通 番 |
発 駅 | 時刻 | 列 車 | 時刻 | 着 駅 | 制 覇 |
---|---|---|---|---|---|---|
333 | 山 形 | 6:04 | 普通 1421M | 7:20 | 新 庄 | |
334 | 新 庄 | 7:30 | 普通 722D | 7:52 | 瀬見温泉 | 瀬見温泉 |
335 | 瀬見温泉 | 9:22 | 快速 9722D | 10:07 | 川渡温泉 | 川渡温泉 |
336 | 川渡温泉 | 10:27 | 普通 1727D〜725D | 10:53 | 中山平温泉 | 中山平温泉 |
337 | 中山平温泉 | 11:33 | 快速 3720D | 11:40 | 鳴子温泉 | 鳴子温泉 |
338 | 鳴子温泉 | 13:00 | 普通 727D | 13:20 | 赤倉温泉 | 赤倉温泉 |
339 | 赤倉温泉 | 14:53 | 普通 729D | 15:18 | 東長沢 | 東長沢 |
340 | 長 沢 | 16:32 | 普通 731D | 16:44 | 新 庄 | 長 沢 |
341 | 新 庄 | 18:24 | 普通 167D | 19:09 | 余 目 | |
342 | 余 目 | 19:14 | 普通 831D | 19:32 | 酒 田 | |
343 | 酒 田 | 19:42 | 普通 834D | 22:00 | 村 上 | |
344 | 村 上 | 22:14 | 普通 952M | 23:23 | 新 潟 | |
345 | 新 潟 | 23:33 | 快速 3720M | 5:10 | 新 宿 | |
米沢泉美 全駅制覇 43日目 小計 | 7駅 | |||||
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 | 134駅 |
目覚めてみると、もうカーテンの外は明るくなりかけている感じ。そしてすぐに山形駅前に到着である。あぁアッと言う間だった。
定刻に到着したため、これから乗る電車まであと50分ほどある。ということでまず駅前のコンビニで500ml紙パック緑茶84円ナリを購入、リッパになった橋上駅の、改札の向かい側にある待合室に腰をおろし、昨日高崎で買ったペットに詰め替えプレイ。これで約60円の節約である。
さて、まだそれでも時間は40分ほどある。そして金曜から、私は頭を洗っていない(温泉には昨日入っているが当然体を洗ってはいない)。そしてこの待合室の後ろには車椅子対応個室トイレがあるのである。
というわけで、これ、やってよいかどうか微妙ではあるが、持参のリンスinシャンプーで洗髪プレイをしてしまった(^^;;)。もちろん、バスタオルは持ってきてあるので拭き拭きできる。しかし、ドライヤーはないのであとは自然乾燥である(^^;;)。
駅のトイレで洗髪してよいのかどうかはかなり微妙なところだが、個室ということで、周囲の利用者に迷惑がかかることはない(もちろん、用を足さないのに長時間個室を占拠するという別の迷惑問題はあるが)だろう、という判断である。そういえば過去、駅のトイレではないが、フェリーの洗面所で洗髪しさらにドライヤーまでかけたことがあった。(^^;;)
なお、例えば盛岡駅のように、洗面所に「洗髪しないでください」と明示されていれば、さすがの私もそれを破ったりはしません。(^^;;)
長時間の占有はよくないので、ひととおり拭き拭きし、Tシャツを着替えてすぐに個室から出場、冷たい水をアタマに浴びたせいか(^^;;)けだるさも半減し、ふたたび待合室で過ごした。
5時45分、ふと見ると改札がはじまっている。ということで、18きっぷに本日のスタンプを入れてもらい、入場。階段を降りるが…
