通 番 |
発 駅 | 時刻 | 列 車 | 時刻 | 着 駅 | 制 覇 |
---|---|---|---|---|---|---|
314 | 御徒町 | 5:08 | 普通 402G | 5:10 | 上 野 | |
315 | 上 野 | 5:13 | 普通 821M | 6:54 | 高 崎 | |
316 | 高 崎 | 7:25 | 普通 525M | 8:10 | 小野上温泉 | 小野上温泉 |
317 | 小野上温泉 | 8:26 | 普通 526M | 8:44 | 渋 川 | |
318 | 渋 川 | 9:02 | 特急 3001M | 9:41 | 川原湯温泉 | 川原湯温泉 |
319 | 川原湯温泉 | 10:58 | 普通 531M | 11:20 | 万座・鹿沢口 | 万座・鹿沢口 |
320 | 万座・鹿沢口 | 11:33 | 普通 532M | 13:26 | 高 崎 | |
321 | 高 崎 | 13:35 | 普通 236D | 14:17 | 寄 居 | |
322 | 寄 居 | 14:30 | 秩父鉄道 普通 1536 | 14:33 | 桜 沢 | 桜 沢 |
323 | 玉 淀 | 15:00 | 東武鉄道 普通 11 | 15:10 | 東武竹沢 | 東武竹沢 |
324 | 竹 沢 | 15:45 | 普通 238D | 16:07 | 越 生 | 竹 沢 |
325 | 越 生 | 16:21 | 東武鉄道 普通 A96 | 16:23 | 武州唐沢 | 武州唐沢 |
326 | 武州唐沢 | 16:45 | 東武鉄道 普通 A95 | 16:47 | 越 生 | |
327 | 越 生 | 17:11 | 普通 240D | 17:21 | 高麗川 | |
328 | 高麗川 | 17:36 | 普通 1764E | 18:21 | 八王子 | |
329 | 八王子 | 18:23 | 中央特快 1812H | 18:56 | 中 野 | |
330 | 中 野 | 19:00 | 普通 1737B | 19:02 | 高円寺 | |
331 | 高円寺 | 23:04 | 普通 2244T | 23:16 | 新 宿 | |
332 | 新宿駅新南口 | 23:30 | JRバス東北 105便 | 5:10 | 山形駅前 | |
米沢泉美 全駅制覇 42日目 小計 | 7駅 | |||||
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 | 127駅 |
2004年8月最後の攻略の旅は、当初お盆に行く予定だった由利高原鉄道・陸羽東線の旅が母の緊急入院によりボツってしまったことにより、この旅に改めて出撃すべく、往復のムーンライトえちごの指定席のみ確保した状態としてあった。
しかし28日の夜、毎月1回顔合わせをしている、ゲーム業界人飲み会が決まった。できればそちらには出席したい、ということで、土曜は関東近辺をまわり、夜は宴会、そしてその足で夜行バスに乗り日曜は陸羽東線へ、という計画とした。これなら陸羽東線内の行程はほぼ当初予定のものを流用でき、山形までなら夜行バスもそれほど高くない。
そしてもう1つ、今回の旅行では、私にとって生まれてはじめての体験となる、混浴の温泉に入る、という目標が設定された。
こーんなカラダに自らしてしまった(笑)私のような人間にとって、「水泳・温泉・スポーツクラブ」は「日常生活三大障壁」に他ならない。もちろん、障壁もへったくれも、私なら野郎の方を使えば、法的な問題は少ない(皆無ではない)。が、しかしそれは多大なリスクを伴う。すなわち、そういう場でさまざまなトラブルに遭う可能性があるわけだ。なんてったって、
脱衣したらムネがありました
というのは、通常の野郎にはありえない状態なのだから。笑
私はこういう生活(笑)を始める前、けっこう温泉は好きで、といっても敢えて温泉旅行に出歩くことはなかったものの、旅先に温泉があればできるだけ入浴するようにしていたのである。しかしそれも現在ままならず、こーんなカラダになりかけの頃に親とやりとりしたとき、「温泉には行かなければいいだけです」と言い放っていたのだった。笑
上記リンク先は、あくまでも1997年当時の私および両親が記した率直な文章であり、現在眺めると、内容に誤りが多々含まれている。そのため、上記内容はそのまま鵜呑みにしないようにお願いしたい。
がもちろん、そこに含まれているエッセンスはやはり“真実の心境”である、と受け取っていただきたい。なんのこっちゃ。(^^;;)
