通 番 |
発 駅 | 時刻 | 列 車 | 時刻 | 着 駅 | 制 覇 |
---|---|---|---|---|---|---|
350 | 御徒町 | 4:51 | 普通 400C | 4:52 | 上 野 | |
351 | 上 野 | 5:10 | 普通 321M | 7:23 | 大 甕 | |
352 | 大 甕 | 7:27 | 日立電鉄 普通 8 | 7:40 | 鮎 川 | |
353 | 鮎 川 | 7:49 | 日立電鉄 普通 11 | 8:22 | 小 沢 | 小 沢 |
354 | 小 沢 | 9:05 | 日立電鉄 普通 13 | 9:09 | 常北太田 | |
355 | 常陸太田 | 9:17 | 普通 526D | 9:34 | 中菅谷 | |
356 | 中菅谷 | 9:39 | 普通 329D | 11:52 | 野木沢 | 野木沢 |
357 | 野木沢 | 13:56 | 普通 8231D | 14:37 | 郡 山 | |
358 | 郡 山 | 14:42 | 普通 2142M | 15:44 | 黒 磯 | |
359 | 黒 磯 | 15:52 | 普通 1576M | 16:41 | 宇都宮 | |
360 | 宇都宮 | 17:14 | 普通 859M | 18:02 | 日 光 | |
361 | 日 光 | 18:21 | 普通 866M | 19:02 | 宇都宮 | |
362 | 宇都宮 | 19:37 | 快速 3548M | 21:55 | 上 野 | |
363 | 上 野 | 21:58 | 普通 2109A | 21:59 | 御徒町 | |
米沢泉美 全駅制覇 45日目 小計 | 2駅 | |||||
米沢泉美 全駅制覇 今日までの累計 | 137駅 |
夏の18シーズンももうすぐ終了、ということでその最後の土曜となる4日、余っている1回分を消化する形で、日帰りツアーを考えてみた。
東京近郊の都市部でない駅は前回、それなりに回っているが、1つ重要な箇所を残している。それは、翌年春に廃止になる公算大の日立電鉄の駅、小沢である。ちょうど日立電鉄には土日祝日のみ発売の1日乗車券もあるので、18きっぷでアプローチし、小沢駅を攻略するのみならず全線乗車も済ませることができる。廃止直前に出向くと混雑するだろうし、このタイミングに訪問するのがやはりちょうどよいだろう。
さらに、せっかく水郡線方面に出るので野木沢駅も訪問し、そのまま郡山に抜けるのだから、日光線の下野大沢駅にも寄ることにする。この駅は本来、東部鬼怒川線・野岩鉄道・会津鉄道沿線の駅めぐりのついでに攻略するのが効率がよいが、もうこの時点で10月の「いずみちゃんと行く混浴の旅」の計画は固まっており、その1つのコンセプトとして「(自分は)JR線に乗らない」というものがあったので、ならば今日、ついでに回ろう、という形である。時間的に夜近くになるのが厳しいが、まぁまだ夏だからなんとかなるだろう。(実際には「なんとかならなかった」わけだが…)
いつものパターンで、まだ残務処理が終わらないため2重在籍状態で泊まり込みお仕事中の旧職場からの直行直帰プレイ。駅に向かう途中のコンビニで、朝食用おにぎりとお茶を仕込み、御徒町駅南口から入場。駅員さんは奥に引っ込んでおり、
駅員さんを呼び出して5日めにスタンプを押してもらう。「5日目でいいですね?」と確認されたのだが、いいも何も、他に押す場所は残っていないと思うのだが…(^^;;)
ホームにあがってみて改めて「朝の御徒町はかなり混んでるなぁ」。
さらにはムーンライトながらから乗り換えてきたと思われる人たちも車内にちらほら。当然、座れない。
上野ではみなさんもドッと下車。そして人の波は主に東北本線ホームへと向かっていく。私は常磐線なので余裕である。
常磐線のホームに降りてみると…おい、ロングシートかよ!?!? …と思いきやそうではなく、新旧車両の混成だった。
というわけでセミクロス車を探し、なんとか山側の1ボックス確保。
ほどなくすべてのボックスが埋まり出発。日暮里でさっそく相席になったが、逆向き席に座ってきたスーツ姿のおじさん、靴履いたままで脚をこちらの座席の上に伸ばしてきた…
靴履いたまま脚
座席に載せんじゃねーぞゴルァ!
