プール帰りの子供たちが乗ってきて一気ににぎやかになった。
 白沢車庫前ではわざわざ構内に入り、なぜか、と思っていたら乗務員交代だった。
 そして結局遅延はやや拡大、10分遅れにて白沢駅前に到着。降車は私以外にも1人いて、その人はまさに鉄道駅の隣の家に入っていった。


Section 25-11
陸前白沢駅

陸前白沢 東日本旅客鉄道 仙山線 宮城県仙台市青葉区

 100万都市、仙台市内の駅だすが、どうみてもローカル線のローカル駅だった。笑

駅全景駅全景 以前の駅舎は壊された模様
駅前は廃ガススタンドと農協(alive)駅前は仙山線に並行している作並街道(今乗ってきたばっかり〜!)
通行量はそこそこ多いものの駅前としては寂しい感じ
(左に見えるガソリンスタンドも廃止)
ホームから山形方ホーム横断は踏切(すばらしい)
ホームから仙台方仙台方
駅標&2ショット駅標&2ショット

 バスを降りたときから既にかなり怪しげな曇り空になっていたが、撮影中、ぽつぽつと降雨がはじまった。あぁ、今回の駅めぐり予定はあと地下鉄駅だけ、屋根もあるから大丈夫、と待合室に引きこもった。
 のだが…

 この後、予定の時刻になっても列車が現れない。
 どころか、時刻表を見てもまったく記載のない作並行電車がやってきた反対側に停車!
 何が起こったのかよくわからない状態で、せっかく朝から持ち直しつつあった精神状態がどうなるかちと危うい感じ(今から思えば、このときそのように冷静に思えていたということは安全だったわけだが^^;;)。まぁこの後は東京へと帰るだけでもあり、なんとかなるっしょ…

 ほどなく、遠隔放送にて待望のアナウンスがあった。

現在山形県内豪雨のため
羽前千歳ー面白山高原間で運転を見合わせております


Section 25-12
ダイヤ乱れて地下鉄駅訪問を断念

陸前白沢 15:41→仙台 16:19
普通 826M(クハ718-13)

 というわけで、私が乗るべき電車が遅延しているのだろう、とはわかった。ただ、それ以上の情報は得られず、いつごろやってくるのか、などはわからない。
 まぁ下り電車がこうして目の前にある以上、そう時間はかからずに運転再開となるのだろうけれど、この後、仙台に戻ってから地下鉄の冨沢駅を訪れよう、とか考えていたので、それが可能かどうか、できれば早めに考えておきたい。
 発車予定時刻の10分後、そう考え、列車無線での情報に期待をして、ホームの端まで走り、下り列車の車掌さんを呼び出して訪ねようとしたら…

上り電車のヘッドライトが見えました

 下り電車の車掌さん、苦笑しながら「来ましたよ…」。
 というわけでカナーリおまぬけな状態、ちとバツが悪かったのだった。(^^;;)

 ともあれやってきた電車に乗り込む。13分遅れで発車した電車は6連だがガラ空き。後から混むかも、とは思いつつ、お見合い部分を占拠。
 この選択、後で混んでくるととたんに狭苦しくなるのである意味賭けではあるが、今回は裏目に出ることなく、最後まで快適に占有できた。というか最後までガラガラだった。笑
 ただしそれは、遅延情報が十分伝わっていて、仙山線の利用が回避されたからかもしれない。 途中駅で交換待ちをしてどんどん拡大していく遅延。単線なので仕方がないのだが…
 その後少しうとうとしたが、結局仙台には27分遅れでの到着。時間的には、地下鉄にもがんばればぎりぎり乗れそうではあったので、いったんはJRの改札を出て、地下鉄駅へと向かった。
 のだが、地下への階段はあまりに長い。あぁ、やる気がなくなった。笑
 というか、とにかく今の私は「がんばらない」ことこそが大事であろう。攻略をあきらめ、JRへと引き返した。


Section 25-13
急行型で遠距離移動、ぽわわ〜んとした気分も…

仙台 17:00→黒磯 20:42
普通 588M〜2152M(クハ455-318)