しかし私は、つい1ヶ月前の北海道ツアーにおいていくつかの温泉に無理矢理入り、とりわけ、フロンティアフラヌイ温泉の源泉浴槽に深く感動した。このことは、かつての温泉好きの魂を激しく揺さぶることとなり、なんとなくネットサーフィンをしているうちに、2つのサイト、「「け〜」&「ゆ〜」の混浴温泉情報」および「ようこそ!混浴露天風呂の世界へ」に出会うこととなったのである。
私はこれらサイトにより、日本の温泉には混浴というスタイルがまだまだたくさん残っていることを知った。そしてそれらの多くは、源泉をそのまま湯船に掛け流している「本物の温泉」であることも知った。
これらのうち、脱衣場も男女共用のところであれば、私が入浴することになんら障壁がないのである。
そんな諸々の条件を押さえ、私は出発のわずか4日前、24日に夜行バスのチケットを発車オ〜ライネットにて確保。 さらに土曜の行程を考え、群馬県にある川原湯温泉の露天風呂に狙いを定めた。温泉に入ることを考えなければ18きっぷオンリーで済むのだが、特急ワープを併用することでうまくいく。1150円の出費はもったいないようだが、1人で温泉に無難に入れるという低リスクをこれで買うようなものである。笑
例によって終わらない仕事のため、秋葉原にある会社で深夜まで仕事をし、会社のソファで毛布被って3時間ほど仮眠した後のスタート。月曜も会社に直接戻る形のため、通勤の自転車は会社内に置いたままとし、4時50分過ぎに徒歩にて出発。
あまりにのんびり歩いたところ、御徒町南口の改札で18きっぷにスタンプをもらう時点でおなじみ京浜東北線が入線してきたという事態、しかしこのすぐ後の山手線でも間に合うということで急ぐことなく、事実ギリギリでそちらには間に合わず山手線に乗ることに。そこそこの混み具合で一応座ることはできたが、どのみちすぐ上野に到着、落ち着くヒマもなくふたたび通路へと階段を降りた。
そして高崎線に乗り終点へと向かう。残念ながらオールロング車のため、過去の経験から終点付近で最も空いてくる最後部車両に戻り、中央部に座る。
さすがに徹夜明けでもあり、すぐに記憶を失ったが熊谷で空席に気づきシート端に移動、よりかかって再びうとうとした。
意外なことに、高崎までけっこうな数の乗客もあった。さすが1番電車、朝帰り+早朝出発ともに需要があるのだろうか。
下車した乗客は跨線橋にあがり、各方面へと散っていった。よく考えると新幹線利用需要だってあるはずだ。
そしてそんな橋上のトイレは大混雑。仕方なく、やや汚い1番ホーム上のトイレへと回り用を済ませ、次の電車がやってくる2番ホームに移動。と、
しかし昨日は食べ放題へと行ったためお腹はまだまったくすいていない。のでとりあえず駅そばは自粛しておく。無理なのではなく、あくまでも自粛である。笑
代わりに、でもないがペット茶を購入、喉の乾きに備えることとする。
ようやく入線してきた3連の旧式な電車にはさっそくぱらぱらと人が乗り込んだが、その多くは観光客のようだ。
発車直前になり高校生の姿も増え、出発。井野の手前に新駅のようなものが見え、これは何?と少しびっくり。
この駅は「高崎問屋町」として、この年の10月16日に開業した。
お次の井野では出発直前に乗ってきた高校生達が早くも下車、さらにその次の新前橋では乗車があった。さすが群馬県中心部なのかはわからないが、ジャージ姿ではなく制服姿の高校生が多い。みなさんこのまま吾妻線に向かうのか、と思いきや、渋川でドッと下車があり、車内はふたたび観光客と、渋川から乗り込んできた若干名の高校生のみとなった。
吾妻線に入ると、さすがに景色はローカル色が増えたものとなる。金島は広い構内の交換駅、棒線駅の祖母島と過ぎて、攻略駅1つ手前の小野上駅でちとサプライズ。
貨物営業は廃止されている吾妻線だが、ここから線路用のバラストを採取し輸送しているらしく、「工事列車」としてホキ車が活躍している、とのこと。大きなホッパーも見えたが、さすがにこれは現在使われていないようだ。敷地管理者は熊谷組となっており、バラストすらもいわゆるアウトソーシングなのかもしれない。
そしてすぐに小野上温泉に到着。下車は私ともう1人だけだった。
小野上温泉 おのがみおんせん 東日本旅客鉄道 吾妻線 群馬県北群馬郡小野上村
1992年開業の新駅。温泉は徒歩1分のところに、1982年にボーリングで偶然に湧出したものがあり、「元祖日帰り温泉施設」だそうである。
駅舎は「小野上村地域活性化センター」とやらで、この時間には開いていないため入れず、モロに「新設の無人駅」にいる気分にさせられてしまう。ドア越しにのぞいてみると、中に売店があり、価格一覧表の最上段にワンカップ大関の名があった。笑 やはり徹底して「日帰り入浴客用」に特化した駅なのだなぁ。