こいつはこれまでいったいどういう一生を過ごしてきたのだろうか…きっと主観的には楽しい人生なんだろうなぁ。コドモがいたとしたらそのコドモがかわいそうだとしかいいようがないが…
とまぁ激ってしまったが、こういうのは論外としても、土曜の初電、混んでもしょうがないか。かつ、こやつのせいでこのボックスにはこれ以上座ってくることができず、結果として私の前の空間には余裕ができ、恩恵を受けてしまったのだった…
列車は北千住へと向かうが、ここのところ、この列車には、いや、常磐線にはすべて北千住から乗車しているため、日暮里−北千住間は相当に久方ぶりの乗車となった。思い返せば…と本当に記憶がない。少なくとも過去10年は乗っていないと思われる。とはいってもそれほど忘れていない光景、しかし南千住からは確かに大きく変わった感じ、でも南千住からは日比谷線の車窓よりよく眺めてるなぁ、と思いつつ北千住に到着し、さらなる乗客の増加に遭う。
ここからはここのところ何度も乗っている区間となるが、柏でそこそこ乗客が入れ代わるもこのおじさんはそのまま、デッドセクションを通過してもそのまま、そして友部ではついに乗ってきたおばあさんからの「そこ空いてますか」攻撃を受け、足を縮めるおじさん。ざまーみろ。っていうかまだ降りないのかよこのおじさん!
結局おじさんはなんと水戸まで乗っていた。っていうか普段は特急ばっかり使ってて社会常識とかないのだろうなぁ。
水戸でも思ったほどは入れ代わらず、おばあさんも下車したが別の男性が逆向きに着席。結局、ずっと相席状態が維持されたまま、乗り換え駅である大甕(おおみか)に到着してしまった。あぁ、今日はとにかく混んでたなぁ。ぜぃぜぃ。
大甕は、両端での線路連絡がずっとなかった日立電鉄の中で、唯一、国鉄線と線路がつながっていた接続駅である。貨物輸送が行われていたころは、国鉄(常磐線は当時非電化)の貨物側線が電化され、日立電鉄の電機が貨車の引き継ぎをしていたらしい。
そんな具合なので、跨線橋は今でもJRと共通であるが、日立電鉄ホームとの接続箇所に中間改札がある。そしてその有人窓口にて、土休日のみ有効の1日フリー乗車券を求めた。乗りつぶし&駅訪問にもってこいのきっぷだが、購入の際、ちゃんと「ここまでのきっぷ」の提示を求められたのは当然といえよう。
このフリー乗車券、土休日の有人窓口がここと常北太田駅の2箇所しかなかっため、その2カ所でしか買えない代物だった。そしてそのいずれもがJRとの接続駅であり、地元客の利便というより、外来の鉄ヲタ相手に来てもらうためのきっぷだったといえよう。
さっそく、やってきた鮎川行に乗り込み、まずは反対の終端を目指す。
到着した段階ではかなりの人が車内からドッと吐き出されてきたが、乗り込んでみるとガラガラになっていた。乗客は2連の両方を合わせて20人ほどだろうか。
その後も下車が増えるいっぽうで、わずか13分の終点まで乗っていたのは私を含めて6人だけであった。
ワンマンなのでフリーきっぷを運転手さんに提示していったん下車、なんとなくトイレに入ってみたりする。。なぜか駅舎についているのは男子用のみで、女子用は仮設トイレだったのが妙だった。そのメンテナンスもあまり行き届いていないようで、あぁ、廃止意向の鉄道はこういう扱いを受けるのだなぁ、と少し寂しいキブン。
9分の停車で折り返す常北太田行、もちろん前の車両に座る。今度は私を入れて5人の乗客。
一応既乗区間である(^^;;)大甕までの間、改めて車内を観察してみるが、あらら。
帰宅後調べてみたが、やはりこれは銀座線のお古で「半分正解」だった。
大甕駅のところに掲載した画像をよく見ると、2連の電車のうち1両に、パンタグラフが2個載っているが、上で書いたとおり銀座線はもともと第3軌条集電方式、当然これは改造して載っけたモノである。そしてそれは同じ営団(もちろん、現東京メトロ)の日比谷線のお古から取ったものだ、とのこと。他、台車も日比谷線からもらったもの(そりゃそうで、日立電鉄はかつて貨物輸送を行っていた都合上JR在来線と同じ(すなわち日比谷線とも同じ)1067mm軌間、銀座線は1435mm)で、まさに古き良き地方ローカル民鉄の風情なのである。
