米沢泉美 全駅制覇 Report Vol. 27
母娘(笑)2人北海道・青森ねぶたツアー
第2日 日本最東端駅へ
− 7月29日(木) −

今日の行程


発 駅 時刻 列 車 時刻 着 駅 制 覇
240 南千歳 9:33 特急 4003D 13:04 釧 路  
241 釧 路 13:09 普通 5635D 15:21 東根室  
米沢泉美 全駅制覇 27日目 小計 0駅
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 103駅

Section 27-0
南千歳駅の待合室ですらないベンチ上でむなしくコンビニ朝食

 カシオペア遅延のため、スーパーおおぞら3号への乗換を南千歳にて行うことにしたため、時間が中途半端に余ることとなった。しかしこの駅、改札をいったん出ると待合室というものがない。ということで、橋上駅通路上のベンチに腰をおろし、すぐ脇にあるコンビニ売店にて適当に朝食を仕込み、むなしく朝食をとる。ただ、ここで購入した「緑茶うらら」というのは北海道で製造されているペット茶だが130円でそこそこのお味につきオトク、よい発見ができた。
 おにぎりとゆで卵を食べつくし、小腹も満たされた(「小」なのか? 笑)ところで、私は京ぽんから電話をした。池田駅前のよねくらに、ステーキ弁当の予約を入れるためである。ここは、電話で到着する列車名を告げ予約をすると、それに合わせてステーキを焼き、アツアツやわらかジュ〜シ〜な状態で販売してくれるすばらしいお店なのだが、電話の結果は

 木曜日は定休日なんです。すみませーん。

 という、冷酷なお告げ。
 あぁ、さっそく予定が1つ、オシャカになってしまった。(^^;;)

 なお、ステーキ弁当のリベンジは、2005年2月13日に見事果たすことができている。笑


Section 27-1
振子式特急の3列シートグリーン車でぎゅいーんと移動

南千歳 9:33→釧路 13:04
特急〔スーパーおおぞら3号〕 4003D(キロ282-5)

 スーパーおおぞらには遅延はなく、定時運行のようだ。そんなわけで9時25分頃、2人用のため自動改札非対応のロングタイプな「北海道ペアきっぷ」を駅員に提示して改札をくぐり、ホームへ。
 今日は豪華9連のスーパーおおぞらには、新千歳空港からの列車でやってきたお客さんが多数乗車した。東京や大阪と帯広の間の移動に、飛行機+スーパーおおぞらという組み合わせを選ぶ人が多いのだろう。
  3列シートのハイデッカーグリーン車だが、母と2人なので当然2人掛け席。さすがに居住性はバツグンで、これに1日1人あたり4500円ほどで乗りまくれてしまうのはとてもオトクだ。
 ほどなく検札。グリーン車については客室乗務員(といいつつ実は車販スタッフも兼ねているわけだが)が検札印まで押す。そしてドリンクサービスの注文も取る。なるほど、これなら一度に用事が済むわけだ。
 南千歳を出てすぐに高規格線に入り、ぎゅんぎゅん加速する振り子式気動車はなかなか揺れてスリリング(笑)。まぁ、一般的に言えば

乗り心地イクナイ

 ともいえるわけだが、そんな走りであっという間に新夕張、特例によりここから乗車すれば新得までは18きっぷで移動できるが、確かに、いかにも18きっぱーっぽい人が2人乗車していた。
 ここからしばらくは車窓にがぶりつき。ちょうど、進行方向左側の窓側席だったので、しっかり、廃止された楓駅の跡を観察するためである。雪の中訪れたとき、何度もこの区間は行き来したため、トンネルなどの順番もまだ記憶に鮮明で、はっきりと駅跡を見ることができた。3番ホーム・待合室はまだそのままで、駅標の板のみ抜かれている状態であった。
 その後は途中の信号場での交換などを眺めつつ、トイレに行っている間にあっさりと新狩勝トンネルに入ってしまい(^^;;)、「ヤマ場は越えた〜」という感じで、車販にて桜ます押し寿司を購入。当初は今食べない選択肢もあったのだが、結局帯広に着く前に食べてしまった。笑
 御影付近の廃車置場に多数放置されたショベルカーにびっくりしたり、大成からの専用鉄道を左に眺めたりと、車窓を楽しみながら帯広着。若干、乗客に入れかわりがあった。
 その後は食後の満腹により少々うとうと。気づいたら白糠を過ぎるところで、昼過ぎにもかかわらず(でもないのだが)霧が出ていた。あぁ、こりゃ根室の方も霧かな?