なお小野上温泉はセンター系としては上出来の、加熱のみ循環のほぼ掛け流しだそうだ。なかなか魅力的だが、別浴ではいかんともしがたいのであった…(^^;;)
ここから先にも攻略対象駅は2つもあるが、「混浴に入る」という目的を達成するため、いったん渋川まで退却となる。ほんの少し雨がぱらつきはじめ、傘のない私は多少不安になるが、まぁこの後天気はどうなるかわからない、と勝手に楽観視。さすがに高崎に向かう上りだけあってボックスは全部うまっており、ロング部を占拠して渋川まで。決して暑くない気温なのに車内は冷房がギンギンに効いており、けっこう肌寒かった…
大量の高校生たちとともに渋川駅にて下車。いったん改札を出て待合室に荷物を置く。冷房が効いておらずあったかくて気持ちよい。笑
そして紙なしのトイレで用を済ませ、自動券売機にて特急券と乗車券を購入。営業キロにしてわずか36.4km、B特急料金(本来「特急」じゃないような特急が走る、短距離輸送の多い地域に設定された割安料金)区間だけあって特急料金よりも運賃の方が高いので多少は救われたキブンになる。
やってきた185系特急は7連でかなり長く感じられる。とりあえず適当に乗り込み、川側で空いている列を探したがドア際にしかなく、そこにとりあえず腰掛けた。
185系はもともと「特急と各停、両方に使う」という、1980年当時としてはかなり絶句モノの車両として登場したものである。そのため、各車両2ドア(特急は通常1ドア)、窓が開閉できる、シートは転クロ、という代物。当時は「特急=特別な急行」であり、その「特別さ」を代表していた1つが車両のグレードだったのだが、それを各駅停車にも使えるようにする、というのは当時の常識としては「ありえねー」だったわけだ。
このレポートを書くにあたって、改めて185系について調べてみたのだが、何のことはない、この車両は79年に登場した、関西の新快速用117系とほとんど同じモデルである。特別料金不要どころか特定運賃で他の国鉄の各停よりさらに割安に乗れた117系と同じなのに特急料金を取られる、というのは、あまりに理不尽もいいところではないか。笑
さすがに現在は普通車もリクライニングシートに換装されてはいるが、ほとんどリクライニングしない代物。正直、これで特急料金取るなよという感じだが、しかしけっこうな混雑ぶり。こういうところから、自分の消費レベルが「負け組」であることをイヤでも味わわさせられるのであった。笑
先ほどと同じ順路をたどり、小野上温泉駅を通過。今度は売店も営業しており、恐らく9時からの営業なのだろう。かなり広い構内を持つ中之条、ピカピカの新築駅舎な群馬原町と停車し、いくつかの小駅を通過。そして日本一短い樽沢トンネルをあっけなく通過して川原湯温泉に到着。下車は私だけだった。
樽沢トンネルは全長7.2m、本当にまばたきしている間に通過してしまいそうな短さである。
川原湯温泉 かわらゆおんせん 東日本旅客鉄道 吾妻線 群馬県吾妻郡長野原町
すばらしい木造駅舎のある駅。委託駅で、のんびり2ショットなど撮った後に出場しようとしたところ、しっかりと特急券&乗車券を回収された。スミマセン待たせてしまいまして。m(__)m
しかし、このようなすばらしい駅舎も、現在そのまま残されている理由がある。この駅、およびこの前後の線区、否、それだけではなく温泉街含めてこの一帯すべてが、八ッ場(やんば)ダム建設によって水没してしまうからである。既に山の上を走る代替線の建設もたけなわなのである。
そしてある意味、駅めぐり以上に本日のメインイベントであるところの、混浴露天風呂を目指して進む。温泉街までは駅を出て坂道を登り、およそ10分である。
この温泉街、八ッ場ダムの建設計画が持ち上がった時点からリニューアルをしていないため、旧い湯治場の香りがそのまま残る、貴重なものである。
この道の途中、向かって左側に階段歩道があるのでそこを登る。
この小屋の入口には現金投入箱があり、そこに100円を投入して中に入る。
この小屋は湯船と一体となっており、そこが屋根つきの脱衣場である。仕切りなどは一切なく、お湯に浸かっている人から着替えは丸見えである。笑
私が入場した時点で、若い男女のカップルが1組入っていたほかは男性ばかり。私が出るころには別の男女カップルがやってきたほどで、男女カップルに人気がありそうな感じだが、衆人環視なのでそれなりに度胸は必要であろう。
そんな中、多少とまどいながらも「えーいままよ!」ということで脱衣し、一応タオルで隠すところは隠して、掛け湯の後いざ入浴。