さすがに鮎川から進むにつれ、乗客は徐々に増加、そこそこ混んできた。しかしそれもやはり大甕まで、ドッと下車してまた10人ほどに。JRから離れたところでは、軌道は新しそうなのにけっこう揺れる。このあたり、やっぱり保線もノウハウなのだろうなぁ、と思いを馳せる。
乗客はこの後増えたり減ったりを繰り返すが20人を超えることはなく、先ほどまでとは変わっての近郊農村風景そのものとなり、いたってのんびりと進んで小沢駅に到着した。
小沢 おざわ 日立電鉄 日立電鉄線 茨城県常陸太田市
小沢駅に降り立ち、これで茨城県内の対象駅を完全制覇。って、対象はこの駅ひと駅だけなのだった。笑
ちなみに都道府県単位では、奈良県、岡山県に次いで3つめの完全制覇である。
この後、国道を常陸太田側に向かってちとおさんぽ。水田メインの稲作地帯にほどよく住宅が混じった、まさに近郊農地の赴きあふれる風景だった。そして、ということはやはり沿線需要は厳しいのではないか、と容易に推察できるのである。。
駅に戻ってから15分ほど待つと、次の電車がやってきた。こちらももちろん銀座線のお古である。
ここからは1駅で終点である。先客は20人弱でさきほどよりも若干多い。
川をわたると徐々に市街地になっていき、そろりと終端駅に進入して終点、常北太田。日立鉄道にたやすく完乗できた。
常北太田駅はこの時点で線内随一の駅舎である。外面は味気なく見えるが、内部の待合室(未撮影m(__)m)などはとても古めかしい。堂々たる構内配線も含め、ローカル民鉄のターミナル駅らしい立派な構えであるが、ここともあと半年でお別れである…
さて、ここでJRに乗り換えである。JRの駅名は常陸太田で微妙に異なるが、実は駅前広場をはさんでちょうどお向かいさんに位置しており、徒歩1分ほどで連絡できる。
有人駅なので18きっぷを見せて改札をとおり、目の前のキハ110系列の車に乗り込む。
そう、ここは水郡線内の虫様突起部分で、行き止まり駅なのだった。
ワンマン2連の列車に乗り込むと、すでにそこそこのボックス占有率。1つだけ空いていた4人ボックスがあったのでそこに座る。
乗客は老若男女入り乱れ状態でまずまずのにぎやかさ。若い諸君ら(笑)は水戸まで遊びに行くのだろうなぁ。
この虫様突起区間、いかにも中途半端に見えるが、実はもともとは水戸と常陸太田を結ぶ民鉄があって、それを国鉄が買収した段階ではこちらが本線であり、現在のメイン部分は枝線だったのである。そういう経緯のせいか、買収後も民鉄並みに駅がどしどし新設されていき、駅間距離も短めである。分岐駅、すなわち私の今回の行程における乗換駅である上菅谷までの間も、9.5kmの間に4つの中間駅があるほどであり、あっという間に上菅谷に到着。そして、あぁ、なんとなく乗り足りないなぁ、ということで、急遽そのまま乗りつづけ、隣の中菅谷で乗り換えることにした。
上菅谷でかなりの乗車があったが、その中菅谷まではわずか1.1km、すぐに到着である。
この選択はいろいろな意味で正解、ここは棒線駅なので降りたところでそのまま本線下り列車に乗れるのであった。
やってきた列車に乗り込むがけっこう混んでいて空席はあまりない。かつ、乗った車両は常陸大子で切り離されると放送があり、すぐに前2両だけと聞き前に移動してるうちに上菅谷に到着してしまった。4人ボックス逆向き通路側が空いていたので座らせてもらう。次の主要駅、常陸大宮ではけっこうな人が下車したが、それらの人は主に後ろ2両から降りているのでこちら側の混雑ぶりへはほとんど影響がない(T_T)。
その後ついうとうとしてしまったが、袋田の滝の最寄り駅、袋田の直前で目が覚める。もうかなり山の中であるが、車内がかなり色めき立っている。これはもしや大量下車か、と期待したところ果たしてそのとおり。袋田駅前には観光バスが何台も待っていて、半分ほどのお客さんが吐き出されていった。さささすが日本三大瀑布だけあるなぁ…
そういえば、以前のレポートにまったく登場したことがないが(ぉぃ)、江戸川区に「袋田の滝」という居酒屋がある。これは店の女将さんのダンナ(すなわち誰かさんのお父さん)がこのあたりで山行中に亡くなられたことにちなんだ店名らしい。