Section 27-2
霧の中をひたすら東へ

釧路 13:09→東根室 15:21
普通 5635D(キハ54 514)

 釧路では各駅停車にお乗り換え。ここからはいきなり1両単行となるが、がんばって走った甲斐があり、なんとかロング部に座席を確保できた。母を立ちっぱなしにするのは、母が大変かどうかではなく小言を言われるのがイヤなため(ひどすぎ)どうしても回避したかったので、かなりほっとできた。

花咲線車内花咲線車内 転換クロスシート

 なお、釧路から東は、その気候的条件に規定され、列車に冷房がない。とはいえ、さすがにこの時期でこの混雑、扇風機が回っていても暑い。
 よって上尾幌あたりで窓を開けてみた。おお、涼しい〜♪ …けど、風が大変である。(^^;;)

 よくよく考えてみると、釧路以東に乗車するのは、やはり学生のとき以来、20年ぶりなのだが、しかしやはり鬼峠さんのサイトを拝読しているせいか、それほど久方ぶりに来たという感覚が薄い。ただ、まさにその紹介ページと異なる、

門静駅者門静駅 駅舎が新しくなってました

 ということが大きな発見のように感じられる。これぞインターネットの威力といったところか。
 厚岸ではまとまった下車があり、座れるかなぁと思っていたがそうはならず。逆に乗車もあった。
 そして、厚岸湖沿いに走る、あまりにすばらしい景色にかなり度肝を奪われ(撮影する余裕なし! 帰りには絶対撮影するぞ〜!)、攻略対象駅である糸魚沢を空しく通り過ぎた。

糸魚沢駅糸魚沢駅
骨董モノの駅舎健在。攻略対象駅ですが今回は淋しく見送りです…
(註:その後、2005年2月13日に無事攻略できています。速報1 2 3

 その後、茶内でまとまって学生さんたちが下車、浜中でも同じく下車があり、けっこう車内は落ち着いてきた。さらに厚床で転換クロス部に空きが出、20年前、標津線が分岐し駅弁も売っていた頃とのあまりの落差に軽くショックを受けつつも、私だけそちらに移動。
 厚床から先は、しばらくの間見渡す限り牛!牛!牛! さらに行くと今度は霧!霧!霧!

落石付近を行く初田牛付近 すごい霧
落石岬の絶景は霧にはばまれ見ることができませんでした。グスン。

 視界は霧のためかなり狭いが、それでも線路の近くに鹿が出てきたりして、「あぁ北海道に来ている!」感を、植生からだけでなく動物からも、嫌が応にも強められる。

 そんな霧も、西和田を過ぎるあたりで晴れてきた。
 風力発電の風車など眺めつつ、いよいよ根室。でも私たちは根室まで行かず、その手前で下車するのであった。


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東根室駅(日本の鉄道駅で最東端に位置)

 こんなところで降りるマニアは私(とそれに付き合わさせられた母)だけかと思いきや、別の父子連れもいてけっこうびっくり。明らかにこの2人、鉄親子だよなぁ。

 …そう、ここ東根室は「日本の鉄道駅の中で最も東に位置する駅」なのである。

日本最東端の駅板張りのホームな棒線駅でも、自己主張はゴリッパ。笑
記念撮影用の各種ブツホームから地上に降りるとこんなものが
明らかに記念撮影用だが、いったい誰がこれを利用するやら…って、たった今、2組も利用しますた! 笑

 私はこの駅、高校1年生のときに来ているので2度目だが、そのときはこんなブツはなかったように思う。それだけ、ささやかながらここも観光資源として成り立っている…かもしれない。(^^;;)


Section 27-2-2
一気にタクシーで根室駅近くの安宿へ

 さて、こんな駅に降り立ってしまってその後どうするの、と思われた方もおられるかもしれないが、実はここは既に根室市街に程近く、タクシーならすぐ中心部まで着けてしまう。
 というわけで、既に圏内である京ぽんにて配車を依頼。もちろんタクシー会社の電話番号は旅行出発前に調べてある。笑
 10分とたたないうちにタクシー登場、そのまま今日のお宿、ホテルニューねむろに直行してもらった。