お湯は熱いため加水されていたがもちろん掛け流し。湯華も舞い、「おお、温泉だ!」とかなり感激。
しばらく入っていると、回りの年配の男性たちがいろいろ話し掛けてきた。特にセクハラな質問もなく、温泉の話をしたのだが、「温泉って名前がついてる駅を回ってるんですよー」と話すと、「それならあそこは行った?」ということで、会津鉄道の湯野上温泉の話をされた。
湯野上温泉駅には、この後10月に訪問し、2箇所の混浴露天風呂にもしっかり入浴してきた。→温泉blogレポート
その湯野上温泉駅の話を振ってくださった方、「さっき小野上温泉駅で下車したでしょう?」。あ、はい。よく覚えてらっしゃいましたね(^^;;) 「気になってたんですよ、温泉に行くのかなーって」。
そしてその方から、なぜか帰りの電車のダイヤ、私の帰りではなく一般論として川原湯温泉発の上り列車を尋ねられたので、着衣した後に時刻表を繰ってお返事。それはまさに私が帰りに乗る電車なのだがそのことは伏せておいた。笑
いやーいい湯だった♪ 温泉はやっぱりいいねーーーー(^o^)
こうして、私の混浴デビュー(笑)は無事、完了したのであった。
10時40分頃に川原湯温泉駅まで戻り、しばしの間木造駅舎を堪能。委託の駅員さんに18きっぷを見せて入場し、ホームで次の電車を迎え入れ。今度はさきほどとは打って変わって大量の下車客、みなさんこの時間から川原湯温泉に向かうのだろうか。
乗り込んだ車内もまだそこそこの混雑、ボックスはすべて複数人の着席があるため、空いていたロング部に座る。お次の長野原草津口でさらに下車しボックスにも空席が出たためそちらに移動。こちらのみなさんはやはり草津温泉に行くのだろうか。
2つ先の羽根尾には広い貨物駅跡。ここが最後の交換駅で、これより先はすべて棒線駅のようだ。
万座・鹿沢口 まんざ・かざわぐち 東日本旅客鉄道 吾妻線 群馬県吾妻郡嬬恋村
ここは「・」(なかぐろ)が正式に駅名に含まれている、めずらしい駅である(JRではここだけ)。
「・」つきの駅は全国に12駅存在する。「米沢泉美 全駅制覇」ではこれらのうち、ここ万座・鹿沢口駅と、泉北高速の栂・美木多駅、一畑電鉄のルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅が攻略対象となっており、なかなかのヒット率である。なお残る9駅のうち4駅は、東京ディズニーランド近辺を回るモノレール、ディズニーリゾートラインの全駅が占めている。ここは鉄道事業法に基づく地方鉄道であり、攻略ルールが言う「鉄道の駅」に含まれている。笑
なお、棒線駅とはいえ、閉塞区間はここで分かれており、大前方に列車が入っている間でも、この駅での折り返しが可能なようになっているそうである。
時間の都合上、駆け足訪問となってしまったが、特急の終着駅としてはあまりにあっさりしていつつも、観光ターミナル駅として必要なものをひととおり持っている駅であることがわかった。
1日5往復しか営業列車が通らない大前からの乗客は意外に多く、空いているボックスはほとんどなかった。しかしとっさに、先ほども乗った車両の北側にまるまる空いているのを見つけ、順方向窓側に陣取った。
長野原草津口に入る手前、旧長野原線の鉄橋跡を見る。先ほどは反対側にいて気づかなかったという体たらく(^^;;)。
ここで予想どおり大量の乗客があり、老夫婦と相席になった。そして川原湯温泉では交換待ちでしばらく停車。予想通り先ほど話しかけてきた人がホームから空席を探していたが、面倒なこと(笑)がないよう、気づかれないようにじっとしていた。笑
次の岩島でまた交換待ち、さらに中之条でまたまた交換待ち。やはり土曜日は鉄道を使ってこちらに来る人がたくさんいるのだろう。うれしいやら、交換待ちがうざいやら。(^^;;)
その中之条ではさらに乗車があり、完全に立ち客がたくさんいる、ちょっとしたラッシュ状態。このままどうなるかと思ったが、渋川、八木原と乗降差し引きでさらに乗客は増え、まじめにラッシュ状態に近くなった状態で高崎は8番線に到着。ボックスの奥に座っている私は下車するだけでも大変である。
高崎では急ぎに急いで、八高線専用の切り欠き3番線ホームに走り、無事、次に乗る気動車をつかまえた。
発車間際だけあり、さすがにそれなりに埋まっており、2人ボックス逆向き席に座らせてもらう。といっても順方向に座っているのは小学生、ちゃんと居住性を計算した席確保なのであった。笑