とりあえずクハ車のトイレ壁際を確保。外が見えにくいが、どのみち仮眠するつもりなので無問題である。
車内はには既に夜遊び朝帰りなみなさまが乗り込み、この時間にしては結構混んでいる。ちょっとまどろみつつもこの面々の会話を聞いていると、 どうやら高校時代の同級生っぽく、山大とか美容学校とか、現在進んでいる路の話が主だった。
ツーマンの電車は6時ちょうどに発車したが、…あれ? 逆に進んでないか?? と一瞬焦った。もちろんそんなことはあるわけがなく、私が進行方向を逆に思いこんでいただけだ。やはり、さすがに寝ぼけている。笑
淡々と進む列車は、面々を少しずつ降ろしていく。高擶から高校生たちが乗り込み、着席率は50%を越えた感じ。さくらんぼ東根で面々はほぼ全員が下車、車内はごく一部の旅行者と他はほぼ全員が高校生、という状態になった。目の前になぜかかおりんソックリの女子がいてビビったが(笑)、村山で他の高校生たちと一緒に下車していった。まさに山形美人といったところか(じゃー他のメンバー3人はどーなるんだ^^;;)。
ふと気づくと電車は新庄に到着したところ、村山からずっと寝てしまっていたようだ。あぶないあぶない、とあわてて荷物をつかみ乗り換え。
今日の行程は、そのすべてが陸羽東線の駅めぐりに費やされる。山形県と宮城県を結ぶこの線は、東北地方随一の温泉地・鳴子温泉郷、そして山形県側のいくつかの温泉地を沿線に持っている。そして「時代の流れ」ってやつでJR化以降に駅名変更が相次ぎ、あれよあれよと言う間に「××温泉」という名の駅が5つも誕生。さらに元から「沢」がつく駅が2つあり、計7つもの攻略対象駅が存在している。今日はこれから、これらの駅を連続して制覇していくという、まさに「固め打ち」行程となるのである。
2連ワンマンのキハ111-112の列車はガラガラ。当然、4人ボックスを占拠する。
そのまま、今走ってきた奥羽本線を逆向きに併走してそれなりに進むと南新庄。既にかなり田舎っぽいが、それよりも、まだこの時点で横に奥羽本線が走っているのである。ここには元々は何もなく、両線はただここまで併走していたのだが、戦時中の不要不急路線として併走区間を廃止し、やや新庄よりの地点に鳥越信号場を設置。客扱いもしていたようだが、1960年には陸羽東線側の線路が復活、鳥越信号場は奥羽本線の列車交換のため残ったが陸羽東線はここを経由しないようになり、同時に南新庄駅が新設された、ということのようだ(そして「山形新幹線」のための改軌工事の後、鳥越信号場そのものが廃止となっている)。
南新庄を過ぎると奥羽本線と分かれ、ほぼまっすぐに進んで長沢。この区間の中ほどのすぐ脇には若あゆ温泉というのがあるが、だからといってここは「温泉駅」にはなっていない(笑)。その後もほぼまっすぐに進んで蛇行する小国川をわたって東長沢、ここを過ぎると急に山深くなってきた。エンジンをうならせながら、川を遡るようにしばらく走って、固め打ち1発め、瀬見温泉に到着した。
瀬見温泉 せみおんせん 東日本旅客鉄道 陸羽東線 山形県最上郡最上町
元「瀬見」駅。温泉街までは700mほどである。さすがにこの時刻、下車したのは私だけ、乗車はゼロであった。
上記のとおり、待合室にはいかにもな荷物が置き去りにされている。もしや、ここで駅ネした人のものだろうか? 確かに駅ネ環境としては、綺麗でドアも閉まるしなかなかよさげではあるが…笑
さて、次の列車までは1時間半ある。当然、そしてこの駅が最寄の瀬見温泉に行こう、というのが自然な発想だが、しかし瀬見温泉、混浴風呂を持つとても有名な旅館、喜至楼にはこんな朝早くは立ち寄り湯できない。逆に、名物「ふかし湯」のある共同浴場はこの時間すでに開いているが、そちらは別浴である。