さて、ということで私のボックスは3人がいなくなり、順向き窓側に変わろう…と思ったのだが…
手馴れたじもてぃおばちゃんに
アサーリちゃっかり座られてしまった
がーん、もたもたしちゃったかなぁ、いやそんなことないよなぁ、等々自問自答しつつ、とりあえず窓側に移動。順向き席の2人は小柄なので居住性は先よりは多少はよくなった。
矢祭を出ると要衝である常陸大子(ひたちだいご)。もう完全に山の中なのに、川べりに突如市街が展開されていて、山間の有名温泉地のような風情であるが残念ながらそういうわけではない。ここではしばらく停車し、後ろ2両を切り離す。けっこう下車したと思ったら、みなさん、停車中のスモーキンタイムで出ていただけで、それほど一気に空いたわけではないようだ。それでも、同じボックスのうち1人がロング部に移動し、居住性はさらに向上したので、いちおう窓枠によっかかって寝る準備をする。笑
常陸大子からはワンマンになった。途中、私にとっては聖地みたいなもの、というか
住民票を移したかった町
の駅を指をくわえながら見送ったりしてるうちに、思惑通りうとうと。磐城塙でついにおばさんが降り、ボックスを占拠して順向き席に座りなおしまたうとうと。起きたらなんと、白棚線が分岐していた磐城棚倉駅をあっさり過ぎていてやっぱり悔しい思い。涙
磐城石川ではまたモク休憩多数。みなさんニコチン中毒じゃないかと心配になるくらい、顔ぶれが同じだった。まぁ一昔前はみんなこうだったよなぁ、ついでふた昔前はみんな車内で吸ってたよなぁ。笑
野木沢 のぎさわ 東日本旅客鉄道 水郡線 福島県石川郡石川町
そのあと一走りして本日2つめの駅、野木沢に到着。
朝からかなりどんよりしていた天気だが、ここにきて晴れ間ものぞき始める。
さて、次の列車まではまだ2時間近くある。ということでおさんぽ先の発掘を試みる。幸いなことに駅前には観光案内地図の看板があり、それを見てまず目についた「和泉式部の生家跡」と、さらに余裕があれば廃鉱山跡があるようなのでそこにもいってみようか、とプラニング。例によって金目でない荷物をまとめて待合室に放置し、ショルダー1つで出かけてみた。
読みは越美北線の「こわしょうず」ではなく、「こわしみず」である。「和泉式部の生家で使っていた湧き水」とのことで、探検に出てみた。
頭に地図を叩き込んだつもりだがさっそく道を間違え、上り坂を余計に歩いてソンした感になりつつも(笑)、バイパスをくぐってさらに坂を上っていく。
…と、なんと!
雨だよ!
ぱらぱら程度ですぐに収まったことは収まったのだが、やはり「岡山の再来か!?」と焦ってはしまう。が、まさにそのときの経験もあるのですぐに気を取り直し、多少早足に切り替えて進む。
というわけでしばしここで涼をとっていたのだが、やはり水を汲みにくる人は多く、さっそく声をかけられてしまう。「どっからきたの?」「東京です」「へー! ここめあてできたの?」「いや、駅めぐりをしてて、野木沢で降りたんで来てみたんです」「ふーん、駅まわってるんだ…」。会話はここで終了。うーむ鉄ヲタとは会話無用っつーことかこれわ? 笑
さて、いったん駅まで戻ってみるが、次の列車まで50分。時間的にちと微妙である上、さきほどよせばいいのに丘の上まで上がってしまいかなり疲労困憊(笑)、さらに雨のこともあり、駅からあまり遠いところは、ということで廃鉱山跡訪問は断念。いったん駅待合室で小休止し、駅の周辺を観察することにする。
駅前通り沿いの商店はかろうじて営業しているところが多い。ローカル線の駅前でしかもバイパスができてしまったというのに、これはかなりすごいことだ。ただ、コンビニやスーパーの類はすべて、そのバイパスと旧道との合流地点2箇所に分散して存在しているため、土曜の午後に食料を入手するにはちと向かない。そんな旧街道を歩いてみたり、すぐ近くの沼地やなぞの釣堀を眺めたりしつつ、ぐるぐると25分ほどおさんぽ。
待合室に戻ってみると、どうやら同じ列車に乗るらしい、母娘2人が先客として存在していた。