実は私、高麗川までは今回が完全に初乗りである。東京近郊区間の大回り乗車は未成年の頃何度かやっていて、そのころは古い気動車のお世話にいつもなっていた。といっても当時は東京近郊区間が高麗川までしかなく、いつも川越線からアプローチして乗り換える、というパターンで、高麗川−倉賀野間には乗っていなかったのだ。
改めて見渡すと、車内には親子連れが多い。さすがは夏休みの土曜日である。
そんな親子連れたちは北藤岡、群馬藤岡と進むにつれ徐々に下車。北藤岡はほとんど高崎線沿いにある駅で、高崎線側にも駅があればいいのに、とソボクに思う。その後、やたら川幅が広い割には川の流れがちょろちょろな神流(かんな)川を大仰に鉄橋で渡り埼玉県入りして丹荘。ここで相席の小学生が下車し、私は順向きに席替え。木造でかなり地方の小さな駅、という感じだが、これでも有人駅なのがさすがは首都圏である。そのまま児玉、松久(妙な駅舎)、用土とあまり乗降がなかった駅を過ぎて、寄居に到着した。
ここは東武東上線・秩父鉄道が集まる一大ターミナルであり、各線には無札で乗り換えが可能となっている。駅の管理はこれから乗り換える秩父鉄道が行っているが、これら3社の集札システムはすべて異なっており、さて改札口はどうなっているかといったん出場してみたところ…
3社対応のため、それぞれのシステムが装備されているのはある意味当然ではあろう。しかしこれ、単純なきっぷのみの秩父鉄道としては面倒きわまりないだろうなぁ…
またまた初乗り区間。私は秩父鉄道にはまったく乗ったことがなく、今回が正真正銘、初乗りである。とはいえ、たった1区間しか乗らずにすぐ離脱してしまうという、もう正真正銘「攻略だけのため」に「とにかく乗りました」というだけ、という、考えようによってはすばらしく(笑)、また別の考えようによってはきわめてしょうむない乗り方である。
発車3分前に入線してきたのはなんと元国鉄101系。後日調べたところによれば現在の主力電車のようだ。どうも真ん中の車両が非冷房車ということもあり、先頭のクハ車に乗る。
交換待ちをした後、出発。乗客は1両に7〜8人ほどでガラガラといってよい。しばらくの間は今通ったばっかりの八高線に併走し、右に分かれてすぐのところでもう桜沢に到着。早っ。
桜沢 さくらざわ 秩父鉄道 秩父線 埼玉県大里郡寄居町
もう乗ったんだか乗ってないんだかよくわからないうちに到着した桜沢駅。下車したのは私1人で、この後ここからは乗車しないため先にじっくりと構内の観察&撮影をしてから下車したところ、改札付近に人の気配がない。ありゃ、ここ無人駅? と思いつつも降り、駅前広場を撮影していたところ…(後段に続く)
駅前広場の撮影中、なんと駅舎の方から「おーい!」
「???」と不思議がってしまった私だが、どうやら駅員さんが潜んでいたようで、私の行動を見て「きっぷ出せ〜」と要求してきたでわないくゎ。
よく考えれば、寄居駅は無札なのだから、この駅で集札チェックをしないわけがないのであるが(笑)、それにしてもそこまで気配を消しながら見張ってるか普通!?!?
笑
もちろん先ほど寄居駅できっぷは買ってあり、なんと線路を降りてきた駅員さんに、フェンス超しできっぷを渡した。
なお、本プロジェクトに関し、たまに「よくまじめに運賃払ってますね」という失礼な(笑)質問をされることがあるので、上記エピソードのついでにここで説明しておく。
私は別に不正乗車のすべてに目くじらを立てて怒ったりするような正義心を持ち合わせてはいない。しかし、本プロジェクトは「レポートを発表する」ことが義務づけられており、「発表」する内容が法規に触れるのはやはりどう考えてもまずい。ので、運賃等はすべて正規に支払っている(ただし駅員側の勘違いにより、本来より安い金額を請求され、しぶしぶそれを支払ったことは→ある)。
もっとも、ではレポートにならないときは「不正乗車」することもあるのか、と言われれば、それもここ数年はほぼないのだが。(「ほぼ」というのがちと情けない^^;;)
さて、ここからは秩父鉄道には乗らず、タクシーでショートカットして、東武東上線の寄居の次の駅、玉淀まで出ることにしてあり、駅周辺の撮影の合間に、あらかじめネットで調べてあった地元のタクシー会社に電話をして配車を依頼済みである。
東上線に攻略駅があるからこそのこの行程なのだが、もう本当に効率最重視もいいところで、これにより東上線は寄居−玉淀というもうごくごく近い駅間が未乗のまま残ってしまうというアフォらしさであるが、私は駅めぐりをしているのであって乗りつぶしをしているのではないから、これもやむを得ないのである。
タクシーは桜沢駅前に14時45分頃やってきて、玉淀まで急ぎでお願いします、と告げたのだが…
あれ??