その喜至楼には、2004年12月18日、木造4階建ての本館自炊部に宿泊し、混浴風呂をたっぷりと堪能してきた。レポートは→こちら。
とはいいつつ、足湯もある、という情報を得、時間もあることなので散策を試みてみた。
橋のわたったすぐのたもとには地元民専用の共同湯があり、そこからすぐのところでは朝市が開かれていた。農家のおばちゃんたちが空き店舗の中で野菜などを売る、本当に素朴なものである。
そのすぐ先には喜至楼と、外来OKの共同湯がある。
そしてこの向かいに、お目当ての足湯が。
さっそくこちらで足湯に入る。
やや熱めだが、気温は20℃あるかないかで、夏としてはかなり涼しい体感のため、これはこれでなかなかよい。思わず長湯しながら、京ぽんがバリ5なのでついLOOXまで持ち出してモバイルしてみたりしたが、斜め前にある瀬見グランドホテルからはお帰りのお客さんもぼちぼち出てきていて、もういろいろな意味で異質な私の存在は好奇の的となってしまっていた。笑
30分近く浸かり、気分もよいところで最後に飲泉。
今から思えば硫酸塩泉ならではの味。
そんなわけで、ひまつぶし的に来てみた割にはかなり楽しめた。
駅に戻り列車を待つ。他に乗客は4人、うち2人は明らかに温泉帰りで、月並みだけれど「改称はダテではなかったんだなぁ」と感じてしまう。
ここからは、臨時快速湯けむり号で川渡温泉までひとっ飛ばし。鳴子温泉で運行も輸送密度も分かれている陸羽東線にあって、直通の列車の存在はうれしい。が、うれしいのは私だけではないわけで、乗り込んだやはり2連の列車はそれなりの盛況ぶり、空きボックスは1つもなく、ロング部シート端を確保して良しとした。
そしてさっそくトイレへ。先ほどの飲泉が効いてきて、ちとガマン大会になっていたのだった。(^^;;)
トイレから出てみると、景色は山間の田園地帯になっていて、瀬見温泉付近よりは拓けた印象がある。最上、赤倉温泉と停まり、ここからは再び山間の風景。かなり登りつめて、もうほとんど山の中の堺田を通過したところで山形県とはいったんお分かれとなり宮城県入り。中山平温泉を過ぎトンネルをいくつか抜けると急に視界が開け、先の小国川とは逆向きに流れている江合川を見つつ鳴子温泉駅に到着。
鳴子温泉からはかなりの大量乗車があり、ほとんどのボックスは3人以上の乗車でリアル満席に。ちょうど、鳴子温泉から帰るお客さんがたくさんいる、ということで、鉄道利用の多さはやはりうれしい。
川渡温泉 かわたびおんせん 東日本旅客鉄道 陸羽東線 宮城県玉造郡鳴子町
旧「川渡」駅。川渡温泉街からは1.5km離れており、陸羽東線の「温泉駅」シリーズの中で2番めに遠い。
SL時代はここで補機の開結があり、その後も保線区がずっとあった、運転の要衝である。
乗ってきた列車も、この後乗った列車でも、乗下車ともにそれなりにあったが、温泉客とおぼしき人は見当たらず。地元の利用が多いと思われる。
20分の時間差でやってきた下り鳴子温泉行きはなんと4連! 恐らく、通学時間用の上り列車が折り返してきたのだろうが、この時間、さすがにこれでは余裕がある。後ろの方で空いていた4人ボックスを占有。
今度は各駅停車なので鳴子御殿湯にも停車。なにやら駅舎を工事しているようだった。その後ゆっくりめに進んで鳴子温泉、終点なので下車しよう…と思ったら、どうやら前2両がそのまま新庄行になるようだ。
このことは、現地の駅時刻表などには明記されているのだが、全国版の時刻表には一切記載されていない。なぜだろう??
ただ、私は後ろに乗ってしまったため、いずれにせよ前の車両に移動しなければならない。ということでいったんホームに降りたところ…
瞬間、香り立つ湯のにほひ!