ただでさえ暑い待合室の中、まぁ離れて座るのが好ましいところなのだが、しかしこの2人はあるいみベストポジションを確保していて、他の空間は虫がけっこううようよいたりする。私は虫はクロゴキ以外はだいたい大丈夫なので、とりあえず虫の多いほうにこしかけてみるが、周囲でブンブン言われるのはやっぱりうざいことに変わりない。(^^;;)
下車から2時間、ようやくやってきた「次の列車」。郡山での下車は先頭有利なので1両めの空席を探すが、さすがに空きボックスはないため、相席で逆方向通路側に座らせていただく。先客は紙メモをとりながら一人旅のおじさんである。
乗車して2駅め、すぐに、すでに訪問済みである泉郷駅の、ピンクの駅舎が見えてきた。
これで水郡線の以前の既乗区間に入る。この日乗った分とあわせ、未乗なのは水戸−中菅谷間となり、
また中途半端な区間が残ってしまった
のではあるが、別に乗りつぶしをしているわけではないのでこれでいい。笑
この先、前回は暮れゆく中必死に景色を眺めていたわけだが、今回は眠気に襲われ、ついうとうと。そして目を覚ますと…
大雨だよ!
これは先ほどの野木沢近辺でのぱらぱらとは違い、明らかに夕立レベルの雨。どうなるかはわからないが、夕立なら止むかもしれないし、とりあえず予定通り進もう。
東北本線との合流地点、すなわち水郡線の終端である安積永盛では、ずぶ濡れもいいとこの男女高校生諸君らが乗り込んできた。あぁ、私は全く濡れずに助かっていて運がいいかもしれない(そしてこういうところで運をムダに使っているともいう、笑)
無事郡山に到着はしたが、雨は先ほどよりさらに強くなっている。
郡山では5分差の乗り換え。701系4連の黒磯行は既に満席、どのみち満席ということで黒磯での乗り換えの便を考え、1両めにてしばらく立ちでがんばる決意。…と思ったら、先ほど通った隣駅、安積永盛であっさり座れた。
さらに須賀川でかなり下車して立ちが解消されたが、それでもシート端は取れず、そのまま中央部。
しかし外はすごい雨である。今日はこんな雨が降る予報などまったくなかったのに…といいつつ天気予報など所詮的中率8割なので当たらないことだってあるわけだが。比較的雨に祟られたことがない本プロジェクトにおける過去最高の降雨は太多線だったが、それをあっさり超えたことは間違いない。
そうこうするうちに鏡石でシート端が空きすかさず確保。当然仮眠をとりはじめるが、新白河を過ぎたあたりで目を覚ますと雨がなくなった。おお、もうすぐ峠を越えるから天気も変わるんだなぁ、と思っていたら、その峠越えでまさに雨量ゼロ!
もちろんどんよりとした空ではあるが、周辺の道には雨が降った形跡すらない。 笑
雨のない黒磯では名物ダッシュでの乗り換え。1両めからだったためか無事にボックス順向き席を確保。あと1人と相席になったが恩の字である。
ここまでなぜかあまり触れてこなかったが、黒磯駅は全国でただ1箇所、直流・交流の切り替えを構内で静的に行う。1〜3番線の架線は、ここ以北の交流区間・以南の直流区間とそれぞれ切り離されており、直通電車はホームに入るといったんパンタグラフを下ろし(当然車内は停電)、架線を流れる直交流を切り替えてからパンタグラフを上げる。当然、駅の両側にはデッドセクションがある。
現在、この駅を通る定期の全電車は直交流区間を直通しないため、1〜3番線を直流、4・5番線を交流と決め打ちで使っており、直通客は必ず跨線橋経由での乗り換えを迫られる。いっぽう、このような構造のため、宇都宮線電車はデッドセクションを通過することとなり、「直流専用電車なのに停電する」という、まるで昔の銀座線のような体験ができるようになっている。
しかしやはり上空は不安定だったようだ。矢板で雨が降り出し、宝積寺では降っていない、という感じで降雨状況はめまぐるしく変化した。
到着した宇都宮ではまだ降っていない。ので予定どおり、下野大沢駅に向かうこととするが、その攻略以上にもっと大事なことを確認しなければならない。それは、「タダ乗りグリーン車」の有無である。
跨線橋をあがって周囲を見渡し、一目瞭然の掲示を発見!