 ニューねむろはエレベーターもない旧式のビジホだが、何より駅から近いのがよい。今日は長旅で疲れているし、明日朝は納沙布岬行きのため早い。それと値段を勘案し、ここを探し当て予約してみたのだった。もちろんビジホなので食事はないが、母は食事にはほとんど執着がない人(まぁ、そんな母が作る料理で育てられた私には味への執着がほとんどなく、どんなものでもおいしくいただけるという特技が身についたわけで、母には大いに感謝しなければならないワケだが:-p)なので、それこそコンビニででも調達すればいいや、くらいの適当な考えである。
 しかし、ここはやはり根室。クーラーが無いのは当然なのだろうが、

冷蔵庫もない

のにはビックリした。あぁ、これで翌朝飲む用のドリンク、買ってきても冷やしておけないなぁ。(^^;;;)


Section 27-2-3
エスカロップを食す

 さて、母は朝のコンビニおにぎりと、昼に桜ます押し寿司を2口ほど食べただけで、とてもおなかをすかしている。私は桜ます寿司を食べた分…あいや、容量がデカすぎるため、やはりおなかをすかしている(苦笑)。
 というわけで、時刻はまだ16時過ぎだけれど、さっそく「根室に来た大きな目的の1つ」の達成を兼ね、2人で駅前へと繰り出した。
 そして、目指す場所はすぐ見つかった。喫茶店「ニューモンブラン」。ここで、根室の名物料理、エスカロップを食すのである。

 エスカロップは、根室の喫茶店「モンブラン」が考案した料理で、たけのこ入りのピラフの上にカツを乗せデミグラスソースをかけたもの。「ニューモンブラン」は「モンブラン」で働いていた方が興した店でいわば「分家」だが、「本家」は消滅しているので、ある意味ここが「正嫡」ということになる。ただ、お味に関しては、さらにここから「分家」した「どりあん」の方が勝る、という持論の人も多く、人気は2分されているものの「どりあん」が優勢のような印象は受ける。
 なお、「根室名物」という以上、この両店以外にもエスカロップを出すお店はたくさんあることを付記しておきたい。

 なかなか重厚なつくりの店内には、さすがにこの時間だけあって先客ゼロ。奥の席に陣取り、エスカロップを注文するのは当然として、やっぱりお酒は欠かせんだろう、ということでビールも注文。生はなくびんとなったが、だがしかし母親、突如、トマトジュースを注文した。…うーむ、こんなところでレッドアイ自分で作るなよ。笑

エスカロップ「ニューモンブラン」のエスカロップ

 とりあえずビールをちびちび飲みながら待ち、ようやくやってきたエスカロップを食してみるが、これ、たけのこがかなりイイ感じでカツとマッチ! あぁ、これで「どりあん」のも食べてみたくなったりするのだった。笑


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ホテルの部屋にてむなしく晩酌、笑

 母も満足のエスカロップを堪能した後、ちょうどその向かいに「クリエ食鮮館」というスーパーがあったため、これ幸いと今日の夜食を仕込むことに。下の出費リストのとおり、およそ東の果てに観光でやってきて買う食事の内容ではない。笑
 買ってきたものはすべて窓際に置き、いったん母は仮眠。私はモバイルでメールの処理などしていたが、20時過ぎに母が起き出し、改めて晩酌&食事。あぁなんて空しい食事なんだ! 大笑
 結局、もちろん(笑)、買ってきたものはすべてきれいさっぱり片付けて、22時頃に就寝。やはり疲れていたせいか、私もすぐに眠りに落ちた。


今日の出費

摘 要 支出金額
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん 4518
北海道ペアきっぷ(グリーン車用) 1人日ぶん 母用 4514
梅おにぎり 母用 130
鮭おにぎり 母用 130
シーチキンおにぎり 130
緑茶うらら500ml 130
味付たまご 140
ポカリスエット300ml 母用 130
桜ます押し寿司 1000
タクシー 東根室駅→ホテルニューねむろ 770
ホテルニューねむろ ツイン 10500
ニューモンブラン エスカロップ×2 1600
ニューモンブラン びんビール×2 900
ニューモンブラン トマトジュース 母用 480
本生350ml 145
CANチューハイグレープフルーツサワー350ml 98
スキッシュアセロラ&レモン350ml 98
スキッシュガラナ&レモン350ml 98
スキッシュマンゴー&スウィーティー350ml 98
ポテトサラダ 105
ひじき和え 210
クロレラカップ納豆 87
いなりセット 368
おかかおにぎり 母用 105
明太子おにぎり 137
もりそば 母用 473
今日の小計 27094
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 272579
今日までの総プロジェクト累計 482873

 ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。



Written by Yonezawa Izumi <izumi@nurs.or.jp>
Last Update: 2005/05/19
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