あぁ、まさに温泉地にやってきたのだな、と、思わず顔がほころぶ。
しかし、この駅にはまだ下車しない。お楽しみはこの後に取っておくのである。
10分の停車の後、ワンマン2連となった列車は出発した。今度は熱心に観察したが、トンネル3本を抜けると景色が一変し、かなり山奥の感じになる。そしてすぐ、中山平温泉街がすぐ横に広がる。そこここかしこからもうもう、というよりシュワーーという感じで昇り立つ湯気。うーむここに駅を作ればいいのになぁ、と思ってしまう。
そこからさらに一走りして、次の攻略駅、中山平温泉に到着した。
中山平温泉 なかやまだいらおんせん 東日本旅客鉄道 陸羽東線 宮城県玉造郡鳴子町
旧「中山平」駅。温泉街が広範囲のため、駅からの距離は1km〜1.8kmほど。逆に鳴子温泉駅から車だとそこそこ近いため、鉄道利用の温泉客は少なそうである。
私以外にも何人か下車。ここには通年で運行されるバスがなく、鉄道は地域の重要な足である。
しかしこのSL、ほとんど廃物…鳴子町が立てた「上にのぼるな」看板も倒れたまま。往時のにぎわいと、現在の寂れ具合の両方を象徴する存在になってしまっているようでもある。このままだとスクラップになるのも時間の問題のような…
結局この後何度も、温泉に入るためにこちらを訪れているが、冬に来てみて、このSLの痛みの主要因は積雪だと判明した。このあたり、かなり積もる。そりゃ、分水嶺間近なんだからあたりまえか…
周辺をじっくり観察した後、温泉街を見に行くには時間が足りないため、おとなしく待合室で待つ。するとぽつぽつと地元のお年寄りが登場、「あんなに盛んだったのに今は無人駅だもんねぇ…」と話すおばあさん、なるほど、お年寄りの利用はちゃんとあるのである。
中山平温泉からふたたび上りに乗り、鳴子温泉へ。快速列車だが隣駅なのでさして意味はない。と思いきや、ツーマンだったので快速の意味もあろうというもの。やはりそれなりには乗っていて、4人ボックスに1人着席がいくつかあったものの、隣だし、ロング部端でいいや、と妥協したが…なんとエンジンの真上で、振動がすごかった。笑
鳴子温泉 なるこおんせん 東日本旅客鉄道 陸羽東線 宮城県玉造郡鳴子町
もう2度も通り過ぎていた鳴子温泉駅にようやく、正式に降り立った。元「鳴子」駅。かつ、発音は「なるご」だった。しかし町名は「なるこ」、じもてぃの呼称も「なるこ」で、現在はそれに駅名がようやく合致した形。ただし周辺のひとびとは未だに「なるご」と濁って読んでいる。
そして駅の観察はほどほどにし、いよいよ本日の混浴第1弾へと足早に向かう。
鳴子温泉郷は、川渡・東鳴子・鳴子・中山平・鬼首の5温泉地からなる一大温泉地である。そして古くからの湯治の伝統が今も続いているところで、混浴の温泉もとても多い。ただし、ここ鳴子温泉には意外に少なく、40近くある(一般人が入れる)入浴施設のうち、混浴があるのは4施設のみである。
そして私は2005年5月までで、このすがわらを含め4施設すべてに入湯済みである。 →旅館栄泉 →農民の家 →東川原湯旅館
駅を出、メインストリートを左に進む。ゆるい坂を下りていき、鳴子温泉バスターミナルを過ぎたところ、駅から10分ほどのところに、目指す旅館すがわらはあった。
ここはもちろん旅館であり、昨日の、無人&料金箱へ投入方式ではなく、帳場でお代を払わねばならない。旅館に立ち寄り湯を乞うのは生まれてはじめてで、やや緊張しながらも500円を支払い、場所を聞き、迷路のような廊下を通り、めざす混浴風呂へとたどり着いた。
脱衣場はやや広めのものが1つのみで、男女別ではなくありがたい。さっそく脱衣して入ると、内湯には先客がお1人だけいた。こちらは20人以上入れそうな広さがあり、子どもなら十分泳げそう。洗い場にはシャンプーなどもあり、さすがきちんとした旅館だなぁ、と感心しつつ、今回は時間の都合上こちらには入らず、向かって右側にある外に出るドアを通って露天風呂へ。
こちらは5人くらい入るといっぱいになってしまいそうで、川側は道路から目隠しするためついたてがあり、一方山側は山なのではっきり言って眺望はあまりない。でも雨用の編み笠も常備されていて、露天風呂!
という感じは十分にあった。
露天風呂には先客として若い女性が1人。うーむいきなりどうしよう、という感じだが、私もオンナなので(ぉぃ!!!)「すみませーん」とかなんとか言いながら入れていただいた。
ここは食塩重曹泉で、先ほどの駅前で感じたような硫黄臭はほとんどない。しかし、じっくり浸かるとなんともいえずやさしい肌触りがすばらしい。
さて、今回は温泉に浸かっている時間が、正味で20分ほどしかない。しかし露天風呂には時計などないわけで、時計代わりとして京ぽんを持ち込んでいたこともあり、フト山を見上げたところにあったものを撮影。
さらに、どうせなら、ということで、記念撮影的に、湯船の上で自分撮りもしてみたりして。
このとき、この自分撮りはあくまでもネタとして偶発的に行ったものなのだが(事実、この後の赤倉温泉では撮影していない)、結局その後、これは私の湯めぐり時の必須行動になってしまっている。その成果(笑)は→温泉blogのリアルタイム速報カテゴリでイヤというほど見ることができる。笑
初鳴子温泉を堪能した私は、思っていた以上にガツンと温まった体で坂道をのぼり、まさに汗だくになりながら(^^;;)鳴子温泉駅に戻り、KIOSKにて職場に持っていくおみやげを購入。そのまま改札をくぐり席を確保したが、その直後に接続列車が到着。おおこれはラッキー!