よく見ると、19時37分発がまさにこれに該当するではないか。当初予定では19時12分発に乗る予定だったが、わずか25分待てばよいのだから迷わずそちらで帰ることと決めた。
というわけで既にワクワクしはじめている私だが、例によって朝からおにぎり1個しか食べていないおなかがそろそろかなりの空腹状態に。というかグリーン車でコーフンして一気に空腹感が増したのかもしれないが。笑
さっそく駅前に出てみてファストフード店を探すが、これが見事にまったくない! 唯一「どんどん」の看板が見えたのだがなんと改装工事で休業中。
…いや、正確に言えば、駅前にすぐ食べられそうな、まさにFFな餃子屋は存在しているのだが、
宇都宮に来て餃子を食う奴がいるか? と。笑
仕方なく、駅に戻ってNEWDAYSに入り、ガソリンと(けっこう大好きな)ヤマザキの「大きなメンチカツパン」を購入。そのまま日光線の5番ホームに降りて、ベンチもなく
立ち呑み食い開始
である。笑
目の前には臨時の全車指定席な快速電車が止まっていたが、これがもう見事にガラガラ。そして対照的にホーム上は、日光線に乗るべく手薬煉引いて待ち構えるじもてぃであふれかえっている。うーむこれは座れないかも…とも思ったが、よく見ると、何両編成だろうが明らかにここには必ず止まってドア開くだろーっていう乗車口のうち、1箇所に行列がまったくない。またこれはじもてぃプロパーな何かがあるのもしれない、と思いつつ、ここが外れたとして、今から他のところに並んでもやっぱり着席はできないだろう、ということでそこに賭けてみることに。
よく考えるとこれまで乗ったことがない、初乗りな107系がやってきた。2連なので明らかに立ちが出るレベルの人大杉なホームなのだが、果たして私の目の前ではちゃんとドアが開き、あっさりシート端を確保。またまた運を使ってしまった気分になるが、しかしなぜじもてぃはここに並ばなかったのだ???(?_?)
予想通りその後は人が押し寄せてきて満席・立ちも多数となり、電車は定刻に発車。そして、時間帯にしてはやたらと車窓が暗いことに驚く。これは明らかに厚い雨雲のせいだろう。もし雨が降らなかったとしても、下野大沢では光量不足で撮影ができない、という事態になりやしないかとかなり不安になる。
となりつつも、ふとドアの上を見るとこんなものが。
オール英語の掲示はJR車内でははじめて見たような気がする。さすがは「世界の日光」なのだなぁ。
まるで夜のような暗さの中を進む107系。やたらと駅間が長く、これで単線なのだから輸送密度確保も大変だろうなぁ、と思いつつ、2つ先の鹿沼でかなりの乗客が下車。そして入れ代わりで高校生たちがどんどん乗り込んできた。のだが…
水も滴る女子高生
という、W&M系なひとを刺戟しそうな(ぉぃ)人が駆け込んできた! さすがに車中の大注目のマトにはなったのだが、これ、要するに
豪雨の魔の手がすぐ近くまで迫ってる
ということでもある。あぁ、ついに栃木も大雨か…
それなりの待ち時間の後、結局、到着前とあまり変わらない混み具合となってふたたび出発。日光線、列車密度がかなりぎりぎりに近い上に決まった時刻で走らせようとするため、無駄に待ち時間が長いような気もする。などと冷静な分析をする間もなく、ついにやってきましたよ
ものすごい土砂降り!