メータが既に倒されてるぞ!!!
おいおいまじかよ! 迎車時にメータ倒してやってくるなんて実に久しぶりだぞ!! 寄居ではこれがスタンダードなのだろうか!?
ただ、ここで文句を言ってもめてしまったら、それこそショートカットの意味が皆無になってしまうのでおとなしくしていた。結局料金は1140円もしたよ!
玉淀駅には14時52分頃到着。券売機できっぷを買い、カーブ上に無理矢理作ったような狭い1面ホームにあがりしばし待つと、4連の電車がやってきた。1両に10人前後は乗っていて、先ほどの秩父鉄道よりは若干マシか。先頭車のシート端をらくらく確保し、景色を見ながら進んだ。
寄居−小川町間は、一部併走ではないものの似たような区間を通る八高線と東上線だが、方や2〜3連で1時間ヘッド、方や4連で20分ヘッドというのはえらい違いである。もっとも東上線の方もこの区間の輸送密度は小さいようで、土休日の特急以外の全列車が小川町までの区間運転となっている。しかもワンマンである。
その「土休日の特急」の寄居乗り入れは2005年3月をもって廃止され、2005年7月現在は全列車が小川町までの折り返しである。
玉淀を出て、すぐに荒川を渡る。実家のある葛飾区の西端を流れるあの荒川も、このあたりでようやく中流域になるようだ。そして、あまり人家がないような、雑木林や藪の中を進んでいく。並行する道路がない、というのが意外にも思えるが、このあたりはちょっとした峠越えでもあるので、鉄道が独自ルートを行くのも道理かもしれない。そして越えたところで東武竹沢に到着である。
東武竹沢 とうぶたけざわ 東武鉄道 東上本線 埼玉県比企郡小川町
立派な、いかにも「新興住宅地の駅」のような駅舎&駅前だが、越えてきた金勝山へのハイキングの出発点でもある。この山、ありがちな「単に案内板があるだけ」ではなく、様々な施設も整備されているらしい。
後日調べたところによると、この駅の近くで大規模住宅団地の開発計画がはじまり、駅舎などはそのときに整備されたものらしい。ただしバブル崩壊のお約束で分譲までこぎ着けておらず、それがこの静寂の原因のようである。
さて、ここからJR竹沢駅までは徒歩で移動である。上の画像一覧には、JR駅方面の出口付近を掲示していない。
東武駅からJR駅まで、約700mの道のりを移動である。少し空の雲行きがあやしいが、なんとか持ってほしいところである。>天気
こちら西口には商店もいくつかあり、もともとはこちらがメインの口だったのだろう。
そんな「本来の駅前通り」を100mほど進むと、東武東上線がJR八高線をオーバクロスしているところにつきあたる。
そこを右折して、あとは線路をやや遠方に見ながら歩いていく。
このあたり、いかにも「東京近郊の、まだ農業もあるところ」の風景である。
竹沢 たけざわ 東日本旅客鉄道 八高線 埼玉県比企郡小川町
そして到着した竹沢駅。木造駅舎がすばらしい。現在は簡易委託駅だが、利用客は東武側に比べてとてつもなく少ないらしい。
これはなかなかめっけもの、今日の駅の中で恐らく最も味わい深い駅だろう。ちょうど、雨がわずかに降り出したところで、なかなか寂しげな空気にちょうど合っていた、というと地元の利用客のみなさんには失礼かもしれないが。(^^;;)
竹沢駅を20分ほど堪能し、やってきたキハ110に乗り込む。3連だが、やはり寄居を過ぎると人の流れが八王子方向になるのか、座れるところがほとんどない!