…と思いきや、乗り換えるお客さんはあまりいなかった…(^^;;)
そんなわけで十分空いている列車は新庄に向けて出発。本日、初めてなのにいきなり4回目となる中山平温泉までの区間を過ぎ、再び分水嶺を越え、列車は山形県へと入った。
…とここで気づく、なんと、LOOXのデカバッテリ、2本あるうちの1本が切れたのでもう1本に交換したところ…なんと充電し忘れでカラじゃねーかよ!
うーむ明日まで、標準バッテリで持つのだろうか…
赤倉温泉 あかくらおんせん 東日本旅客鉄道 陸羽東線 山形県最上郡最上町
ひやひやしながらも、気持ちを切り替えたところで赤倉温泉駅に到着。ここは、宮城県側より2年ほど遅れた1999年に「羽前赤倉」駅から改名。元は大きな駅だったと思われるが現在は棒線化されている。温泉街からは2.5km離れているが、最上町営バスが連絡している。
一緒に下車したグループは、まさにこれから向かおうとする旅館に宿泊するらしく、送迎タクシーに乗っていった。私はといえば、ひととおり駅の観察をした後で京ぽん(圏内、というか本日ここまでのすべての攻略駅が圏内というすばらしい状態)にてタクシーを呼んだのだが、なかなか来ずに取り残されて悲しい思い。笑
結局タクシーは13時45分頃到着し、さっそく乗り込んで温泉へと向かう。
500mほど、今走ってきた線路に並行する47号線を戻り、そこから直角に折れていく。しばらくは田んぼの中を進むが、小国川が接近してきたところから徐々に山深くなり、いくつかの温泉宿が点在する集落へと出た。930円ナリ。
というわけで、本日2湯め、今回の旅3湯めの混浴風呂をいただくべく、旅館三之亟の玄関前に到着。
帳場にて湯を乞うと、大変親切に、入り方について教えていただけた。「混浴ですけど、ご遠慮なくどうぞ」というお約束の案内に導かれ、細い廊下を通った先の岩風呂へと向かう。
ここの名物はなんといっても岩風呂。巨大な空間の中に配置された3つの湯船はそれぞれに特徴があり、実にすばらしい。深湯は私の身長(巨大)だとそれほど深くなるわけではないが(^^;;)、底についた析出物がとてもやわらかく楽しい。打たせ湯はかなり熱いものだが私には問題なかった。
脱衣場は男女別。中に入ると男性の先客が2人おり、私の行った方をよけるような感じで移動させてしまったようで&「こっち空きましたよ〜」等々お気遣いしていただきまして正直スマンカッタ(使い方が間違いか^^;;)。
湯から出るころ、ちょうどおばさん1人と入れ代わり。そのまま、出口の休憩スペースにマニキュアが置いてあったので、拝借して足に塗り塗りしながらほてった体をさました。
帰り、まだ列車まで30分ほどあるので、がんばって歩いてみることにした。
しかしこれがなかなかどうして距離を感じる。というか、さすがに2晩連続でマトモに寝てないところで強い(のに肌触りはやさしい)温泉に2つも浸かった後は体力の余裕もないのだろうか。
途中、相当不安になりつつもがんばって歩き、26分、ちょうど次の列車の5分前にぶじ、駅へと戻ることができた。
駅に戻ってみると、明らかに温泉からの帰りのお客さんがたくさんいる。温泉街までの距離があるため、正直、意味のある改名かどうか、出発前は半信半疑だったのだが、これならリッパなものである。それにしても、この時間まで滞在できるというのは、メジャーな観光地ではなかなかないだろうなぁ…
やってきた列車、なぜか車体横の行先表示幕が「鳴子温泉行」になっていたので一瞬ビビってしまった。ので、運転手さんにその旨伝えたのだがなぜか冷たい対応…マニアに見られたのだろうが(涙)、でも行先表示が間違っているのは問題じゃないかとは思うのだが…じもてぃは誰も気にしないのだろうなぁ。(^^;;)
それにしても、駅間はともかく、駅の近辺はすべて京ぽんが圏内なのにはびっくりした。やるなDDIポケット…
東長沢 ひがしながさわ 東日本旅客鉄道 陸羽東線 山形県最上郡舟形町