あぁ、ここまで暗くて土砂降りでは、下野大沢での駅標&2ショット撮影はまず不可能である。というかデジカメが壊れてしまう。
ということで、残念ながら駅攻略を断念。そのままフテクサレつつ、日光まで乗りつぶすことにした。
しかし皮肉なもので、日光に到着した時点では雨も小降りに。これならデジカメもなんとか持ちそうなのがうらめしくも思えたが、しかし光量も足りないことだし、やはりムリなものはムリ、と諦める。
JR日光駅は駅前に店も何もまったくない、まさに「玄関だけの駅」。それでも観光需要はきちんとあり、かえりの電車にはノンジャパニーズな旅行客がけっこう多い。さすが、英文案内は伊達ではないのだった。
さすがに空席も多いが、ネタ作りも兼ねてトイレ前クロス部に座ってみる。といいつつ進行逆向きなのであまり意味がない。笑
もはや完全な夜の闇の中を走る電車。日光線は通学客中心+一部観光客、という性格の路線なのだな、と思いつつ、近年中に実現するらしい「栗橋から東武への特急乗り入れ」が実現すると、観光客は残るのだろうか、とも思ってしまうが、ノンジャパな人はジャパンレールパスだから東武ではなくJRを使い続けるのかもしれない。
途中、かなりすごい雷も鳴り出して、あぁ攻略断念もこれでは已む無しだなぁ、と後悔しない決心ができた。といいつつ、やっぱりまた計画は練り直しだよなぁ。
宇都宮では、タダグリーン車狙いで35分の余裕。もちろんやるべきことはヤケ酒半分で呑んだくれること。さっそく、おにぎりとチューハイ系を購入し、そのままホームに降りた。
と、既にそこには行列が! さすがタダグリーン車だけあるが、定員数からしてまだ余裕のハズ、落ち着いて行列の後ろに並んだ。
入線してきなグリーン車に乗り、真っ暗なのでほとんど意味がないのだが2階にあがり、6Aを確保。
定刻の発車を確かめてから、さっそくいろいろとチェック。座り心地はまぁオンボロ特急よりはマシといった感じで、グリーン料金分の価値はありそう。また、サロの2階というのはこんなに静かなのか!
というのが意外な感じである。
テーブルの安定感はかなりよく、これならノートパソコン出しての作業も快適そう。ただしこれは新しいからだけかもしれないけど。笑
もう1つ、当然ながら網棚というものはないので、荷物多い人は1・2階席は厳しいかもしれない。空いてればかまわないだろうけど。
総合的に言って、これなら、疲れているときには奮発して乗ってもいいなぁ、と思ったのであった。
そしてこのグリーン車、2004年12月に、高崎線にて乗車し、MLながら明けの体を休めることができた。→こちら
ひととおり確かめてみた後、実にあっけなく睡魔に落ち、さすがにグリーン車ならではな乗り心地で仮眠できたのだが、ふと目を覚ますと、どうやら古河の手前で抑止を食らってしまっていることが判明。
放送があり、大雨で速度制限しているため14分遅れだ、と。
もうこの後の予定はないし、何よりも長時間これに乗れるならそれでもいいや、というアバウトな心持ちで余裕である。
しかし遅延はこの後どんどん拡大し、21時12分にようやく久喜…40分遅れじゃん! 笑
結局、宇都宮線は42分遅れとなり、2時間以上もグリーン車を堪能することができた。
最後は普通に京浜東北線でわずか1駅、シート端に座れたがグリーン車とは比べるべくもない。笑
そして御徒町で普通に下車し、またまた職場に戻って仕事に復帰した。涙
今回のツアー、一応天気予報に裏切られた形となったが、やはりそれなりの対策は事前に考えておくべきだったなぁ、と。突発的な降雨はいつどこであるかわからないわけだし。また、日没ぎりぎりの攻略は大雨時にとても厳しくなる、というのも大きな教訓となったのだった。
摘 要 | 支出金額 |
---|---|
おーいお茶濃い味500ml | 147 |
カテキン緑茶500ml | 105 |
昆布じめ寿司かじきまぐろ | 168 |
青春18きっぷ 1回分 | 2300 |
日立電鉄 1日フリー乗車券 | 900 |
大きなメンチカツパン |
126 |
本生アクアブルー500ml | 211 |
氷結グレープフルーツ500ml |
199 |
氷結レモン500ml | 199 |
直巻きおにぎり鮭バターコーン | 130 |
手巻きおにぎり韓国風ツナキムチマヨ | 120 |
今日の小計 | 4605 |
今日までの米沢泉美 全駅制覇累計 | 510929 |
今日までの総プロジェクト累計 | 720423 |
ここでいう支出では、前売りの乗車券類の購入など、 本旅行中で後日行使するきっぷの購入は計上しません。そのかわり、 前もって買っておいたきっぷの行使は計上します。また、青春18きっぷ等の「複数人日分乗り放題となるきっぷ」については、1人日分の値段を計上します。割り切れない場合は、1円未満の端数分を初回行使分に上乗せします。