立ちは若い人だけだったので、なんとか1両めの優先席に座り、外を眺めながら進む。今歩いてきたところをそのまま引き返すわけで、すぐに東武の下をくぐり、そのまま併走して小川町。ここからまたちょっとした山越えで寂しい景色の中を進む。雨は本降りになってきたようだ。
しかし結局これで、八高線は寄居−竹沢間が未乗で残っちゃったのね…笑
越生でいったん下車する。ここは東武越生線がやはり無札で乗り換え可能だが、寄居とは異なり管理はJRである。そんなわけで、
という具合の光景をまず目の当たりにしてちとびっくり。さらに、
券売機がJRなので
イオカードやSuicaで東武のきっぷが買える
のだった。
さて、ここからは本来は徒歩移動の予定だったのだが、雨がかなり普通に降っているので予定を変更、隣駅へのアプローチも普通に電車で行くこととした。
越生駅でのJRと東武の接続はよろしくなく、さきほど到着した1分前に東武の電車は出て行ったところ。まぁだからこそ越生駅の観察もできたのだが。
こちらも先ほどの東上線末端区間と同じく4連での運転だが、乗客は数人しかおらず完全な閑散状態。やや弱くなってきた雨の中、ほぼ八高線に沿って走り、分かれたと思ったところで武州唐沢に到着。下車は私の他もう1人だった。
武州唐沢 ぶしゅうからさわ 東武鉄道 越生線 埼玉県入間郡越生町
駅前に高校がある他は、いかにも「東京近郊の農地もあるところ」という駅前。雨は一時的かもしれないがあがったようだ。
上の撮影をしている合間に、上下とも1本ずつを見送ったが、いずれもガラガラだった。
予定ではもう少し遅い出発となるはずだったが、なにせ徒歩でなく電車でやってきたため時間は大幅に余った。いつまた降り出すかもしれない雨もあり、素直に、予定より前の電車で越生に戻ることにした。
ここから乗り込んだ人も数人いたものの、やっぱりガラガラの4連はさっさか走ってすぐに越生に到着。途中、複線用地が確保されてるっぽい場所もあったが気のせいだろうか?
予定より1本早く越生まで戻ってみたものの、八高線は1時間に1本、当然ながらそこからは当初計画どおりとなるわけで、越生で時間が余る形となった。しかし待合室がある分、こちらの方がはるかに過ごしやすい。
再び雨が降ってきたが駅前など観察。バスターミナルには川越観光バス(東武系)のほか、都幾川村営バスや、ゴルフ場(このあたりやたらと多い)送迎バスなどが発着する模様だった。
再び八高線の客となった。雨は再び強くなり、まだ17時過ぎだがかなり暗い。
やはり列車はそこそこの混雑だったが、なんとか2人シートの順向きに座れた。高校生と相席である。
お次の毛呂(もろ)は泣く子も黙る埼玉医大の真ん前。埼玉医大ですよ埼玉医大! まぁ、私には一生縁はないでしょうけどね。大笑
一応念のため解説しておくと、ここは、私のような人間(笑)が、「正規の手続き」で性別適合手術(笑)を受けようとする場合の、関東では唯一の病院、ということになる。そして私は「正規の手続き」なるものにはもう本気でまったく興味も関心もないため、「縁はない」と言い切るのである。
もっとも、この近所に出かけて事故に遭ってしまい、埼玉医大に担ぎ込まれたりすると思いっきりウソになってしまうが…笑
そしてしばらく進んだ後、高麗川をわたって住宅が増えてきたところで終点、高麗川。
高麗川での乗り換え時間はあまり余裕がないが、ここまで朝から何も食べておらす(笑)、さすがに耐えられないレベルまでおなかがすいてきたのでいったん改札を出、再開発中の駅前左側にあったヤマザキストアにておにぎり2個を購入。すぐホームに戻り、電車が来るのを待ちながら文字通りの立ち食いをし、なんとか糊口をしのいだ
高麗川で待ち受けたのは残念ながら旧式の103系。残念。なんとか車端を確保したが、横2人は母娘連れでちと窮屈。もっとも他の座席も8割以上は埋まっていたので、車端が取れただけでもラッキーか。
その母娘は峠を1つ越えた次の東飯能で下車。他にもかなりの人が下車した。やはりここで西武に乗り換える人が多いのか。代わりに若干名、乗車してきて、私のいたシートにもおじさんが1人、乗ってきたが真横は空いておりラクチンである。
西武をオーバクロスで越え、入間川をわたると今度は駿河台大学の真横を通る。実物を見たのははじめてでちょっと感動。
駿河台大学といえば、鉄分の濃い人にとっては「日豊鉱業のトロッコ」かもしれないが(ホントかよ)、これはキャンパスをはさんで八高線とは反対側なので、車中からいくら目を凝らしても拝むことはできない。残念。
ここから高度を上げ金子、圏央道を過ぎていよいよ東京に戻ってきた。といっても結果論で、どこが県境だったのかはよくわからなかった。そしてここから先は空の暗さがかなり進んだため、車窓観戦(観戦なのかよ!)を断念、横田基地の横を多分通りながら拝島に到着。あぁ、乗客は若干入れ代わり、多摩川を越え中央道をくぐり、すっかり市街地の中に入って八王子に到着。なんだかんだいって45分も乗っていたが、それほど長くは感じなかった。