 となると仙台駅では若干の余裕。というわけで、酒類を大量に買い込み、酒盛りの準備をしてからホームに出て入線を待った。
 50分になり、電車がやってきた。待望の急行型(^o^)で、席はすぐに埋まったがやっぱり相対的にはラクチンである。
 さぁさっそく呑もう、と思ってもみたのだが、相席になったのは体育会系女子高生で、しかも英語の勉強をしはじめた。うーむこの状態で呑むのはなかなか気が引けるカモ、ということでじっとガマン。笑
 女子高生は白石で下車。ほかにもぱらぱらと下車があり、若干空いてきた感じなので飲酒開始(^o^)
 なんとなく荷を下ろした感じでぽわわわ〜〜んとしているうちに福島着。なんとめずらしい1番線到着で、エキナカNEWDAYSまで至近距離! ガソリン調達せねば、と荷物を置いた玉で改札を抜け出るが…

野菜の陳列以前ガソリンコーナーだったところがなんと野菜コーナーになっていた!

 がーん! ガソリン補充できないぢゃーん!! 涙
 まぁ、これも何かのおぼしめし。ということでおとなしく食料のみ補充し、電車に戻った。
 その後はうとうともしつつ、どんどん進んでいく。あぁやっぱり長距離は急行型だよねー、と思いつつ、郡山行なので乗り換えねば、と郡山の手前で身支度をはじめたのだが…なんと、

 この電車はそのまま黒磯行となります。
 黒磯方面へお越しのお客様はそのままご乗車ください。

 すすすすばらしい! 乗り換えナシで黒磯まで急行型!
 浮かれた私は、郡山停車中、ガソリン補充はせずにモバイル。どんなメールが届いてるかな?♪

 …と、そこには、23日にもサイアクな状態に落としてくださった、同じ発信人からの、またまたいやーなメール…涙


Section 25-14
記憶にございません

黒磯 20:53→宇都宮 21:42
普通 1620M(サハE231-3021)

 というわけで郡山からはかなりうつろな状態になってしまい、正直、記憶がまったくない。
 この全駅制覇レポートは、「メモを見ながら、そのときの記憶を思い出せた事柄のみをつづる」というスタイルで書いているのだが、この電車に関して残っているメモは「1ボックス確保」のみ。そして私はその情景を今、まったく思い出せない…涙


Section 25-15
C寝台で寝ていたらしい

宇都宮 21:45→上野 23:38
普通 690M(クハE230-8026)

 こちらも同じく記憶が完全にないが、メモによると「ボックス取れず」「4人掛けロング部占拠 C寝台(よいこはまねをしてはいけません)」とあるので、靴を脱いで、ボックスで体を 」 型にして寝ていたのだと思われる…


Section 25-16
ラストランも記憶にない…

上野 23:43→御徒町 23:44
普通 2333G(モハE230-597)

 ここも記憶がないが、メモによればシート端を確保できていた模様。いずれにせよすぐの下車だ。


Section 25-16-1
なんとなく覚えている帰り道

 帰りは御徒町から4kmの自転車だが、通行中の車道に2度ほど突っ込みそうになった。2度とも、半年以上経つ今でも場所も覚えている。それほどかっ飛ばしているわけでなく、当社比ではかなりゆっくりめなのだが、赤信号のところをまーっすぐ車道に入り、夜なので路肩側車線の通行はなくて、そこでなぜかあわてずに「あー、信号赤なんだろうなー」という感じでぼーっと止まる、というていたらく。
 あぁ、自分の状態としては過去に比してもかなり悪そうだ、と、自宅に戻ってからじわじわと感じる。まぁそう思えるくらいなので大した状態じゃない、といえばそのとおりではあるが…
 ともあれ、次は母と2人での北海道旅行。いろんなことを忘れてマターリしてきたい、とぼんやり思いつつ、寝床につく私であった…


今日の出費

摘 要 支出金額
青春18きっぷ 1回分 2300
ダイエットコーク 500ml 147
レタスミックスサンド 210
カルピスウォーター 500ml 100
十六茶 500ml 100
ハム&カレーパン 120
仙台市交通局 定義線 愛子駅前→白沢駅前 290
シーチキンヤサイサンド 210
オムライスおにぎり 136
Wミックスピーチ 350ml 147
Wミックスアセロラ 350ml 147
ドライクーラーレモン 350ml 147
ドライクーラーグレープフルーツ 350ml 147
リッツbitsチーズ 1266
テリヤキチキンサンド 231
今日の小計 5698
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 184147
今日までの総プロジェクト累計 394441

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2005/04/29
鉄分補給にご協力ください。