といいつつ、ここ東長沢では京ぽんは圏外。よく考えると、ここまでの各駅はすべて鳴子町&最上町、そしてここは舟形町。先週の美作滝尾駅が圏内だったことからしても、Dポは単純に「エリアカバーする市町村の鉄道駅には原則アンテナを置く」という方針なのかもしれない。
田んぼの中の、明らかに気動車化の後で新設された駅そのものだった。
東長沢駅は周囲に観察するものもあまりないため、撮影を済ませたらすぐに移動開始。お隣の長沢駅まで、徒歩移動である。鉄道はほぼまっすぐ進んでいるが、道路の方は蛇行する小国川を避けながら進むため、若干長めの2.6kmである。
ここまでずっと曇天だったのだが、ここにきて晴れ間が少し見えてきた。先ほどのような、焦る中で気分も晴れにくかったのとは大きく異なる、なかなかよいハイキングである。
上の橋をわたって600mほどすると、川を突っ切ってきた線路と合流。陸羽東線はそのままどんどん崖の上にあがっていくが、道路の方は川面からそれほどは高くならない。
そのうち、小国川の対岸にかなり大きな集落が見えてきた。そしてこちら側にも集落が。
しかし駅は見えない。というかどこにあるのだろう?(^^;;)
長沢 ながさわ 東日本旅客鉄道 陸羽東線 山形県最上郡舟形町
坂を登りきったところが、果たして長沢駅であった。
川をはさんでの大小2つの集落があり、鉄道はそこから離れた崖の上にある、という地理的状況から、駅は完全に町外れにあるものだと思いきやさにあらず、この崖の上にも小集落があり、それなりに人の往来もあった。また、さらに山の上の方に向かうダンプカーがしばしば通過していた。
ひととおり観察し終えてもまだ列車まではかなりの時間があるので、いろいろまわって、崖の上からの眺めなどしばし堪能。
ここは舟形町のはずれに位置していて、しかも大きな集落があるため、役場(は奥羽本線舟形駅の近くにある)までの町営バスが運行されていて、駅前に停留所もあるが、たまたまやってきたバスは乗客ゼロ。もうこれ、日曜に地方の駅に行くとほとんどお約束のように見られる光景ではある…
これにて本日の任務はすべて完了し、後は関東まで戻るだけである。
やってきたのはやはりワンマン2連。陸羽東線にはどうやら単行はないようだ(予習しとけよ)。終点まで乗るので後ろのボックスに座る。冷房が効きすぎていて若干寒かった。
新庄からは引き続き、こちらはよく乗っている(のは無論SHIPを観に行くため、笑)陸羽西線だが、この東西線、かつては直通する、というか仙台と酒田を結ぶ急行が直通していたりもしたが、今では運行が完全に分断されているどころか、接続がまったく考慮されていないダイヤとなっており、この度も1時間40分の待ち時間となる。
というわけでその間どうしよう状態なのだが、この時刻に至ってまだ、
朝から何も食べていない
ため、ご飯でも食べることにした。そして新庄の名物料理といえばもつラーメンなので、そのものズバリに狙いを定めてみた。
もちろん、名物というからにはそれを出すお店もたくあんあるが、せっかく時間があるので、駅から遠くの有名店ということで、梅屋さんに向かうこととした。
実は梅屋、かつてSHIPのメンバーで新庄在住だったアッキーが、SHIP脱退直後にバイトをしていたということでごく一部に知られている。が、この旅の時点で既に彼女は新庄を離れていることも私は承知しており、そういう狙いでこの店を選んだのでは談じてない。ないですよ、いやホントに…(信じてくだせーだm(__)m)
さすがに疲れが色濃くなる中、1.8kmの道のりを歩くのは難儀したが、「早く食べたい」という一心がパワーを生んだようで、16分で到着することができた。平地の中とはいえ、赤倉温泉からの帰りよりラップがよかったぞ。笑
いやーこれ、ダシがもう絶妙♪ もつなしでも十分いける感じだが、その味ととりもつ煮の味はそれぞれ別で味わったらおそらくまったく「合わない」と感じてしまうほどに別モノなのにもかかわらず、一緒だとなぜか合う! 実に不思議なラーメンだった。またここに来たいし、また別のお店のも味わいたい、と思った。