八王子では、まさに乗り換えの便が図られており、同じホームで2分差の乗り換え。もちろん既に行列はできていたがすぐにその後ろにつき、すぐやってきた特快にギリギリで着席できた。行程を考えていた段階では「この乗り換え、間に合うのかなぁ…」と不安だったのだが結果大正解、大事をとって立川乗換えにしていたら間違いなく着席できなかったのだから。
電車は八王子で既に立ち客多数だったが、立川からはかなりの混雑になり、対面の座席に座る人の顔がまったく見えない状態。よって車窓もへったくれもなく、うとうとしながらアッという間に(といっても30分以上乗っていたけど、笑)中野に到着した。
中野からは1駅戻る。もちろんこれ、普通のきっぷだと「やってはいけない」二重区間乗車だが、18きっぷなので何の問題もない。特に急がず、はじめから予定していた1番線の黄色い(といっても帯だけだけど)電車に乗り込んだ。こちらは先の特快よりさらに混んでいて、ほとんどラッシュなみだった。もちろん立ちだが1駅なのですぐに到着。雨はすっかりあがっていた。
高円寺では、かなり激ウマ〜な四川料理屋さん、成都にて、月例の「ゲーム業界人呑み会」に参加である。
この会合、毎月1回、ゲーム業界に関係する人がいろいろな料理を肴に呑んだくれるだけである。そしてそもそも、私はこの時点でゲーム業界人でもなんでもないのだが、なぜか当初より参加させて頂いていた。そしてこの回は、まさに翌々日から名実ともにゲーム業界人となる(=ゲーム会社に転職)ということで、ようやく一人前になったような気分での参加となった。でももしかしたら、ゲーム業界人になること自体が、社会人としては半人前に降格することなのかもしれないけど。笑
いつも楽しいこの呑み会、今回は、かつて一世を風靡しまくった脱力系ソフトのプロデューサさんがご参加。取材で京浜急行に乗って三浦半島に出向いた(おっとまずいかこれ、笑)、という昔話を伺い、「あのドレミファ音はシーメンス製VVVFインバータの音なんですよ」と説明したところかなりウケてしまった。いやーこんなくだらない鉄知識が、鉄以外の人に訴求することもあるのですね。笑
おいしい料理においしいお酒に楽しいお話が続き、ついつい「いつものこと」をしているような気分になってしまうが、ここは23区内とはいえ
私は今、旅行中。
なのであり、次の行程に向けてそろそろ移動をしなければならない。
ということで23時前に会計、ワリカンで3500円、いちばん暴飲している私が一番トクをするというみなさまに土下座モノのいつものプレイを容認していただいて高円寺駅へ。
中野まではもうかなりの混雑で、もみくちゃにされながら過ごす私とみなさん。中野からはやや空いたがやはり混雑には変わらない。
新宿では、いつもは私だけがそのままこの電車に乗りつづけているところ、旅行中なので(笑)私も下車。ホーム上でみなさんとお分かれし、南口の巨大な改札を通って甲州街道へ。酔っ払った状態のまま、巨大な横断歩道をわたって新南口に入り、そこから階段を降りてバスターミナルに到着した。
この新南口BT、ニュードリーム号で2回ほど降り立ったことはあるのだが、ここから乗るのははじめてである。
さすがにこの時刻は夜行バスの出発ラッシュ、次から次へとバスが現れ、すぐに発車していく。中に入って待っていると、25分頃におめあてのドリームさくらんぼ号がやってきた。ぉぃぉぃ発車5分前で大丈夫なのか、と思いつつ、さっさと乗り込む。運転手さんの車内放送はいきなり山形弁丸出しですばらしい。
乗車率6割ほどで出発、すぐに前面のカーテンが閉められお休み放送。
4列シートなので当然お隣と接近しているのだが、発車オ〜ライネットはジェンダー別発券となっており、私の横は当然女性。この方がやや太めで、一方の私はむちゃくちゃデカく、お互いなかなか容積的に苦しい状態となった。
が、1日の疲れ、プラス酔っているため、私は割とさくっと寝ることができた。
摘 要 | 支出金額 |
---|---|
青春18きっぷ 1回分 | 2300 |
おーいお茶濃い味500ml | 150 |
乗車券 渋川→川原湯温泉 | 650 |
自由席B特急券 渋川→川原湯温泉 | 500 |
川原湯温泉聖天様露天風呂 管理料 | 100 |
乗車券 寄居→桜沢 | 160 |
タクシー 桜沢駅→玉淀駅 | 1140 |
乗車券 玉淀→東武竹沢 | 190 |
乗車券 越生→武州唐沢 | 140 |
乗車券 武州唐沢→越生 | 140 |
鶏から揚げマヨネーズおにぎり | 105 |
カレーピラフおにぎり | 105 |
成都高円寺本店 | 3500 |
JRバス東北 ドリームさくらんぼ号 運賃 | 6300 |
今日の小計 | 15480 |
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 | 496462 |
今日までの総プロジェクト累計 | 705956 |
ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。