来た時は私だけだった梅屋、しかし徐々にお客さんが増えだしてきたので、私は食べ終えてしばし休んだ後、17時30分には店を出た。そして、空腹がなくなったのでもう大丈夫だろう、ということで、途中のMAXVALUにてお酒をしこたま仕入れ、新庄駅待合室にて早くも呑み開始。サントリースーパーチューハイの「秋ホワイト ラズベリー&ヨーグルト風味」はかなり微妙な味だった。
やはりキハ111・112系2連の陸羽西線。前の車両で、あえて最上川を見るため2人ボックスを占有してみた。
発車時にはいつもどおりそこそこ混んできた状態で新庄を出発。いかにも「遊び帰り」風な私服の学生が多いのはこの時間帯からして当然か。
で、結局疲れと酔いのため、うとうとしながら進み、そのうち景色は真っ暗になってしまい、最上川など全く見えなくなってしまった。あぁこれなら4人ボックスにしとけばよかった…笑
先の列車は酒田まで出ず、余目留まり。というわけで、普通ならそのまま羽越本線の上り列車を待つところだが、その上り列車は酒田始発なので、時間もあることだし、酒田まで出ておくことに。
やってきたガラガラのキハ48に乗り込むが、この後の本来乗るべき上り列車もキハ110系ではなかったはずなので、これはもしやそのまま折り返し、乗ったままでよかったりするのかな?
と思いきや、酒田駅では切り欠き0番線に到着、10分の乗り換え時間の間に跨線橋を急ぐこととなった。(^^;;)
村上行は旧式の気動車4連。1両めで1ボックス占拠できたのでそのまま居座る。もちろん車内は余裕のよっちゃんイカなのでそれで問題はない。
あとは乗り慣れた区間を真っ暗な中進むだけなのでひたすら呑んで横になって呑んで横になって、という自堕落な車内ライフ。途中、あつみ温泉で酒田からずっと乗っていたギャル3人(うち制服姿1人)が下車していたが、そういうわりと遠距離の学生利用もあるのだなぁ、というか酒田の高校まで通ってたりするのかしらん?
とも思ったり。
村上駅ではこれから乗る新潟行電車と同じホームに到着。乗り換え客はそのまま前の車両に乗ればよいシステムである。とりあえずボックス席の順方向窓側を確保し、酒が切れたので駅前に出てみたところ、あら、ローソンがありますね!
笑
…しかしこのローソンにはお酒が置いてなかった! 涙
というわけで、からあげくんやサンドイッチなどを買い、小腹を満たす方向に転換した。しかしここで往復走ったせいか、あるいは酒のせいで朝からラーメン1杯のみだった胃がさらなる欲求に目覚めてしまったのか、電車が村上を出発する前に、この両者は胃袋の中に吸い込まれてしまった。笑
新潟ではまたまた10分差でムーンライトえちごに乗り換え。私の席はグリーン車との合造1号車で空間が狭く、かつ横は野郎でますます窮屈っぽい。ただし、さすがにここまで疲れており、さらに10分差では酒補充もできなかったということで、あっけなく記憶を失い、そのまま朝まで、浅くではあっても寝ることができた。
摘 要 | 支出金額 |
---|---|
安心栽培緑茶500ml | 84 |
青春18きっぷ 1回分 | 2300 |
鳴子温泉旅館すがわら 入浴料 | 500 |
栗もち×2 | 1500 |
タクシー 赤倉温泉駅→赤倉温泉 | 930 |
赤倉温泉旅館三之亟 入浴料 | 500 |
梅屋 とりもつラーメン | 550 |
スーパーチューハイ秋ホワイト ラズベリー&ヨーグルト風味350ml | 100 |
スーパーチューハイ秋梨 和梨&白ワイン350ml | 100 |
ダイエットコカコーラ500ml | 100 |
宝焼酎宝っこ25度220ml×2 | 394 |
サラダハムサンド | 210 |
からあげくんチーズ | 210 |
安心栽培緑茶500ml | 84 |
快速ムーンライトえちご号 指定席券 | 510 |
今日の小計 | 7562 |
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 | 504024 |
今日までの総プロジェクト累計 | 713518 |
ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。